1 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:
「ちょうど台風にさらされた枯れ木の葉っぱみたいに、
お手馬がいなくなっていくんだ。やれやれ」
肩を落とす僕に、不思議そうな顔でミドリは言った。
「騎乗馬を集めるなんて簡単よ」
「え?」僕は訊き返した。
「オーナーのペニスをなめればいいんだわ」
うへへ
やれやれ。またこのようなスレか。やれやれだ。
豊をめぐる冒険
5 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:19:52 ID:Sk4oyRta0
6 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:21:22 ID:Pjo6dFI8O
ムラカミハルキ ふふ
結局のところ好むと好まざるとに限らず僕はG1を外し続けるしかないのだ。
オーケー認めよう。僕は柴田ヨシトミが嫌いだ。
8 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:33:04 ID:exSzKP3JO
良スレ
「ねえ、明日のG1、アルーリングボイスは来るかしら?」
すっかり縮こまった僕のペニスを指先で弾きながらミドリは言った。
「来るかもしれないし、来ないかもしれない。わからないな」
「そうね」
10 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:41:15 ID:CZgEydBA0
「八歳というのは、とても嫌な年齢です」
返し馬をするタップダンスシチーを見て、僕は言った。
「あと何年かたったらもっとうまく説明できるかもしれない。
でも何年かたったあとでは、たぶん説明する必要もなくなってしまうんでしょうね」
ID:CZgEydBA0 すげえええええええええええ
12 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:47:31 ID:EpL+AozlO
「君は何を専攻してるの?」と彼は訊ねた。
「騎手」と善臣は言った。
「騎手って騎乗をやるんだろう?」
「違うよ、騎乗はやらない。テレビに出て釣りをするだけさ。ヒラマサとかサバとかイシダイとかさ」
ヒラマサ以外の魚の名前は聞いたことないな、と彼は言った。善臣だってほとんど聞いたことない。
「でもとにかくそういうのが好きなんだね?」と彼は言った。
「別に好きじゃないよ」と善臣は言った。
彼は混乱した。混乱するとどもりがひどくなった。善臣はとても悪いことをしてしまったような気がした。
「何でも良かったんだよ」と善臣は説明した。
「鷹だって犬だってさ、べつになんでもよかったんだよ。ただたまたま釣りだったんだ。それだけ」
>>12 ワロスwww
ノルウェイ読み返したくなったよwww
14 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 22:56:37 ID:CZgEydBA0
「斜行というのは、雨降りの夕方に大きな河の河口に立って、
たくさんの水が海に流れこんでいくのを、両手でせきとめるような感じだ」
アンカツがにやっと笑うと、ヤニだらけの歯が見えた。
15 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/03(土) 23:01:07 ID:CZgEydBA0
「ビーチ・ボーイズが音楽的に不穏当でホワイト・ハウスを追われるとしたら、
デザーモは三回火あぶりにされてもおかしくない」
そうつぶやいて単勝馬券を破り捨てた。
「イングランディーレはどうなったんだ?」
「イングランディーレは大丈夫だよ。元気だよ。」と善臣は言った。
「ただイングランディーレはもうG1を勝つことはないだろうね。可哀そうだとは思うけれどね」
「何故?」
「消えたんだよ。イングランディーレの中で何かが消えてしまったんだ。」
僕は黙り込んだ。
「君の気持ちは分かるよ。」と善臣は続けた。
「でもそれは遅かれ早かれいつか消えるはずのものだったんだ。タイキフォーチュンやキングヘイローや、それからいろんな馬たちの中で何かが消えていったようにね。」
かっこう
ユミヨシさん、朝だ
「公務員騎手。面白い言葉だ。今度俺が使ってもいいか?」
「構いませんよ。別に特許を取ってるわけじゃないし」
2005年の12月4日のあの奇妙な午後を、爆破井までもはっきりと覚えている。
