最強馬、アルバートタキオン 父アグネスタキオン 母父サドラーズウェルズ 2歳時、デビュー戦、最後方から33,4の末脚で大差圧勝。 朝日杯除外も、ラジオたんぱ賞2歳Sでは1分59秒8という脅威のレコードタイムを叩きだす。 3歳時、復帰初戦となった弥生賞ではライバルをものとせず圧勝。 そしてむかえたクラシック第1弾皐月賞、4角での不利をものともせず5馬身差の圧勝。 そして迎えたダービー。父の無念を果たし、無敗の2冠馬誕生の瞬間であった。 7月、アルバートタキオンは英に遠征。キングジョージを勝ち、欧州の関係者を 「超クレイジーストロング」とうならせた。しかし、最強馬にも挫折の瞬間が訪れた。 帰国、菊花賞TRへの調教中に骨折、全治3ヶ月年内復活は厳しい。しかし脅威の回復力を見せた アルバートタキオンはJCに出走。4番人気の評価を覆し、3冠は逃したものの、誰もが認める最強馬になったのだった。 そして有馬記念も精子、年度代表馬に。翌年1月、長期欧州遠征、BC参戦プランを発表。 マーメイドで復帰戦飾るも、一線級牡馬のマーベラスやブリザードバブルとの対戦を恐れ 宝塚ではなく札幌記念へ。弱面相手になんとか勝利 ローレルの海外遠征→引退、マヤノの引退、マーベラスが骨折したのを見計らい秋天出走 1800がベストのバブルになんとか勝ったが有馬ではマーベラス、ジャスティスに 牡馬一線級の壁の前に撃沈プ 翌年牝馬相手の大阪杯を勝つが、ブライト、ジャスティスを恐れ天皇賞にも シャトルを恐れ安田にも出走しないという屁垂れぶり 挙句の果てに鳴尾記念に出走したらサンライズフラッグごときに千切られるw そして宝塚で史上最速馬のスズカに敵わないと分かると逃げ帰るかのように札幌記念へ 勿論スズカに負けるのは分かりきっているので秋天ではなくエリ女に出走 惨敗するがスズカの死を見届けると満を持してJCに。がエルに敵うはずも無く 引退レースとなった有馬では実力不足で負けたにもかかわらず落鉄と言い訳してターフを去るのであったwww 最強?名馬?ラッキーチキン馬の称号のほうがお似合いだよゲラゲラ まぁグラスイーグルも逃げ回ってそこそこの成績を残すんじゃないのw
2 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:41 ID:1DAqUgHG
3 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:41 ID:tGQB2QPY
5 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:46 ID:NKmcMn01
6 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:47 ID:Al/9UUrB
8 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:47 ID:4beoXq1I
あはh
9 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:49 ID:aJV46BO7
うわー すご〜い
さむっ
11 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:52 ID:gsTC5q/J
12 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:52 ID:295VeYKQ
なんの話?
「超クレイジーストロング」あたりかな
(゚Д゚)ハァ?
「超クレイジーストロング」 w
17 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:56 ID:gsTC5q/J
超クレイジーストロング
18 :
:03/02/24 21:56 ID:+4YE0Mst
有馬記念を制したあたりから話が・・・
19 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 21:57 ID:eexJzKhI
>>1 >(2行目)朝日杯除外も
>(12行目)マーメイドで復帰戦飾るも
アルバートタキオンって牡馬なのか?牝馬なのか?
朝日杯は牡牝混合としらない人間のクズが数名いるようだが・・・
22 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/24 22:01 ID:T210xwOs
3番煎じはつらまんを超えて哀れ。
すまん。不覚にも笑ってしまったよ。。。
24 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 02:10 ID:LQbkSZMw
25 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 02:27 ID:CpZAw21G
超クレイジーストロング 藁
一流か
27 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 02:32 ID:K8TwTNru
鼻くそが疲れてる
28 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 02:36 ID:Wx7IcQBS
>>19 そして有馬記念も精子、・・・
牡馬と思われ
29 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 03:36 ID:bfTwLVFY
グラスイーグル最強・・・ グ ラ ス 最 強 ! !
30 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 16:50 ID:1OWpqNEP
超クレイジーストロング
31 :
グラス最強 ◆jDGrassYqc :03/02/25 18:15 ID:6KhJk8YJ
父 グラスワンダー 母 エアグルーヴ エ ア フ ォ ー ス ワ ン ダ ー 最 強 ! !
32 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/25 18:16 ID:KWmoX1I7
一流帰ってきたのか
33 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/27 07:56 ID:E1lQxQeC
父サクラローレル、母父グラスワンダー 2チャンネラー期待の最強馬・グラスロレキチ伝説が始まる・・・
途中からエアグルーヴの話になったのか?出来損ないのイチよ! 最初の与太話は面白かったのに。残念だょ。
>>35 与太話は何番煎じか。
かつてシルヴァコクピット、エアフォースワンダーという名馬の伝説が語られた。
キョウワワンダオー(?)というのもいたような・・・
(・∀・)ニヤニヤ
( ´_ゝ`)
39 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/28 04:10 ID:k4+eiOuP
13年後、最強馬が現れることとなる・・・ その名もロードクロフネル 父クロフネ 母ブロードアピールの夢の配合が遂に実現したのである。 ファンの期待を受けて臨んだダートでのデビュー戦、最初から先頭に立ち、2着以下との差は広がる ばかり。ゴール板を通り過ぎた頃には、2着に15馬身差の圧勝。続くエリカ賞も、10馬身差の圧勝。 父クロフネのレコードを0.2秒縮め、芝適正もあることを証明した。 そして次のレースはラジオたんぱ賞2歳S そう、このレースにはあの馬が出走してくるのだ・・・ 父ジャングルポケット、母父アグネスタキオンであり、母も牝馬4冠を達成した超良血馬ジャングルタキオン・・・ タキオンの気性、頭脳、瞬発力に、ジャンポケの爆発力と根性、スタミナを併せ持った、まさにパーフェクトな 馬である。朝日杯をグラスワンダーのレコードを1秒縮めて大差の圧勝の後、ロードクロフネルが出走すると聞いて 急遽出走してきたのである。 「父が敗れたこのレース、仇を討つ相手がいる・・・!」ロードクロフネルは知るはずもないのだが、 自分に流れる血がそう言っていた。ジャングルタキオンもまた、運命を感じていた。
40 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/02/28 04:34 ID:yHgZE4X2
いつまでやってんだ
2005年。ここ数年の新種牡馬ラッシュでターフは彩りを増すことになった。 しかし、スターホースとなる馬が現れたわけではなかった。デフレ色が一層、濃く なった日本経済低迷の影響もあり、競馬ファンの競馬離れがニュースとなった日も 今はなつかしい。日曜の競馬場来場者は既に1万人を切るようになって久しい。 それにつれて馬主の数も激減し、4頭や5頭で行われるレースも珍しいものでは なくなってしまった。新馬デビューする馬も減り、今年の皐月賞は3頭だてで行わ れ、出走馬の名前のすべてにアドマイヤの冠名がつけられていた。 そこで勝ったのが、アドマイヤグローリ。馬名に父の名前の一部が使われている。 カリスタグローリ産駒である。母はサクラアデヤカ。かつて西田雄一郎のお手馬だ ったサクラホクトオー産駒である。ここまで競馬のレベルが下がればカリスタグロ ーリの子でもクラシックを勝てるのかと、今や月刊誌となった競馬ブックで山野浩一 氏に日本競馬の惨状を嘆かせたアドマイヤグローリであったが、父の産駒の距離適性 から、ダービーでの2冠達成はありえないだろうというのが大方の見方だった。そこ で戦国ダービーと言われたものの、出走登録馬は先に皐月賞に出走したアドマイヤ3 頭以外には、山野氏の助言で彼が出資している社台レーシングのアドマイヤベガ産駒 の牝馬2頭であった。山野氏はダービー当日にグリーンチャンネルにゲスト出演し血統 的には社台馬2頭の1、2着は堅いと解説した。ちなみにアドマイヤの他の2頭は、ニ ホンピロニール産駒とナニワビクトリー産駒であった。結果は山野氏の願いもむなしく、 アドマイヤグローリが東京優駿も圧勝した。
夏を休養に充てようとしたアドマイヤグローリ陣営であったが、レース出走馬が揃わ ず開催が危ぶまれる日本競馬の状況を訴えるJRAの要望をいれ、夏の函館、札幌、新潟、 中京、小倉、福島と立て続けに出走し、1000m3戦、1200m2戦、1400m1戦、 1600m3戦、1700m1戦、1800m2戦、2000m3戦、2200m1戦、26 00m2戦をすべて勝利した。 この成績を見ていたのがゴドルフィンであった。産業廃棄物が出ようにも、あまりの国内不況ゆ えに事業売却を模索していたアドマイヤのオーナーは,産廃事業と競走馬を一緒に買取るという 申し出に菊花賞終了後、所有馬を手放すことに合意したのであった。2頭だての菊花賞を快勝し た後、アドマイヤグローリは無敗のままドバイへと旅立っていった。 その後のアドマイヤグローリの生涯は数奇なものとなる。ドバイへと移籍した後に、ドバイでは 革命が起こり、王族が国外へ追放される。競馬のなくなったドバイに彼の居場所はなく、アイル ランドへと引き取られていく。アイルランドのレースでは精彩なく連敗を続け、今度はイタリア に移籍するが、ここでも大敗を続け、ブラジルに引き取られる。しかし、そこでも芳しい成績は あげられず、ベネズエラへ移籍。ベネズエラで2戦して着外だった彼は、今度は中国に移籍した のであるが、中国で内乱が起こりオーナー一族が殺害されてしまう。アドマイヤグローリはオー ナーが殺害された現場から逃避し、その後、消息は不明である。
13年後、最強馬が現れることとなる・・・ その名もロードクロフネル 父クロフネ 母ブロードアピールの夢の配合が遂に実現したのである。 ファンの期待を受けて臨んだダートでのデビュー戦、最初から先頭に立ち、2着以下との差は広がる ばかり。ゴール板を通り過ぎた頃には、2着に15馬身差の圧勝。続くエリカ賞も、10馬身差の圧勝。 父クロフネのレコードを0.2秒縮め、芝適正もあることを証明した。 そして次のレースはラジオたんぱ賞2歳S そう、このレースにはあの馬が出走してくるのだ・・・ 父ジャングルポケット、母父アグネスタキオンであり、母も牝馬4冠を達成した超良血馬ジャングルタキオン・・・ タキオンの気性、頭脳、瞬発力に、ジャンポケの爆発力と根性、スタミナを併せ持った、まさにパーフェクトな 馬である。朝日杯をグラスワンダーのレコードを1秒縮めて大差の圧勝の後、ロードクロフネルが出走すると聞いて 急遽出走してきたのである。 「父が敗れたこのレース、仇を討つ相手がいる・・・!」ロードクロフネルは知るはずもないのだが、 自分に流れる血がそう言っていた。ジャングルタキオンもまた、運命を感じていた。か・・・
其ノ一デビュー〜日経賞編 最強馬、アルバートタキオン 父アグネスタキオン 母父サドラーズウェルズ 2歳時、デビュー戦、最後方から33,4の末脚で大差圧勝。 朝日杯除外も、ラジオたんぱ賞2歳Sでは1分59秒8という脅威のレコードタイムを叩きだす。 3歳時、復帰初戦となった弥生賞ではライバルをものとせず圧勝。 そしてむかえたクラシック第1弾皐月賞、4角での不利をものともせず5馬身差の圧勝。 そして迎えたダービー。父の無念を果たし、無敗の2冠馬誕生の瞬間であった。 7月、アルバートタキオンは英に遠征。キングジョージを勝ち、欧州の関係者を 「超クレイジーストロング」とうならせた。しかし、最強馬にも挫折の瞬間が訪れた。 帰国、菊花賞TRへの調教中に骨折、全治3ヶ月年内復活は厳しい。しかし脅威の回復力を見せた アルバートタキオンはJCに出走。4番人気の評価を覆し、3冠は逃したものの、誰もが認める最強馬になったのだった。 そして有馬記念も精子、年度代表馬に。翌年1月、長期欧州遠征、BC参戦プランを発表。 翌年、日経賞から始動したアルバート。しかし、 そこには最大の敵、「木刀」がいた。彼の執拗なマーク、 さらに主戦騎手種無しの騎乗停止処分により 腰を痛め、かつての輝きなどない眉毛が鞍上。 しかし、アルバートは負けるわけには逝かなかった。 首差だったものの、なんとか勝利を収めた。 天皇賞春。京都芝3200m。伝統の一戦。 しかし、アルバートには不安があったのだ。
それは距離の壁である。 3200は長いのでは?菊花賞でていたら負けていたのでは? タキオン産駒は2500以上の勝ち鞍がなかった。 アルバートは?能力に任せて勝てるかもしれない。 スローの流れなら・・・ しかし、阪神大章典で大逃げをうつ馬が突如現れた。 マーシャルプラン父にダービー馬ジャングルポケットを 持つ馬であった。3000mを大逃げで圧勝。 前年の菊花賞馬メッケレンブルクを3馬身突き放しての完勝であった。 そして天皇賞を迎える・・・ 天皇賞春 主な出走馬 アルバートタキオン:皐月賞、ダービー、JC、有馬記念、Kジョージなど マーシャルプラン:阪神大章典 メッケレンブルク:菊花賞、神戸新聞杯、京都新聞杯 オブザーバブル:ダービー、天皇賞秋、京都新聞杯、毎日王冠など クロマトグラフィー:天皇賞春、宝塚記念、大阪杯など アンセルムス:有馬記念、アルゼンチン共和国杯、セントライト記念 といった豪華な顔ぶれとなった天皇賞。 1番人気はアルバートタキオン、2番人気はマーシャルプランだった。 そして、いま伝説の幕が開かれる・・・
次週予告 いよいよスタートする天皇賞・・・ アルバートはライバルたちに勝てるのか?ベイベ。
47 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/01 00:42 ID:j0jrmqvA
アグネスタキオン×メジロドーベルは今年生まれるけどな
48 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/01 00:43 ID:x2/nQ5x2
二番煎じつまらん、猿真似が。
朝日杯のレコードがいまだにグラスワンダーと思ってるやつが いるスレってここですか?
50 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/01 02:04 ID:pCy8Oeqy
49 名前:名無しさん@お馬で人生アウト 投稿日:03/03/01 01:10 ID:GlXKby62 朝日杯のレコードがいまだにグラスワンダーと思ってるやつが いるスレってここですか? グ ラ ス 最 強 ! !
あはは
52 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/02 17:45 ID:wqe1Le1X
age
53 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/02 19:02 ID:SnFQE40X
漏れも時々こういう妄想はするが、文章にすると死ぬほど 恥ずかしいということがわかった。
フォースシェルト
mhcng
56 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/04 20:20 ID:EN+uDSAD
57 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/04 20:23 ID:49xXTwEu
マジレスするなら キングジョージ勝ったなら凱旋門目指す
58 :
真亜地 英実 ◆Amy2chNrzY :03/03/04 20:33 ID:KjUszJh/
アルバート=丘の上の王子様=アードレー家の首領
59 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/04 20:35 ID:HF+ASSKq
___/ ̄))) (_ / .| | ∧_∧ ホッホッホ ホッホッホ アーミノシキ♪ ( ´∀`) ∪ ̄∪
60 :
なぱ :03/03/04 20:46 ID:s1FTnd0h
妄想って怖いね・・・
61 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/04 20:51 ID:HHOFyTd5
アルバート エルロイに種付けし、産駒はアーチー、ステア、アンソニーの3頭。 しかしアンソニーはハンティングフォックスSにて転倒、予後不良に。
真のクソスレ、削除依頼の提出を懇願する
64 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/05 02:06 ID:1VfLWJTK
ロードクロフネルってクラブ馬なの?
65 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/05 02:11 ID:cojZTT2J
66 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/05 02:15 ID:thqsopI3
エアフォースワンダーの伝説がもう一度みたい スレどこですか?
67 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/05 02:18 ID:GmJZhC8/
エアフォースワンダーナツカスィ
68 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/05 02:28 ID:WzkRRqUk
アルバートタキオンは距離の壁を乗り越え春天優勝を果たしたが ここで最強のライバルが出現する。 その名はスズカモーション(父サイレンススズカ 母ファインモーション)。
69 :
ゴミが友達 ◆URB2vO1EUQ :03/03/05 02:29 ID:wMt9PTQ4
>>1 は途中で飽きたけど、途中まで作ったのを捨てるのは
もったいないと思い、後はテキトーに終わらせたに20円。
>>69 前半は元々あった妄想ネタコピペなんだが、
後半から「エアグルーヴはラッキーチキン」というエア叩きスレの1に入れ替わってるだけだよ。
馬スレなんて見ないからわからないだろうけど。
72 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/06 20:40 ID:JB11iSgf
ほぜん
其ノ一デビュー〜日経賞編 最強馬、ラッキーティンバー 父テイエムオペラオー 母父ティンバーカントリー 母母テイエムオーシャン 2歳時、デビュー戦、最後方から33,4の末脚でクビ差圧勝。 朝日杯除外も、ゆきやなぎ賞をアタマ差制すると、毎日杯ではライバルをものとも せず生涯最大着差となる1馬身差圧勝。 そしてむかえたクラシック第1弾皐月賞、4角での不利をものともせずハナ差圧勝。 そして迎えたダービー。父の無念を果たし、写真判定の末ハナ差の無敗の2冠馬 誕生の瞬間であった。 7月、ラッキーティンバーは英に遠征。1着馬が3番手にいた馬を落馬させたとして降着 になり、キングジョージを勝ち、欧州の関係者を 「クレイジーラッキー」とうならせた。 しかし、最強馬にも挫折の瞬間が訪れた。 帰国、菊花賞でベテランの和田騎手が ゲートが開くと同時に落馬、3冠はならなかった。しかしこれが厄払いとなったのか、 脅威の回復力を見せた同馬はJCに出走。ファオ賞馬、ヴェルメイユ賞5着馬、 コックスプレート3着馬などの強豪がひしめく同レースであったが、4番人気の評価を 覆しファオ賞馬をアタマ差競り落とし、3冠は逃したものの誰もが認める実績最強馬 になったのだった。 そして有馬記念も2.39.2のタイムのレースで、桜花賞馬をクビ差 競り落として制し、年度代表馬になった。その後、エビを発症したとして引退。 生涯全レース着差合計2馬身、しかしその実績は9戦8勝GI4勝と、燦然と輝くものであり、 顕彰馬となったのであった。
74 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/06 23:29 ID:zvZJn0Sx
76 :
0+1 ◆iP55.wpJRA :03/03/06 23:45 ID:2eoZ/lZK
>ファオ(フォワだろ)賞馬、ヴェルメイユ賞5着馬、 コックスプレート3着馬 また地味な面子だな。 有馬で勝ち負けする桜花賞馬ってのもネタとしてはまずまずかな。
77 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/06 23:48 ID:7ESOSN89
ハナ差圧勝って何だよ
>>76 偉そうにマジレスしてんじゃねーよ糞コテが。
79 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 01:08 ID:5LoCEua/
フォア賞馬って。。。
80 :
木村拓雄 ◆lsRAD9.8Ok :03/03/07 01:09 ID:szBsb/x6
滝オン沢秀明
81 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 01:12 ID:7Iwwd83x
生涯全レース着差合計2馬身 ワロタ
82 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 01:13 ID:5LoCEua/
有馬記念2.39.4って凄いな
83 :
◆6s93dzKntc :03/03/07 01:39 ID:YqPsyT/W
84 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 12:16 ID:j4lHs3t5
面白いがどこが日経賞編?
85 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 12:44 ID:pf6J3nhq
最強馬 グラース 父グラスワンダー 母父ヒシアケボノ 2歳時、デビュー戦、最後方から33,4の末脚で8馬身差圧勝(442キロ)。 返す刀で朝日杯もハイペースを悠然と先行し直線抜け出すと1.33.0のタイムで 6馬身差圧勝。(452キロ) 次のレースとして予定していたきさらぎ賞は頭数不足でレース不成立。そこで そしてむかえたクラシック第1弾皐月賞、4角での不利をものともせず8馬身差圧勝 (459キロ)。 そして迎えたNHKマイルカップ。父が出走できなかったこのレースでは単勝1.0倍の圧倒的な 支持を受け、最後の1ハロンではキャンターのような走りに抑える余裕を見せる4馬身差 の驚異的な圧勝劇を演じる(471キロ)。誰もがダービーに出走すると思っていたが、 陣営の方針で予期せぬ安田記念出走。香港GI3勝の日本馬、マイルCS連覇馬などの 強豪を子供扱いし、馬なりのまま完勝。その様子を見た英国タイムフォーム誌記者に 「ブリガディアジェラードの再来」と評される(479キロ)。 中距離王の座を不動のモノとしたグラースは長距離王を目指し、この後休養に入る。 調整の遅れからジャパンカップを回避するが、馬体に大幅な成長を窺わせる姿で アルゼンチン共和国杯に出走、見事2馬身差勝利を収める(499キロ)。そして迎えた 有馬記念、圧倒的な1番人気に推された同馬は距離不安をモノともせず、天皇賞、JC を制覇した古馬最強馬を体の大きさを活かしてハナ差競り落とす圧勝劇を見せる(512キロ) この時点でGI4勝。しかし、これが同馬の絶頂だった。翌年の宝塚記念、これ以上 の必要性が疑問視された長期の成長放牧から帰ったグラースは見事な馬体で出走。 しかし、見事過ぎたのか、6着に沈んだ。父、母父の馬体の特性を考慮した調教師は 引退を馬に走る気が見られなくなったとして引退を表明したのだった(552キロ)。
妄想はもういいだろ?
