橋口厩舎 北海道制圧へ
栗東・橋口厩舎といえば、夏の小倉開催の「顔」的存在。調教師自身、九州
出身ということもあり、小倉開催への思い入れはひとしおだ。
そんな橋口厩舎が、今年、厩舎開業以来初めて夏の北海道開催へ参戦する。
古馬オープン馬を多数抱える同厩舎にとって魅力的な番組が数多く組まれて
いることと、2歳戦の番組が充実していることが参戦を決めた主な理由だが、
これまで参戦を見送ってきたのは理由がある。
ひとつは、小倉開催に戦力を集中するため。もうひとつは坂路コース主体で
追い切る橋口厩舎にとって、北海道開催は坂路調教ができないデメリットが
あったからだ。
だが、この点も、同じ坂路組の森厩舎が北海道開催で好成績を残しているこ
とからノウハウは蓄積されていると判断。
「坂路を使うのは下がウッドチップだから。ウッドコースがあれば問題ない。
牧場と連携を取って馬の入れ替えもスムーズに行きそうだし、気候的にも調
整しやすい。馬にはいいことずくめ」
と橋口師。
さっそく、来月行われる2歳馬の産地馬体検査には北海道デビューを目論む
数頭がスタンバイ。この中には、ロサード、ヴィータローザの全弟にあたる
レジェンダロッサも含まれている。