驟雨に叩き落とされた銀杏の葉が、雑木林にはさまれた小径を干上がった川のように黄色く染めていた。
僕と彼女はコートのポケットに両手を突っ込んだまま、そんな道をぐるぐると歩きまわった。
落ち葉を踏む二人の靴音と鋭い鳥の声の他には何もなかった。
「HJFあなたは何を買うの?」
「たいして買わないよ、好きな横典から馬連を少しさ。」
彼女は少し先に進んでから道ばたにコシを下ろし、煙草をふかした。
羊をめぐる冒険より
>爆破井までも→×
僕は今でも →○
w
「誰・・・あなたは?」
「覚えてない?」彼女は1度だけ首を振った。僕は煙草に火を点け、1本勧めてみたが彼女はそれを無視した。
「説明して。」
「どのあたりから始める?」
「有馬記念からよ。」
いったい何処が最初なのか僕にも見当もつかなかったし、どんな風に話せば彼女を納得させられるのかもわからなかった。
風の歌を聴けより
24 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/04(日) 23:40:06 ID:MC9pdBzT0
age
571 :本当にあった怖い名無し(sage):2005/11/30(水) 14:11:26 ID:3i+acERvO
今日は久しぶりの休みで、朝起きたら太陽がとても気持ち良かった。
太陽見てたら、ふと思ったわけです。
「太陽ってすばらしい。でも、この優しい光を俺の校門は見たこと無い。不憫だなぁ。」と。
だから、ベランダに出てね、太陽を見せてやろうとしたの。
パジャマ脱いで、仰向けになって。がばっと。
でも、俺の校門が太陽にちゃんと向けてるのかどうか、よくわかんない。
だから、そぅっと子供の朝顔の支え棒の細い奴を抜いて、ちょっとだけ校門に刺した。そしたら、よくわかるじゃん。向きが。
すんげー痛かったけど。
そんで、棒の先で太陽に狙いをつけて、ちょっと、朝顔の気分。
わぁ、これで俺の全身で太陽の光を浴びてない所は無いぞって思って、この喜びを友達にメールしようとしてたら、嫁が家の中から俺を見てたの。
咄嗟にパニくって「日時計ごっこ」って言ったら、鍵閉められて、ベランダに閉じ込められちゃった。
咄嗟の一言って、不思議。
26 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/05(月) 00:37:03 ID:odAOpHVK0
良スレ期待age
27 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/05(月) 00:45:21 ID:pT8v0W2f0
ちょwwww良スレじゃねーかwww
やべえww良スレwwww
「完璧な騎乗などといったものは存在しない。完璧なヨシトミが存在しないようにね。」
梅雨も上がり、いきなり激暑となった。
「ああ、もう・・・これは、たまらぬ。」
とばかり、長谷川平蔵は役宅kら一歩も出ず、日がな一日、PATに専念した。
鬼平犯科帳、おれの弟より
31 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/05(月) 21:43:23 ID:odAOpHVK0
期待age
32 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/06(火) 08:44:27 ID:D1n2Hn6H0
あげ
33 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 00:19:54 ID:ssNmHbSVO
「ということはつまり、シバタさんはG1を勝ちたいとか、そういうんじゃないんだ」
「はい。シバタには大レースでの強さのようなものはまったくありません」
「ただゲートを出て一周してきて、できれば8着以内に入ろうというだけなんだ」
「はい。そのとおりであります」
「それで、馬券を買う人間の期待というのもわからねえんだ」
「はい。シバタには皆目わかりません。引退して馬券を買ってみればわかるのではないかと思いますが」
「参ったな」
と横山さんは言った。髪の乱れを直し、髪がまだそこにあることをたしかめ、また通気性のよい帽子をかぶった。
「悪いけど、今ちょうど天皇賞の予想をしてるところなんです。
もうそろそろ予想し終えるところだし、あなたと十分も話していたら予想が
駄目になっちゃう。切っていいですか?」
「天皇賞?」と女はあきれたように行った。「だって今は朝の十時半よ。