87 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 15:12 ID:gzmAUxvi
スカイハイウイング 父 セイウンスカイ 母 テイエムオーシャン(ダンシングブレーヴ) 2歳時、京都1800mのデビュー戦を大差+レコードで逃げきり。 レース後のインタビューで騎乗した本田騎手は 「両親のいい所を多く受け継いでる。大物になる」と絶賛。 続く京都2歳Sでは、後の永遠のライバルとなるメジロクルセイド (父 メジロライアン 母 エイダイクイン(メジロマックイーン)) の33秒台の追い込みを首差おさえて2連勝。こちらもレコード。 朝日杯に向けて調整されるも、熱発で直前回避。 ラジオたんぱ杯2歳Sにまわり、阪神JFで落馬骨折した本田騎手に代わり 武豊騎手を背にのせ、8馬身差で圧勝する。 年は明け、皐月賞に向けて弥生賞から始動。 ここには札幌2歳S、京成杯、共同通信杯を全てレコードで圧勝した トコロテンキング(父 スペシャルウィーク 母父 グラスワンダー)と 人気を分け合い、2頭の馬連は1.1倍とまさに一騎討ちの予感。 レースは武豊騎手が「後方での競馬をしてみたかった」とわざと出遅れ、 結局先行したトコロテンキングに3馬身差の2着に敗れる。 皐月賞では復帰した本田騎手が再び手綱をとる。 人気は朝日杯、スプリングSを圧勝してきたメジロクルセイド、 武豊を鞍上に迎えたトコロテンキングに次ぐ3番人気。 しかし、逃げるスカイハイウイングに荒れた馬場で伸び脚を欠いた2頭は届かず、 1.57.9のレコードで圧勝する。
88 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 15:13 ID:gzmAUxvi
続くダービーではメジロクルセイドの3F32.9の異次元の脚に交わされ2着。 神戸新聞杯を圧勝してのりこんだ菊花賞では トコロテンキングの骨折落馬でメジロクルセイドが不利を受け、 余裕で2冠達成。有馬記念では1つ上の三冠馬、トウカイグランプリ (父 グラスワンダー 母 トウカイナチュラル)とハナを競り合い、 直線でメジロクルセイドにあっさり交わされて3着に敗れる。 4歳となり、馬体が絞れずに余裕があったので、阪神大賞典での メジロクルセイドとの対決を避け日経賞に回り、楽々逃げきり。 そして日本競馬史に永遠に残ると言われる天皇賞春。 三冠馬トウカイグランプリ、昨年の年度代表馬となったメジロクルセイド、 再起不能の骨折からわずか半年で奇跡のカムバックを果たしたトコロテンキング、 昨年、一昨年の覇者で史上初の春天3連覇を狙うオオトイチ (父 ナリタトップロード 母父 ラムタラ)、そしてスカイハイウイングと 上位5頭の人気は大混戦。さらになんと6番人気が135.6倍、 まさに大穴なんて絶対ありえないという雰囲気となる。 スタートよく飛び出したスカイハイウイングは2番手トウカイグランプリとの 差を10〜20に開く大逃げを見せる。最後方のメジロクルセイドとの差は 30〜40馬身以上。誰もが「飛ばし過ぎだ!!」と思う中、 スカイハイウイングは全くバテずに最後の直線へ。 しかし大外から、目にも写らぬ早さでメジロクルセイドが飛んでくる。 2頭が並んだ所がゴール板だった。3着オオトイチとの差は大差。 タイムはレコードを5秒も縮めていた。 ・・・長い写真判定の末、「同着」と発表された。 メジロクルセイドの上がり3Fは31.8。限界を超えた脚を使った メジロクルセイドは、来年の春の天皇賞まで休養を余儀なくされた。
89 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 15:14 ID:gzmAUxvi
最大のライバルが消えたスカイハイウイングはその年、王道完全制覇を達成。 いよいよ世界に向けて調整されることになった。 クイーンエリザベス2世、キングジョージを連勝し、 凱旋門賞に姿を現したスカイハイウイング。そこには天皇賞を連覇した メジロクルセイドの姿もあった。レースは珍しくスカイハイウイングが出遅れ、 4番手で最終コーナーへ。後ろにつけすぎたメジロクルセイドは伸びを欠く、 しかしスカイハイウイングは内からするすると伸び、凱旋門賞を制する。 日本に帰国後、引退。通算19戦16勝。 その5年後、天皇賞春4連覇、最多GI勝利(12)の記録を作った メジロクルセイドと共に殿堂入りする。
登場馬名が厨房臭い
91 :
あるばあとたきおn :03/03/07 17:24 ID:tIR+s40P
チバオーミスデビル 父チチブブコウ 母シェリルウーマン(メジロライアン) 京都芝1200mの2歳新馬戦に登場してきたチバオーミスデビル。鞍上に宝来を乗せてスタンド前を悠々と歩く姿は新馬とは思えなかった。 人気は14番人気と最低だったが、その姿を見て単勝を買わずにはいられないファンが続出するのではないかと思うほどであった。 結局、14番人気ではあったが、期待するファンも少なからずいた。まあ、大半は穴党でありましたがね。 スタート直後にチバオーは置いていかれてしまった。宝来は焦った。ムチを入れても行き脚がつかない。 これはどうしたことか!!!!もう駄目だ!!スタンドからは失笑にも似たため息もちらほら。 しかし、そこから奇跡は起こる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! なんと、直線チバオーが3F36.8の末脚を使い、心房細動でレースにならなくなってしまったスカイスクレイパー一頭をかわしたのだ。 最下位じゃない!最下位じゃないんだ!宝来は嬉しさを噛み締めた。
この馬が2戦目にえらんだのは京都芝1800mの未勝利だった。鞍上はまた宝来であった。 追いきりも栗東の坂路を58.2で上ってくるほど好調であった。 人気はまたもや最下位であったが今度は着はあるんじゃないかと思う人も少しはいるんじゃないかと思うくらい好調であった。 スタート直後から目一杯ムチを入れる宝来。チバオーは果敢に先頭にたった。一馬身ほどのリードを保ち向こう正面に入るチバオー。 しかし、早くもチバオーの手ごたえがおかしい。まだ我慢するんだと思いを込めて宝来はもう一度ムチを入れた。 すると奇跡が起こった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! なんとチバオーはもう一度自らハミを取り2馬身ほどのリードをとり3コーナーにかかっていった。 宝来はもう行くしかないと覚悟を決め追い出した。しかし、4コーナーにかかるとリードはもうなくなっていた。 直線は1頭また1頭とすごい勢いで抜かれていく・・・・・・もう駄目か・・・・・ しかし、後ろにはもう一頭いた。スカイスクレイパーだ。またもや心房細動を起こしてしまったようだ。 しかし、それでもスカイスクレイパーのほうが脚色がいい。宝来は懸命にムチを入れる。あと100mだ!!!! 我慢してくれ!!!!リードは2馬身差。スカイスクレイパーが一完歩ごとにつめてくる。スカイスクレイパーの鞍上沢はもう追うのをやめている。 「なめやがって!!!!」宝来は叫んだ!!!!!!激しくムチを入れる宝来!!!!! やってくるスカイスクレイパー。粘るチバオー。追わない沢。狂ったようにムチを入れる宝来。 もう少し頑張れ。頑張るんだチバオー。ほぼ同時に二頭がゴール!!どっちだ!!!どっちがカッタンダ!!!!!! 宝来はわかっていた。自分がまけてしまったことを。しかし宝来は落ち込むことはなかった。 今度は見せ場を作ったじゃないか!!!これはすごい進歩だ!!!!宝来はまた嬉しさを噛み締めた。
95 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 18:23 ID:+tJ/5ZNx
このままネタスレとして続けばOK
96 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 19:24 ID:0LBBEoyV
”雑草” スーパオグリキャプ 〜〜 父オグリキャップ 母父スーパークリーク これはかつての名馬からなんとか代表産駒を出そうという執念の結果の 物語である GI4勝、スーパーホース”オグリキャップ”の種牡馬成績は惨憺たるものであった。 一方、天皇賞秋春連覇を成し遂げたライバルスーパークリークも今やアテ馬として 過ごすことがすっかり多くなってしまった。 なんとかしてオグリに再び名声を。かつてオグリをその目で見てきた一部の生産者は オグリ再生を目論んだ。その結果選ばれた牝馬はかつてのライバルであり、こちらも 凋落著しいスーパークリーク産だった。その種付けから産まれた馬は柔軟性、馬格ともに 従来のオグリ産駒からは考えられないほどに逞しく、大いに期待された。オグリを超える 馬!という期待からつけられた名前はスーパーオグリキャップというやや安易な名前で あった。しかし、このとき関係者は一つ忘れていたことがあった。馬名の字数制限である。 その結果この馬の名前はスーパオグリキャプというなんとも間抜けな名前になって しまったのである。これならばスーパーオグリとかオグリアゲインにしておけば良かった、 と大いに残念がったが時既に遅かった。いずれにせよ、この馬のデビューはもうすぐに 迫っていた。 (つづく)
ふ〜ん
イナリツー 父イナリワン 母父オグリキャップ 三強といわれた2頭だったが、種牡馬としては今ひとつだったが、 父の最終世代で生まれたこの馬は別格だった デビューは京都の2歳の11月、芝1800M 血統的には3流だったが、調教では坂路で51秒台を連発、 そこが評判を呼んで、この日は1番人気 が、そこに思わぬアクシデントが・・・ 騎手は武豊のはずであったが、前のレースで落馬負傷が発生 数ヶ所の骨折で騎乗が不可能になってしまったのである。 続く
チバオーは短期放牧にだされた。チバオーは放牧先ではきびきびとした動きを見せた。 3F38.7とやっといっぱしのサラブレッドらしい調教タイムを出していた。 音無調教師もこれならいけるという感触を掴んでたとかないとか。 チバオーの3走目の追いきりは2走目と同じく坂路で行われた。今回は同厩の1600万下の条件馬ボーンヤードとの併せであった。 ボーンヤードがチバオーを1秒追いかけて直線で併走することになっていた。 予定通り直線で併走した2頭。ボーンヤードがG前でスピードをあげた、これにチバオーもついていく。 結局ボーンヤードが頭差先着したものの、チバオーもラスト1F12.8で駆け、音無師も納得の追いきりであった。 チバオーが出走してきたのは3月の阪神芝1400mのレースであった。ここでも最低人気であったが、 パッドクでも今までとは明らかに違うオーラがでてると一部では言われていた。 鞍上は宝来から平目に乗り代わっていた。平目は宝来からこの馬の癖の出脚がつかないこと、基本的に競争能力がないことを聞かされていた。 宝来のアドバイスを聞く前から平目はすでに作戦は決めていた。それは玉砕覚悟の大逃げだ!!!! 全馬すんなりゲート入りし、スタートがきられた。チバオーも少し出負けしたもののそれを取り返すだけのムチを打っていった。 チバオーはグングン加速していく。あっさり先頭奪うかと思わっていた平目だったが、周りも速い。平目は作戦を変え好位で進めることにした。 チバオーは3コーナーでは7番手と素晴らしい位置取りだがもう手ごたえが怪しい。平目は懸命に手綱をしごく。 しかし、内外からガンガン抜かれていく。流石にこれはまずいと思いムチを打つ平目。何とか流れに取り残されずにすんだが明らかに周りの馬と手ごたえが違う。 直線に入るとムチを乱発する平目。しかし、それに応えることの出来ないチバオー。 もう、後ろには誰もいない。もうみんなははるか向こう。平目は追うことをやめた・・・・ 明らかな完敗であった・・・・・チバオー初めての挫折であった・・・・・
平目はレース後1400Mでの大逃げなんて馬鹿な作戦だったことにようやく気づいた。 そんな平目の元にチバオーを降ろされてしまった宝来がやってくきた。 「なんだ今の騎乗は?」「いや、なんつうか・・・・まあ・・・休み明けだったし・・・」 「馬のことは聞いてねえんだよ!!!今の騎乗はなんだったんだよ!!って言ってんだ!!!」 「何だ君は?一応僕は先輩だよ。その口の利き方はないんじゃないか?」 「先輩とか後輩とか今は関係ないだろ!!なんで最後まで追わなかったんだ!!!お前はチバオーの鞍上失格だ!!!」 「・・・・・・どうせだめだったじゃないか。あれ以上追っても馬に負担をかけるだけだよ。若い君にはまだ分からないか・・・・」 「俺がいいたいのは馬の負担ことじゃない。馬券を買ったファンに失礼じゃないかといってるんだよ!!!」 「・・・・・。悪かったよ。まあ怪我してもしなくてもこんな駄馬は肉になるだけだしな。追ってもよかったかもね。」 「サクラ鍋かぁ・・・・うまいっすよね。今日このあとどうっすか?食い行きますか?」 「おう、行こうぜ。でも、割りかんぞ。」「いいっすよ。先週パチンコで勝ちましたからね。」 「「はっはっはっはっ。」」 こうして今日も騎手たちは仲良く過ごせたとさ。 お終い
やってもうた。3走目の調教のとこ坂路にしてた。わけわからんことになってしまった。 大失敗だな。
102 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/07 23:32 ID:iwCtvY/5
>>73 に対応して
ラッキーティンバーの永遠のライバル、ドトウノショウリ
父メイショウドトウ
母ローズバド母父サンデーサイレンス
2歳時札幌開催の新馬戦を2着後折り返しで新馬戦を快勝。
その後500万下を2戦勝ちあがれなかったが2月の小倉開催の500万下あすなろ賞を2着を半馬身退けて勝利。
その後中京開催の3歳オープンのあざみ賞を制し2連勝で皐月賞に望む。
だがそこには生涯のライバル、ラッキーティンバーが待ち構えていた。
道中早めの進出で一度は先頭に立つがゴール版手前でラッキーティンバーに交わされ
惜しくも2着で終わってしまう。
続くダービー。500勝ジョッキー安田康をして「生涯最高のでき」と言わしめたが、
残り1ハロンからのラッキーティンバーとの叩きあいに敗れまたもや2着となってしまった。
海外を遠征するライバルを尻目に福島開催のラジオたんぱ賞、新潟開催の新潟記念を連勝し
菊花賞に臨むドトウノショウリ。
そして迎えた菊花賞。だがスタート直後、ラッキーティンバーは落馬してしまう。
空馬となったラッキーティンバーを尻目にドトウノショウリは道中3番手から直線楽な手ごたえで11/2差で快勝。
そう、この世代でドトウノショウリに勝てる牡馬はラッキーティンバー以外いなかったのだ。
だがこの勝利がドトウノショウリに目標を見失わせてしまうこととなる。
続くJCでは展開上逃げざるをえなくなり直線はすでに手ごたえがなく5着。
有馬記念ではラッキーティンバーどころか桜花賞馬の後塵を喫してしまい3着に終わってしまう。
そしてこれまでの使い詰がたたり右前脚浅屈腱炎を発症。引退となった。
生涯成績13戦6勝 主な勝ち鞍:菊花賞、新潟記念、ラジオたんぱ賞
ラッキーティンバーとのクラシック、王道路線における壮絶な死闘はいまでも
語り草となっている。
103 :
アルルゥ ◆79F9Y0XQII :03/03/07 23:35 ID:8qCyPwWH
スーパオグリキャプ…(w
ライトキャット(父カルストンライトオ 母テンザンデザート)−主戦:太宰 ユーワキャット(父ユーワファルコン 母タガノラフレシア)−主戦:中舘 両馬とも父、母から予測された通り軽快なスピードを見せ新馬・2歳Sと連勝 多くのファンがこの2頭が1200mを一緒に走る姿を見たいと願っていた 対決が最初に実現したのは京王杯2歳S、1400mであった レースは両馬が競ってテンが33.1というHペース 当然このペースで1400mは持つはずもなくライトがブービー、ユーワが最下位 次の対決は朝日杯、もちろん坂のある1600で勝負になるわけもなく 前半34.2というペースを演出するだけしてユーワがブービー、ライトが最下位 3歳になり両馬とも休養明け初戦、同じレースでぶつかることになる クリスタルC、芝1200。ファンもこのレースを待ち望んでいたのか2頭絡みの馬券が人気を集める レースはいつもと同様、2頭が競って引っ張る形。テンはなんと32.8 多くのファンが「これは潰れる」と思う中、なんと2頭は潰れない 競ったままゴールし勝ったのはクビ差でわずかに内、ユーワの方だった。タイムは1:08:3 NZT、NHKマイルCではまたもHペースを演出するだけして撃沈。ともに先着したのはユーワであった そしてファルコンS、一番人気ユーワ、二番人気ライト クリスタルCからも多くの人がユーワ>ライトとみなしていた ここでも2頭は競ってテンは33.1。しかし結果はライトが半馬身差で勝利、タイムは1:08:1 多くのファンが「この2頭のライバル対決は続く!」とスプリント戦線は加熱する
この後函館SSはライト、アイビスサマー・セントウルSはユーワが勝ち、遂に本番スプリンターズS 人気はユーワ、ライトの順。しかしライトは3番、ユーワ14番という枠順からも差はなかった レースはなんと2頭が競らない形、ライトの直後にユーワがつける展開で直線に入る 坂を上りきった瞬間にユーワがライトを差し切る、最後は1馬身差をつける完勝だった ユーワにとって新境地を見出しただけでなく、ライトよりも力が上であると証明した大きな一戦だった この後、CBC賞もライトに勝利したユーワは休養、ライトはその間にシルクロードSを勝利 そして2頭が顔をあわせたのは阪急杯、ここでもライトはユーワに負けて2着 そうして向かえた高松宮記念。ユーワが内、ライトは外枠。人気はユーワ、離れてライト 多くの人がユーワの勝ちを疑わなかった、がレースが始まるとライトが外から強引にハナを奪う。 テンは32.4のHペース。無謀と思われたが直線に入っても脚色は衰えない。 迫るユーワをクビ差凌いで念願のG1勝利、太宰のファインプレーと称され。 この後2頭は安田記念に出走。今なら距離も?と少し人気を集めたがやはり無謀 2頭とも着外、しかしユーワ9着、ライト10着とやはり成長を伺わせる内容であった この後セントウルSではライトが勝利し、2頭の力関係がはっきりしなくって向かえたスプリンターズS しかし枠順発表後、ライトが取り消し。ユーワの確勝と思われたが痛恨の出遅れ、追い込むも3着まで 「パドックからずっとキョロキョロしてた。こんなことは今日が初めて」 という中舘のコメントがこの2頭のライバル列伝をより顕著なものとした
次に2頭はスワンSにコマを進める。1400ならというファンの思いもあり人気もソコソコ そして結果はライト2着、ユーワ3着。初めて1200以外での掲示板に載るという快挙を達成した両馬だが この後マイルCSは大敗。CBC賞は荒れ馬場、ライト2着、ユーワ3着。阪急杯は不良馬場、ユーワ2着、ライト3着 そして高松宮記念、また重馬場。ライト2着、ユーワ3着。またしても勝ちきれず 荒れ馬場、不良馬場だけでなくスピードが落ち始めたと囁かれ始めた両馬は 京王杯SCで1400mに挑戦するも馬場が渋ってユーワ8着、ライト9着 そして安田記念、ともに二桁人気。レースはスンナリライトがハナを奪うとスローに落とす その直後にユーワがピタっとつける。スローの流れで直線へ。 残り150mでライトが先頭、そこにユーワが馬体をあわせる。残り50mで他馬に差されたが2着にユーワ、3着ライト。 「とにかくスローに落としたかった。そうすれば見せ場はつくれる自信があった」 と太宰と中舘は同じようなコメントを残した この後、両馬は勝ちきれないも安定した成績を残す セントウルはライト2着、ユーワ3着。スプリンターズSはユーワ2着、ライト3着 マイルCSではライトが7着、ユーワは8着とやはり1600は合わないことを露呈 この後ファン投票で上位にランクしたこともあり有馬記念に参戦 ツインターボ並の逃げをうったが沈みっぷりはそれ以上 両馬とも大きく離れてのゴールだったが、多くのファンを沸かせた そして両馬ともに高松宮記念での引退を表明。 レースは久々に2頭がビッシリと馬体を合わせて競る形となった。テンのタイムは32.1 最後は2頭にかわされるも3着同着でフィニッシュ。最後は仲良くのゴールと多くのファンがホッとし 合同の引退式でも多くのファンが1200では複勝率100%の2頭の名スプリンターに拍手を送った ライトキャットVSユーワキャット−13勝14敗1分 ライトキャット:31戦7勝、2着11回 3着4回 主な勝ち鞍−高松宮記念、セントウルS、シルクロードS、函館SS、ファルコンSS、小倉2歳S ユーワキャット:31戦8勝、2着7回 3着7回 主な勝ち鞍−スプリンターズS、CBC賞、アイビスサマー、セントウルS、阪急杯、クリスタルC、函館2歳S
>>102 ネタにマジレス
> 2歳時札幌開催の新馬戦を2着後折り返しで新馬戦を快勝。
今年の2才戦から新馬戦にでられるのは1回キリ。
> 海外を遠征するライバルを尻目に福島開催のラジオたんぱ賞
皐月ダービーとも2着の馬がラジオたんぱ賞でたらかなり斤量背負うぞ。
108 :
102 :03/03/08 00:31 ID:SUZZgHO+
>>107 >今年の2才戦から新馬戦にでられるのは1回キリ。
そうだったね。スマソ。
>皐月ダービーとも2着の馬がラジオたんぱ賞でたらかなり斤量背負うぞ。
こっちはキニシナ━━(゚∀゚)━━イ!
