【ﾄﾞﾘﾊﾟｽは友達】ﾒｲｼｮｳｻﾑｿﾝ惨敗を見守るスレ

サムソン「右を見ると奴がいた・・・」
ドリパス「やあ、サムソン。また隣だね。」

そう言って奴はいつものようにわざとらしく鼻を鳴らす。
真っ黒な馬体は、汗でテカテカと光っている。
思えばこいつとの因縁は長いものだ。３歳の頃から、いつも俺の一番近くで走っているキチガイ野郎だ。
皐月賞とダービーで勝ち、もう俺の後ろで走ってる冴えない馬だなって思ってた時もあった。
でも、神戸新聞杯で大外からありえない速さで突っ込んできて負けた。
いつまでたっても俺の周りに品の良さそうな人間がたくさん集まらないし、写真撮影もない。
馬房に引き上げていく時に、俺は見てしまった。
満面の笑みで写真撮影に応えているドリームパスポートを・・・・。
泣いた。馬に生まれて初めて、飼い葉を涙で濡らした。
なんで俺はあんな奴に負けたんだ…。どうしてあと少しだけ速く走れなかったんだ。
俺は自分で自分を責め、追い詰め、精神を病んだ。
その後の秋のレースはもうボロボロだった。
しかも、アイツと走った全てのレースでアイツに負けた。文句の１つも言えないくらい完璧に。

そして春。アイツの姿がなかった。
噂によると骨折で治療中らしいとのことだった。正直、俺は安心した。
またアイツと走って負けたら、俺の精神が崩壊しそうだかったからだ。
アイツが脚にボルトを埋め込むほどの骨折を負って休んでいる間、俺は懸命に走った。
自分との戦いだった。レースで走れば、いつも最後の直線でアイツの幻影がものすごい速さで追い抜いていく。
それでも俺は走り続けた。そしてG�Tにも勝って、俺の強さを証明した。
間違いなく俺の時代がやってくる。そう思っていた。またあの青鹿毛の同級生を見るまでは・・・。

２はいただいたぜ

ンフフフフ〜〜♪♪

2007年ジャパンカップ。
アイツがいた。今日は言葉が通じない馬が何頭かいるなって思っていた。
そんな時、見覚えのある青鹿毛の馬が俺の視界に入った。

ドリパス「やあ、サムソン！」
サムソン「・・・・。」
ドリパス「なんだよ、久しぶりなのに愛想悪いぞお前！！」

無理もない。コイツがいない間に、コイツから開放されていた間に、俺がどれだけ勝利と栄光を手にしてきた事か。
コイツの存在によって、俺のチャンピオンロードはミシミシと音を立てて崩れかかっていた。

ドリパス「いや〜、まいったよ。骨折しちゃってさぁ〜、今日が復帰初戦なの！」

まじかよ・・・・。俺もある程度トップクラスの現役競走馬やってきてるから、骨折して助からない馬の事とか
骨折や故障から復帰してきた馬のことはいくばくか知っているつもりだ。
たいていの場合、こんなビッグレースを復帰初戦に選んで出走してくるなんてありえない。
こいつのご主人様はきっと、コイツに似てアホなんだな・・・・って思った。
レースの結果は３着だった。まさかまたムーンに負けるとは思わなかった。
でも、昔はドリパスより弱かったムーンもここまで強くなったのか・・・とちょっぴり嬉しかった。
そしてアイツは１４着。俺の遥か後ろに沈んでいた。

終わったな・・・。率直にそう思った。あいつの競走馬としてのキャリアはもう終わった。
もうアイツは俺には勝てない。残念だが、アイツにはこれからお肉にされる恐怖すら感じながら惨敗を繰り返す
駄馬としてのキャリアが待っている。そう思ったんだ。あの時は・・・・。

有馬記念。最悪だった。なんでゴッホなんかに・・・・。
もっと最悪だった。ドリパスに負けた。
しかも、あの野郎は４コーナーで一度躓いていたのに、そこから追い上げて６着に入った。
レゴラスとかいう条件馬にすら負けた。鬱になった。

2008年大阪杯。
わずかばかりの休暇を過ごしたあと、俺は去年勝ったこのレースに出走する事になった。
そしてまたアイツがいた。ドリームパスポート。たとえ俺が予後不良の深刻な骨折に見舞われて
脚をブランブランさせて痛みにもがき苦しんでいる時でも、たぶんアイツの事は忘れない。
ちくしょお・・・こんなところで・・・・アイツは２度もやって大丈夫だったのに俺は・・・・って思うだろう。
どうやら俺より１つ年下の女が強いという評判で、牡馬の間でも話題になっていた。
「ダイワスカーレットだってよ・・・・。」『あいつつえーんだってな。牝馬なのにさ。』
周りの馬はそんな噂で持ちきりだったのに、ドリパスはあろうことか俺のダスカちゃんに気安く声をかけやがった。