どうして朝の十時半に天皇賞の予想してるの?そんなの変じゃない?」
「変にしろ変じゃないにしろ、あなたには関係ない」と僕は言った。
「昨日予想してなかったんで、今頃になって予想してるんです。僕が自分で
予想して自分で買いに行くんだ。何時に予想しようがそれは僕の勝手じゃないですか?」
「ええ、いいわよ、それは。じゃあ、まあ切るわね」
と女は油を流したようなのっぺりとした声で言った。
35 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 03:17:09 ID:2xsDo60N0
>>33 海辺のカフカかwww
漏れこのスレ見てから久々に「ノルウェイの森」読み返しはじめたw
36 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 03:28:08 ID:Miy4dzHnO
37 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 03:39:03 ID:ssNmHbSVO
集保がアパートに帰ると、長岡と小林は缶詰のオイルサーディンのような形に並んでベッドにもぐりこんだままクスクス笑い合っていた。
「おかえりなさい」と片方が言った。
「何処に行ってたの?」
「競馬場さ」と集保は言ってネクタイをゆるめ、二人の間にもぐりこんで目を閉じた。ひどく眠かった。
「何処の競馬場?」
「何をしに行ったの?」
「府中さ。馬を見に行った」
「どんな馬?」
「馬は好き?」
「栗毛の大きな馬だったな。でも馬がそれほど好きなわけでもないんだ」
集保が煙草に火を点けて吸い終わるまでの間、二人は黙っていた。
「悲しいの?」と長岡が訊ねた。
集保は黙って肯いた。
「お眠りなさい」と小林が言った。
そして集保は眠った。
38 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 20:39:41 ID:M9mh642nO
age
39 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 21:26:02 ID:/OG1q8fz0
「善臣か勝春が次のGIを勝つよ」と僕は言った。
実際に口に出してしまうと、なんとなく真っ白な壁の上に大胆な超現実主義絵画を
ひとつかけたような気分になった。
40 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/07(水) 23:01:37 ID:RspVuBOF0
「はっきり言ってね、武豊なんて何も考えてないからさ。
オヤジと吉田照哉がいなきゃ、善臣ほども勝てやしない」
はっきり言って、というのが鼠の口癖だった。
「そう?」
「うん。あいつはレースのことは何も考えない。
考えてるフリをしてるだけさ。・・・何故だと思う?」
「さあね?」
「必要がないからさ。もちろんリーディングになるには少しばかり頭が要るけどね、
リーディングであり続けるためには何も要らない。
人工衛星と同じさ。競馬場の大外をぶん回してりゃ勝てるんだよ」
41 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/08(木) 00:26:54 ID:ULyqeT7u0
42 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/08(木) 00:59:45 ID:53l0XoN5O
良スレww
彼女はジェイズ・バーのカウンターに居心地悪そうに腰掛け、氷が殆ど溶けてしまった
ジンジャー・エールのグラスの底をストローでかきまわしていた。
「熊沢は来ないのかと思ったわ。」
僕が隣に座ると、彼女は少しほっとしたように言った。
捕手
45 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/09(金) 00:53:20 ID:urisXiBs0
「競馬場に行ったことがあるかい?」
「ええ、あるわ。ずっと昔にね。子供のころ母につれられていったの。
競馬場がどうかしたの?」
「見てみたいんだ」
彼女は首を振った。「あそこはあなたが考えているよりずっと危険な場所なの。
あなたは競馬場に近づいたりするべきじゃないのよ」
「あなたはサンドウィッチとダンキンドーナツしか食べれないの?」
「あるいはそうかもしれない」