ところでどっかに函館入れれないか?そうすりゃローカル全制覇なんだが…
109 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 00:36 ID:QPopf8Ox
なんにしても、書いてる人乙。面白いよ
今度は強い馬の書こう。
オカダエンブレム 父ウォーエンブレム 母アマートベン(メジロライアン) マイネルの冠名で有名な岡田総帥が自信をもって送り出してきたのがこの馬。オカダエンブレムであった。 総帥のこの馬への惚れ込みようは半端ではなく、一口馬主は募集せず、自らの馬として自分の名前をつけて走らせようとしていた。 しかし、このオカダエンブレムという名前が通らず総帥は大激怒!! この一件がきっかけで総帥は競馬界から手を引くことを決めた。こうして競馬界からマイネル、マイネの名を持つ馬がいなくなりましたとさ。 お終い
112 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 12:31 ID:6dsrGsJ/
”雑草” スーパオグリキャプ 〜3才前半〜 父オグリキャップ 母父スーパークリーク スーパオグリキャプは中山1600mの新馬戦に登場した。馬体重445キロだった。 調教の動き、古臭い血統、そういったものが嫌われてか、単勝78.5倍で8頭立ての 8番人気だった。レースは先行馬不在で、14.0のラップを連続5回続ける超スロー ペースで進んだ。スーパオグリキャプはゲートで大きく出遅れ、最後方待機だった。 しかし、残り400からの1ハロンを11.0で仕掛けた同馬は一気に先頭に立ち、そのまま 4馬身差で快勝を収めた。勝ちタイムは1.44.5。ダートコースでも滅多に御目にかかれない 凡タイムにGallop、ブックいずれの評価も辛いものだった。しかし、このレースで競馬 を覚えたのか、同馬は快進撃を見せる。 次走の若駒Sを8番人気ながら直線抜け出して1馬身差勝利すると毎日杯に出走、 これも2馬身差勝利を収めた。皐月賞を熱発で回避するも青葉賞も1馬身差勝利した。 しかし、この時点での同馬の評価はそれほど高くなかった。勝ちタイムがそれぞれ 2.04.2、2.04.8、2.29.9と、何れも良馬場にも関わらず、イマイチだったからである。 そして、この珍名。2chでも凡タイムで連勝する珍馬という扱いだったのである。 ダービー前には【珍馬】スーパオグリが勝てると思う香具師は素人【凡タイム】 といったスレが多数立っていたのである。現にダービーでも4連勝にも関わらず7番人気 に甘んじていたのであった。
113 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 13:05 ID:1dtNwGdY
114 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 14:16 ID:VaP2lbOB
ナイトフィーバー 父ダンスインザダーク 父父サンデーサイレンス 母サタデーナイト 母父ロイヤルスキー 調教での動きが非凡だったためにデビュー前はクラシック最有力候補とされていたが 京都芝1800mの新馬戦断然1番人気もシンガリ負け、その後4戦をシンガリ負けし 3歳の3月に川崎に転厩となった。だがここでナイトフィーバーは変身する。 ナイター競馬で未勝利、条件戦、条件戦、オープンと4連勝。いずれも2着に15馬身以上もの差をつける圧勝であった。 そしてナイトフィーバーはジャパンダートダービーへ参戦。 そこには今年のNHKMCを持ったまま4馬身圧勝のタイキペガサス(父フサイチペガサス)がいた。 当然一番人気は血統もダート向きであるためだんとつ人気でタイキペガサス、 ナイトフィーバーは間にペガサスSを制した中央馬をはさんだ離れた3番人気にすぎなかった。 だがナイトフィーバーは向こう正面でカカリ気味に先頭に立つと直線は独走。 終わってみれば2着タイキペガサスとの差は18馬身。さらに3着との差は7馬身。 勝ちタイム2.00.4。まさに圧勝だった。日本ダート史上最強馬と押すものもいた。 ナイトフィーバーはこの勝ちっぷりを買われドバイを目指すため関西、森厩舎に転厩する。
115 :
その2 :03/03/08 14:17 ID:VaP2lbOB
だが続くダービーGPは単勝元返しの圧倒的人気にもかかわらず8着。 続くJCDも9着と見せ場のまったくないレースをし、遠征直前のフェブラリーSも6着。 DWCなんて勝てるわけないとだれもが思っていたが、調教師の森はとりあえず登録し 馬の状態もとりあえずよさそうなのでとりあえず出走させることにした。 そしてドバイWC本番、ナイトフィーバーは当然最低人気、見向きもされない存在であった。 去年の米国2冠、BCC馬とトライアルを勝った馬の一騎打ちだと誰もが思っていた。 だが約2分後真っ先にゴールを駆け抜けたのはナイトフィーバーだった。 鞍上武幸はせめて見せ場をと玉砕覚悟の大逃げ、だがいつまでたってもばてない。まったくばてない。 それどころか後続とに差は広がるばかり。ゴールしたときにはなんと1ハロンもの大差がついていた。 そしてこの後ナイトフィーバーは帝王賞を持ったまま25馬身差で圧勝。 日本馬初のBCC制覇を期待されたが調教中左前浅屈腱不全断裂の重症を負い 競争能力を喪失、引退式はJCC当日に行われ社台SSで種牡馬となった。 生涯成績15戦7勝(地方7戦6勝、海外1戦1勝)勝鞍:DWC、JDD、帝王賞 後日社台SSの職員は語った。 「あいつ種付け夜中にしかしないんです」 と。
116 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 18:30 ID:KBJHvMk7
アグネスプラッター 父ピルサドスキー 母セシルカット 新馬戦を見せ場なくシンガリ負け続く未勝利戦をまたもや大差のシンガリ負け 続く3戦目には木刀騎乗も3コーナーで落馬、アグネスプラッターにはたいした怪我は なかったが、木刀は左足骨折の重傷。 その翌週の木曜日の深夜、厩舎に木刀が忍び込みアグネスプラッターを木刀で滅多打ち。 翌朝厩務員が発見するも右前足開放骨折、脳挫傷ですでに息はなかった。 「木刀に将来をつぶすわけにはいかない!」 とJRAの職員が隠ぺい工作に走る。 アグネスプラッターは解体され、ミキサーにかけられ家畜の飼料にされたようです。 後日JRAのHPより アグネスプラッター(雄2歳)調教中故障を発症し予後不良と診断され薬殺処分。
119 :
〜宿命の対決〜 :03/03/08 21:32 ID:QaLlDB+3
>>39 のつづき
阪神競馬場・・・
この日は雨だった。ロードクロフネルにとって、雨は障害以外の何者でもない。
父譲りの大きなストライドでの走法かつ、大きい蹄では雨に濡れた芝では
滑ってしまうのだ。逆にジャングルタキオンにとっては何の苦にもならない。
父も重のダービーを制し、母父もまた不良馬場の弥生賞を制しているのだ。
だが、ロードクロフネルにとって、このレースは負けるわけにはいかないのだ・・・
・・・・・・!!!
スタートで大きく出遅れた馬が一頭いる・・・ロードクロフネルだ!!!
雨が降り始めたばかりで余計に滑る芝に脚をとられて大きく出遅れてしまった。
スピードを上げようとするとまた滑る・・・ 最後方で耐えるしかなかった・・・
一方、ジャングルタキオンは先頭で飛び出し、着々とリードを広げていった。
どうした・・・このまま終わってしまうのかロードクロフネル!!!誰もがそう思った時
ロードクロフネルの走法が変わったのだ!!!!!回転の速いピッチ走法である。
最終コーナーに差し掛かり、先頭のジャングルタキオンとの差は20馬身。誰もが
ジャングルタキオンの勝利を確信していた。しかし、最後方からもの凄い勢いで
飛んでくる馬がいた・・・ ロードクロフネルである!!!一頭、二頭、三頭・・・
もの凄い勢いで抜いてくる。この光景はまるで母ブロードアピールの根岸Sのようであった。
残り100m・・・ ジャングルタキオンとの差は5馬身まで縮まった。届くか?届くのか?ゴールイン!!!!!
・・・写真判定の結果、ハナ差の2着であった。しかし、このレースでまたロードクロフネルは大きく成長した
のである。出遅れた分を差し引けば、明らかに勝っていたレースであった。
「この次こそ勝つ!!!」ロードクロフネルはそう決意し、ターフを後にした・・・
父から取った名前が多すぎない? ストーリーは面白いけど、名前に萎え。 もっとオリジナリティーを。
淀の3200m。それは最もシビアで、最もスタミナの要求される舞台として有名である。 その春の天皇賞を3回も制した馬の話をしたいと思う。 父マヤノトップガン母アルプミープリーズ母父ブラッシンググルーム 禁断のクローン技術、そして禁断の1×2の強烈なインブリードで誕生した彼はある事件をきっかけに瞬く間に世間に名を広める事となる。 その事件があの有名な「中津江村大遅刻事件」である。 一気に有名になった彼はレースに出ることでその実力も明らかにしていく。 その非凡な能力に驚いた的場均調教師のコメントのひとつがこれである。 「化け物かと思った。まさかあの大激戦を制すとは・・・」 そのレースとは函館新馬戦、1着からハナ、ハナ、ハナ、クビの大激戦だった。残り100mシンガリから豪快に追い込んでハナ差届かずというレース振り。 その時の着順は2着だったので的場師の言葉は・・・。 そんな事はおいておこう。本題に戻る。 折り返しの新馬戦を快勝し、一旦成長を促すための放牧を入れた。 2戦1勝で迎えた朝日杯FS(GI)。 当日5人気の評価にデビュー戦から手綱を取り続けている武英智騎手は首をかしげた。前走ダート戦ながら6馬身圧勝した能力は非凡ではないと思っていたからだ。 「気配は絶好だった。多少荒削りだが、今まで見てきた馬の中でも最高のモノを持ってると思った。このレースは負ける気がしなかったよ。」と、的場師。 「まず間違いなく勝てると思った。」武英騎手、井川調教助手ともに口を揃えた。 ところがレースは思わぬ展開で始まった・・・。
レースは思わぬ展開で行われた。 2年目の天才新人、大野騎手を乗せた1人気のシンコウアポロ。 作戦か、それともたまたま出遅れか。 前走、京王杯を逃げ切ったスピードはどこへやら。最後方からのレースになってしまった。 予想外の展開だったが先行策をとるうちの馬にとっては絶好の展開。 と的場は思った。 が、自分の馬がそのすぐ前を走ってるのに気付いたときに的場は自分の全身の血の気が引くのがわかった。 だが、せっかくのGI初制覇のチャンス。的場はそれでも声援を送り続けた。 的場の祈りが通じたわけか道中激しい順位の入れ替わりもなく、レースはハイペースで淡々と進んだ。 最後の直線で切れに切れ、シンコウアポロの猛追を半馬身退けた。 タイムは驚愕の1.33.6。2歳レコードにコンマ1秒だった。
124 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/08 22:59 ID:/EiBJ06V
しかし、2歳チャンピオンの肩書きは、2着降着と共に失った。 4コーナーでアポロ大野の進路を防いだためである。 栄光、一転、不名誉。最悪の結果に終わった。 終わったことは仕方が無い。 陣営は暮れのラジオたんぱ杯2歳Sへと目を向けた。 GI2着ならクラシックへの賞金は問題ない。 本当の強さを示すための出走だった。 当然断然の1人気に推された彼は騎乗停止の武英に変えて武士沢友治を鞍上に迎え万全の態勢。レースはあっけなく終わった。5馬身快勝。 来年のクラシックはこの馬で決まった。そのとき、誰もがそう思っていた。 ちなみに、最優秀2歳牡馬のタイトルはシンコウアポロに輝いた。 弥生賞に向かう調教の途中まさかのアクシデントに見舞われる。 骨折。全治5ヶ月。 ファンも、馬主も、他馬の調教師でさえ意気消沈していた。 だが、的場師はある1頭の栗毛馬を思い出していた。 朝日杯1.33.6、突然の骨折。 運命が交錯し始めた―――。
父ナリタトップロード母トゥザヴィクトリー母父サンデーサイレンス ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 所属厩舎は父と同じ沖厩舎、主戦は渡辺薫彦。 新馬戦勢い良くゲートを飛び出しすぎ落馬寸前の不利、なんとか体制を立て直し猛追するもクビ差2着。 ほろ苦いデビューであった。奇しくもそのときの勝ち馬は後のライバル テイエムカイヨウオー父テイエムオペラオー母テイエムオーシャンであった。 続く2戦目の未勝利戦もっさりとスタートを切ったヴィクロは向正面で最後方から加速。 3コーナーで先頭に立ち持ったままでゴール。 この馬の強さを知った陣営は除外覚悟で朝日杯FSに登録、除外される。 結局その後出走することなく2歳シーズンを終える。 年が明け、陣営はきさらぎ賞からの始動を表明。6頭だての少頭数となったレースを楽勝。 続く弥生賞、豪雨の中レースは始まった。陣営の皆の中にあった不安が的中する。 父と同じ弱点…雨にぬかるんだ馬場に脚を取られたヴィクロは4コーナーを回りきれず大外へと膨れていく。 それでも必死に体勢を立て直すが…三着。渡辺は雨の中苦笑いした。 皐月賞、陣営の願いもむなしく降りしきる雨。 渡辺はある決意を胸にヴィクロをゲートへと誘導した。 ヴィクロに流れる母の血への可能性それのみを頼りに…。 そして今、皐月賞のゲートが開かれる。 「デローーー」ガシャタン!!
超強いの書くよ。
>125 >この馬の強さを知った陣営は除外覚悟で朝日杯FSに登録、除外される。 ワラタ
128 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/09 12:16 ID:ri0uyq1k
マッドネスキング 父サッカーボーイ 母父ピルサドスキー 母母ノースサンデー 新馬戦圧倒的1番人気もゲート入りを嫌がり外枠発走。 終始カカリ気味ながら能力の差でアタマ差で1着となる。 2ヵ月後、ゲート審査を通ったは京都3歳Sに出走。 だがスタート直前ゲートを飛び越えて京都競馬場を1周する。 またも外枠発走もスタート直後強引にインに切れ込み 2馬身差の1着入線も全馬を妨害したとして9着降着。 再びゲート審査が課せられなんとか通ったマッドネスキングは京成杯に出走。 ここでは好意追走を覚えさせようとしたが終始インにささりそれでも4着。 このとき陣営はマッドネスキングはクラシックを制する馬になると確信する。 そこで鞍上に武豊を迎え若葉Sへと向かった。ここは武がなんとかなだめ5馬身差の圧勝。 一躍クラシック有力候補となり武も「新種のサラブレット」と絶賛する。 そして迎えた皐月賞、マッドネスキングはあまりの観客の多さにのテンションが上がってしまった。 なんとかゲートに入りスタート。その瞬間つまづきそれに自身が驚き立ち上がってしまう。 あまりにも大きい出遅れ。さらにカカリ気味に2コーナーで先頭に立つと 向こう正面では10.2-9.6-10.6というカルストンライトオもびっくりのペースで暴走。 一時は25馬身もの差をつけるも終いの3F13.4-15.2-17.8でダントツで最下位。 武豊をして「ブル−イレヴンしちゃったよ」と言わしめる。
129 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/09 12:20 ID:ri0uyq1k
続くプリンシパルS、折り合いを欠きながらもなんとか足を溜め3番手から2着をクビ差 退けてダービーに臨む。そしてダービー。 マッドネスキングはやはり出遅れるもそのまま最後方で折り合い3コーナーでの手ごたえは抜群。 そして直線向いたところでスパート。だが左右に蛇行しまくる。 行き脚がついた馬の進路を妨害妨害また妨害。 さらに進路も狭くなり他の馬は大混乱、レースどころじゃない。 結局1着入線も16着降着。武は気性を落ち着かせるために去勢をと進言したが、 なんとか種牡馬にしたいと言うオーナー側の意向と調教師のこの闘争心が 馬の強さの源だという判断から去勢されずに放牧、秋に臨む。 だが秋緒戦の神戸新聞杯では道中隣の馬に噛み付き降着。 雨降りしきる菊花賞ではスタート直後に立ち上がり武が落馬、更に空馬のままレースに参加で 他馬の進路を邪魔しまくり1着入線も当然失格。 レース後武豊はなぜ落馬してしまったのかという問いに「特に理由はありません」と語った。 このままでは終われない、と陣営はマイルCSに登録、そこで武も一か八かの大逃げをし なんと勝ってしまったのだ。この天性のスピードは父方の血のなせるわざだろう。 ファンも面白がって有馬記念の投票数は重賞1勝馬にしては異例の2位。陣営は出走を決める。 だがそこには大きな落とし穴があった。母方の血である。 そこには今年の牝馬2冠(オークス、秋華賞)+エリザベス女王杯を制した馬がいた。 は今まで牝馬とおなじレースに出走したことがなかったのだ。 パドックでそれを見たマッドネスキングは一目散に突撃。なんとパドックで種付けをしてしまった。 そのためこの2頭は出走取り消し、陣営は相手方の関係者に多額の賠償金を払うはめとなり マッドネスキングをこれ以上他の馬に迷惑はかけられないと引退させた。 通算成績11戦4勝 主な勝ち鞍 マイルCS そのときできた子供が日本史上7頭目の3冠馬になるのはまた後の話である。
130 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/09 12:23 ID:cR6z59bL
131 :
逃亡者伝説 :03/03/09 12:36 ID:ZhRMOSEk
ジェットターボ 牡 父ツインターボ 母ブランドノーブル 母父シェルシュールドール 美浦 笹倉厩舎 西山牧場で生まれ、美浦の糞厩舎に入厩した。 生産者の西山は馬を見る目がないことで有名であるが、この馬を手放したことをこれほど後悔することになろうとは…。 そして9月、新馬戦は相手の弱そうなダート1200Mにされた。 スタートからついていけず、みごとシンガリ負けを喫した。 レース後、騎乗した田面木は「芝を走らせましょう」と興奮気味に進言した。 これがこの馬の伝説の始まりであることを知っていたのは田面木だけだった。
>>122-124 復帰初戦に選んだのはもちろん毎日王冠。
ここは楽勝と思って臨んだレース(単勝人気1.4倍)だったが・・・。
引っ掛かってしまいまさかの8着惨敗。
休養明けが響いたのか、初めての左回りに途惑ったのか。
次のアルゼンチン共和国杯は鞍上に武士沢を配し(前走は武智)万全の態勢だった。
しかし・・・。直線に向いてからが伸びなかった。12頭立て7着。
やはり左回りか。
次走。有馬記念。サスガに(母ダボナアンビション)人気も落ちると思われたが、それでもファンは見捨てなかった。2番人気。
あの馬の面影。同じように考えてたのは的場だけではなかったようだ。
「あのときは本当に緊張しました。」(武士沢)
空前絶後、25万人の大観衆。異様な盛り上がりの中レースはスタートした。
・・・やはり伸びなかった。勝ち馬から0.6秒離された4着。
前走、前々走より遥かに内容はよかった。だが、何かが足りない。
何かが・・・。
133 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/09 16:44 ID:EPfzVKwQ
>>127 漏れはしばらく笑いが止まりませんでつた
134 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/09 21:03 ID:IOcQimzj
age
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 皐月賞のスタートが切られる。渡辺ヴィクロは抜群のスタートを見せた。 渡辺が何やら叫ぶが、ひどい雨音のため他の騎手には何を言っているか聞こえなかった。 しかし、ただ一人渡辺がいつもと違う理由を知っているものがいた、同期の幸である。 幸は、ここ一週間渡辺がイメージトレーニングと称し「優駿の門」を読みふけっているのを知っていたのである。 そう渡辺は「光優馬」になりきっていたのである。 渡辺がヴィクロに向かって叫ぶ 「夢は彼方府中に有り!ヴィクロ!己が血に眠る母の走りを目覚めさせろ!!」 その声を聞くとヴィクロは今まで雨を苦にしていたのが嘘のように安定した走りを見せ始め 気分良く馬群を率いて風を切り始めた。4コーナーを回って後続が仕掛けるがヴィクロの手応えは十分 のはずであった、坂を登りきるまでは…。坂を登りきると急に手応えが悪くなったのである。 渡辺はそこではっと気付いた、この馬の母が先行すると詰めが甘くなる馬だったという事を。 顔面蒼白になりながらも必死に追う渡辺、しかしそとからテイエムカイヨウオ和田竜二が抜群の手応えで並んでくる。 あろうことか和田は渡辺に向かって「なんだこのやろう」といってきたのである。 驚いて和田の方を見る渡辺。だが和田はその視線が自分の向うにある事に気付いて振りかえる。 そこには大外を凄まじい切れ味で武豊ホシノカクテル(父タニノギムレット母父アドマイヤベガ松国厩舎)が交わしていく姿があった。 こうして後にへっぽこ皐月賞と呼ばれるこのレースの幕は閉じた。 人馬一体となって頭をうなだれるヴィクロと渡辺その姿はまさに鬱であった。 そして次走日本ダービーからある横断幕が姿をあらわす事になる。 「 鬱 魂 伝 承 ヴ ィ ク ト リ ー ロ ー ド 」
136 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/10 07:46 ID:H0DTihdB
137 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/10 13:37 ID:rm+G+HAo
>>128 >武豊をして「ブル−イレヴンしちゃったよ」と言わしめる。
ワラタ
138 :
no.1 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:41 ID:OYB1zJCq
お互い当歳時は生産者にさえ全く期待されていなかった・・・ そんな二頭が世界の舞台で雌雄を決するのは、まだ随分先の事・・・ 【ロックハンド号】 父:トウケイニセイ 母:マスクメロンチャン 母父:ピュウターグレイ 北海道は門別の三和にある、繁殖二頭のみを扱う、 小さな小さな家族経営の牧場で彼は生を授かった。 母、マスクメロンチャンの血統はお世辞にも一流とは言い難かったが、 自身は公営荒尾で22勝を挙げ地元の重賞も勝っている女傑だったと言う事もあり オーナーの意向もあって見事繁殖入りを遂げたのであった。 そしてオーナーと生産者の協議の結果、 安い種付け料と、地方の深いダートを苦にしない産駒をイメージして 当初はエイシンサンディをつけるも、とまらず、 次に選んだ種付けの相手、ミホノブルボンは風邪をこじらせ種付けできず、 そして・・最後に選ばれたのがトウケイニセイだった。 トウケイニセイ自身は地方出身の種牡馬としては 当初まずまずの種付け頭数を確保していたものの、 今現在は『トウケイ』のオーナーなどが数頭種付けさせるだけで、 産駒も地方でそこそこ走ってはいたが中央で勝ち星を挙げる産駒は皆無に等しかった。 結局はダート適正と種付け料の都合と近くの種馬ということで 押し出される形でこの種牡馬が選ばれた訳だが、 まさかこの時関係者は、この二頭の間に産まれるであろう子供が、 一地方のみならず日本、そして世界を席巻しようとは夢にも思わなかったに違いない・・・
139 :
no.2 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:42 ID:OYB1zJCq
五月も終わろうとしていたある晩にようやく産まれたこのオス馬は、 いつになってもお母さんからぴったりくっついては離れないとても甘えん坊な子供で、 人を嫌う様な素振りも見せないかわいらしい子馬だった。 だが・・・ 1歳になっても依然ひょろ〜んとして、どこかしまりのないその馬体は、 筋肉質な産駒をイメージしていたその理想のモノとは随分とかけ離れていたのである。 そして生産者に追い討ちをかけるかの様に大事件が突如として起こった・・・ オーナーの経営する会社がこの不況の煽りをモロに受け、 あっさりと倒産してしまったのである・・・ オーナーが買い取って荒尾で走らせる筈だった予定が音を立てて崩れた瞬間だった。 どんな小牧場にも調教師、馬主、ピンフッカーなど、 良い馬を探しに競馬関係者は頻繁に訪れてくる。 しかし、ガリガリで見栄えの悪い、いかにも走らなそうな容貌を見て 褒め称える者、購入しようとする者などいる訳も無く、 おまけにこの血統・・もはやこの人懐っこいこの牡馬には、残酷だが近い将来 その若い命を失うしか道は残されていなかった・・・そう・・あの灼熱の暑い日までは 1歳の夏になっても買い手は未だ見つからない・・ 生産者が絶望の文字を脳裏に浮かばせだした頃、 もう北海道はそろそろ秋の足音が聞こえようとしていた。 この日の日高地方は数日振りに夏日を記録し、 牧場の馬達も元気なくだれているのだった。 そんな強烈な太陽の光がギラギラに照りつける中、滅多に訪れない中央の調教師と馬主が 牧場にやって来て、その関東の調教師が思いがけない言葉を口にする・・・ 『こいつ・・・いい馬だな・・もう行き先決まっているの?』
140 :
no.3 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:43 ID:OYB1zJCq
生産者は一瞬耳を疑ったが、調教師が口にした言葉がお世辞でもなんでもない 真意の言葉であるとその場の雰囲気からはっきりと感じ取った・・ 実は生産者であるこの男も、この数ヶ月で馬が変わってきている事には気付いていた。 だが以前のイメージがあまりにも印象強く、 自分の目がいささか信じられないでいたのだ。 『俺の目はやっぱり狂ってはいなかったんだ!』 結局、馬主が乗り気じゃなくこの調教師の下に馬がおろされる事は無かった。 だが、この日をきっかけに、訪れる人の大半がこの馬を高く評価しだしたのである。 そして、運命の日は遂に訪れた・・・ その男は非常に小柄で、一年前もこの牧場に訪れてきた人物だった。 額に小さな丸い星のある馬を見て男は溢れ出す感情を抑える事は出来なかった・・ 『す・・すごい・・こんなに変わるものなのか・・こんなに・・・』 しばらくその男は目を潤ませながらじぃっと大人しい鹿毛の馬を見つめていたのだった・・ その晩、牧場に一本の電話が入る。 『お願いします!あのトウケイニセイの子供を私の所で任せてください!!』 ホテルに帰るなり電話で懇意にしてくれている馬主に必死で頭を下げ、了承を得たのだろう。 男の声は希望と熱意に満ち溢れていた。 生産者は電話がかかってくる様な気がしていた・・ いや、あの時の男の表情でウチの馬はあの人のトコロに行くんだな、と既に解っていた・・ その男の正体とは岩手で乗り役をしていて二年前に調教師になったばかりの人物だった。 盛岡に厩舎を構えるその男は、実際にトウケイニセイと同じレースに騎乗しており、 敵ながらその圧倒的な力に魅せられた人物の一人だったのだ。 そして馴致の遅れを取り戻す様に急いで浦河の育成牧場に預けられ、 BTCで、盛岡に移動する翌年の六月まで、ここで育成されるのであった。
