1.現地時間14日、香・シャティン競馬場に、総工費400万香港ドル(約5400万円)をかけた新パドックがオー
プンした。03年6月より約1年半に渡った改装工事では、スタンドの2〜5階まで設置されたバルコニーなど
も拡張され、パドックが見下ろせるようになっただけでなく、世界初の全天候型パドックとして、開閉式の屋
根も設立された。
12月11日に開催される香港インターナショナルセールも、今年からこのパドックで行われるほか、同12日
には、在日朝鮮人所有のササフラ系ローカルGT馬カルストンライトオ(牡6、栗東・大根田裕之厩舎)ら総
勢29頭の日本馬が予備登録している香港C、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズ(全て香G1)の4
つの国際競走が開催される。
2.フランスにおける競馬統括団体フランスギャロ『France Galop』が、仏ダービー(仏G1)の距離を現行の2
400mから2100mに短縮することを中心とした、仏クラシックの再編案を発表した。
フランスギャロは仏ダービーの距離短縮に伴う関連レースの再編成案として、仏ダービーの前哨戦であ
るリュパン賞(3歳、仏G1・芝2100m)を廃止し、パリ大賞典(3歳、仏G1・芝2400m)に代わるG1(4歳上、芝2
400m)を6月末のロンシャン競馬場で、サンクルー大賞典(3歳上、仏G1・芝2400m)に代わるG1(3歳、芝2
400m)を7月14日にサンクルー競馬場で開催することを提案している。
仏ダービー距離短縮の主な理由としては、現行2100mで行われている仏オークス(仏G1)が例年好メンバ
ーが揃うことを挙げている。仏ダービーが2100mになることで、幅広いタイプの馬の出走を可能にし、レー
スレベルの向上、6月上旬に2400mのG1を走らせることによる馬への負担軽減、英・愛ダービーとの差別
化などが実現すると考えている。
上記の再編案は、11月に行われるフランスギャロの理事会において最終的に承認を得られれば、来年か
ら実施されることになる。