47 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/09(金) 19:54:43 ID:XPJFjT/f0
「貴方はヨシトミとネタ馬の馬券しか買わないの?」
「あるいはそうかもしれない」
48 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/09(金) 20:32:51 ID:uHGQjpHFO
金曜日の午後九時、僕は何時ものように
近所にあるコンビニエンスストアに行き競馬新聞とセブンスターを買った。
『やれやれ、また競馬か』
店員の冷ややかな目が、何故だか僕の心を締め付けた。
帰り道、〈こんな時に限って万馬券が当たるものだ〉
僕は自分自身に良いきかせた。
善臣が、たまたま目に付いた厩舎の中に入ると、そこには実にいろんな馬が並んでいた。
わたしは馬が好きでもないし、くわしくもないので、
「なんでもいいからそれほど強くない馬に騎乗したい」と言った。
私の相手をした中年の男は馬を見せるたびに成績を教えてくれたが、
私は成績なんて知りたくはなかったから、彼に自分が騎乗したいのは純粋な平場用の馬なのだと説明した。
だからムチもいれないし、追う事もしない、人気もいらないし、GIを勝つ能力もいらない。
カーブが曲がれて、おとなしくて、故障が少なく、できればサンデー産駒以外に騎乗したいと言った。
色はダークブラウンなら申し分ない。
彼が勧めてくれたのはねずみ色の500万下だった。色はあまり気に入らなかったが、騎乗してみると
気性は悪くなく、騎乗者の言う事をよくきいた。
毛艶がよく、ブリンカーやメンコなど余分な装備が何ひとつついていないところも私の好みにあっていたし、
ミシル産駒だったので人気を背負う心配もなかった。
「馬というのは本来こういうもんなんです」とその中年調教師は言った。
「はっきり言って、GIGIってみんな頭がどうかしてるんです」
私もそう思う、と善臣は言った。
↑
春樹っぽさが全くない
元ネタはハードボイルドワンダーランドでしょ。
あれは春樹っぽさがないのが特徴だからいいんでない。原文に即してるし。
俺は秀作だとおもうよん。
53 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/10(土) 22:42:29 ID:Vnq+stvc0
このスレおもろいw
先生の無欲さと村上春樹マッチするな。
55 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 00:01:29 ID:uZ1z5M4v0
良スレ
56 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 00:39:01 ID:FmgMOV3PO
†【馬をめぐる冒険】†
「ワタニシハアシタカツウマガワカルノデスヨ。」馬男は言った。
「そうですか、それなら是非教えて頂きたいですね。」僕は言った。
「ソウカンタンニハオシエラレナイサ。」馬男はポケットからタバコとライターを出し、火を点けた。
「キミハスグヒトニタヨロウトスル、ソレサエナオセバオシエテアゲヨウ。」ピースの何とも言えない香が辺りに広がった。
「やれやれ、また2ちゃんの荒らしか。」
なんか懐かしいなw司法試験板の春樹スレも好きだったw
「あなたの馬券を買っているファンに対して罪悪感を感じるということはないんですか?」
と僕は訊いてみた。
「あのね、俺はそれほど馬鹿じゃないよ」と善臣さんは言った。
「もちろんファンに対して罪悪感を感じることはある。そんなのあたり前じゃないか。
ただ俺はそういうものを前提条件としては考えない。欲しいものはとるし、欲しくないものはとらない。
そうやって生きていく。
「身勝手な話みたいだけれど」と僕は言った。
「でもね、俺は俺なりにずいぶん努力をしている。人気に着順を近づけようとずいぶん努力をしてる」
「そうでしょうね」と僕は認めた。
「だからね、ときどき俺はファンを見まわして本当にうんざりするんだ。どうしてこいつらは真剣に予想もしないで
批判ばかりするんだろう、ヨシトミ氏ねだなんて言えるんだろうってね」
僕はあきれて善臣さんの顔を眺めた。「僕の目から見れば世の中の人々はずいぶん真剣に予想
しているような印象を受けるんですが、僕の見方は間違っているんでしょうか?」
「あれは予想じゃなくてただの塗り絵だ」と善臣さんは簡単に言った。
