ディープインパクトの凱旋門賞制覇は残念ながら叶わなかった。しかし悲観する
ことはない。考えてもみたまえ。日本が三流競馬後進国に過ぎなかった80年代、
日本産馬が凱旋門賞やキングジョージといった、世界最高峰のG?气戟[スで勝ち
負けを演じるなど絵空事でしかなかったのに比すれば、大きな進歩ではないか。
90年代以降、欧米の一流種牡馬や良血繁殖牝馬の大量導入によって内国産馬の
血統水準は大幅に上昇した。門戸開放による外国産良血高馬の大量流入。坂路に
代表される調教設備の充実と育成技術の進歩もこれに加わり、日本産馬の質も
レースのレベルも格段に進歩した。日本におけるサラブレッドの、生産、育成、
血統に携わるトップ識者達の発言もまたこれを裏付けている。今や日本のトップ
ホース達は、世界のビッグレースでも勝ち負け出来るレベルに到達したのだ。
ハーツクライがキングジョージを、ディープインパクトは凱旋門賞をそれぞれ
3着に惜敗したが、80年代日本の最強馬であったルドルフが、米のローカルG??
ですら全く通用せずに惨敗した頃とは隔世の感ではないか。ナリタブライアン、
エルコンドルパサー、グラスワンダー、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、
タイキシャトル、テイエムオペラオー、シンボリクリスエス、ハーツクライ、
ディープインパクトetc。90年代以降登場したこれらトップホース達は、
スピード、瞬発力、底力、絶対能力において明らかにルドルフを凌駕していた。
未だにルドルフが最強だなとどの賜る、感性の腐った認知障のゴミ共がどう取り
繕ったところで、これら客観的事実は動かしようがないのだ。