柴田善臣物語

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47武豊が編み出した大胆な大外枠克服法
 阪神競馬場の1マイルコース。平成4年に完成した全面改修工事でカーブが緩くなってからは、
むしろ外枠のほうが乗りやすいという騎手の意見も出てきたが、それ以前は最初のコーナーを曲
がり切るまでがトリッキーとしか表現しようがないほどきつく、枠順の内外の有利不利が日本一大
きいコースとされていた。そんなコースで、しかも毎年毎年フルゲートで争われるのが桜花賞とい
うレースである。いつもなら「枠順なんかどこでもいい」と、その結果にほとんど興味を示さない関
係者も、桜花賞にかぎっては「なるべく内側、内側」と呪文を唱えながら、血眼になって抽選会に駆け
つけるのである。