「俺の言う予想というのはそういうのじゃない。予想というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
「たとえば騎手が全てサンデー産駒に乗りたいと思ってるわけじゃないって事ですね?」
「そういう事だよ。俺は春までにミシル産駒の特徴を完全にマスターする。シャーディー産駒と
キンググローリアス産駒はもう完全にマスターしてるし、ブラックタイフェアー産駒もだいたい把握した。
こういうのって努力なくしてできるか?」
彼は鷹の羽に触れ、僕は武のことを考えた。そして武はミシル産駒をマスターしようなんて
思いつきもしなかったろうと思った。そんなことを考えるには彼はたぶん忙しすぎたのだ。
騎乗も忙しすぎたし、仮病をつかって、彼女のマンションに行かねばならなかった。
「釣りの話だけど、今度の月曜でどうだ?」と善臣さんが言った。
いいですよ、と僕は言った。
60 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 15:50:10 ID:beACB5kX0
さまざまな想いが僕の頭に脈絡もなく浮かんでは消えていった。
さまざまな人の姿がターフビジョンの上に浮かんでは消えた。
あなたのせいじゃない、と彼女は言った。そして何度も首を振った。
「あなたは悪くなんかないのよ、精いっぱいやったじゃない」
違う、と僕は言う。偶数枠の発馬、三コーナーの位置取り、直線の追い出し。
違うんだ。僕は何ひとつ出来なかった。指一本動かせなかった。
でも、やろうと思えばできたんだ。
「中山のマイル戦にできることはとても限られたことなのよ」
そうかもしれない、と僕は言う。
でも何ひとつ終わっちゃいない。いつまでもきっと同じなんだ。
その日、デンシャミチは十二着に沈んだ。
61 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 16:50:00 ID:/to0+AFe0
>>59 昨日ノルウェイ読み返してて、そこの原文読んだばっかりだったからハゲワロタwwww
「そういう事だよ。俺は春までにミシル産駒の特徴を完全にマスターする。シャーディー産駒と
キンググローリアス産駒はもう完全にマスターしてるし、ブラックタイフェアー産駒もだいたい把握した。
禿ワロスwwwwwwwwwwwww
63 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 16:57:05 ID:UMFMXUEaO
良スレ
64 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 18:58:04 ID:beACB5kX0
何をしているのか?男はフランス語で訪ねた。
「複勝式」僕は英語で答えた。
「複勝式?」
僕は簡単にルールを説明してやった。五分前になったらベルが締め切りを知らせる。
コートの男性がファンファーレを鳴らす。馬が周回する。選んだ馬が三着以内なら金が増える。
男はしばらく聞いていたが、武豊で元返しを三度食らった話を聞き終わると、
何故勝負しないのかと訊いた。
「3連単は当たる気がしないからね。じゃあフランスの騎手では誰が人気ある?」
「フランコ・デットーリ」
「ありゃ、イタリア人だ」
「オリビエ・ペリエ」
「禿(メルドー)だ」
65 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/11(日) 23:16:59 ID:xnf0fWWa0
「あの子は競馬を多く知らないものですから」とデザーモは礼儀正しく言い直した。
「あの子は世の中で最終レースがいちばん上等なレースだと思っているんですのよ。特別とか
重賞とかWSJSとか、そんなものがあること自体知らないのです」
ヨシトミさんは咳払いをした。「実を言いますと、最終レースはヨシトミもずいぶん好きです。
もちろんジーワンも好きですか」
「わたくしもジーワンは好物です。いつもいつも勝てるというものではありませんけれど」
「まったくそのとおりです。いつもいつも勝てるというものではありません」
それから二人はジーワンについて沈思黙考した。二人のあいだに、ジーワンについて
深く考えるだけの時間が流れた。
「私と平場の関係のことだよ。つまりね、私平場のレースを勝つ時の方がだんだん楽しくなってきたんだよ、G1を勝ったときより。
そういうのって、いくらなんでも不自然だし具合悪いと思わない?
