東スポ7月20売 21日号より
抹消馬の行方 マイネルライツ
地方競馬転出のため抹消診断その日に急死
「地方競馬に転出するはずだった。その抹消診断の日だったそうです。非常に残念」
と相沢調教師は沈痛な面持ちで語った。管理馬マイネルライツ(牡6)が放牧先の
ビッグレッドファームでせん痛のため急死したのだ。
ライツへの師の思い入れは深い。同馬は育成時代、腸捻転を発症し開腹手術を
行っており、当初はデビューも絶望視されていた。それが関係者の必死の努力で
年明けには出走を果たし、5戦目でオープン若草S勝ち。ついにはダービー出走にまで
こぎつけた。
「当時はデビュー前に手術した馬がダービーへということで話題にもなった。結果は
13着だったけど凄いことだよね」
重賞獲得こそならなかったが、最後方から4着に追い込んだちょうど2年前のGIII
函館記念など印象に残るレースも多かった。
「まだ信じられない気持ち。何とも言いようがないけど、ゆっくり休んでほしい」と結んだ。
(風岡)