それは、レース後の写真撮影前に起こりました
東京は、地下に検量室があって(よって、検量室前のことは分かりません)、
勝った馬はそこからもう一回、馬場に上がって来て、写真撮影に臨みます
で、ティーリーフと彼に騎乗したままの岡部さんがが、レース確定後、馬場に姿を現しました
通常関係者も一緒に上って来ます
ところが、一向に先生と厩務員さんが上がってきません
その時です
「間違った方に誘導しちゃったよ〜」
こちらの観客にもはっきりと聞こえる岡部幸雄55歳の声でした
東京では、勝った後に表彰式がある場合(特別、重賞等)と無い場合では、
人が馬場に上がってくる通路が違うみたいで、平場の場合、
芝のレースで本馬場入場する時に使用する道を使って人馬ともに上がってきます
馬は表彰式があってもこの通路を使うみたいですが、人は表彰式の場所とこの通路の出口が
離れてるので、表彰式のあるときは、ゴール板付近に出てくる通路を使用するみたいです
この2つの出口の距離は約100M離れています
急いで2人を呼ぶ仕草をする岡部さん、そして
間違って誘導された的場先生と厩務員さんはこの100Mをダッシュするはめになりました
このあまりに微笑ましい光景にこの写真撮影を見る為に集まったファンからは、
小さくない笑いが起きました
で、こういう大変面白いそして珍しいハプニングの後、下の検量室に消えていくわけですが、
その間も岡部さんはティーリーフから降りず、乗ったまま引き上げて行きました
その光景にも、「岡部降りないな〜」と言ったファンの声、その光景を微笑ましく思う空気が
充満してました
下に引き上げていく時、岡部さん的場先生厩務員さんが尽きることなく、談笑してました
パドック時での光景と対照的だったこと、今まで色々揶揄されていたこと等と考えると、
大変印象的なシーンであり、何か熱い感情が沸いて来ました
この2人のホースマンが今後どういう関係を築いて行くのは分かりません
ただ、2人が今後良い関係を築いた時、その間を取り持った思い出の馬が
テイオー産駒でルドルフの孫だということに、何かを感じざるを得ません
岡部さんの競馬人生はルドルフとは絶対切れないと実感させられる一日でした