もちろん私はG1に騎乗するのは好きだよ。
そりゃ多少マスコミに叩かれたり、『ヨシトミ氏ねー!ヨシトミ帰れー!』とか野次られたりするけど、いいところはいっぱいあるし、はじめて神馬ヤマニンゼファーで勝たせてもらったしね。
でもね、平場ってなんだか特別なんだよ、私にとって。騎乗しているとすごくぴったりしてるって感じがするんだ。
平場の騎乗を心から楽しんでるし、好きだし、午前中から頑張ったって気になるしね。
要するに自分でもだんだん混乱してきたんだ。それでのところロブロイのところに行って正直に相談したんだ。どうしたらいいだろうって。
G1ではもう勝とうとするなって彼は言った。もし平場でたくさん勝ちたいなら、G1は諦めろって」
「それでどうしたの?」
「G1勝つのあきらめたよ、さっぱりと」と善臣はエサをつまみ、手で覆うようにして釣り針に刺し、竿を海に放り投げた。
ひかえ目にいって、僕はとてもsage
68 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/12(月) 14:40:35 ID:8h8b8AJ/O
おもろいage
69 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/12(月) 18:11:52 ID:1NBiGAvr0
それでもage
70 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/12(月) 18:24:09 ID:IFaSDoD60
71 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/12(月) 18:29:52 ID:VQ3fNCrXO
やれやれ…
とにかくヨシトミを買うんだよ
意味なんて考えちゃいけない
ヨシトミさん朝だ
僕たちの部屋の壁にはヌード写真の代わりに、木刀が書いた特大の牧原由貴子が貼られてあった。
「こ、これを毎日眺めてるとさ、しょ、勝負服が透けてくるんだよ」
木刀はこれを見てマスターベーションするんだぜと僕が他の寮生に冗談を言ったことがあったのだが、
それはあながち間違いではなかった。
「私ね、この前増沢先生の前で裸になっちゃったの。全部脱いでじっくり見せてあげたの。ヨガみたいにやって。はい、先生、これオッパイよ、これオマンコよって」と由貴子は言った。
「なんでまた?」といささか唖然として質問した。
「なんとなく見せてあげたかったのよ。だってそうしたら騎乗依頼が増えるでしょ?見せてあげたっていいじゃない。まあいささか酔払っていたせいはあるけれど」
「ふむ」
「ヨシトミさんがそこに来て腰を抜かしてね。だって私が増沢先生の前で裸になって股広げてるんですもの、そりゃまあ驚くわよね」
「まあ、そうだろうね」
「それで私、主旨を説明したの。これこれこういうわけなのよ、だからヨシトミちゃんも私の隣りに来て服脱いで一緒に増沢先生に見せてあげようって。でも彼やんなかったわ。あきれて向う行っちゃったの。そういうところすごく保守的なの」
77 :
ごみぽ ◆URB2vO1EUQ :2005/12/13(火) 00:40:17 ID:4cizOU/h0
やれやれ
第51回皐月賞(GT)
1着 トウカイテイオー
2着 シャコーグレイド
3着 イイデセゾン
4着 イブキマイカグラ
5着
79 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/13(火) 12:55:54 ID:Qrfb6EKd0
「手ムチに発奮して走る馬がデビューしたら、デザーモはずいぶんGTを勝てるわよね」
80 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/13(火) 20:22:47 ID:n9jsHxTn0
そうかもしれない
あるいはそうかもしれない
82 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/13(火) 23:44:50 ID:GusCQAaf0
木刀は白井の競馬学校で北辰一刀流を専攻していた。
「僕はね、け、け、剣術の勉強してるんだよ」と最初に会ったときに、彼は僕にそう言った。
「剣術が好きなの?」と僕は訊いてみた。
「うん、学校を出たら伊藤正徳厩舎に入ってさ、失礼な後輩を、ち、ち、血まみれにするんだ」
なるほど世の中にはいろんな希望があり人生の目的があるんだなと僕はあらためて感心した。
フトシ・コジマは重々しく何度かうなずいた。そして眼鏡を意味ありげに撫でた。
「そうだ。まず大吹きが大事なんだ。儀式みたいなもんだ。まずは大吹き。将来性のことはそのあとで話そう。
