>>55 エクイロックスは蹄充填剤と呼ばれるもののひとつ。
本来の目的は蟻洞や蹄壁欠損など蹄の一部を欠いたり削り落としたり
焼いたりした際に病原菌などが蹄に入り込まないように埋めるためのもの。
状態や用途に合わせてスーパーファースト、アドヒヤー、エクイビルド、
フーフウォール、エクイパックなど他にも色々な充填剤がある。
そんな中でエクイロックスは蹄と鉄を接着する目的でも使用される。
某装蹄師はアメリカで修行して自分が持ち込んだ技術のようなことも言っているが
接着蹄鉄そのものは新しい技術でもないし、とくに技術を要する装蹄法でもない。
釘を打てない馬にはレースグルーなども含めて(仕方なく)用いられて来た。
ただ、接着剤(充填剤)の性能が近年に向上してきたということは背景にある。
接着蹄鉄の最大のデメリットは蹄キを妨げること。
次に落鉄しやすくなること。日持ちしづらいこと。接着の際に乾くまで
蹄を動かさないようにしなければならないこと。(夏場なら10分程度、冬場だと20分位。)
ちなみにディープの後脚は蹄壁が薄いと某装蹄師は主張しているが、青木修氏の
指摘どおり、普通の釘でとめるオードソックスな装蹄法が十分可能な蹄。
腕のいい装蹄師ならば蹄壁が少々薄くても神経に当てないように
寸分狂いなく釘を打てる。
ディープの蹄に関してはそんなに難しくもない蹄形なので某装蹄師の腕でも
おそらく十分打てる。それでも接着装蹄を好んでやるのは2つの目的がある
といわれている。ひとつは売名行為。もうひとつは装蹄期間を短くとったり
レース直前に打ち替えたりすることによって、仕事が増やせること。
一回の装蹄にかかる費用は変わらないから、釘穴を開けない接着装蹄ならば
極端な話、毎日でも打ち替えられる(実際にはJRAからの補助金を貰うので
2週間に1度+競馬直前に打ち替え程度で限度)ので担当馬の数に比して
仕事が増えて儲かる。
当然フランス遠征中は某装蹄師が馬主に旅費出して貰って出張して装蹄します。
レース当日も取材陣の前で馬場歩いて蹄鉄のチョイスを彼がします。
あと
>>43は読んでみると文献引用しまくっている割に、言ってる本人がよく
わかっていないらしく会話中の内容が結構間違っているので念のため。