【競馬の不振は本当に『長引く不況による馬券購入者の予算減少』なのか?】
JRAはこれを理由として、景気回復が売上げの回復につながると
責任転嫁しているフシがある。だが、他のギャンブル業界・・・
パチスロなどは不況下でも市場の成長を遂げている。もともと
ギャンブル業界は不況に強い側面があるとも言われ、不況が
直接の原因であるとするのは短絡的。他のギャンブル業界に比べ、
競馬というソフトそのものが魅力に乏しくなっていると考える方が
自然ではないか?
ソフトとしての現在の競馬の欠陥を、以下に考察する。
【馬券の難解化と的中率の低下による購入意欲の減退】
かつては馬券といえば単勝・複勝、そして主力商品だった枠連の3つ。
それが馬連・ワイド・馬単・3連複・そして3連単と券種が増えた。
それにともなって馬券選択が複雑化し、固定ファン以上にビギナーに
とって理解が難しくなった。
また、現在主力となりつつある3連単は高額配当が期待できる反面、
的中率が低くなるという問題がある。的中回数が減れば、それだけ
回収の喜びを享受できる人が少なくなり、また、経済的にも苦しい状況へと
追い込まれ、結果ドロップアウト層も増えるというリスクも生まれる。
また、的中によって大金を手にした人は、それを全て馬券へと
リサイクルしない場合が多く、予算の少数集中と再購入金額の低下という
弊害を生む。この危険を伴う商品を、JRAは集中的にプロモーションしている。