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名無しさん@実況で競馬板アウト:
優駿12月号の竹園オーナーのコラム
ディープインパクトの三冠に沸いた菊花賞当日、
京都競馬場で行われたかえで賞をテイエムプリキュアで勝つことができました
新馬に続いてこれで2戦2勝、阪神JFへの出走権を事実上獲得し、
来春の桜花賞出走に向けても大きく前進したことになります。
テイエムプリキュアは「絶対に走る」という確信をこめて購入し、
「どうしても走って欲しい」という願いとともにデビューを迎えた馬でした。
半兄にあたるテイエムハクバオー(故障のため未勝利のまま引退したもののなかなかの能力を秘めた馬でした)
と同様セリで手に入れたこの馬ですが、"ハクバオーの下だから"購入したわけではありません。
なんの予備知識も持たずに足を運んだ会場で、たまたま目に止まったのがこの馬だったのです
細かい長所をあげればキリがありませんが、
兄よりも遥かに立派な、骨格のしっかりとした馬体がなによりも印象的でした。
セリが始まると私のほかに声をかける人はなく、お代の250万円で落札することができました。
ところが"手を挙げる人がいなかった"のはバイヤーばかりではありませんでした。
特に良血ともいえない血筋と値段が嫌われたのか、あの日会場に居合わせた調教師さんたちも皆逃げ腰で、
この馬を預かりたいと名乗りをあげるトレーナーがいなかったのです。
そこでハクバオーを管理していた五十嵐忠男調教師に、半ば押し付けるようにして預かってもらったという経緯があります。
しかし私には絶対に走るという確信がありました。
なので当時、書いていた『馬見の極意』という自著の中で"桜花賞に行ける馬"としてこの馬を取り上げ、理想例の一つとしてDVDにも収録しました。
予言(?)が外れてサッパリ走らなかったら穴を掘って自分を埋めなければならないところ、
どうしても走ってほしいと願っていたのはそんなわけだったのです。