*0取った奴が競馬コラムを書くスレ

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「何とかして一勝を挙げてほしい」――そう願ってやまない一頭の馬がいる。
その名はトウジンケイイチ、JRAで走っている唯一のミスタートウジン産駒だ。
ミスタートウジンと言えば、15歳(現表記では14歳)まで現役で走ったタフな馬
ということで有名である。オーナーの藤立啓一氏と生産者の白井民平氏の尽力
によって、白井牧場第一分場で種牡馬入りしたミスタートウジンであったが、
種付け数は藤立オーナー所有の繁殖牝馬3〜4頭だけという状況だった。
そして、2002年6月、藤立オーナーが悪性リンパ腫のため亡くなられてしまい、
ミスタートウジンも種牡馬登録から抹消された。
さらに、去年の11月には白井牧場第一分場は社台ファームに売却され、
今年5月には白井民平氏も自殺と思われる死を遂げた。

ミスタートウジンとシクレノンブライトとの間に生まれた牡馬に、オーナーの
藤立康子さんは、亡き夫の名前を入れたトウジンケイイチという名前を付けた。
そして、父ミスタートウジンと同じ福島信晴厩舎が預かることとなった。
今年5月の3歳未勝利戦でデビューしたが14着、その後二戦するも共に13着。
そして、今日の小倉7Rに出走した。結果は18頭立て18番人気で、13着。
残されたチャンスは少ない。

もしも競馬を司る神がいるのなら、たった一度でも構わない。
多くの人々の想いがこめられたこの馬に、勝利を。