柏木集保 保護観察日記・38

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533名無しさん@実況で競馬板アウト
 今週の中山2日目の「水仙賞」には、種牡馬シンボリクリスエスの産駒が、最初の登録馬23頭
のうち「6頭」も名を連ねている。父と同じように3歳の春ごろから「しだいしだいに成長してい
く産駒が多いのだろう」と思われていたが、この時期の芝2200mの特別にドッと産駒が集中する
のだから、ほんとに推測通りだった。
 父シンボリクリスエス(その父クリスエス)も、2勝目は春4月の山吹賞(中山2200m)だった
という記録がある。その2勝目は5戦目のことで、次には青葉賞2400mを制し、ダービーはタニノ
ギムレットの2着。やがて秋には3歳馬として天皇賞(秋)を制している。奥手というほどでもな
いが、成長カーブは最初のうちはなだらかで、距離が延びて成長力が問われるようになってドン
ドン良くなってくる。父と同じような過程をたどる馬が続出してくると「可能性を求めたい」、
そういうトーンの予想が楽しくなる。
 シンボリクリスエスの父クリスエスは、いま全盛のヘイルトゥリーズン系だが、母の父ゴール
ドメダリアンはシアトルスルーの直仔になる。藤沢和雄調教師が、シアトルスルーの血が入って
いる馬をことのほか好むのはもう良く知られたところで、シアトルスルー直仔ではタイクブレザ
ード、マチカネキンノホシ、スルーオグリーン…など、思いつくだけでも活躍馬はいっぱいいる。
もうシアトルスルーの直仔の時代でもないから、エーピーインディのシンボリインディとか、
あるいは母方にシアトルスルーの血が流れる馬を探す時代だが、先週の京都のダート1800m
の新馬を独走したカジノドライヴは、その父マインシャフトがシアトルスルー直系の種牡馬。
最大目標が上のジャジル、ラグズトゥリッチズが制したベルモントSというのだけでなく、父の
マインシャフトがシアトルスルー系というところが気に入ったのではないかと推測したくなるの
である。昨年のラグズトゥリッチズという牝馬も、エーピーインディの産駒ではあるけれど…。
 カジノドライヴはまだ1勝馬だが、ダート12ハロンのベルモントSは多頭数になることはなく、
だいたいが10頭立て前後。順調にステップを踏めば出走できる可能性は大きい。遠征に期待し
たい。水仙賞のシンボリクリスエス産駒6頭の中では、距離延びてさらにスタミナが生きそうな
ニシノエモーションに期待したい。