ドリパス「ねえ、スカーレットちゃん♪尻尾の臭い嗅がせてよ〜。君、すっごい美人だねっ！」

殺意が湧いた。そして俺がアイツと同じ馬であることに絶望した。
でもいつか、彼女に種付けできる日を夢見て、俺はここでも勝ち、天皇賞連覇で名種牡馬への地位を固めるんだ。
体の内から闘志がみなぎって来た。そして枠入り。

俺は大切な事を忘れていた。背中の漬物石のことだ。
俺がスランプに陥ったのは、石橋さんからコイツに騎手が変わってからだ。
人間の間では「種サン」とか呼ばれて、それなりに地位の高そうな奴だったが、正直俺は人間版ドリパス的な臭いがして
嫌だった。お前なんかドリパスにでも乗ってろよ…って思った。

俺は差し馬じゃねえんだよ！！ようやく気が付きやがったか畜生っ！！
漬物石が覚醒したのか、俺は先行して本来のあるべきスタイルでレースを進めていた。
いける！！これなら勝てる！！そう確信した。
でも、何かが違った。ここ最近のレースは差しぎみで進める事が多かったせいか、俺は先行逃げ切り型のレースに
体がフィットしていなかったのだ。

なんで・・・？わき腹に嫌な汗をかきながら、ダイワスカーレットに追いつくどころか新米のアサクサキングスにも抜かれ
アイツにもあっさりと抜き去られた。
どうしてアイツはいつも俺の前を・・・・。悔しかった。
その日、ゴール板から先の記憶はない。
気が付いたら、厩舎の壁に鼻をぶつけて興奮し、厩務員に必死でなだめられている俺がいた。

もういいんだ・・・。俺はどうせドリパスには勝てないんだ・・・。
きっと天皇賞でも、スタート枠で隣にアイツがいて、最後の直線であっさりかわされてしまうんだ。。。。
もう走りたくない。こんなに悔しくて辛くて、屈辱の中で俺は前年の覇者としてあそこに戻りたくはない。
でも、もう一度だけ。もう一度だけアイツに勝ちたいっ・・・・！！！

ドリームパスポート

お前にだけは絶対に負けない。
お前にだけはG�Tを勝たせるわけにはいかない！！！

文才あるな〜

もっと読みたいぜぁ！

今後のやおい的展開に期待

僕、ドリームパスポート。座って話す馬って言われたりして、いかにも癒し系の人畜無害なサラブレッドだと
人間達は思っているようだけど、あれは表の顔。

本当の僕は、いや・・・俺はサディスティックでイカれたターフのガンマンさ。
厩舎で昼寝してたところを人間達に起こされて、無理矢理カメラで撮影されたりして最悪だったね。
でも、かわいい人間の女の子にニンジンをプレゼントされると、ついつい期待に応えてポリポリ食べて
「かわいぃ〜！！」とか言わせたくなっちゃう。

レースでの俺は、最後の直線で見せる一瞬の切れ足が持ち味だ。
背中にジョッキーが乗ると、俺はスイッチが入ったかのようにテンションが上がって体中が熱くなる。
そして、誰にも見せた事のない俺の素顔が目覚めるんだ。
これまでいろんな馬と戦ってきたけど、１頭を除いては俺の敵じゃないなって思ってる。

同期にメイショウサムソンって奴がいるんだけど、こいつをからかうのが最近の趣味だ。
皐月賞で壮絶なデッドヒートを演じて以来、奴とは因縁めいたものを感じてる。
春は奴にリードを許したけど、秋からは完全に俺のターンだった。
菊花賞、ジャパンカップ、有馬記念・・・・どれをとっても俺の完勝。
サムソンをかわすときに「ぉさきにぃ〜！サムソぉン♪」って声かけて抜き去っていくと、レースのあとにジロジロと俺を
睨んでくるサムソンを見るのが最近の楽しみだ。

そんな俺だが、いくつかの挫折も味わった。
特に４歳になってからの俺は受難の時期が続いた。
阪神でスイッチが入ってしまった俺は、駄馬ども相手にまさかの３着という失態。
しかも、２度目の骨折までしてしまったのだ。この時ばかりは、涙目で人間達にすりよって「治してよぉ〜！！」って泣きついた。
必要とあらば、弱さを見せる事も必要だってことを俺は心得ている。
背中の漬物石が邪魔なのに、勝負の４コーナーでズルズル下がっていって最下位になるくらいのアピールもできない奴とは違う。
そう、俺は選ばれた馬なんだ。そして今日も松岡のツラを見て、まだまだだな・・・って思う毎日を過ごしている。

なんかワロタww

ドリパスは確かに根性のある馬だと思うが、
差しきれる足がないのが欠点。でも俺はドリパス、アサキンの軸で
いきますよ。

ドリパスの方がサムソンにコンプレックス持ってそうだが・・・
対戦成績は上なのにG1勝って社台種牡馬入りのエリートコースだしね

＞俺は大切な事を忘れていた。背中の漬物石のことだ。
俺がスランプに陥ったのは、石橋さんからコイツに騎手が変わってからだ。
人間の間では「種サン」とか呼ばれて、それなりに地位の高そうな奴だったが、正直俺は人間版ドリパス的な臭いがして
嫌だった。お前なんかドリパスにでも乗ってろよ…って思った。



