その内の1台である黒いワゴン車は、スモークガラスに覆われ、中のドライバーや
乗員の様子を、外から伺うことは全くできない。
しかし、もし誰かが隙間から中をのぞくことができたなら、その者は腰を抜かし、
すぐにでも110番通報したであろう。
渋滞にも関わらず、ドライバーの男は上機嫌でニヤニヤ笑っている。1年半前に銀行籠城事件で
逮捕され、現在服役中のはずのAカツであった。
そして後部座席が収納され、フラットになった床の上には一人の若い女が全裸で横たわっていた。
首には首輪がはめられ、そこから伸びる長い鎖ががっちりと床に固定されている。
女はレナであった。股間からは陵辱の証の白濁液が、太腿を伝わって床に垂れている。
レナの頬に一筋の悔し涙がこぼれ落ちた。
3時間程前。
日がそろそろ傾いてきている。歩道を歩くレナの側に、後ろから黒塗りのワゴン車がゆっくりと
近づいてきた。ウインカーを出して、レナの少し先に停車する。
不吉なものを感じながら、レナは足早に通り過ぎようとした。その前に、パワーウインドウの
スモークガラスがスルスルと下がり、一人の男がニヤニヤしながら顔を見せた。
「よお、久しぶり。」「あ、あなたは…!」
レナは目を疑った。忘れもしないAカツであった。まさか……。Aカツは既に有罪判決を受け、
服役中のはずなのに……。
「ちょっと脱獄してきたのさ。詳しくは言えないが、リーチ…いや、知り合いが手を回してくれてな。
記録上は俺はまだムショの中にいることになってる。闇のつながりも捨てたもんじゃないな。」
呆気に取られたレナだったが、すぐ気を取り直した。
「動くなっ!」
鋭く言うと、ハンドバッグからブローニングを取り出そうとする。しかしそれを構える前に、
レナの顔面にはショットガンの銃口が突きつけられていた。レナは硬直した。
「その言葉はそっくり返すぜ。俺が手ぶらであんたに会いに来ると思っているのか。
大人しく乗れ。それともあんただけでなく、周りの連中も標的にしてもいいんだぜ。」
車の周囲には、下校途中の小学生の一団がいた。買い物に行く親子連れの姿も数組ある。
こんなところでショットガンを乱射されたら、大惨事になってしまう。
レナは唇を噛み締め、黙ってワゴン車の後部ドアを開いた。言われるままに乗り込み、
ドアを閉める。
Aカツは運転席からショットガンを構えたまま、ニヤリと笑った。
「いい子だ。では脱いでもらおうか。」
レナは顔をひきつらせたが、逆らうことは出来ない。フラットの床の上に座ったまま、
スーツを脱ぎ始めた。下着だけの姿になる。だが勿論Aカツがそれで許すはずがない。
「馬鹿じゃないのか!全部脱ぐんだ!」
レナは顔を赤らめながら、ブラとパンティも取り去った。胸と下腹部を手で隠す。
Aカツは更に命じた。
「そこにある首輪をつけろ。」
床の上に鎖のついた首輪が転がっていた。レナはその命令にも従った。
屈辱と混乱で、何も考えられない。
「ようし、向こうを向いて四つん這いになれ。そしてケツを突き出せ。そして言うんだ。
『入れてください、ご主人様』とな!」
「そ、そんな…嫌よ!」
レナの赤く染まった頬が、更に真っ赤になった。スモークガラスで外から車内は見えない
はずだが、こちらからは外が丸見えだ。そんな状況で恥ずかしいポーズを取らせようというのか。
「嫌なら結構。関係のない連中が死ぬだけだ。」
Aカツは言うと、ショットガンを車外に向けようとした。
「待って!言います!言うからやめて!」
無関係な市民を巻き添えにするわけにいかない。レナは恥辱で目に浮かぶ涙をこらえながら、
四つん這いになった。Aカツに向けて尻を突き上げる。花弁が丸見えになった。
「い……入れて……ください、ご主人……様…。」
「ようし、お望みどおりにしてやろう。」
Aカツは満面の笑みを浮かべ、いそいそとズボンを下ろした。右手でショットガンを構えたまま、
運転席から移動してきたAカツは、有無を言わさずレナに逸物をねじ込んだ。
「あぐうっ!」
レナの背中が反り返る。Aカツは荒々しくピストン運動を開始した。
「あっ!……くっ!……うあ……うっ……!」
レナは押し寄せる快楽の波と、屈辱の板挟みになりながら、歯を食いしばった。
しかしレナの秘部は、意思とは無関係にぐちゅぐちゅといやらしい音を立て、蜜をあふれさせる。
「そうだ、これだよ!ムショの中でもあんたの体が忘れられなくてな!たまらねえぜ!」
興奮したAカツは、左手でレナの首輪の鎖をぐいっと引っ張った。
「ぐ、はぁ!」
首が一瞬絞まり、レナは苦痛の呻き声を漏らした。ヴァギナがぎゅっと収縮する。
「おお、いいぞ!中にたっぷり出してやるからな!」
「や、やめ……あっ……くうっ……!」
次の瞬間、Aカツは溜まりに溜まった熱いものを、レナの子宮内に放出した。逸物がビクビク脈打つ。
「あ……ああ……ううっ……。」
レナの上半身は崩れ落ち、床に突っ伏した。こらえていた涙が溢れそうになる。
しかしAカツは、逸物をレナから抜こうとはしなかった。
「おいおい、誰がこんなもので許すといった。このまま2回戦突入だ。」
「そ、そんな……やめて……!」
レナの哀願を無視し、Aカツはピストン運動を再開した。
それからAカツは、立て続けにレナを3回犯した。息も絶え絶えのレナは床から起き上がることすらできない。
車内は汗と精液と愛液の匂いが充満している。Aカツはようやく満足したらしく、ハンドルを握っている。
だがショットガンは決して手放さない。逆襲する機会があるかどうかは怪しい。
しかし、涙を流しながらもレナは諦めてはいなかった。
(見てらっしゃい……必ず借りは返す……刑務所に逆戻りさせてやるわ……。)
(続く)
※この物語はフィクションであり、実在の人物とはたぶん関係ありません。