141 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 04:51 ID:HG4SxU00
142 :
no.4 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:54 ID:OYB1zJCq
日本から遠く離れた誇り高き紳士の英国の地に、 オスの一頭の芦毛の子馬がいた。 【ファイナルプライド Final Pride】 父:モッコリィ 母:サエヴァ 母父:ニニスキ 父のモッコリィは日本語読みすると卑猥な言葉に聞こえるが、 古代ギリシャ語で「聖なる杯」の意を持つ。 モッコリィ自身はセントレジャー勝ちが最高の勲章なのだが、 重さが伝わりすぎてしまったのか種牡馬としては全く活躍馬を出せず、 既に生まれ故郷の牧場で余生を過ごしているのだった。 父の父Sea O Erin(シーオーエリン)を遡ると大種牡馬のBlandfoad(ブランドフォード)〜 Swynford(スインフォード)へと辿り着く。 しかしこの系統はイギリスのみでなんとか細々と繋いで来た系統で もはや滅亡寸前と言っても過言では無い。 そんな古くから残るイギリスの血統の誇りと、 モッコリィ最後の世代ということもあって、 このファイナルプライドという名が与えられたという訳だ。 しかし勝ち馬すらまともに出せない、そして見栄えのしないモッコリィの子に 生産者すら全く期待しておらず、 この時点では誰もその秘めたる才能を見出す事は出来なかったのである・・・
143 :
no.5 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:55 ID:OYB1zJCq
ファイナルプライドは、父方だけでなく母方の血も、 これでもかとばかりに重い血が詰めこめられており、 おまけにダメ種牡馬の烙印を押された父と同じ芦毛も嫌われ 当然セリで買い手が付く筈も無かった。 売却を諦めた生産者は自分名義で走らせることを渋々決め、育成も程々に インドはニューデリー出身のガンジス調教師にこの子馬をさっさと預けたのである。 しかし、この生産者の選択がこの馬に明るい未来をもたらす事となる。 〜デカン・ガンジス〜 イギリスの植民地の名残とも言えるインド競馬で下積みを経て、 ほんの三年前ニューマーケットに厩舎を構えた褐色の肌の、若き調教師である。 生産者と、この調教師は、大のカレー好きと競馬サークルでは専ら有名だったのだが、 一年前リバプールの超有名バングラデシュカレー屋で偶然にも始めて出逢った彼らに、 打ち解ける時間はそうは掛からなかった・・・ ガンジス調教師自体の馬を見る目は、そのいでたちからなのか、 眉ツバで見られる事が多かったのだが、実際も実は大して見る目があまり無かった。 だがそれが皮肉にも『Final Pride』の名を世界中に轟かせる事になろうとは・・・
144 :
no.6 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:56 ID:OYB1zJCq
ある晩のこと、厩舎から一頭の芦毛の二歳馬が忽然と姿を消した・・・ 夜飼いに来た厩務員が気付き、慌てて厩舎周辺を探すも見つからない。 馬栓棒をしっかりと締めなかったのがバレて叱られるのを恐れ、 調教師に早急に報告しなかったのが結果的に事態を大きなモノとしてしまう。 そしてガンジス調教師にファイナルプライドが逃げたという知らせが ようやく届けられた頃・・・ 霧の街ロンドン、今日もうっすらとだが霧が街を、 そしてビッグベンを覆っている・・・ 夜も11時を過ぎ、人通りも随分とまばらになってきた。 ぱからっぱからっぱからっ♪ ロンドンの街並みが喧騒を拭い、静寂さを取り戻したのも束の間、 明らかに不釣合いな音がどこからともなく響き渡ってくる。 この日昼過ぎからずっとBARで、浴びる様に酒を呑み続けた青年三人組が、 いち早く異変に気付いた!というより、馬が目の前に佇んでいたのである。 『・・・・・・』 『・・・・・・』 『・・・・・・』 『シャーガーじゃねーの?』
145 :
no.7 ◆gjggxGbbCA :03/03/11 04:58 ID:OYB1zJCq
23時30分、依然ガンジスの下に、 ファイナルプライドを見つけたという知らせは届けられてはいなかった。 焦りと不安が増す中、厩舎の休憩所にあるテレビの画面がふと目に入った。 BBCニュースが流されていたが勿論のんびりとそんなものを見てる暇はない。 だが、アナウンサーが発した言葉を耳にし、ガンジスは一瞬で凍りつくのであった・・・ 『IRAに誘拐されて行方不明になっていたシャーガーと見られる馬が、 先程ロンドン市街にひょっこり現れました。』 『ま・・ま・・ま、ま、ま、まさか・・・・』 画面には霧に覆われてはっきりとは見えないものの、 一頭の馬が夜のロンドン市街をぶっとばしている映像が映し出されていた・・・ 26時・・捜索願を受けた警察が、ドーバーで遂に行方不明馬を発見する事に成功。 しかし警察はすぐ様ファイナルプライドを捕まえる事はしなかった。 いや・・出来なかったのである・・。 月の光に鮮やかに照らされたその姿はまさに美しい白馬そのもので、 うっとり見とれた警察官達は、動くに動けなかったのである。 そして眩い光を浴びながらその美しいサラブレッドは、 何かを訴えるかの様にじっと東の海を見つめていたそうだ・・・ 翌朝イギリスの新聞の一面は 『シャーガーお帰りなさい!!』 『ただいまみんな!』 といった文字が、緊迫する国際情勢の記事と共に躍っていた。
『シャーガーじゃねーの?』 (・∀・)イイ!! でも鹿毛だと見たような気がするんだが
147 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 08:40 ID:HG/tO+6t
age
148 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 08:53 ID:YsJo2/5r
149 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 09:32 ID:T3qHkaR5
クロフネが牝馬かよ!
>>141 1は反則技使ってるからな、
途中からエアグルーヴはラッキーチキン馬のコピペになるなんて
反則だ。
151 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 13:08 ID:PwSbjuAI
>>149 まさにクロフネの遺伝子を受け継いだただ1頭の馬だということだ。
そう彼(クロフネ)はヤツ(タキオン)に勝つ為に苦渋を飲んで敵にホラれたのだ!
そうして生まれたのが史上最強馬クロフネタキオソだっ!!
ダートも芝も関係ない。
1 新馬戦 馬なりで10馬身ぶっちぎる。2着馬はのちの菊花賞馬。勝ちタイム1分45秒0
2 朝日杯FS 余裕を見せて2馬身出遅れも大外から豪快に追い込み1着。 勝ちタイム1分33秒0
3 ラジオたんぱ杯 因縁のレースで出走。道悪も大逃げをかまし今度は逃げ切り 勝ちタイム1分58秒2
4 ヒヤシンスS ダート適性を示す為に出走。3角からマクっていき後続を20馬身チギる。 勝ちタイム1分46秒1
5 弥生賞 伝説のレース。他陣営は恐れをなして出走数6頭立て。斤量56キロのところ
間違えて60キロを背負うが終始好位から競馬をさせ残り200から8馬身チギる。
ラスト3ハロンは32秒2 1ハロンは驚愕の10秒1。 勝ちタイム1分56秒8
・・・とりあえず俺の中では今年のクラシックはここまで進んでいる。
152 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 13:12 ID:A/uRzJXM
強い馬よりも 条件馬とか未勝利馬とかの話を もっと書いてもらいたい。
153 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 15:11 ID:MekPAJaY
>>138 は何もこんな糞スレに書かなくても良かったのに。
154 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 15:28 ID:eO659sYm
155 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 16:30 ID:NnfXsPBi
ラガーイレブン 父:ブルーイレブン 母父:ラガーレグルス 所属:川浜厩舎 主戦:山下JK 「泣き虫JK7年戦争」 この物語は日本競馬界においてまったく無名の弱小チーム が、わずか数年で全国制覇を成し遂げた奇跡を通じ余すと ころ無くドラマ化したものである。 馬は奇跡を信じる力よ〜♪
156 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/11 22:29 ID:/8We+M2R
157 :
アルルゥ ◆79F9Y0XQII :03/03/11 23:03 ID:eW0VYc9Y
ラガーイレブンってゲートで躓いて向こう正面で暴走して先頭に立ってそう…(w
158 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 03:55 ID:qj0fhytB
>>138 シャーガーにされた葦毛馬の活躍まだぁ??
159 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 03:57 ID:QVLP2/Ew
誰かタキオンのスペル教えて
160 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 04:09 ID:/Piscfcl
tachyon
161 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 04:16 ID:ssjK27jj
サンクス子
トコロテンキング 父 :スペシャルウィーク 母 :トウニュウハナコ 母父:グラスワンダー 〜栄光と挫折は髪一重〜 クラシック戦線では、常にトップクラスのサラブレッドたちと勝ち負けを 演じてきた彼だったが、菊花賞の悪夢の骨折事故から2年と半年。 一時は絶望的だと噂されたが、トコロテンキングはトコロテンのような 粘りを見せ、奇跡的にも一命を取り留めたのだった。 そして、ようやく奇跡の馬トコロテンキングはターフに帰ってきた。 復帰初戦を飾るのは、洛陽ステークス。 2008年から、洛陽ステークス(外)は別定のオープン戦となっていたが、 それでも今のトコロには辛い59キロが課せられた。 一番人気は、根強いファンの指示の支えもありトコロテンキング2.9倍。 二番人気は、今売り出し中の昇り馬、マヨネーズバド3.4倍。 マヨバドの愛称で親しまれる、彼もまたファンの多いカリスマ的な馬だった。 レースは逃げるアイルランドの勇、prism sexを2頭ともとらえきれず マヨバドが4着、トコロが5着となった。 しかし悪夢が再びトコロを襲った。 脚部不安・・・もう駄目だと周囲から、そしてファンからも見放されていく。 重賞5勝(札幌2歳S、京成杯、共同通信杯、弥生賞、みなみ北海道S)の 輝かしい実績もトコロにはある。 が、種馬としては物足りない。GIの勲章がほしかった。 療養生活をはじめ、さらに1年が過ぎようとしたとき、トコロの元に 信じられない人物が訪れる。この自分物を機に、トコロはトコロから姿を 変貌させたのだ。 つづく
163 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 15:56 ID:Sh2tzqrp
アイルランドのイサムあげ
164 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 16:18 ID:lFNn1Nuu
ダービークイーン 父メジロマックイーン 母ダービーキングダム 「いい馬だな・・・。」 社台牧場を見に来ていた中野栄治はそうつぶやいた。 彼が見ていたのは芦毛にもかかわらず毛ヅヤのピカピカな当歳の牝駒だった。 お目当ての馬ではなかったのだが譲ってもらえないかとお願いした。 しかし、馬主は既に決まっていたため諦めざるをえなかった。 時は流れ2年後。 クラシックシーズンも終わろうというときに中野厩舎に1頭の馬が入厩してきた。 この馬こそがダービークイーンである。 「あの時より迫力がないな。」 中野がそう思ったのも当然。 本当にあのときの馬かと血統表に目を通した瞬間、全てが解った。 あの時見たのとは全くの別馬だった。 なにはともあれ1月のデビュー戦を迎えた。 調教ではいいとこなしだったが、重賞馬の下ということもあり4人気の支持を受けていた。 府中のダート1200m。鞍上には蛯名を配した。 調教でもこの馬に跨っていた故に蛯名は癖は知り尽くしていたつもりだった。 運命のゲートが開いた。 遅れ気味のスタートも難なく好位追走。そのままの手ごたえで押し切る勢いだった。 しかし、外から被せられたとたん手応えが怪しくなった。 必死で手綱をしごく蛯名をよそにレース中に熱発、屈腱炎、骨折、レース中にできること全部やってしまった。 それでも14頭中12着と大器の片鱗は見せた。 レース中の故障による半年の休養は成長を促すのにも抜群の効果を示した。 続く。
165 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 19:45 ID:C8U6oBkT
166 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/12 21:37 ID:7jOyz+A+
シ ョ ウ ナ ン ビ リ ー 父ショウナンカンプ 母ビリーヴ 3「検索できねーだろバカ」 4「別にヤフーとかに登録しなければいいじゃん」
167 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 01:07 ID:AV0LAiIC
age
168 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 01:31 ID:WmDXojA/
カンティラモーレ 父 テイエムオペラオー 母 メジロラモーヌ 懲りずに10冠ベビーに挑戦。名前はイタリア語で意味は「愛の歌」
アグネスコンドル号 父ヤシマソブリン 母アグネスパレード 現役時代はどちらもイマイチな馬同士が 何の因果からか配合され産まれた牡馬が同馬である しかし、産まれた当初からこの馬は評判がよく 重賞は勝てるだろうと言われる位であった しかし、この馬の実際は更にその上を行くのであった…
三才になって河内厩舎の所属になったアグネスコンドル 調教での時計は平凡ながらも 併せ馬をすると抜群の足を披露するなどなかなか話題になる馬であった そしていよいよデビュー戦をむかえる 舞台は十一月の京都芝千八百鞍上は武豊 人気は二番人気ながらもきっちり勝ち上がる しかしレース後ソエが出て大事を取って放牧に出された
171 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 02:35 ID:vXg86PXP
ここ日高で生まれる競争馬達。 しかし、そのほとんどがここで現役後の余生を過ごすことが出来ない。 それはもちろん競争成績が足りない馬だが、 G1を4勝した名馬も帰ってくることもここに戻って来れなかった――― これから話すのは悲運の名馬となったサラストオリンピアの物語である。
ソエも完治し厩舎に帰ってきたアグネスコンドル 放牧から帰って来ると更に馬体は素晴らしいものになっていた 順調に乗り込まれ復帰戦はいきなりの格上挑戦のすみれS 少頭数立てのレースで武豊騎乗ながらも休み明けのせいか六番人気どまり しかしこのレースもきっちりと勝ち上がり関西の秘密兵器と呼ばれるようになる
173 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 03:02 ID:vXg86PXP
注 私が書く話はすべてフィクションです。 5月24日、AM4時28分に母ルーズブルーマーズ、父マウントリヴァーモアの元気な牡馬が誕生した。 鹿毛ながらもそこまで見栄えのしなかった同馬だが父がマウントリヴァーモアで持ち込み馬だった事もあり、 期待を背負う。 1歳の頃、同馬以上の評価を受けていたのは母ツジノチドリ父パークリージェントの 栗毛の牡馬だった。 月日はたち2歳の春。順調に成長した同馬。母ルーズブルーマーズの産駒はサラストオリンピアと名付けられた。 一方母ツジノチドリはデインアカラッドと名付けられた。 サラストオリンピアは春の時点で510キロ。デインアカラッドは530キロほどあった。 サラストの入厩先である山内師がこの馬を見たとき、 「いいバランスのとれた馬体だ。期待できる」と言った。この時周囲の評価は高くなかった。 一方デインアカラッドは渡辺厩舎に入厩が決まり周囲の評判も好評だった。
174 :
171 :03/03/13 03:11 ID:vXg86PXP
注 私が書く話はすべてフィクションです。 調教では平凡な動きしか見せないオリンピアだったが、 函館の芝千二百メートルでデビューすることになった。 鞍上は千田騎手。良馬場、8頭立ての4番枠からのスタート。 人気は調教で絶好の気配を見せていた2枠のアシガラボーイが1番人気で1.8倍、 以下6.7倍、12.3倍、そして4番人気にサラストオリンピア15.7倍。 「ガシャン」ゲートが開いた。その時青い帽子はポツンと置かれて 馬群から3馬身ほど放された最高後になってしまった。函館の千二百でこの遅れは致命的。 レースは好スタートからすんなりとハナを奪ったアシガラボーイが逃げる。 残り4のハロン棒を通過して手ごたえは抜群だった。このまま逃げ切るかと思われたが、 大外から一気に青い帽子が猛襲した。 「大外からサラストオリンピア突っ込んできているが、これは届きそうもありません!!」 「先頭アシガラボーイ差し切り勝ちィィッ!!」 「!?」この実況は間違ったわけではなかった。サラストオリンピアが差しきったのを アナウンサーがアシガラボーイ逃げ切りと言おうとしていたところだったのである。 写真判定の結果サラストオリンピアがハナ差勝った。タイムは59.8
175 :
171 :03/03/13 03:19 ID:vXg86PXP
注 私が書く話はすべてフィクションです。 某所では「サラストオリンピア衝撃のデビュー戦」との見出し。 山内師は「よく出遅れながらも勝ってくれた。器の大きさを感じたね」と絶賛。 千田騎手も「正直届かないと思ってましたが・・・よく勝ってくれた」と言う。 今後のローテに注目が集まったが、放牧に出し秋のデイリー杯に出すつもりだ。と 山内師にしては珍しい路線はこの馬への期待の顕れともいれる。 一方デインアカラッドは新潟でデビューすることになった。 騎手は角田。新潟千六百メートルに出走することになった。 快晴の新潟にデインアカラッドの栗毛が光っていた。 前評判の高さ、調教での動きから圧倒的一番人気の1.1倍に支持された。 レースは絶好のスタートからハナを奪い逃げ馬不利の新潟外周り千六を馬なりで勝ったのである。 これには当然マスコミも掻き立てる。「クラシックの主役」と。
176 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 03:22 ID:7wE21zIc
心がピュアな人達が夢想するスレはここですか?
177 :
171 :03/03/13 03:38 ID:vXg86PXP
注 私が書く話はすべてフィクションです。 しかし、デインアカラッドはこのレースが原因でソエを発症してしまった。 放牧にだし回復を待つ。復帰戦は京王杯の予定。 ―――そして秋、サラストオリンピアが帰厩してきた。 一段と大きくなったその馬体、このわずかな間でのパワーアップだけに山内師も驚きを隠せない。 そして迎えたデイリー杯。1番人気3.8倍で京都に迎えられたサラストオリンピア。鞍上は千田。 枠は16頭立ての最内。「ガッシャーン」スタートしました。サラストオリンピアちょっとダッシュがつきません。 やや出遅れぎみのスタートになってしまったオリンピア。外に出しておこうとした千田の考えと裏腹に、 かかってしまい馬群に突っ込んでしまう。「しまった」千田は思わず声に出して言った。 このままでは行き場がない・・・そうこうしているうちに京都の3コーナー。馬群はバラけない。 一段となったまま直線へ。ここで京都究極の乗り方最内突きを試みる千田。 キィィィィン、そんな音が鳴るように聞こえる人もいたかもしれない。 最内から一気に抜け出すオリンピア。まさに鬼脚で一気に先頭へ立つ勢い。 「残り二百!残り二百!」G2なのにMアナの絶叫!!「オリンピアだぁっ!」 オリンピアは見事にデイリー杯を精子朝日杯に王手をかけたのである。
178 :
162 :03/03/13 03:39 ID:NHhH7ziJ
トコロにも見覚えのあるシルエット。 クラシック戦線を戦ったときのライバル、スカイハイウイングの馬主、佐藤さんだ。 一体、この紋別カネイチ牧場に何の用なんだろう、、、 古傷が名残雪のように疼きだした。 「佐藤さん、、、さすがにもうトコロを傷つけることは、わしの良心が許さんよ、、」 「あんたさんには返しても返しきれない恩があるがね。」 「それがですね。今日お伺いしたのは、緊急なのですよ。」 「トコロを抹殺さしてもらいます!」 「な、なぜなんじゃ。もうあんたさんの用件はすべて聞き入れた。」 「もうトコロをいじめないでおくれ!」
179 :
162 :03/03/13 03:40 ID:NHhH7ziJ
「ここにきて問題がおきたのですよ。 ダービー馬、メジロクルセイド陣営どもが、菊花賞の時のアクシデントに疑問を 持ち出したのです。そして先週”クルセイドを応援するの会”会長、池田が トコロの古傷を検査したいと言い出したのです。」 「そ、そんな。だがもう、菊花賞から今日に至るまでおよそ3年じゃ。 もうレーザー銃の傷跡は残っておらんじゃろ!」 「念には念をです。 八百長がもし万が一、確証付けられたら私の社会的地位は無になりますからね!」 「はなせ!はなせ!」 「トコロ逃げるんじゃ!」 がくがくと震え続ける膝と戦いながら、トコロテンキングは紋別駅から 旭川へ逃亡を試みた。 窓に映る、針葉樹はトコロの心を突き刺すようだった。 つづく
180 :
171 :03/03/13 04:05 ID:vXg86PXP
これには河内もたまげただろう。あの最内突きをいとも簡単にやってのけたのでから。 一方デインアカラッドの京王杯に出走する日がやってきた。 1.1倍。単勝でさえ1.1倍なのだ。 スタートした。一気に後続を突き放すアカラッド。そのままもったままで8馬身の楽勝。 タマげただろう。まさに衝撃的であった。
181 :
171 :03/03/13 04:06 ID:vXg86PXP
―――さあ朝日杯――― いよいよ運命的なこの2頭が競馬場で初めて会うことになった。 ではここでスーパー競馬に切り替えます。 ――― Tアナ「単勝オッズです。 1番人気はデインアカラッド1.5倍。 2番人気サラストオリンピア4.5倍。 3番人気モナモナナベーで12.3倍となっております。 略 実況は青○です。さて守りのよし吉田さん、どうでしょうか、本場場入場をご覧になって。 よし吉田「そうですね。やはりよく見えるのがデインアカラッドですね。雰囲気が違いますよ」 なるほど、ではそろそろスタートです。ゲート前の○○さん、なにか目立った馬はいますか? 「そうですね、デインアカラッドの栗毛が夕日に輝いて美しいですね」 そうですか、さあもう今年最後から2番目のG1、来年への大志をいだけ2歳馬16頭、 朝日杯のファンファーレです!! パピュラララージャジャジャンジャンジャナジャナン じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃーーーーーーん!!ウォォォォォ!! 物凄い歓声ですここ中山競馬場。
182 :
171 :03/03/13 04:07 ID:vXg86PXP
さあ、朝日杯のスタートです! 「ガシャッコーーン」スタートしましたっ!おぅぉっと!?サラストオリンピア、 ちょっとダッシュがつきません。そしてなんとなんとデインアカラッドは後ろから。 まるでサラストオリンピアと合わせて行こうかというぐらい感じです。 さあ、先頭から見てきましょう。先頭はやはり行った、逃げ宣言今日はちゃんと逃げました 渡辺とモナモナナベー。2番手はリュウアサマ、すこし離れてトキエビセフリュイ、 ちょっと離れましてスマートレター、イノセントブランクがそのうち、 エリモキース、タイキフラワーズが並んでズールファクトリー、 ファウルチトセオー、ヘヴンリーロマンス、レネジットタイム、キンプトンタイム、横に広がって その後ろにスピニニグブルーム、アイシーネフューなど行って、 最高後に2頭デインアカラッドとサラストオリンピア。千田と角田が並んで行っている。 さあ先頭は会長に逃げる逃げるモナモナナベー、リードを4,5馬身とったか。 残り六百からさあいよいよ直線ーっ!先頭モナモナナベー、がいこくさんずがばが いいペースで逃げているぞ、いいペーすで逃げているぞ、さあ大外、大外2頭並んで追い込んできた デインアカラッドとザラズトオリンビア!!さあ残り二百!!・・・坂を上る・・・!! 3頭が大きく広がった!!モナモナナベー最内!!ザラズドオリピア!!!!!デッドアガラッヅド!! 大きく広がったっっ!! 大きく広がっての入線です・・・。非常に、非常にきわどくなりました。 ,ー 、 > / ̄`Y:::::::::::`ヽ、 > /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i、> /:::::::::::/⌒`ー´⌒ヽ:! > i:::::::::ノ ノ\ / || >解説は吉田均さんです |:|6 |---[●]ー[●].| > | ┃ ..ゝ | > `i┃ 「`ー 、 |< |┗━⊃|__」 | > |、 \ 、_, ノ > /:::`ト、 ー―´ヽ_ /∧∧∧∧∧ /::::::::::::::| `\ //`ー- ::::::::::::::::::::| く;;;>' /::::::::::: :::::::::::::::::::::| /:::| /:::::::::::::
>Mアナ 「○○が切れ味を発揮したッ!!」の人?