ユタカちゃん、この子はきっと気に入ると思うね。うちの掛け値なしのナンバーワンだ。
トモはむちむち、肌はつるつる、腰はぱんぱん、あそこは切って、ばりんばりんのレース・マシンだ。
車にたとえるならば、まさにターフの四輪駆動、追えば疾風のターボ、包まれても怒濤の馬群割り、さあ、コーナーだ、
あっと言う間にギアチェンジ、よしきた直線大外一気、いくぞ、いくぞ、ユタカちゃん見事にG1勝利だ」
「おじさん、けっこうユニークな騎乗依頼してるね」
と豊は感心して言った。
「だてにこの業界でメシを食ってはおらんぞ」
85 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/14(水) 04:12:42 ID:3Jl6aMJN0
>>84 スマン、ネタ元がわからん。
ねじまき鳥くらいまでしか読んでないねん。
86 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/14(水) 04:34:24 ID:uRcc2SeuO
「屋根、屋根」と言ってショウナンタキオンはため息をついた
87 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/14(水) 05:31:33 ID:uRcc2SeuO
JRAがすっぽりと僕の金を呑みこんでしまったあとも、僕は長いあいだその財布を見つめていた。
財布には小銭ひとつ残らなかった。金を失ってしまうと、自分が宇宙の辺土に一人で残されたように感じられた。
僕はもうどこにも行けず、どこにも戻れなかった。そこは有馬の終わりで、有馬の終わりはどこにも通じてはいないのだ。
僕は競馬場に背を向けて、雪の中を船橋法典に向けて歩きはじめた。
船橋法典の向う側には街があり、川が流れ、アパートの中ではフィギアとエロゲーが僕を待っているはずだった。
89 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/15(木) 01:04:35 ID:Nxz1REzd0
やっぱり「世界の終わり〜」が最高だね
90 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/16(金) 00:34:50 ID:4lqu7c3z0
落ちるよ
それがどうした
そういうものだ
92 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/16(金) 13:06:16 ID:jCi+jD7j0
ナカタさん保守
94 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/17(土) 03:43:41 ID:naiqV24NO
やれやれ、ageておくか。やれやれ
ウインガーの中で何かが失われてしまったんだ
96 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/17(土) 03:46:57 ID:pVf+5anyO
ageるとはなんのことでしょうか。
ナカタは頭が悪いので皆目わかりません。
97 :
名無しさん@実況で競馬板アウト:2005/12/18(日) 10:59:07 ID:y3lhFCbj0
言葉にしてしまうと平凡だが、そのときの僕はそれを言葉としてではなく、ひとつの空気のかたまりとして身のうちに感じたのだ。文鎮の中にも、ターフの上に並んだ白や黒などの16頭の馬の中にも死は存在していた。
「アドマイヤ・グルーヴが引退するらしいね」
僕はマルボロに火をつけながら彼に言った。
「ああ、そうだよ。日曜日の阪神11レースが彼女のラストランだ」
彼は競馬騎手をしていた。彼は関東の騎手で、キャリアも長く、競馬サークルでの信頼も厚かった。
ただ、公務員騎乗と言われるような消極的な乗り方をして、ファンから「しね」と、罵声を浴びることも多かった。
僕は重い扉を両手でこじ開けるように、ゆっくりと彼に聞いてみた。
「ねえ、君の騎乗について、ネットでは『公務員騎乗』と言われてることは知っているよね」
「ああ、もちろん知っているさ」
「じゃあ、なぜ変えないんだい?この前もデンシャミチを沈めたばかりじゃないか」
彼はすこし悲しそうな顔をして、そしてこう言った。
「オーケー。確かに僕は無難な騎乗をしている。じゃあ、君の考えている公務員騎乗とは一体なんだい?」
「先行すべき馬に乗っても馬群の後ろをただ追走したりしていることさ。ノーリスク・ノーリターン。」
「オーケー。それは認めよう」
彼は冷めたカフェモカで乾いた唇を濡らし、こう言った。遠くで鷹が羽ばたく音がしていた。