ジージェー！！

サムソンより強いのはわかった。

これは稀に見る良スレ

種サンw

サムソンが種馬でエリート（笑）

「なんで俺はあんな奴に負けたんだ…。どうしてあと少しだけ速く走れなかったんだ。 」

何故かここに熱くなった。

競馬板の読み物�ｂPやね。

エロ雑誌編集者の俺から言わしてもらうと、前半は「キチガイ野郎」で片してるのだから、最後の「青鹿毛の同級生」では余りにも詰まらん。
「真っ黒な馬体〜キチガイ野郎」に代わる表現をください、休養明けのﾄﾞﾘﾊﾟｽに

age

ムーンは普通に力を認め合ったライバルかな？ポップロックのことはどう思ってるんだろう

>>1は中島理論儲

アゲ(´･ω･｀)

期待age

天皇賞２着。２ゲットだ。

レースの後は、いろんな感情が入り混じった複雑な気分だった。
最後の直線、完全に差しきったと思って気を抜いたら差し返された。
何考えてんだ、ちゃんとゴールまでビシバシ鞭叩けよ漬物石！！って思いかけたけど、２着に入ったし
ドリキチの野朗にも完勝だったから、正直ポジティブな感情の方が強い。
でも、負けたのが同じ５歳馬だと聞いてショックだったけど。

正直、同じ５歳ではドリキチパスポート以外、俺にタメ張れる奴なんていないと思ってた。
アドマイヤジュピタ。初めて聞くライバルの存在に、驚いたと言った方がいいだろうか。

アドマイヤなんとかって馬は俺の同期にも何頭がいるけど、正直俺の中ではムーン以外はアドマイヤ君として整理されている。
アドマイヤムーンといえば、４歳になってから俺の前に立ちはだかった海外かぶれのお坊ちゃんだ。
「サムソン君、やっぱサラブレッドに生まれたら一度は海外のレースで優勝しないとね♪」なんて言ってきやがったあいつだ。
ドバイで勝ったのが嬉しかったらしく、日本に帰ってきてからも調子に乗って俺の前に立ちはだかり続けたアドマイヤムーン。
最近見ないから、たぶんまた海外レースに出て予後ったか、引退して種牡馬でもやってるんだろう。
俺の地位が脅かされそうだから、できれば前者であって欲しいけど・・・。

今日のパドックで初めてジュピタには会った。
「はじめまして、メイショウサムソン。僕はアドマイヤジュピタ。」
何だコイツ、どこの駄馬だ？っていうのが第一印象だった。
同じ５歳なのに、今まで一緒に走った事なんてなかったし、５歳で初めてG�Tっていうことは１、２回ラッキーな重賞勝利をあげて
勘違いして乗り込んできたかわいそうな子羊クンなんだろうな・・・・って思ったんだ。
最後の直線で再び顔をあわせるまでは・・・・。

今日の俺は５歳になってから一番調子が良かった。
気のせいか体がちょっと軽くなった気がしたし、去年同じレースで勝ったっていう事もある。
でも、隣にドリパスの野郎がいたせいか眠っていた闘争心がメラメラと燃え上がっていたのが最大の要因だと思う。

いける・・・！これなら勝てるぞ！！
４コーナーをまわって直線に入る俺は、グングン加速して先頭にとりつく。
最後の直線は、もう無心で走った。そして青鹿毛野朗も追ってくる気配ナシ。
勝った・・・。本当に長いスランプ生活だった・・・・。

アサクサキングスが無謀にも俺に接近してきたけど、睨み付けただけでビクっと驚いて失速したのを感じた。
これなら勝てるぞ！！そう思ったところで、１４番が左からやってきた。
あれ？こいつさっきの・・・・アドマイヤジュピタじゃね？
なんだこいつ・・・強い！！
壮絶なデッドヒートだった。
俺は必死で走った。そしてゴール前、わずかに頭半分くらい俺が抜け出す感覚。
よっしゃーー！！！と思った瞬間、なんかすんごいスピードで差し返されて負けた。

負けたのはたぶん、騎手の差だと思う。
俺達サラブレッドは人間を選べない。クレイジー調教師に無理な調教をやらされたせいでダメになった馬も
いるし、騎手の指示通りに走ったら面白いように勝てるようになったなんていう例もあるらしい。
たぶん、石橋さんが乗ってくれたら俺の勝ちだった。

石橋さん、俺がんばったよ。頑張ったから、戻ってきてよ！
俺、もう一度石橋さんを乗せて勝ちたい。
俺の競走馬生活はやっぱり石橋さんと一緒にいてこそ輝けるんだ！！
宝塚でも頑張るから、石橋さん！もう一度石橋さん俺に乗ってよ！！！
疲れた体を癒すニンジンを噛み砕きながら、俺の唯一無二のパートナーである石橋さんの復帰を祈る俺だった。

つ、つまらない

というのはガセ

いいねー