(大スポ)
新馬戦に続きデイリー杯2歳Sを圧勝したマルカシェンク。
菊花賞ウイークの栗東取材で所属する瀬戸口厩舎を訪問したのだが、
同馬の潜在能力の非凡さを改めてうかがわせる秘話を担当の瀬戸口健助手(34)が明かしてくれた。
「実はレース前は不安いっぱいでね。(福永)ユーイチには゛今回は2着でも構わないから゛と言ってあったんですよ」
新馬戦で強烈な切れ味を披露した馬だけに、てっきり不安は馬場状態(稍重)と思えばさにあらず。
実はデビュー戦と比べても6,7分の状態でのG2出走だったというから恐れ入る。
「稽古の走りから道悪は苦にしないと思っていた。それよりも臨戦過程。新馬戦の後に疲れが出てしまい、
中間は体調維持が精一杯だった。追い切りでしまい13秒台とバタバタになったのも、理由があったんです」
それでいて実戦は周知の通り他馬を子供扱い。「入厩当初は幼くて走り方さえ分かっていなかった。
速いところをやりだして馬体が゛沈んだ゛ときに、ようやく走る馬かなと思えたくらい。この馬だってまだ子供なんです」
と言うのだから、生まれ持った゛エンジン゛が違うようだ。
同馬は今後、東京スポーツ杯2歳S(11月19日、東京芝1800)を視野に入れて調整される予定。
「今回はレース後の反動も少ない」と言うから、次走はさらに強烈な走りが期待できるはずだ。