184 :
171 :03/03/13 04:23 ID:vXg86PXP
この無敗馬同士の対決はどうなったのか、いやモナモナもいる。 長い長い写真判定の結果が出た。 Tアナ「朝日杯が確定しています。 1着デインアカラッド 1:33.8 2着モナモナナベー ハナ 3着サラストオリンピア ハナ 以上のように確定しました」 デインアカラッドがハナハナ差、わずかに勝った。また来年の春、この中山に戻ってくる、 それまでにどれだけ力を付けることができるのか――― デインアカラッド、サラストオリンピアともに放牧に出て骨休みをするのだった。
185 :
171 :03/03/13 04:35 ID:vXg86PXP
春の足音も聞こえてくる頃になると、もう、かかせません、秋にも、冬のパーティーにも クラシック検討が始まっていた。やはりデインアカラッドとサラストオリンピアの2頭か――― いやいやラジオたんぱ杯を勝ったエイガーズギフトもいるぞ――― いやいや騎手に不安がある有力馬は危険だ、ここは武豊のバンドフィディオンだ――― などと討論されていた。 そして来る弥生賞、ここにはデインアカラッドが出走する。 レースは中断から進め直線では上がり3F33秒台の末脚を繰り出し圧勝した。 脚質変更に成功したようだ。しかしなぜ脚質返還するのかという疑問もあったわけだが。 そして若葉Sに出走したサラストオリンピアもまくって大楽勝。 やはりこの2頭がクラシック候補だ。ほとんどの人がそう思っていた。
186 :
171 :03/03/13 04:39 ID:vXg86PXP
187 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 04:49 ID:87zMQNZz
ウザ(w
188 :
171 :03/03/13 04:55 ID:vXg86PXP
そう言うなよw
189 :
162 :03/03/13 05:32 ID:NHhH7ziJ
日本経済も復調を見せはじめて、はや5年。 ここ旭川の街も潤いを取り戻し、旭川を連ねる牧場も活気に満ちていた。 ところで最近、旭川で奇妙な噂で持ちきりだった。 それは不況の影響をもろに受け、栄光という冠を手にすることができなかった 2005年の悲劇のダービー馬、アドマイヤグローリがつい先日、旭山公園 で発見されたからだ。 皆、口にはしなかったものの、誰もが中国で死亡したと思っていたから 噂になるのは、至極当然だろう。 今は、DNA鑑定を行い、本当にアドマイヤグローリ本人なのか検査している 最中であった。馬主は中国で殺害され、既にこの世にはいない。 「あさひかわ〜、あさひかわ〜」 忙しない人々が改札を抜け、街中に姿を隠す。 トコロテンキングも長旅の影響と心身的な疲れもあったが、時間はない。 刻一刻と、自分の命を狙おうとする、佐藤の影が近づいているのを 肌で感じていたからだ。 当然佐藤は、旭川に逃げていることは百も承知。 会わなければいけない。そして真実を伝えなければならない。 1秒でも早く、、、 フレッシュマンサイヤーランキング堂々2位の座についた スカイスクレイパーに。 つづく
190 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 05:39 ID:vXg86PXP
>>183 スマンそれ誰のことかわからん。漏れの言いたいMは三宅アナ
191 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 16:22 ID:4osgnsn3
G1を4勝した名馬も帰ってくることもここに戻って来れなかった―――
192 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 16:35 ID:e3dyUvkB
ヤッパリヤッパリ 父アッパレアッパレ 母ワナ 母が仕掛けた罠!! 息子は見破るヤッパリね!! 父は褒めた天晴れと!!
すっかり良スレ化シテシマタ・・・
父エアシャカールの名馬 エアシャカール。皐月賞菊花賞を制したものの、世代の不振から 最弱世代のヘタレ2冠馬と呼ばれていた。 そんな彼が先日亡くなった。彼が種牡馬として世に残せた 子供達はたったの12頭。無事に何頭生まれるだろうか? そして、何頭が競馬場で走ることができるのだろうか? 2007年、夏、札幌。一頭の若駒がデビューのときを迎えていた。 父エアシャカール。誰が期待しただろうか? 2CH競馬板にはスレもたった。 競馬新聞にも少しではあったが記事はあった。 しかし人気は12頭立ての8番人気。 この子は知っているのだろうか。自分の父がもうこの世にはいないことを。 知っているだろうか?残された子供の中、競馬場にたどりつけたのは たった3頭であったことを・・・ ここで血は途絶えてしまうのだろうか? まるでそのことを知っているかのように走った。 8番人気ながら、父のようなロングスパートを見せた彼は、 見事に新馬勝ちをおさめる。
195 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/13 23:13 ID:cwCdkaUA
>>194 おっ!?まじめに書く気になったのか?なかなかいいな。
しかしこのスレ下手したら完走するぞ、意外な展開だな。
続いて札幌2歳Sに出走。 しかし、ここでは父エアシャカールの血か、 激しい気性を見せ、道中かかりっぱなし、 直線ではもはや脚はなく、6着に敗れてしまう。 次走の500万下、芝1800Mでもかかりっぱなし、4着。 この敗戦を見て調教師は馬主に言った。 この気性ではダメだ。 去勢したほうがよい成績をおさめるのでは? しかし、馬主は言った。 「この馬が種なくしちゃったら、エアシャカールの血は どうなるんだい?」 少し考えた後、調教師が口を開いた。 「しかし、走れんようでは血を残す以前の問題だぞ」 「もうすこし、見てやってからでもいいではないかね・・・」 「・・・」 そして、去勢は見送られ、次走がやってきた。 阪神芝1600m、2歳500万下 「この馬にはマイルは忙しいかもしれんな。厳しいかも知れんぞ。」 調教師は騎手に言った。 「まぁ、あれだけ行きたがる馬ですから、厳しいほうがいいんじゃないですかね。」 調教師も、ファンも、誰もがかかって行ってしまう馬、 そんな印象しか持たなかった。しかし、騎手だけは忘れなかった。 新馬戦、鞍上で感じたあの脚を、あのロングスパートを。 「後ろからで届くかな・・・」 そんなことを思いつつ、本場場へ向かった。 そして運命のレースがはじまった。 スタート前は相変わらずの気性だったが、 今日はレースがはじまると最後方で落ち着いていた。 1600の流れに追走が厳しかったのだろうか? いや、違った。自分でもわかっていたのであろう。 このレース「勝たなければならない」ということを。 不思議だ。この馬は。自分の運命を知っているかのようだった。
3角、騎手の手が動き始める。 スッと上がっていった。馬郡をさばき・・・ そして直線を向いたときに彼は2番手の位置にいた。 「仕掛けが速すぎる!」 誰もがそう思った。 しかし、彼の脚はとまることはなかった。 脅威のロングスパートは健在だった。 終わってみれば2馬身半の圧勝であった。 「いやぁ、よくやった。」 調教師が騎手の肩をポンと叩いた。 「この馬、強いですよ。ちょっと癖がありますけどね。」 気性難。最大の敵だった。 調教中も、普段の馬房でも、慣れた人ですら 恐怖を感じない日はなかった。 それでも、充実していた。 名門というわけでもない普通の厩舎だった。 OP馬なんて、滅多に扱えなかった。 気性難だったけれど、この馬によせる期待は大きかった。 10月。天高く、馬肥ゆる秋。 彼も成長していた。 次走はOP戦、京都芝2000mに決まった。 「長いほうがいいんじゃないかな。この馬には。 じっくり育ててくつもりですよ。」 記者にたいしては冷静に言ったが、 自分の中では期待が膨らみ、本当は「この馬でクラシック狙いますよ。」 そんなことを言いたかった。 調教師をはじめて早20年。こんなことははじめてだった。
初めてのOP戦。 「まぁ、おとなしくしてくれればいい勝負するでしょう。」 レース前はそんなことを言っていた。 今日は前走のようにレースになったら落ち着くだろうか? 相変わらずパドックで入れ込むしぐさを見せる。 人気は4番人気だった。やはりみな半信半疑であった。 本場場に入っても入れ込んでいた。 今日は前走とは違うように騎手も感じていた。 そしてレースははじまった。 「やべっ!!!」 スタートした瞬間、そう叫んでしまった。 なんと前走最後方追走していた馬が、今日は先頭にたった。 おさえようか?とも思ったが、ケンカしてしまう。 仕方ない、このまま行こう。 予想外の展開に場内はざわついた。 今日はダメか・・・ 4角をまわって直線を向いた。 まだ先頭だったが、手ごたえはあまりよくなかった。 外からは後続が上がってきた。 直線。最初は伸びがあったものの、残り200あたりから もういっぱいだった。並ばれ・・・そして交わされる・・・ 終わった。そう思った。が、もう一度伸びた。 並んだまま、抜かせなかった。 陣営を困らせ、一度は去勢すら考えた気性難。 それがまさか彼の“武器”になるとは。 脅威の粘りを見せた。そして半馬身差の勝利。 苦しかったが、うれしいうれしい一勝だった。 「この気性は武器になる。」 スタッフは喜んだ。 あれだけ困らせた気性難。 それが今日の勝利をもたらしたのだから。
11月。 「よく走ったな。ちょっとリフレッシュだ。」 彼は放牧に出された。 次走は1月か2月あたりのレースを考えてるから、 1ヶ月足らずの短期放牧になった。それでも 彼をリフレッシュさせ・・・精神的にちょっとでも成長してくれれば・・・ いつでも気性難を武器とできるように・・・そんな期待も込めた放牧だった。 OPを勝った翌日の新聞にこんな記事があった。 「諸刃の剣」 彼の気性は強い武器にもなるが、その逆にもなる・・・ その通りであった。ここ2戦はその気性がいいほうへ働いている。 しかし、いつその気性の荒さがでて、沈んでしまうかわからない。 かかってしまっては、得意のロングスパートも使えないのだ。 ある日、馬主が放牧先へ見学に行った。 じゃれている彼を見た。 「まだまだ子供なんだな・・・」 馬主の顔には笑みが浮んだ。 不安定な成績。 安定してない・・・それはまだ成長する可能性を持っているからだ。 それが吉と出るか凶と出るかは神に祈るのみだが、 きっと吉とでる。この馬はクラシックをにぎわすだろう。 そんな気がした。 「父エアシャカールの名馬2歳編」 〜糸冬〜 =次回予告= 放牧を終え、厩舎に帰ってきた。 そして初の重賞挑戦。 いままでとは違う空気、そしてライバルたち。 い っ た い ど う な っ て し ま う の か 。
やべ・・・すげぇ長編になりそうなヨカソwww
201 :
◆gjggxGbbCA :03/03/14 03:44 ID:Xg3bt0JV
202 :
no.8 ◆gjggxGbbCA :03/03/14 03:47 ID:Xg3bt0JV
盛岡入りが決まっているその一歳馬は、 同期との遅れを取り戻すため急ピッチで育成牧場内で馴致が進められた。 背に鞍を乗せ、そして人を乗せることに思いのほか抵抗を見せなかった同馬は、 既に同期の仲間たちが乗られているBTC内での調教をするまでになった。 BTCとは浦河の西舎にある東洋一の規模と施設を誇るJRAの施設で、 デビュー前の若駒が多数だが、アラブ馬から休養に訪れたGT馬まで 多種多様の馬が調教を施されている。 一頭に付き使用料500円を払えば、屋内コース、ダートコース、坂路など 一日中全てが使い放題で、近隣の育成牧場はこれをフルに使っての育成を進め、 ここから出た重賞馬は枚挙に遑が無い。 父トウケイニセイの子供は他の同期達がそうだった様に、 この施設内の環境に最初は戸惑いを見せたものの、 今じゃ日進牧場や高昭牧場の数十頭にも及ぶ大軍団と調教時間が重なっても、 気後れせずここで毎日のメニューをこなすのだった。 そして二歳になり、遅ればせながら咲いた桜の花びらが、 ひらりひらりと舞い散っている光景が日高のあちこちで見られたこの日、 岩手から同馬の成長を楽しみにしていた一人の調教師が様子を見に、 ここ浦河を訪れた。 しかし、こんな時に限って、事件は起こる・・・
203 :
no.9 ◆gjggxGbbCA :03/03/14 03:48 ID:Xg3bt0JV
トウケイニセイの子供の調教に跨る乗り役は、常に同じ人物だった。 その男はもとは生産牧場にいたのだが、 どうしても馬に乗りたいという衝動が抑えきれず一年前この育成牧場に移ってきていた。 中央行きの馬たちは経験豊富な乗り役が担当していたのだが、 地方行きの決まっているこの馬は自然と若手に託されたのである。 ちなみに今日の調教はダート1600メートルコースで行われることが決まっており ゴール近辺では場長とはるばる岩手から訪れた調教師が、 双眼鏡片手にこちらを覗いているのだった。 しかし、いくら中央ではない地方の調教師とはいえ、 見られる側の乗り役としては、これがまた結構なプレッシャーなのである。 『大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・落ち着け・・・・』 ゆっくりと、そして大きく深呼吸をし、 いよいよ同期のフジキセキ産駒との併せ馬が始まった・・・ ダクから・・そしてキャンターへ!・・・特に問題も無く800を通過! 『よし順調だ、このまま!このまま!』 だが残り3ハロン、ラチを頼りだしたのか同馬は右によれる素振りを見せだした・・・ 『ま、まずい!!』 乗り役は見せムチを使って進路を矯正するか迷った・・・ だが、なんとか手綱と体勢の動作だけで再び真っ直ぐ走らせることに成功! そして一見何事も無く1マイル走り終わったこの馬を見てその調教師は、 動きに満足したのかウンウンと頷いているのだった。 『あぁぁぁ良かったぁぁぁ、上手くいったぁぁぁぁ』 その頃、調教も済んだ、ある一頭の馬が、馬運車に入るのを必死に拒んでいた・・・
204 :
no.10 ◆gjggxGbbCA :03/03/14 03:49 ID:Xg3bt0JV
『あぁぁぁ上手くいったぁぁぁ・・・』 極度のプレッシャーから開放された若き乗り役は、 安堵のため息を、心地よい満足感を感じながらついたのだった。 『ふっ・・あいつもこれで乗り役としてまたひとつ成長したかな・・・』 場長が若手の成長を微笑ましく眺めていたその時! どこからともなく一頭の馬がこちらめがけてすっ飛んで来たのである!! 『な、なんだ!?・・・うわっっっ!!!!!』 いきなり放馬して暴走してきた馬に驚き、 トウケイニセイ産駒の二歳馬はパニックに陥り、 必死にしがみつこうとする乗り役を振り落とした! BTCのダート1600コースの隣には壮大な芝コースが隣接してあるのだが、 その中央をすごい勢いで同馬は走り去って行く・・・ 『馬鹿野郎!!!何やってんだ!!!!』 『あぁぁぁぁ・・・あわあわわわわ・・・・・』 青ざめる乗り役めがけて場長の激しい怒声が飛ぶのも構わず、 調教師だけは黙ったまま、望遠鏡の先にある 緑の大地を駆け抜ける愛馬を凝視していた・・。 『あいつ・・・ただのダート馬なんかじゃ・・・・』 ようやく鳴り出した放馬を知らせるサイレンが、けたたましく鳴り響く中、 偶然にも芝を鮮やかに駆けて行く愛馬を見て、 調教師の胸の内は、抑え切れない熱情でいっぱいになるのだった・・・
205 :
no.11 ◆gjggxGbbCA :03/03/14 03:50 ID:Xg3bt0JV
一躍英国では、一晩で名が知られることになったファイナルプライド。 『いやあ凄カレーね!まさかドーバーまで逃げルーとはねぇ。 きっと凄いステイヤーにでもなってくれるんじゃ無いカレーねぇ。』 インド出身のガンジス調教師は、あくる日から 雑誌やTVのインタビューの質問攻勢にあったものの 気分良くひたすら調子にのって答えていたのだった。 だが・・・英国の競馬ファンも馬鹿ではない。 デビュー前に早くも一般のニュースで名を轟かせたこの馬の血統を知ると、 誰もがこう思ったのである。 競馬以外の、【ただのお騒がせ馬】で終わるだろうと・・・ 実際ガンジス調教師も胸の内は、 この血統にしては思ったより動きが素軽だなとは感じていたものの、 上級のレースに出れる様な馬だとは全く思っていなかった。 むしろ、一つでも勝てればいいなぐらいにしか思っていなかったのである。 結局肝心の競馬のほうはあまり期待されていなかったこの馬だが、 調教は順調に進み、体もどこも悪いところも出ず、 早々と七月の6ハロンのメイドンレースでのデビューが決まった。 ガンジスはファイナルプライドが動いてくる(本格化する)のは、 三歳の夏かもしくはそれ以降かなとは見ていたものの、 夏を迎えようとしているのにガンジスの厩舎は まだ今年一勝もあげることが出来ないでおり、 今だけはカレーよりも勝ち星が、喉から手が出るほど欲しかったのである・・・
207 :
162 :03/03/14 04:14 ID:P7SXi6ni
1つ上の兄、スカイスクレイパー。 兄は、生まれつき虚弱体質で、新馬、未勝利と連続で心房細動を起こしたのは あまりにも有名な話だ。現役当時の馬体中は430キロ満たない小さな体。 それでも、通算成績19戦2勝。2勝の中には高松宮記念がある。 自慢の兄だ。 現在は当麻町、当麻ダムの隣に位置するアロウスタッドで種馬生活を送っている。 佐藤のように冷たく固いアスファルトは、まだ完治しきっていない足を 否応なしに痛めつける。 それでも、僕が当時ダービーを走破したときのように、持てる力をすべて使い、 黒岩山を駆け抜ける。不思議なことに牧場に近づくにつれ、すごく足が軽くなる。 無我夢中で走っていたから、牧場につくまで気づかなかったが 一緒に走っていてくれた芦毛の馬がいたようだ。 名を聞くと彼はシェリフズスターという馬らしい。僕はその名を知らなかった。 後に、兄の話を聞いて全貌を知る。 なんとこの旭川市ではアドマイヤグローリをはじめ、数々の名馬と謡われた サラブレッドが生き返っているというのだ。ライスシャワーも、まさに 最盛期のような馬体で姿を現したという。 まるで生き返ったと表現するより、その現象は蘇り、、 蘇っているのだ。 つづく
208 :
162 :03/03/14 05:03 ID:P7SXi6ni
アロウスタッドは日本でも有数の名門牧場。 一流の成績を収めたサラブレッドのみがこの地で余生を過ごす。 凱旋門賞馬、シルヴァコクピット、2冠馬GI5賞のラッキーティンバー。 名を挙げればきりがない。 牧場についた時は、既に陽はかげっていた。 「トコロ、大変だったね。今日はここでゆっくり体を休めると良いよ。 牧場長には、トコロのことは話しておいたから。」 「ありがとう。でもゆっくりしている暇はないんだ!」 親父さんの身の危険が心配なんだ。すぐカネイチ牧場に帰らなくちゃ!」 「そ、そのことなんだけど、トコロ、、、実は、」 「どうしたんだい?兄さん。僕は早く帰らなくちゃいけないんだ! その手を離してくれよ!佐藤をほっておくと何をするかわからない奴なんだ」 「正気になって聞いておくれよ。 実は親父さんはもうこの世にはいない。誰かの手によって殺されたらしい」 「そ、そんな、、、、」 「さ、佐藤だ。こんなことをするのは、佐藤しかいない! ゆるさない・・・」 「佐藤でもないと思う。」 「なぜなんだ!こんな残虐なことをするのは・・・」 「佐藤も、今日の午後、山中で死体となって発見されたよ。」 種付けシーズンも終わりを告げようとしている、5月中旬。 2005年、デフレの影響で5頭という最も小頭数で開催された日本ダービー。 今年のダービーはその年を下回る、4頭でレースが行われた。 僕達の身の回りだけで歯車が狂い出している分けではなかったのだ。 競馬会全体が、まるで今日、黒岩山を駆け抜けてきた白い霧のように、 暗雲が垂れ込めていたのだった。 つづく
210 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/14 18:51 ID:4NeohedF
慌しい朝の牧場で1頭の馬がまた産声をあげた。 小さなどこにでもあるような牧場だった。 血統もよくないこの牝馬が後に大きなことをしでかすとは誰も思っていなかった。 父ヒダショウグン 母エルメススキー
12月下旬。 放牧から彼は帰ってきた。 たった1ヶ月だったが、一回り大きくなったように感じた。 気のせいかもしれない。だが、彼への期待がそのように見せていた。 「京成杯あたりを使いたいが、遠征する価値はあるかな。」 調教師は迷っていた。今後のことを考えれば、遠征を 経験させたほうがいいのではないか? 春の牡馬クラシック2冠はともに関東。 皐月賞TRも弥生賞を考えていたから、 京成杯を使うか、それとも関西のレースを使って 弥生に向かうか。 「そりゃあテキが決めることだかんね。 俺らはそのレースまで勝てるようにするだけだよ。」 調教師として実績を残しているわけではない。 スタッフ達にいい思いをさせているわけでもない。 それでも、スタッフは信頼してくれえている。 翌日。 「京成杯から始動することにしました。」 馬主に報告した。 有馬記念が終わり、1月。 馬齢は3歳になり、いよいよクラシックをむかえる。 京成杯GV中山芝2000m。 いままでとは違う、重賞。 人気は2番だった。 1番人気の馬は、東京スポーツ杯2歳Sを勝った馬だった。 実績では劣っているが・・・調教師もスタッフも騎手も 関係者は誰もがそう思っていた。
京成杯。パドック。 「輸送はそんなに気にしない馬らしいな。」 「ガレてたらどうしようかと思いましたよ。」 相変わらず心配事は多かったが、 彼はそんなこと気にせずに入れ込んでいた。 「レースになったら落ち着いてくれよ。」 騎手はポンと首筋をなでた。 ゲート入りが終わり、スタートした。 「よし、落ち着いてるな。」 後ろから2番目につけた。「3角までは我慢だ・・・」 1番人気の馬は3番手追走。 「いかんな・・・。」観戦していた調教師はボソッと口にした。 「よし、いくぞ!」3角半ば、ゴーサインを出す。 スッと上がっていった。が、今日は違った。 前が止まらなかった。 直線に入っても、逃げ、先行馬がとまらなかった。 1番人気馬が抜け出し、1馬身半、2馬身と差を広げる。 必死に追ったが、3着までが精一杯だった。 「くそっ・・・。」 前が止まらなかった。スローペースに気付かなかった。 騎手として最低のミスだった。 「すいません・・・先生。今回はオレの判断ミスです・・・。」 「まだ前哨戦だからな。本番で同じようなミスは許されんぞ。」 落ち着いて走ってくれるようになった。 だが、騎手のミスでそれを台無しにした。 悔しかった。 先生の言葉が、痛かった。
