マイナー種牡馬、マイナー血統が好き。7

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228神々の系譜
競馬の面白さを決定付ける最大の要素に「血統」が存在する
現実としても概念的にも種類わけされる血統
いろんな見方を許容する事で大いに幅を広げている
同じ母系父系が織り成す復讐のドラマはその最もポピュラーなものだろう
不思議なのはわずか3頭の父から実に多彩な分岐をしてる事だ
ダンチヒとサドラーズウェルズとニジンスキーとヌレイエフとストームキャットが
たった1代遡れば同じノーザンダンサーに辿り着いたりする
逆に、同じ父を持つ、そのそれぞれの血が完全に独立できたからこそ滅びず存在できるのだ
社台ファームの吉田氏がSS系の氾濫について問われた時に
「残るべきものはどれだけ増え、溢れ、淘汰されようとも、残っていくんですよ」
そのような答えをしていて、巨大産業的なものの考え方で好かないと思ったが
よく考えると「なるほど」と納得せざるを得ない
現にフジキセキやスペシャルの血は途絶えても
ダンスインやアドベガの血は確実に残ろうとしているのだ
主流血脈で伸びるのは「強さ」<「個性」であるのかも知れない

前に音楽CDをレンタルしようとした時に
ジャンル分けされているのを見てふと思ったのだが、
それはまるで血統における系統分けのようだ
例えばポップスとレゲエのニックスで生まれたのがヒップホップだとか
ロックという偉大な種からハードロックやメタルやグランジや新たな系統が生まれただとか
そんな風に考えたらなかなか面白い
国ごとに土着していて、遠く始祖を辿れば数名のミュージシャンに辿り着きそうな点も
産業音楽市場で、成功したニックスはやたら模倣され似非が氾濫してしまう点や
そうして結局は行き詰まった音が否応なく海外から持ち帰った異系の音で浄化され爆発する点なんかも
実にブラッドな世界観なのだ
同じジャンルの隆盛は決して続かず、かと言え一度下火になった系統も何かのきっかけで引火する