名古屋・笠松　東海公営総合スレ part13【不撓】

２月６日付中日新聞社会面から

「試練のゲートイン　笠松競馬１年存続　（上）代償」
賞金減　騎手に重く

「ひょっとしたら、引越しすることになるかも」。笠松競馬（岐阜県笠松町）の騎手会長、
東川公則（35）は昨年９月、妻の明美（34）に漏らした。事実上、廃止を前提とした協議が
進み始めていた。騎手という職を失うかもしれない不安。だが、妻の言葉で決意を固めた。
「あなたについて行きます」。それから半年間、東川は騎手25人を代表して存続運動に力を
注いだ。

懸命の運動は何とか実を結んだ。しかし、大きな代償が待っていた。賞金総額の２割カットだ。

東川は、中学３年から２歳まで６人の子宝に恵まれた。一家の大黒柱。大きな収入源の賞金削減は
家計に直結する。「ゾッとするなあ」。存続が決まった安堵（あんど）感はすぐに消えた。
「でも、子どもたちと離ればなれにならなくて済む。そう考えれば幸せ」

騎手の生活は、すでに苦しい。「１月の収入は12万円。すべて家のローンで消えちまった」。
仙道光男（45）は苦笑する。かつては年収１千万円を誇ったベテランも、貯金で食いつないでいる。

>>494
東川、こども多すぎ・・・(´Д⊂

昨年春のミツアキタービン連勝の時は
家族で賑やかにお祝いしたんだろうね・・・

>>494の続き

賞金総額は毎年、減り続けてきた。23億円、19億円、そして本年度は約14億２千万円。
うち騎手の取り分は５％。一人当たり280万円にしかならない。

レースでは花形の騎手も、普段の一日は重労働だ。目迫（めさく）大輔（23）は午前１時半
に起床。２時から９時まで７時間。次々と馬を乗り換えて調教に汗を流す。午後も３時間、
馬と過ごし、午後８時には疲れて寝てしまう毎日だ。

２年目の目迫はまだ大レースで勝てない。１レースごとに騎手手当の４千円が主な収入だが、
つき４万円に届かない時もある。それでも騎手が続けられるのは、調教師から月給３万５千円
をもらい。寝食とも世話になっているからだ。

新年度予算案は現在編成中。騎手たちは気が気でない。賞金総額がさらに約３億円削られる
見通しだ。昨年のリーディングジョッキー川原正一（45）は憤る。「僕らが音を上げるのを
待っているのか。こんなに削られると、若いやつらは結婚できない」

ただ、若い目迫は悲愴（ひそう）感はない。「笑われるかもしれないけど、今は楽しくて
しょうがない。僕は騎手で一番へた。うまくなるしかないから」。弾む息が白い。昇った
朝日が馬場を照らし始めた。（敬称略）

>>497の続き

財政難から廃止が検討されてきた笠松競馬は、公費による赤字補てんはしないとの
条件付きで、１年間の試験的存続が決まった。本年度まで12年連続赤字の見込みで、
赤字を埋めてきた基金が、底を突く。赤字ゼロが使命の新年度は、賞金や人件費などが
計約７億円削減される。現場の騎手や調教師らの生活は一段と厳しくなる。「それでも
競馬がやりたい」。不安を抱えながら新たな笠松競馬と、苦境が続く地方競馬の現状を追う。

泣けるなあ。

>>497の訂正
（誤）「目迫は」→（正）「目迫に」

>>498の加筆
新たな「スタートを切る」笠松競馬