「僕が本気を出すと馬が壊れてしまうんだ」
彼は涙目になっていた。僕は怯まず、こう言い返した。
「ふ、ふざけるなよ。そんな言い訳があるかよ」
「言い訳?そうじゃないよ、聞いてくれ」
さっき飲んだカフェモカが彼の唇で乾き、白く粉を吹いていた。
「小学生用のバスケのゴールにマイケルジョーダンが豪快にダンクを決めたとしよう。
残念ながらゴールは壊れてしまう。それと一緒さ。僕の騎乗に耐えうる馬が出てくるのを待っているんだ。
ディープの騎乗依頼もファンのためを思って断ったよ。無事にいって欲しいからね」
先生カッコヨスw
田中負春バージョン希望w
「さて、どうするかな」
彼は中山競馬場の8Rの騎乗を終え、足早に控室に戻ってきていた。
1番人気馬に騎乗し、着順は8着。直線入り口で豪快に失速させ、4コーナーでは既に罵声を浴びていた。
彼は今日、朝から調子が悪かった。午前中に一度も掲示板に載れないなんて、誰からみても彼の不調は明らかだった。
浅田真央がダブルアクセルで転倒するくらい、おかしなことだ。
冬には珍しいほどの暗雲が立ち込める12月25日。次のレースは有馬記念だった。
彼の有馬での騎乗馬は、春の天皇賞で人気薄ながら2着に激走したビッグゴールド。
「なにかをしなければ」
彼は関東騎手会長として最後の大一番で意地を見せなければならぬ、
そのプレッシャーと戦っていた。そして、ある一つの約束を果たすため、彼は追い詰められていた。
「小さな灯りに火をともすためには、あの馬を負かすしかない」
あの馬とは、そう。
武豊騎乗の怪物ディープインパクトだった。
つづきはもっと春樹っぽく書きます。
×直線入り口で豪快に失速させ、4コーナーでは
○3コーナーで豪快に失速させ、4コーナーでは
間違えました。
彼の元に手紙が届いたのはディープが三冠という偉業を為し遂げた5日後の
ことだった。
「前略 シバタ様
お久しぶりね。まだお元気で騎手を続けているみたいでなにより。
私が日本を出たまだ寒い春、あなたはキングヘイローくんに騎乗して、
高松宮記念でGIを勝ったわよね。記憶が違ってたらごめんなさい。
あの時の笑顔、まだ鮮明に覚えているわ。勝浦沖で大きなイサキを釣り上げた
ときみたいにはしゃいでいたものね。
今、フランスでもディープインパクトのことで競馬サークルは盛り上がって
いるみたいだけど、残念なことにあなたの名前を聞くことはないのよ。
豊さんや祐一君の名前はちらほら聞くのだけれど・・・。
12月にまたディープがでるレースがあるじゃない。有馬記念。
私、そのレースを見に、日本へ行こうかと考えているの。
もちろん、当日はあなたが得意な午前中から競馬場に行くわよ。
中山競馬場のロイヤルシートを坂口先生が用意してくれたの。
もし、有馬記念であなたが優勝したら、もう一度やり直そうかと思うの。
厳しい注文かしら。でも、私たちがやり直すのはそれぐらい難しいことだと
思うし、だめだったらあきらめもつくんじゃないかと思うのよ。
私はもちろん、優勝してくれることを誰よりも祈って、そして誰よりも信じて
当日中山競馬場に行きます。あなたの騎乗予定馬は天皇賞で2着した強いお馬さんなんだもの。
あとは、あなた次第でしょ(プレッシャーかな)
では楽しみに待っています。素敵なクリスマスになりますように」
彼女からの手紙は僕をひどく不安にさせた。
デンシャミチを沈めたのはこの手紙のせいかもしれなかった。
オーケー。
シンプルに考えよう。
僕が今から戦う相手は、ディープ、ロブロイ、タップなど歴戦の勇者たちだ。
僕が騎乗する馬はビッグゴールド。先行力には自信がある。
だが、タップ、オースミハルカ、バルクなどつっかかってくる馬も多い。
ましてや有馬記念だ。1週目のスタンド前は僕だってかかりそうになる。
「スタンド前でかかる」
これだ。僕が勝つにはこれしかない。
オーケー。始めよう。
パドックに行く時間だ。
コイントスに騎乗する北村が緊張した顔で僕に声をかけてきた。
「すごい人ですね・・・みんなディープを見にきているのでしょうか」
僕は笑って言った。
「確かにすごい数の人が見に来ているよ。北村、スターホースって何だと
思う?」
「え、ディープみたいな馬のことじゃないのですか」
「負けない馬か」
「はい、圧倒的な強さで勝ち続ける馬・・・」
「違うな。負けてもスターでいられる馬がスターなんじゃないかな。
俺はディープが本当のスターかどうか確かめる意味で、負かしに行く」
シバタの心に、あの寒い春と同じ炎が宿っていた。
つづく・・・ちょっと長くなりそう(汗
皆さんをあきさせないようにがんばります
オモシロス。
続きキボン!
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名無しさん@実況で競馬板アウト:
駄作