sage
214 :
no.12 ◆gjggxGbbCA :03/03/15 18:58 ID:txWtZ6Bg
六月・・・ トウケイニセイ産駒のその二歳馬は、 次の日、ここ浦河の育成牧場を離れることが決まっていた。 最後の夜飼いで特別に担当者の若い乗り役から 大好物の上級のティモシーをごっそりと与えられた同馬は、 ムシャムシャと瞬く間にたいらげた。 そんな光景を見て担当者はニッコリ笑うと、優しく鼻っ面をひと撫でして、 ゆっくりと厩舎をあとにするのだった・・。 あくる日の朝・・・ 昨日まで三日降り続いた雨のせいで地面はぬかるんでいたが、 足場を気にする様子も無く馬運車に入ることも抵抗を見せずすんなり入り、 午前四時前、いつもより二時間も早く起床して仕事に出てきた従業員に見送られ、 トウケイニセイ産駒のこの二歳馬は、約八ヶ月いたここ浦河の地を離れ、 みちのく岩手へと旅立った・・・ 『よっ、お疲れだったな。感慨深いもんだろ?』 場長が担当していた若い乗り役の肩をポンっとひとつ叩いた。 『は、はい・・最初から最後まで担当したのは今回が初めてですから・・・』 『そうだな、やり遂げたことでおまえも一つ階段を昇ったな。 おまえが担当する他の同期の奴らもこれからどんどん巣立っていくぞ、最後まで頑張れよ』 生産から育成に移って、始めてその言葉に出来ない達成感を噛みしめながら・・・ 『場長、俺はまだ経験もロクにありませんが・・・』 『ん!?なんだ?言ってみろ』 『あいつ・・・あいつは・・そこらの一介の地方馬で終わらない気がするんです・・・』 その言葉を受けて場長は真剣なまなざしで乗り役を見つめると、ぼそっとこう言った・・・ 『・・・終わるわけないだろ』 しばらくして、久方振りの太陽が顔を覗かせると、 旅立ちを祝うかの様に日高の大地を明るく、そして暖かく照らすのだった。
215 :
no.13 ◆gjggxGbbCA :03/03/15 18:59 ID:txWtZ6Bg
芦毛馬は若い内は黒っぽく見えるものが大半だが、 ファイナルプライドは父のモッコリーがそうだった様に 生まれつき黒い部分が殆ど無く、 年をとった普通の芦毛馬みたいに見た目は真っ白に近いものだった。 そんな容姿が特徴の同馬のデビュー戦には、 イギリス全土を騒がせた大脱走事件のあの馬を見ようと 多くの人が競馬場に足を運んだのである。 五頭立てのこのレース、既にゲートには一頭、二頭と入り始めている・・・ 『☆◆○$#*&%℃@!!☆◆○$#*&%℃@!!!』 ガンジス調教師のインド古来から伝わるレグール呪術で 他の四頭を呪い潰そうと必死に呪文を唱えるもはやお馴染みの光景が、 同時に観覧席では見られた。 主催者側も最初はこのガンジス調教師の非紳士的な行為をとがめていたものの、 二年で僅か二勝しかしていないガンジス厩舎の成績を見て、 意味が無いことを確認すると自然と黙認するようになったのである。 だが・・・今日のガンジスは取り分け必死だった! と言うのも、このファイナルプライドのデビュー戦には、 運がいいことに調教や血統で評判になっている馬が全く出走しておらず、 ガンジス厩舎十三ヶ月振りの勝利が期待出来たからである。 そこで・・いつも読み上げている通常の呪文ではなく、 今日は今まで温存してきた禁断の【レグール第二章】を こっそり唱えていたのである。 『☆◆○$#*&%℃@!!!!☆◆○$#*&%℃@!!!!!!』 ・・・その頃馬場では、当面のライバルと思われていた一頭の黒鹿毛馬が放馬し、 競争の除外が決まったところであった・・・。
216 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/16 00:39 ID:8iol9Ke7
age
217 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/16 01:04 ID:IwjVUTDp
ジアンサー 3歳牡 馬主:金子正人 父シンボリクリスエス 母ファインモーション 母父デインヒル ラジオたんぱ杯を2馬身圧勝した。現在弥生賞に向け調整中 セレクトセールで15000万で落札されたということもあり陣営の期待も半端じゃない。
218 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/16 16:56 ID:DdAyiOcr
221 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/17 17:22 ID:lNC5/kMc
いつのまにコピペ糞スレじゃ無くなったんだここ
222 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/17 17:23 ID:vofo160J
チゴイネ!(・∀・)
2015年、11月。東京競馬場にて。 ユーイチは、いつに無く緊張していた そんな時、1人の男が彼に声をかけた 「やあユーイチ、柄にも無く緊張してるのかい?」 ユーイチは後ろを振り向いた。 どこかで見覚えの有る頭 彼に声をかけたのは、オリビエ・ペリエ 今や世界ナンバーワンといっても過言ではない この男だった。 「ペリエさん・・・・・。」 厳しい顔をしたユーイチに、ペリエは少し笑いながら言った。 「フフフ・・・君は今やユタカに並ぶ、日本トップクラスのジョッキー、 そんな君がG1の舞台とはいえ今更緊張するとはね・・・。」 「止めてください、そんな・・・・。僕なんかあなたやユタカさんに比べればまだまだですよ。」 ペリエは即座に返した。 「やっぱり・・・・エイシンブラストの事だろう?」 その言葉と同時に、ユーイチはキッとペリエを睨み付けた。 「そんな怖い顔をするなよ・・・・・と言っても無駄か。無理も無い、 僕が君の立場でも、同じようになっているよ。」 ペリエは腰をかけながら話した。
ユーイチの口が開いた。 「ブラストを・・・・・ここで勝たせなきゃ・・・・。最後なんだ。これが、最後のチャンス・・・。 あいつにG1を勝たせてやれるのは、今しかない・・・・」 ペリエの顔が突然険しくなる。 「気負うんじゃない、ユーイチ。確かに君も頑張らなきゃいけない。でも走るのは馬だ。 君がブラストの事を信じないでどうする・・・・?」 「・・・・・・・」 ユーイチは席を立ち、その場から逃げるように検量室から出て行った。 「ユーイチ!!」 ペリエは呼びかけたが、ユーイチは見向きもしなかった。 福永祐一とエイシンブラスト この話は、3年前に遡る・・・・・
その日、ユーイチは北橋調教師から呼び出された。 「先生、おはようございます。」 「・・・・・・・」 ユーイチはキョトンとしていた。呼び出した本人が無言で、ある一頭の馬を 見つめていたからだ。 そして北橋師は口を開いた 「祐一、お前にこの馬に乗って欲しい・・・・・」 ユーイチはその馬を見た瞬間、何物にも変えがたい感覚に襲われた。 (こいつは・・・・・・!!なんだ?この感覚・・・・!) ユーイチはその後語る。 「あまりその時の事は覚えていないんですよ。(ブラストを)見た瞬間なんていうか、その・・・奇妙な 感覚に襲われましてね。たぶんはいと答えたと思うんですけど・・・・ええ。」 ユーイチは笑いながらもこう言った。 「ただ、間違いなくこいつは世界を取れる器だと思いましたよ。」 父エイシンプレストン 母トゥザヴィクトリー エイシンブラストと福永祐一の闘いは、ここから始まった・・・・
9月1週の札幌新馬戦、エイシンブラストは二番人気に甘んじていた そのレースでの1番人気はマイネルフライト、鞍上は後藤浩輝 ラフィアン岡田が満を持して2億5千万で購入したジャイアンツコーズウェイ産駒の 外国産馬だった。 去年のラフィアンの2億円外国産馬、半兄のマイネルタイタンが活躍していた事もあり、 デビュー前からマスコミの注目の的であった。 レース発走直前、後藤が寄ってきた 「よお福永、悪いが今日はもらったぜ、仕上がりもいいし、こいつは好勝負だ・・・・って おい!聞いてんのかー?」 ユーイチは冷静だった、そして集中していた。 (こいつが負けるはずは無い・・・・あの感覚は絶対に幻なんかじゃない・・・!!) スタートと同時に、後藤のマイネルフライトがハナを切る。 ユーイチのエイシンブラストは中盤を走っていた。 第四コーナーを回ったところで、後藤が鞭を入れた。 「札幌は短い、ここはもらったぜ!!」 マイネルタイタンは2番手にどんどん差を広げる。 他馬はもはやあきらめて2着を・・・・という雰囲気だった。 しかしそれを断ち切るかのごとく、ユーイチはエイシンブラストに鞭を入れた。 静かなる闘志が、燃え上がる 残り150m、後藤は余裕と感じたのか追うのをやめた。 その一瞬が命取りだった 気づいた時には、エイシンブラストは真横にいた。 後藤は慌てて追い直したが、その差が縮まることは無かった。 『外並びかけた!エイシンだ!!エイシンブラスト一着でゴールイン!』 エイシンブラストは衝撃のデビュー戦を飾った 芝1600m1.35.2とタイムは早いとはいえないが、 その末脚が競馬界を震撼させるのに時間はかからなかった・・・・ その直後、某巨大掲示板で後藤叩きが始まったのは言うまでも無い
風呂はいってきます 続きはいずれ
age
231 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/18 00:16 ID:mqKfeoV5
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ヴィクトリーロード
そうヴィクロのことだと思ってほしい。
誰も待ってないと思うが(書いた本人が忘れてた)
>>135 の続き
渡辺はうなだれ、ヴィクロを検量室前まで誘導していった。
そこには当然ながら沖調教師が待っていた。渡辺は目を合わせることが出来なかった。
沖は静かに馬上の渡辺に声をかける。
「らしくない競馬だったな薫彦・・・」
その言葉が終わる前に渡辺は謝罪の言葉を搾り出した。
「す・すみませんでした…。」
しかし次に沖が発した言葉は渡辺にとって意外なものであった。
「何言ってるんだ?私はおまえを叱ってるのではないよ、
確かにいつものおまえらしくない競馬だったが積極的で良い競馬だったぞ、
そもそもヴィクトリーロードは雨が苦手だ。
だがおまえはこいつに流れる血のもう一つの可能性に賭けた。
結果的にはあまさが出て差されてしまったが好判断だった。」
そして沖はヴィクトリーロードの鼻面をなでながら続けた。
「おまえも雨の中、良く頑張ったな。」
渡辺は検量室に向かうさなかふと後ろを振り返った。
その視線にはヴィクロを取り巻く人たちが写っていた。
(この人達にどれだけ励まされただろう、どれだけ世話になっただろう…
トップロードにどれだけのものを教わっただろう、そして今もまたトップロードが与えてくれるものがある。
僕に出来る事、やらなければならない事…それはダービーの勲章を持って返ってくる事。)
全レース終了後、渡辺は和田と約束どおり新幹線に乗って栗東へ帰ることとなる。
当然ながら気まずい雰囲気が漂っていた。
12月、朝日杯FSの前日 新馬戦の後、札幌2歳S、京王杯2歳Sと連勝したエイシンブラスト 誰もが2歳チャンピオンになるのはエイシンブラストだと疑わなかった マスコミは、「父を越えろ」 「グラスワンダーの再来」と囃し立てた レース当日、史上最強2歳馬の誕生を一目見ようと中山競馬場はごった返していた。 実際、ユーイチ自身も手ごたえを感じていた。 (いける・・・・!ここは負けられない!) しかし、エイシンブラストはここで初の負けを喫する事となる 「天才」と呼ばれたあの男の手によって ゲートが開くと同時に、予想通りに後藤浩輝の1番マイネルフライトがハナを切った 新馬戦で敗れたとはいえ、素質の高い競馬を見せてその後連勝を飾り、このレースを迎えた。 負けられないのは後藤も同じだった。 3コーナーを過ぎて、マイネルフライトと2番手との差は5馬身ついていた。 8番手の5番エイシンブラスト 4コーナー過ぎからユーイチは鞭を入れた。 思惑通りにマイネルフライトとの差を詰める だが、もう一頭、11番が彼の前に立ちはだかった その差はすぐ詰まると高をくくっていた・・・・・ 『先頭はアドマイヤ!アドマイヤバラード!エイシンは伸びない!アドマイヤと武豊だ!』 気がつくと、検量室で項垂れている自分の姿があった そして、掲示板には一着11番、2着5番と表示されていた (やられた・・・・武さんに・・・・・) 窓の外では、嬉しそうにインタビューを受けている武豊の姿があった。 「くそっ!!」 ドアを拳で殴りつけ、ユーイチはインタビューも受けずにその場を後にした。
235 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/18 03:01 ID:XSsb6fqX
>>227 「十年後の札幌競馬場では千六のレースも行なわれるようになったんだよ」
と解釈すればよろしいか?
ヴィクトリーロード
そうヴィクロのことだと思ってほしい。
>>232 の続き
そして、日本ダービーの日。
ヴィクトリーロードの単賞は1番人気であった。
パドックには溢れんばかりの人だかり、近年の競馬人気不信が嘘のようであった。
渡辺は整列しながら思った。
(あの日と同じ1番人気か…)
ヴィクロのもとに駆け寄る。
「薫彦…迷いはあるか?」
トップロードで菊花賞に挑んだときと同じ質問を沖は渡辺に投げかける。
「いいえ」一呼吸置いて、沖の眼差しをしっかりと受けとめあのときと同じように答える。
「そうか」沖がその返事を確認するかのように頷いたのと同時に号令が掛かり各馬が周回を始める。
渡辺は地下馬道の入り口付近でヴィクロが周回を終えるのを待った。
かつてトップロードにそうしたように渡辺はヴィクトリーロードの脇を歩き、地下馬道を踏みしめ進んだ。
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 「…回東京優駿本場馬入場です!」 入場行進曲と共に各馬の紹介がアナウンスされる。 次々出走馬が入場する中、有力馬で最初に入場したのがこの馬であった。 「父タニノギムレットがなし得なかった道をこの馬は制して来ました! 皐月賞、NHKマイルC勝ち馬。父が制したダービーを制し親子制覇なるか 4枠5番ホシノカクテル!鞍上はこの血統を大レースに導いてきた世界の武豊!」 ホシノカクテルは馬場に入るとスッと走り出し客席スタンド前を通らず返し馬へはいる。 かつてタニノギムレットがNHKマイルCへ出走したとき、多くの人はその理由として皐月賞の敗戦を上げた。 このローテーションの正しさを証明するためにホシノカクテルは皐月賞勝利後、NHKマイルCへと駒を進め。 これを勝利した。 本来なら1番人気でしかるべきだった、が実際は2番人気。 武豊の心中は穏やかではなかった。 (だれがNo.1か教えてやる、馬も騎手も…)
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 続いて姿をあらわしたのは… 「父テイエムオペラオーの制した皐月賞はあと1歩のところで逃しました。 それゆえダービー馬の称号はほしい!6枠12番テイエムカイヨウオ!! 偉大なる父の偉業へ近づくためまずは一冠! 鞍上は騎乗停止中の和田に替わりまして幸英明です!!」 本来主戦である和田がオークスで進路妨害を犯してしまい騎乗停止となってしまったため 急遽、幸に乗り変わったテイエムカイヨウオ。 幸はダービーで人気馬に乗る緊張よりも テイエムカイヨウオの乗り心地の良さ肌に伝わってくる凄みに驚いていた。 ただし気がかりなのは父テイエムオペラオーからは到底考えられぬ不幸振りであった。
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 そしていよいよ最後にヴィクトリーロードが入場してくる。 渡辺は本場馬でヴィクロに乗る。 「そしていよいよ最後の出走馬です。父が無念の2着したこのレース。 鞍上が涙したこのレース。そして父が最後にもう一度走りたかった良馬場のこの府中。 全ての夢をかなえるため、いざいかん勝利の道、いざいかん頂点の道! 8枠18番ヴィクトリーロード鞍上は父の手綱も取りましたご存知ナベちゃんこと渡辺薫彦! ホシノカクテルを抑え堂々の父と同じ一番人気!!」 渡辺は一呼吸つくと 「さあ、忘れ物を取りに行こう」 そう呟くとヴィクトリーロードを走らせた。 雄大な栗毛の馬体は陽の光を浴びて黄金色に輝いていた。
240 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/18 08:53 ID:KiIuvZyK
241 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/18 09:44 ID:fDTC5B3L
いつからここは良スレになったのか おまいら上手すぎですよ
『エイシンブラスト!やはりここはエイシンブラスト!ゴールイン! 休み明けでもやはり前哨戦は負けられない。2着はバランスオブレース』 この年の牡馬クラシック戦線は極めて混戦に思えた 年始からのの混合重賞レースはある2頭の牡馬がほとんど掻っ攫ってしまったのが ひとつの原因だ ウインエアガイツ(藤澤)とジャングルダンサー(伊藤) 京成杯から共同通信杯、アーリントンCと制覇しウインエアガイツ シンザン記念からきさらぎ賞を制覇したジャングルダンサー 4強対決となっていた。 だが若葉Sの行われる3月22日の阪神競馬場 その状況は更に混迷を迎える そのレースは「あの4強を打倒できる」と目されていた 松田国英厩舎のグリーンフィールズ 前走のラジオたんぱ杯2歳Sを6馬身差の圧勝し 9頭立ての単勝人気1.4倍とグリグリの1番人気だった当馬が デビュー2戦目の無名馬に敗れたからだ その馬の名はエセー 藤澤和雄の秘密兵器誕生の瞬間であった
age
244 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 14:56 ID:qmXGfiEK
2016年競馬界冬の時代を迎えていた。 2002年に大種牡馬サンデーサイレンスが他界。 2003年あとに続くようにブライアンズタイムも死去。 わずか4年で日本は3大種牡馬を失ってしまった。 社台がサンデーの後継として20億円を投じて導入したウォーエンブレムも大失敗。 サンデー産駒の種牡馬もダンスインザダークとアドマイヤベガ以外は軒並み失敗に終わった。 こうした状況からまずPOG厨が競馬から離れていった。 さらに藤沢厩舎の出し惜しみ、武豊への騎乗集中が更に加速。 スターホースの不在、マル外にことごとくビッグレースをさらわれる。 そうして一人、また一人競馬ファンが減っていった。 そうした冬の時代に1頭の葦毛の若駒がデビューを迎えようとしていた。
245 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 14:57 ID:qmXGfiEK
馬の名前はスノーエンペラー。 父は15年前のダービー馬トウカイテイオー、母は葦毛のマドンナと称されたゴッドインチーフ。 1回中山2日目芝1600新馬戦 郷原を鞍上に迎え10頭立ての3番人気。 ゲートが開いてスノーエンペラーは好スタートを切った。 しかし郷原は一旦馬を下げた。いや下げたというより下がったと言うべきか。 二の脚があまり速くないスノーエンペラーはあっという間に中団まで下がってしまった。 しかし手応えは悪くないので郷原は焦っていなかった。 3コーナーに入り郷原は仕掛け始めた。あまり反応はよくないが段々と加速していき、 直線の入り口では3番手まで上がっていた。 坂下でムチを入れるとグッと馬体が沈んで一気に伸びた。 13年前の天皇賞馬モノポライザーを彷彿とさせる美しいフォームだった。 一瞬で大勢が決した。前2頭を並ぶまもなく交わすとあとは差が広がる一方だった。 6馬身差の圧勝だった。 「クラシックに間に合うかもしれない」レース後郷原はそう的場に言った。
246 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 14:58 ID:qmXGfiEK
2戦目にはゆりかもめ賞が選ばれた。皐月に出るためには絶対に落とせないレースだった。 引き続き郷原が手綱を取ることになった。 ダンスを見せることなくスムーズに勝負所を迎えた。 だが予期せぬアクシデントが起きた。 前が詰まって郷原が落馬してしまったのだ。 競走中止。賞金を上乗せすることができなかった。 「すみません。ですが次は勝ちます。 そうすればぎりぎりで毎日杯には間に合います。」 「確かにぎりぎりで出走はできるかもしれない。 だが勝つためには、スムーズなローテーションを組むためにはここは落とせないレースだった。 その大事なレースで落馬をした君を次走で乗せることはできない。」
247 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 15:00 ID:qmXGfiEK
大西に乗り代わったスノーエンペラーは弥生賞に出走することになった。 だが強敵がそろい3着に入るのも難しいというのが戦前の評価だった。 ラジオたんぱ杯を制したワナを母に持つクロコルージュ産駒のアドマイヤワナ。 2歳女王スティンガーを母に持ち自身も朝日杯を制したスラマニを持つマチカネハチガサス。 京成杯の覇者ナイトオブザナイト、2億円馬ジャングルカフェ。 大西と的場は安全策かつ他馬の末脚も測れる先行で行こうと話し合った。 迎えたレース当日。 東西2歳王者の一騎打ちという下馬評通り2強は絶好の仕上がりだった。 ナイトオブザナイトは多少余裕残しで今ひとつだった。 スノーエンペラーも権利を取らなくてはならないとあっていい仕上がりだった。 1番人気は武豊騎乗のアドマイヤワナで2.2倍。 横山典騎乗のマチカネハチガサスは3.7倍。 スノーエンペラーは26.7倍で6番人気だった。
248 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 15:17 ID:qmXGfiEK
ゲートが開いてまずジャングルカフェがかかり気味に先手を奪った。 スノーエンペラーは2番手につけた。 アドマイヤ、マチカネはともに後方。ナイトは中団につけた。 ゆったりとしたペースでレースは流れた。 3コーナーに入りレースが動き出した。 まずマチカネが動いた。一気にまくって先頭に並びかけてきた。朝日杯と同じ戦法だ。 大西も仕掛けていたがあっという間にマチカネに離された。 ナイトは動きが悪い。アドマイヤは4コーナーになっても動かない。 ランニングゲイルを思い出させるまくりでマチカネの圧勝、誰もがそう思った。 だが、直線になりようやく仕掛けたアドマイヤワナが物凄い脚で追い込んできた。 2番手で粘るスノーエンペラーを交わすと、マチカネも射程圏に捕らえた。 ゴールした時には1馬身の差をつけてアドマイヤが勝利した。 2着マチカネ、3着に5馬身差でスノーエンペラーが入った。 ナイトは6着、ジャングルは8着だった。 レース後のインタビューで武豊は「スプリングS次第だが ひょっとしたら3冠も狙えるかもしれない。」と語った。 確かにあの末脚を見たものならばそう思ってしまうだろう。 そのくらいインパクトのある凄い脚だった。 2週間後のスプリングSをたんぱ杯の2着馬が勝ったことでますます3冠が現実味を帯びてきた。
249 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 15:19 ID:qmXGfiEK
クラシック3冠その第一関門皐月賞。 1番人気は当然のごとくアドマイヤワナで1.5倍。 2番人気はマチカネハチガサスで8.0倍。 3番人気はきさらぎ賞を制した2戦2勝のエアロワイアル。 以下スプリングSを制したアトランティス、ナイトオブザナイト、スノーエンペラー。 レースはジャングルカフェがかなり速いペースで引っ張った。 2番手をアトランティス、3番手にスノーエンペラーがつけた。 マチカネはなんと4番手と先行策をとった。 中団にエアロワイアル、ナイト。例によってアドマイヤは殿追走。 残り800でレースが動いた早くも武豊アドマイヤが動いたのである。 それを見てマチカネも動いた。エアロワイアルも連れて上がっていく。 残り600ジャングルカフェが一杯になった。アトランティスも手応えが怪しくなった。 先頭はマチカネとエア。離れてスノーエンペラー、その後ろにアドマイヤが進出してきた。 直線に向いてマチカネとエアに早くもアドマイヤが並びかける。 だがマチカネとエアはあっさり競り落とされた。 アドマイヤの独走・・・誰もがそう思った。 しかし2頭の影がアドマイヤに迫っていた。
250 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 15:19 ID:qmXGfiEK
超ハイペースを早めに仕掛けたアドマイヤは脚色が鈍っていた。 それに対してじっと我慢していたスノーエンペラーとナイトオブザナイトはまだ余力があった。 みるみる差が縮まっていく。5馬身、4馬身、3馬身、2馬身、1馬身。 しかしもうそこはゴールだった。 1着アドマイヤワナ 1.59.3 2着ナイトオブザナイト 1馬身 3着スノーエンペラー クビ
251 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/19 15:20 ID:qmXGfiEK
破れはしたがスノーエンペラー陣営はダービーへの手応えを感じていた。 優先出走権を取れたこともその要因の一つではあるが 何より皐月賞で感じ取ったスノーエンペラーの「スタミナ」が陣営に期待を抱かせているのだった。 あの超ハイペースを3番手で追走しえ最後まで伸びたのである。 さらにアドマイヤはその強さが絶対的なものではなかったし、距離にも不安を抱えている。 スタミナを生かした乗り方をすれば逆転は可能だ。 ダービー制覇が見えてきた。
252 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/19 18:16 ID:QRND46Gh
253 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/19 22:08 ID:VzvmsLUW
レポート記念age
そんな中皐月賞の翌週競馬サークルに衝撃的なニュースが飛び込んできた。
255 :
ナイトオブザ内藤 ◆zrSbmMXrZw :03/03/19 22:20 ID:hQaws49d
ナイトオブザナイト頑張ってるな
「白毛馬誕生」 シラユキヒメとカーネギーとの間にかわいい白毛の牝馬が生まれた。 だがおめでたいニュースばかりではない。 交通事故に遭い後藤騎手が大変危険な状態になっている。 だが時間とは無情なものでいよいよダービー前日を迎えた。
「逃げます。それも速いペースで。」大西は記者たちにそう宣言した。 「ある程度の速いペースに持ちこんで、瞬発力勝負でなく根性比べに持ちこもうという作戦です。 確かに末脚勝負ならアドマイヤの独壇場でしょう。 だがハイペースならスタミナに不安のあるアドマイヤにも隙が生まれるかもしれない。」 大西はそう記者たちに作戦の意図を説明した。 翌日それは活字になりアドマイヤワナ陣営、もちろん武豊の目にも入ることとなった。 武豊はその記事を見てニヤリとした。 なぜならアドマイヤに距離不安を全く感じていなかったからだ。 これは先行勢まとめて潰れてくれると言っているようなものだ。 こんなありがたい話はない。逆にスローで前残りになる方がよっぽど嫌だった。 あとはたれてきた馬をうまく交わせればダービー制覇、いや無敗の2冠はもう目の前だった。
1番人気 3.5 2 アドマイヤバラード 武豊 スプリングS1着 2番人気 3.9 4 エイシンブラスト 福永祐一 弥生賞1着 3番人気 5.1 6 グリーンフィールズ 武幸四郎 若葉S2着 4番人気 7.2 1 ウインエアガイツ 柴田善臣 アーリントンC1着 5番人気 7.4 14 ジャングルダンサー 松永幹夫 きさらぎ賞1着 6番人気 8.1 8 バランスオブレース 田中勝春 弥生賞2着 7番人気 9.0 3 マイネルフライト 後藤浩輝 毎日杯1着 8番人気 12.0 7 エセー 横山典弘 若葉S1着 皐月賞当日、人気は上記のように割れた エイシンブラストは2番人気に押されていた 中山競馬場は異様な雰囲気に包まれていた ある評論家が言った 今年のクラシックこそ史上最高のレベルだと ある調教師が言った これ程の世代はまずお目にかかれないと ある馬主が言った このクラシックを制したものこそ 世界に通用すると 最も速い馬が勝つ 皐月賞 史上最大の牡馬クラシック戦線が 今、始まる……
そしてダービー当日。 1番人気アドマイヤワナ1.3倍 2番人気ナイトオブザナイト9.3倍 3番人気マイルCを勝ったロビンソンで10.5倍 8枠18番に入ったスノーエンペラーは17.1倍で5番人気に推されていた。 パドックでは目立った入れ込みを見せる馬もなく、さすがに選ばれた18頭といった感じであった。 そうして本馬場入場も終わり、ファンファーレがスタンドに鳴り響いた。 大歓声に驚いたかG1初挑戦の青葉賞勝ち馬シンボリルーラーがゲート入りを嫌がっている。 だが何とか目隠しをしてゲートに入った。その他の馬たちはスムーズに枠入りをこなしていった。 そして最後に大外のスノーエンペラーがゲートに向かった。 第83回日本ダービーがスタートした。
>>259 > そして最後に大外のスノーエンペラーがゲートに向かった。
> 第83回日本ダービーがスタートした。
枠杁完了してねぇぞw
>>260 ばか!ここでカンパイ枠入りやり直しスノーエンペラーウマーの展開だろうよ
大外から敢然とスノーエンペラーがハナを奪いにいった。 ハイペースで逃げると宣言していたのがきいて誰も競りかけてこなかった。 もしついていったら共倒れになってアドマイヤに差されるのは目に見えている。 こうして楽に先頭に立ったスノーエンペラーは後続との差を大きく広げて2コーナーをカーブしていった。 注目のアドマイヤはいつも通り殿からレースを進めている。 ナイトオブザナイトも後方。普段先行するロビンソンも中団より後ろに位置している。 先行している有力馬は掛かっているシンボリルーラーくらいであった。 向こう正面の中ほどを過ぎてもスノーエンペラーのリードは15馬身はあった。 レースは静かに流れていった。そしてそのままの隊列で3コーナーへ。 ここでなんと大西がムチを振るった。スノーエンペラーは早くもばててしまった。 有力馬はまだ動かない。 皐月の二の舞になるのを恐れていたのである。 それにスノーエンペラーはもうばてている。直線勝負で大丈夫。自分の馬を信じて乗るしかなかった。 欅の向こうをすぎてスノーエンペラーのリードは10馬身あるかないか。 4コーナーをまわっていよいよ直線。 ようやく各馬仕掛け始めた。 だがなんとここで一気にスノーエンペラーが加速した。 あっという間にリードを再び15馬身に広げた。 観客がどよめいた。だがそれ以上にジョッキー達は驚いていた。 ハイペースでいって完全にばてているはずなのになぜ? ここでようやくジョッキーたちは大西に謀られたことに気づいた。 ハイペースでもなんでもない。スノーエンペラーは超スローペースで逃げていたのである。 3コーナーでも実際にはムチを入れてなかったのである。 大西にまんまとしてやられたことに気づいたが後の祭であった。 すでにスノーエンペラーに絶望的な差をつけられていた。 いくら物凄い末脚を持っているとはいっても直線だけで30馬身近くは取り返せない。 武豊は負けを悟った。それはナイトオブザナイトの鞍上の蛯名も同じであった。 だが馬は諦めていなかった。ナイトオブザナイトがもの凄い勢いで追い込んでいく。
脚粉々だろうな
だが到底届きそうもなかった。 唯一先行していたシンボリルーラーも懸命に伸びるが届かない。 そしてとうとうスノーエンペラーは逃げ切った。 勝ち時計は2.28.4 3馬身差の2着にシンボリルーラー、2馬身遅れて3着にナイトオブザナイトが入った。
トウカイテイオー産駒がダービーを制した。 これが噂になり競馬を離れていたファンが徐々に戻ってきた。 この馬が勝ち続ければ競馬人気は復活する。 こうして競馬界の救世主としてスノーエンペラーは秋も期待されることになる。
だがそう簡単に勝ち続けられるほど甘くはなかった。 もとよりダービーは作戦勝ちだったのだからしょうがなかった。 セントライト記念は逃げてシンボリルーラーにあっさり捕らえられて2着。 菊花賞は再び大逃げを打った。だが終始ジャングルカフェに絡まれて惨敗。 レースはエアロワイアルが制した。2着はまたしても善戦及ばずナイトオブザナイト。 一方秋天に3歳代表で挑んだアドマイヤワナとマチカネハチガサスはともに大敗。 アドマイヤ7着、マチカネ13着という散々な結果に終わった。 しかもレース後にアドマイヤは骨折判明。そのまま引退となった。
その後スノーエンペラーはダービーと同じ舞台のジャパンカップに出走。 だが夢よもう1度とはならなかった。結果逃げて11着。 その後脚部不安を発症。1年半近い休養を余儀なくされた。
復帰戦には札幌記念が選ばれた。 +20キロでの出走。人気もなかった。レースは逃げずに先行した。 だが直線伸びず6着。 続いてオールカマーに出走。 先行して見せ場なく5着。 そして毎日王冠では9着に敗れた。 復帰してからの3戦全て見せ場なく惨敗。 これにより今年一杯で引退としてきたが内容次第では次走で引退だと発表された。
270 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/20 04:15 ID:QxfhB/Ct
271 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/20 20:03 ID:jL56kAoN
hoshu
ヴィクトリーロード
そうヴィクロのことだと思ってほしい。
>>239 の続き
集合の合図がかけられ各馬がゲートの後ろへ集まる。
レースの流れを握る、ミーだからこそ出来るライディングを見せてやろうボーイ達
いつも武豊じゃあ…おもしろくないだろう
各馬がゲートへと誘導されていく
まずは馬に任せる事それが勝機を生み出す 大外ぶん回して勝ちを掻っ攫ってやるんだね
スターターが台へ向かって歩み始めた
例え脚が砕け様とも追うのはやめん! この眉毛にかけて
スターターが台へと上がる
前人未到とは僕のためにある言葉だ 私がダービーを制する事で地方と中央の関係は変わる
旗が振られる
先生に恩返しをするんだぃよう 俺のパフォーマンスに酔いしれろ
観客がいっせいに拍手をする
いつも人気馬で決まらないのが競馬だろう 初G1がダービー悪くない
ファンファーレが鳴り響く
合コンを我慢してきたんだやってやる 俺は今こそ親父を越えて見せる 俺のマジックを見せてやる
大歓声が巻き起こる
流れに任せ末脚にかける 豊マークデチョウハッピーネ
そして一瞬の静寂、最後の一騎が大外枠へと誘導されていく
トップロード、君は今この空の下、何をしているだろう。
僕は今こそおまえと果たせなかった夢を果たす。感じていてくれヴィクトリーロードの
おまえの息子の息遣いを…僕は今こそおまえに恩返しをして見せる。
渡辺はヴィクトリーロードをゲート内へと進めた。
そ し て
各馬の体勢が整った…
社台スタリオンファームの放牧地の一つ… 「おーいトップロード」 担当の従業員が一頭の馬の名を呼ぶ、手にはスティック上の人参が握られていた。 トップロードは一目散にやってくる。 そして早くよこせと従業員に催促する。 「おまえ本当に人参好きだなあ」 人参をほうばっていたトップロードがふと耳をピックと動かしたかと思うと 空を見上げる仕草をした。 「ん?どうかしたか?」 従業員も空を見上げる、そしてふと思い出したように 「そういえば、おまえの息子のヴィクトリーロードが今日のダービーの本命だったな…」 トップロードの目にはどこまでも青く澄んだ空が映っていた。 そしてその空は遥か遠く府中まで続いている。
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 スターターの声がこだまする 「でろーーーーー」 … ガシャターン!! ゲートが開くと同時にスタンドが大歓声に包まれる。 人気のホシノカクテル、テイエムカイヨウオそしてヴィクトリーロードはそれぞれ抜群のスタートを決める。 人気の三頭の好発により、他馬ははなされまいと一気に差を詰めてくる。 そして三頭は瞬く間に馬群に飲み込まれていく。だが、馬の行く気に任せた人気馬の3頭の騎手達に焦りは無かった。 先頭を行くのは岡部幸雄レジェンドエンペラ。本来逃げると予想された後藤浩輝ベビベビベイベは大きく出遅れ。 「後藤は出遅れか…相変わらずレバーがスモールな奴だ…しかしこれでミーのペースに落しやすくなった 後続の人気馬ども魔のスローペースに戸惑うが良い」 徐々にペースを落す岡部。しかしその斜め後ろに馬影が映る。 「( ゚д゚)what?」岡部がチラッと後ろを見るとそこには江田照男タイガーアイズの姿があった。 「へい!エダテルボーイ!ユーはまた冷やかしか!?」 岡部が江田に呼びかける 「フッ」江田はニヒルに笑う。が岡部の斜め後ろにピタッとつける。 (なるほどエダテルボーイ、ミーの後ろにつけてミーの馬にプレッシャーを与え消耗させつつ楽なペースにライドし 勝負どころで出しぬくつもりか…この岡部をあまり軽くみるなよフフフ) (岡部さんの事だ何か間違い無く仕掛けてくるどこでどう交わすか…) が両者のそんな思惑をよそにさらに一頭すごい勢いで近づいてくる馬がいた。 後藤浩輝ベビベビベイベである。
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 「な!?」両者は一瞬戸惑う、その好きに後藤は2頭を交わして突き放しに掛かる 「ク・クレイジーボーイ!?」「馬鹿な無茶だろ!?」 「ベビベビベイビ…」後藤はブツブツ歌を歌いながらどんどんペースを上げる。 「スリル!?」岡部が思わず声を上げる 「布袋かよ…(てか岡部さんなんでスリルなんて知ってんだ?)」 「レジェンドちゃんキープテンションよ…」 岡部は控える構えを見せる、しかし江田は岡部の馬に併せに行くそれによってレジェンドエンペラが行く気を見せ始める。 「エダテルボーイ!?ガッデム!」 岡部はレジェンドをいったん下げ江田タイガーアイズから離れる。その隙に江田照男はさらに前に馬を進める。 「逃がさん!」江田は後藤を追う姿勢を見せる。 「ク・クレイジー…」レジェンドエンペラは依然落ちつくそぶりを見せない。 「仕方ない、一旦ハミをくれてやり落ちつけるしかないか…」 岡部がハミを与えるとレジェンドエンペラはじりじりと前に進みながらも落ち着きを取り戻し始めた。 「ハイペースなら長く良い脚を使えるこの馬の持ち味が生きる流れになる。」 渡辺はホシノカクテルを見る位置にヴィクトリーロードを固定する。 テイエムカイヨウオは馬群の中団を進む、幸はこの馬の器用な脚さばきに感嘆をもらした 「こいつなんてセンスが良いんだ・・・自分で馬群をさばいていく…この馬の父もこうだったのか?だとしたら和田がG1を7勝も出来たことに納得がいく。」 ヴィクトリーロードの気配を後ろに感じながら武豊はフッと笑う。 「渡辺…よほどあの時のダービーが悔しかったらしいな…良い位置取りだ。幸もあの馬の特徴を考えた良い位置取りだ だが…決定的におまえらとこの武豊では違うものがある…。それをおまえ達は今から知る事になる」
276 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/21 10:47 ID:Wl7+w3Dt
>いつも人気馬で決まらないのが競馬だろう 初G1がダービー悪くない これがわからん
江田照と幸?
279 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/22 02:10 ID:DD0GYM/r
_、_ ( ,_ノ` )ノ ぷれんてぃー
280 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/22 14:40 ID:DD0GYM/r
ほしゅ
281 :
no.14 ◆gjggxGbbCA :03/03/22 23:10 ID:LU8qFa4G
浦河・・・ 今日もハードだった仕事もひとまず終え、寮に戻ろうと車に乗り込んだその時、 若者を呼び止める大きな声が飛んだ。 『おーい!!ニセイの馬名が決まったぞ!!』 一際響き渡る声の主はやはり場長だった。 ニセイと言うのはこの育成牧場内でのあのトウケイニセイ産駒の愛称で、 育成牧場に限らず生産牧場でも正式な馬名が決まるまでは 父親の名前で呼ばれることは多い。 『何て名前になったんですか?』 急いで駆け寄って来ては質問した若者に、場長は間髪入れずに答えた。 『ロックハンドだ』 『ロックハンド!?・・・なんか堅そうで、ある意味強そうですね。 そうか、ロックハンドか・・・・・ん?・・・ロックハンド?? ・・・ま、まさか場長、ロックハンドというのは・・・』 中年男は何も言わずゆっくりと頷いた。 『そっちかぁ・・・・・・』 ロックハンドと命名されたその二歳馬のオーナーは 青森、秋田、岩手の北東北を中心に展開するコンビニエンスストアのチェーン店の社長で、 その会社名を岩手めんこい商事(株)といった。 これまで所有馬には冠名としてメンコイキャプテンなど 必ず【メンコイ】を付けていたのだが、 調教師からの『この馬は相当期待できると思います』という言葉を受け 会社名は会社名でもめんこいではなく、自分の生まれ育った土地の名でもある 岩手のほうを採用したのである。 そう・・・ロックハンドとは直訳すると【岩手】である。
282 :
no.15 ◆gjggxGbbCA :03/03/22 23:12 ID:LU8qFa4G
ゲートが開いて四頭のサラブレットが広大な芝を一斉に駆け出した・・・ ちょっとだけ抜けているだろうと見られていた有力馬のあの馬はもういない。 まさに何が勝つか全く分からなくなったファイナルプライドのデビューレース、 千載一遇のチャンスを物にすべく ガンジスの唱える意味不明な呪文も自然とヒートアップ。 しかし、そんな必死な男を無視するかの様に 最内枠からのスタートだった栗毛馬が後ろとの距離をすんなり広げていく。 【エコフィスク Ekofisk 牡】 父:ヌレエフ Nuryev 母父:ダブルトリガー Double Trigger 綺麗で映える栗毛の馬体を持つエコフィスクは 気が付くと6ハロンのレースとは思えないほどの差を後続に付けていた・・。 『なんだよあの馬!』 ガンジスが呪文を唱えるのを止め、素で愚痴をこぼすのも無理は無かった。 すんなり逃げているあの栗毛馬はレース前まではガンジス自身、 対戦する四頭の中でも一番敵では無いだろうと見ていたからである。 父こそ大種牡馬のNuryevだが、母系が近年活躍馬が全く出ていないことに加え、 エコフィスク自体が調教でさっぱり走らず、 その動きをガンジスは生で何度も見ていたのだ。 ガンジス以外の陣営にも完全にノーマーク視されていたエコフィスクは 資質の違いをレースの舞台でまざまざと見せ付ける。 だがここまでスピードが違うとマークをしていたとしても結果は歴然・・・ そんなエコフィスクの走りを見て競馬関係者、 そしてファイナルプライド目的に競馬場まで足を運んだ観客までもが 感嘆の溜め息を漏らすのだった。 しかし、無謀にもたった一人だけ天才に立ち向かった男がいたのである・・・
283 :
no.16 ◆gjggxGbbCA :03/03/22 23:13 ID:LU8qFa4G
突如現れた快速ランナーに、ひとりよがりのテロを謀ろうとする男がいた。 当然、デカン・ガンジスその人である。 思えば運が良さそうで、実は最高に悪かった・・。 せっかくファイナルプライドの一番の敵になるであろう馬がいなくなったのに なんと不幸なことか、すんごい怪物が密かに混じっていたのだから。 この予想外の展開に自分勝手な思考回路を持つガンジスはどうしても納得いかなかった。 そして、ほんの数秒、思いつめた様にうつむいたかと思うと 何かを決心した表情を見せ、いきなり鬼の形相で何やら叫びだしたのである。 『↑↑↓↓←→←→BA!!! ↑↑↓↓←→←→BA!!!!!!』 【ベンガル法】 レグール呪術が完成されたと言われるそれよりも昔の古代インダス・・・ そこには見せかけだけのレグール呪術とは違う本物の呪術が存在したと言う。 ベンガル法と言われたその呪いの効力と言えば、 呪いをかけた相手が、せっかく生け捕りにしてきた豚を自然と逃がすことが出来たり、 釣ってきた魚をあっという間に腐らせることも出来たと言う恐るべき呪術である。 だがベンガル法は、その圧倒的な効力と引き換えに 呪いをかける人も呪われる人同様、一緒に呪われてしまうという諸刃の剣だったのだ。 そんな危険な呪いの法と承知の上で、 ガンジスは自分の身を危ない目に晒してまで勝利への執念を見せるのだった。 『↑↑↓↓←→←→BA!!!! ↑↑↓↓←→←→BA!!!!!!!!』 こんな男が居ることを知る由も無く、先頭のエコフィスクは残り2ハロンを過ぎ、 後ろの三頭も、一つ間を置いて通過して行く。 しかし・・それと同時に俄かに観客席からざわめきが・・・ そしてそれは、確実に大きなどよめきへと一気に変わった!!
284 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/22 23:18 ID:DD0GYM/r
hoshu
285 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/22 23:33 ID:shRZTyrB
>>286 しかもそれをSFCのグラディウスIIIでやると自爆コマンド
288 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/23 22:09 ID:ggRjarm9
_、_ ( ,_ノ` )ノ 保守
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 某スレで続き早く書けといわれたので書く 向正面を行く18騎、速いながらも淡々と進む流れ。 先頭を行く後藤浩輝ベビベビベイベが3、4コーナ中間地点を過ぎる頃 後続集団が3コーナー入り口にさしかかる。 「そろそろか…」呟くと武はホシノカクテルを徐々に外に出しながら仕掛ける仕草を見せる。 …他の騎手はそれを見て遅れまいと加速し始める。 後続集団とベビベビベイベの差が一気に縮まる。 大外を回って進軍するホシノカクテル。それに対して内でいつでも馬群をさばく体勢にあるテイエムカイヨウオ。 渡辺ヴィクロは… (ここは前に進むのは我慢だ…焦っちゃ負けだ。だがヴィクロは馬群をさばくより馬ゴミを避けノビノビ走らせる方があってるはずだ。) 外に出し始める渡辺。しかしまだ前には行かない。 観衆にはテイエムカイヨウオの位置取りが見えていた、いや実際よかったはずである。このまま直線に入ったなら… 4コーナーから直線入り口粘っていたベビベビベイベの脚色が一気に鈍る。 まるで止まるかのような減速を見せるベビベビベイベ、武に釣られ加速し始めた後続集団が交錯する。 前々の競馬を進めていた岡部、江田はこれを楽に交わすがさらにその後ろはそうはいかない。 外にだそうにも大外武豊ホシノカクテルは動く気配を見せない。 ベビベビベイベの進路の後方にいる騎手は達は抑えざるを得なくなる。加速を始めたのにだ… そして不運にもエアポケットに嵌るかのようにベビベビベイベの真後ろに位置していたのはテイエムカイヨウオであった。 左はラチ…右には馬群がびっしりと詰まっている…。
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 その光景を渡辺は後方の外を回りながら見ていた…。 (幸つまったのか?…いや!?豊さんの動きはこれを意図したもの…なのか!? 一人の騎手がここまでレースを操れるものなのか…レース前に外から行くと覚悟を決めて無ければ僕も危なかった・・・。) 前を行く馬達が窮屈な走りを見せるのとは裏腹にヴィクロはのびのびとした跳びを見せる。 しかし渡辺はヴィクロの跳びに違和感を感じ始めていた。 テイエムカイヨウオは自身レースセンスでベビベビベイベの動きに合わせ速度を合わせる。 内なる闘志を増幅しつつ、その闘志は手綱を通して幸にビリビリと伝わる…だが… (このままではいずれ萎む…このままでは…) 直線入り口にさしかかる。 じっとベビベビベイベを見ていた武がコース取りはそのままでベビベビベイベより前の位置に出る。 「もうすぐだな…」
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 「もうすぐだな…」 内に持たれるベビベビベイベを必死に立てなおそうとする後藤の体に逆方向への力が加わる。 ベビベビベイベが今度は外に膨れたのだ。一気に修羅場と化す馬群、飛び交う怒号。 ただ、一頭テイエムカイヨウオにとっては幸運だった。 幸が判断するより速くテイエムカイヨウオは内を鋭く切り裂いて馬群を抜ける。 しかし、あまりにも凝縮された力はとどまるところを知らなかった。 明かに速いラストスパート…坂を前にしてホシノカクテルを交わし前を行く二頭にどんどん近づく。 (幸あれを抜け出したのか…だが坂の途中で間違い無くあの脚は止まる。渡辺は我慢したか… だが、あの位置からでは捉えられない…ダービーはもらった…。しかし後藤は見事に嵌ってくれたものだ) 本来、ベビベビベイベは武の騎乗馬であった。この馬に初騎乗の後藤は武に特徴を尋ねに来たのであった。 この馬は騎手が乗って攻め馬をするとテンションが上がりすぎるため調教では騎手を乗せない。 そこで武はダービーに備え一計を案じた。 後藤はそのはしゃぎ振りとは裏腹に非常に神経の細い男である。そこを突いた。 ベビベビベイベはスタートも悪くない馬であるが現段階では逃げてこその馬である。 武は後藤にこの馬にとってどれだけスタートが重要かを誇張して伝えた、また実は出が甘いとも。 武の言葉だけにそれは信憑性を帯び、その言葉は後藤の脳裏に刻み込まれその緊張は馬に伝わり本来スタートの良い馬がリズムを崩す。 そして逃げてこそという真実が後藤を焦りに導く、我を忘れ先頭へと立とうとひたすらに前へと行く。 そして内にもたれるという真実の切れ端を与え、内にもたれるのを抑えるよう促す。 その先にある真実は内に抑えすぎるとそれ以上の力で外へと力を解放するという事実。 武は知っていたこの馬にとって内に持たれる事より外へ逃げる事の方が大きな問題であると。 大きく外へとばらけた馬の間を抜けヴィクトリーロードの前に残る馬はあと4頭。 渡辺はなおも違和感を感じていた… 「やはり違う…」
ヴィクトリーロード そうヴィクロのことだと思ってほしい。 (やはりだ…一完歩の滞空時間が長くなっているような気がする…) そして肌に感じる無いに等しいスピード感とは裏腹に流れる景色は加速度を増していく。 坂下でホシノカクテルが江田タイガーアイズ、岡部レジェンドエンペラを交わす。 テイエムカイヨウオとは3馬身の差があるがカイヨウオの脚はあがり始めていた。 「クッ…脚が上がり始めてきたか…」必死に馬をおう幸。 だがここで武のムチ一閃ホシノカクテルが差を一気に詰め先頭に立つ。 その5馬身後方にヴィクトリーロード。 ヴィクトリーロードの体は一完歩ごとに伸びを増す。それが無限に続くかのように。 「…凄い奴だおまえはヴィクロ…この直線だけで自らの走りを進化させるなんて…」 「僕に出来る事は…」 「おまえの闘志を奮わせること、そしておまえの邪魔をしない事だけだ…」 ムチを振るうと渡辺は全てをヴィクロに任せた・・・ 渡辺は気付いていなかった、いつもはぶれる頭が、体が…今は固定されたかのようにぶれていない事に。 その刹那いままで無いに等しかったスピード感が加速度を増して渡辺を襲う。 夕日を浴び黄金色に輝きながら加速するヴィクトリーロードは 馬という生き物の枠を越えた神々しさを放ち風をまとい坂を駆け上がる。 スタンドは静寂に包まれた。 ホシノカクテルに並びかけたかと思った次の瞬間、ヴィクトリーロードは2馬身の差をつけゴールへと飛びこんだ。 その姿にホシノカクテル武豊でさえも息を飲む。 速度を落すヴィクトリーロードは今なお夕日を浴び光り輝いていた。 そして… 遥か北の大地に佇む一頭の馬も夕日の光の中、空を見上げ光り輝いていた。
293 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/24 03:22 ID:cw5wK9Kp
保守
保守。
をを、ヴィクロうpされてる。 冗談のつもりで催促したのだが…w 無職栗毛どの、サンクス。楽しみにしてるYO!
296 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/24 16:47 ID:cw5wK9Kp
保守
297 :
162 :03/03/24 20:46 ID:WCwZMg+G
当麻川のふもとにあるアロウスタッドは自然の美しい、とても 環境の良いところだ。5月中旬から、つまりダービーを賑わす ようになる頃から、川のほとりで源氏蛍が舞いはじめる。 淡い光を放つ蛍の群集は、まるで僕達の荒れ組んだ心を悟って いるかのように心を癒してくれる。厳しい競争社会の中、栄光を 手に入れた優秀なサラブレッドのみが、この桃源郷 アロウスタッドで余生を暮らすことができる。 一夜を久しぶりに兄と一緒の馬房で過ごし、夜明けを迎えた。 実質、オーナーブリーダーだった親父さんを失い、僕の身元は どうなるのか不安だったが、それ以上に深い悲しみをトコロテンキングを 襲った。 あの忘れもしない菊花賞。 僕が銃で狙われていたことはわかっていた。
298 :
162 :03/03/24 20:48 ID:WCwZMg+G
野生の馬の視力は人間を遥かに凌駕していることを人間様は知らないようだ。 カネイチ牧場の経営が上手くいっていないことなんて遠の昔から知っていた。 だから、たとえ自分が犠牲になってもカネイチ牧場の親父さんたちが幸せに 暮らせるならと思い、自分の命は犠牲にするつもりだった。 兄と同様、生まれ付き弱い体質で産まれた僕を、大事に育ててくれた。 こうして健康に走っていられるのも、生きていられるのも、全部 カネイチ牧場のみんなのおかげだ。 今度は僕がカネイチ牧場を救う番だと思っていた。 銃弾は僕の足元を狙ったようだったが、実は外れていた。 でも、このままだとスカイハイウイングは大外を強襲しようとする メジロクルセイドに指されると確信していた。 だから僕はわざとメジロクルセイドをブロックするように転倒したんだ。 それによってスカイハイウイングは優勝し、佐藤の思惑通りの結果となった。 歓声とどよめきが湧き起る第71回菊花賞。 そして今日は3:20分に発想する第80回東京優駿。 まるで、今日のレースは悪夢を呼び戻す、全く展開のレースだった。
299 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/24 23:59 ID:cw5wK9Kp
ダービーを逃げ切った時には白い皇帝と言われたが、 今では葦毛のダービー馬に強い馬なし、フロック、 ラッキー珍馬などと一部のファンから言われていた。 だが根強いファンもまた数多くいた。 その証拠に今年の宝塚記念のファン投票では6位に入ったのである。 そして天皇賞当日。 事実上の引退レースになるであろうこのレースを目に焼き付けようと、 テイオーのファンなど20世紀の競馬ファンも集まり、 久々に好メンバーが揃ったことも手伝って7年ぶりに東京競馬場に10万人以上の観客が訪れた。
300 :
162 :03/03/26 03:57 ID:1Pg4rWmJ
2013年、第80回東京優駿は実質4頭だてのレースだった。 しかし、JRAを統括する審査会会長、田口氏が今後のダービーの格に 傷がつくことを懸念し、1頭のゲストホースを招待した。 もしその馬が勝った場合、賞金はその馬が通常通り賞金を収得し、 第80回ダービー馬は該当馬なしということになる。 その矛先になったのが、以前僕と洛陽Sで共にしたマヨネーズバドだった。 今ではGIマイルCSを勝利した一端のGI馬だ。 斤量は古馬ということで、62キロを背負うことになる。 また、このダービーは頭数は少ないがとても興味深いな面々が名を馳せている。 今は亡き佐藤の持ち馬、皐月賞馬スカイハイパワーをはじめ、 青葉賞の勝ち馬、デビュー以来3連勝中のマーシャルプラン。 NHKマイルC、3着、4着のスマートレターとタジマキンゾク。 佐藤には長男の忠男、長女のナツ子、次男のヒロミと3人の子供がおり、 スカイハイパワーの権利は長男の忠男が全面的に引き継ぐ形となっている。 また、佐藤は外食産業でトップを走る、佐藤グループの会長で これもまた長男である忠男が会長の椅子に座ることになっているようだ。 余談だが、佐藤グループがプロディースするキラシタンカフェや ないぶつころころなどの斬新で奇抜なセンスを取り入れたレストランは 常に若者の間で話題になっている。
301 :
162 :03/03/26 04:15 ID:1Pg4rWmJ
また、現在では2005年の大不況の影響もあり、馬名に広告を入れることも 許可されている。今日ダービーに出走するタジマキンゾクをはじめ、 昨年話題になった、有名検索サイトのヤスーニュース、ヤスースポーツ などと言った馬もいる。馬の面子やゼッケンの余白にも、今では色んな 会社の広告が載せられている。 GIレースに限りは省略されるが、テレビ中継のレース途中には、 15秒ないし30秒のCMが入る。JRAとしても出来るかぎり競馬場に 脚を運んでもらってほしいとの考えがあったようだ。 横断幕も昔は、レースに出走するサラブレッドを応援するために、パドックに 貼られていたものだったが、今では企業の広告のためにあるスペースだ。 1スペース、30センチ四方でおよそ30万円。 一等地になると100万程度と言われている。 時々、熱烈な競馬ファンが、みんなでお金を出し合ってサラブレッドの 応援をした横断幕も見かけるが、本当に極稀になってしまった。 レースは、残り5分を切った。
302 :
カエサル ◆BAKA/I80Jo :03/03/26 18:43 ID:FPsHG1g1
_、_ ( ,_ノ` )ノ
303 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/27 07:47 ID:lSd9hgHJ
age
305 :
162 :03/03/29 02:44 ID:tlkCN+1q
マヨネーズバドがカリスマと言われている由縁に、2つの理由がある。 一つは血統である。 父ヒシアケボノと聞いて、誰がそれを想像するだろうか。 父は500キロ後半の大柄な馬格をしていたが、機や マヨバドは400キロも満たない小さな栗毛の馬だった。 ちなみに、今日の馬体重は392キロ(+2キロ) 全体、丸みの帯びた馬体と金髪の前髪がポニーを連想させる。 そんなギャップはコアなファンを多く集めた。 昨年、マイルGIを勝ったものの戦績は20戦4勝。 常に人気はあったのだが、馬券対象となると一歩引かれる そんな存在だった。 もう一つの理由は、とてもかしこく、おとなしい馬だったという事。 パドックでうるさい素振りを見せたことは一度もなく、 常に測られたように1F11.5前後のラップを毎レース刻む。 スタートは、現役の馬でマヨバド以上に上手いサラブレッドは いないだろうとまで言わしめた。 騎手は主戦であった秋山が騎乗停止のため、今回は北村宏に乗り代わる。 ダービー特有の歓声が沸きあがる。 ファンファーレは、来週リリースされる、北嶋三郎の「男酒」。 東京競馬場全体にサヴちゃんの渋い歌声が鳴り響いた。
306 :
162 :03/03/29 02:54 ID:tlkCN+1q
ゲートが開かれる。 予想通り、マヨネーズバドが好スタートからハナにたち、 最初の1F12.4から、11.6、11.7、11.4、11.6と いつものようにラップを刻む。 2番手に4馬身はなれて、皐月賞馬スカイハイパワー。 さすがに佐藤が金にものを言わせただけあって、素晴らしい馬格、 素晴らしい血統背景を持ち合わせている。 父は北米リーディングのポイントギヴン。母ピースオブワールドを アメリカに渡らせ、ポイントギヴンが繋養されているケンタッキー州の スリーチムニーズファームまで出向き、交配してきた超良血馬だ。 ポイントギヴンの雄大な馬格を受け継ぎ、馬体重は600キロ近くもある。 続いて、NHKマイルC組みのスマートレターとタジマキンゾク。 少し間隔を置いて、シンガリからマーシャルプランの展開で進む。 3コーナーを通過し、525.9mの長い府中の直線。 マヨネーズバドとスカイハイパワーの差は既に2馬身にまで迫られていた。 既にマヨネーズバドの手ごたえが無くなっているのを、騎乗する北村自身も 感じていた。
307 :
162 :03/03/29 03:47 ID:tlkCN+1q
ただ、常に好位を進み3各で並びかける横綱相撲をとってきた スカイハイパワーもマヨネーズバドを交わした後、手ごたえがなぜか怪しい。 後でわかったことだが、今日のレースに限って珍しく、マヨネーズバドの ラップタイムに乱れがあったからだ。 1000m通過が58.7。 ここまではいつも通りのマヨバドのラップタイムだったが、 ここからタイムが急激に上がっているのだ。 1000m通過後、11.2、11.1、11.3とクラシック ディスタンスを走る馬にとって無謀とも言えるハイラップで走っていた。 それに気がつかなかったのか、一定の間隔を保ちながらレースを進めていた スカイハイパワーにとっても同様に、無謀なレース展開だったのだ。 マヨネーズバドに直線で並びかけ、交わすものの、もうハイパワー自身も 千鳥足状態になっている。 大外を青葉賞の勝馬、マーシャルプランが一簡保づつ近づいてくる。 残り2F。 その時、観客席に鉄パイプのような光る、丸い円筒の物体が トコロテンキングには見えた気がした。 いや、見えた。 悪夢の菊花賞を再現するかのように、今度はマヨネーズバドが標的に されていた。
308 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/29 21:52 ID:QT7KFnNT
あげ4
309 :
アドマイヤあゆ ◆x57v.alxo. :03/03/29 23:43 ID:x0NxNs1g
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♥ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♥ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♥ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♥ 何てコメントすれば・・・・・・・?♥
310 :
162 :03/03/30 04:39 ID:Lf3lA2PD
マーシャルプランが、まるで笑点の山田君が座布団を運んでくるような 物凄い勢いで直線を追い込んでくる。さすがマイヨジョンヌ最後の産駒。 力を完全に失ったマヨネーズバドに肩を並べ、交わそうとした、 その瞬間、マヨネーズバドの馬体がマーシャルプランの前方を 塞ぐようにして転倒した。 何かをマヨネーズバドの足元をかすめた。 マーシャルプランは、サラブレッドで言えば、それほど大型な馬ではない。 だが小さな馬でも決してない。ただ、マヨネーズバドの小さな体と比較 するなら、一回り大きな馬体であったことは明白だろう。 マヨネーズバドの転倒に、マーシャルプランともろに激突。 マーシャルプランの前脚がマヨバドの下腹部をもろに直撃した。 さらに後方を走るスマートレターもその事故の巻き沿いを食い転倒。 完全にマヨネーズバドは意識を失い、動く気配すらなかった。 そんな大惨事を尻目に、ゴール板をスカイハイパワーが駆け抜ける。 タイムは2.29.1 上がり3Fは、歴代ダービー最低の39.2と電光掲示板に映し出されていた。 勝利はしたものの、スカイハイパワーの後ろ姿は、惨敗したような そんな力のない、情けない姿だった。 たしかにレースには勝ったのだが勝負には負けたのだ。 マヨネーズバドの仕掛けた戦略に。
311 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/03/31 05:59 ID:mtsTXxB7
主役じゃないのだろうが、エセーはどうなったんだ?
312 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/02 00:16 ID:isGar2g2
あげ
313 :
162 :03/04/02 07:26 ID:SM6L/AjB
トコロテンキング7歳。 復帰戦を京都大章典で迎えたが、長期休養の影響もあったのか 10頭立ての8着惨敗。その後、中一週で挑んだカシオペアSは7着。 精彩を欠いていた。 サラブレッドの7歳は、たいていピークは過ぎている。 だがそれ以上にマヨネーズバドの死や、兄との別れがトコロの走る 気力を奪っていた。トコロは連闘で天皇賞に出走することになった。 昔は、クラシック3冠と言えば、皐月賞、ダービー、菊花賞を 指していたが、今ではイギリス、セントレジャーと同じような 末路を辿り、長距離レースの格を失っている。 よって一流馬は皐月賞、ダービー、天皇賞というローテーションを 歩む流れになっている。 そのレースには、因縁のスカイハイパワーも出走する。 前走、2馬身の差で古馬を完封した毎日王冠。 3冠確実だろうと各方面で騒がれている。 そして、このレースはトコロ引退レースでもあった。 〜 第1章 完 〜
>>313 なんだその連載打ち切りの漫画みたいな締め方は…
1 6 2 先 生 の 次 回 作 に ご 期 待 く だ さ い
315 :
no,17 ◆gjggxGbbCA :03/04/02 19:35 ID:mjafMCPA
ロックハンドは能力試験、ゲート試験などを難無くクリアして行き そして、七月の終わりにある盛岡での2歳新馬がデビュー戦とあっさりと決まった。 その新馬戦の鞍上は盛岡の所属ではない、水沢所属の菅原勲だった・・。 ある日のこと・・・ トウケイニセイ産駒で面白いのがいると聞きつけた菅原は、 半信半疑ながらも水沢の調教を休み、新盛岡競馬場(オーロパーク)まで出向いて ロックハンドの調教を見に来ていたのだった。 その時は大して強い攻め馬はしていなかったのだが、 そのいかにもバネのある柔らかい走りを見て、 菅原はすぐ近くで双眼鏡から愛馬の動きを見つめていたロックハンドの調教師に すぐさま声を掛けたのである。 『今度一回、調教で乗らせてもらえないかな?』 菅原と調教師はもともと騎手仲間で、歳もあまり変わらないことから 自然となごやかに会話が交わせる間柄だったのである。 数日後の午前五時、ロックハンドの鞍上には菅原の姿があった・・・ そして強めの併せ馬の調教を済ませた二歳馬達が厩舎へと戻って来る。 スタンドで見守っていた調教師は既に厩舎へと帰って来ており、 うっすらと湯気が立ち上るロックハンドの背中から降りた男に、満面の笑みで・・ 『どうだ勲、いい馬だろ!』 その言葉に無言の笑みを返した菅原は、いきなり真剣な顔付きになり・・・ 『お願いします、俺を乗せて下さい』 と、静かながらも思いのこもった口調で、突如調教師へ懇願しだしたのである。 岩手のトップジョッキーに君臨し続ける菅原が、 自らここまでするのには当然ながら理由があった・・・
316 :
no,18 ◆gjggxGbbCA :03/04/02 19:37 ID:mjafMCPA
【トウケイニセイ】 父:トウケイホープ 母:エースツバキ 母父:リフォーム 43戦39勝、これがロックハンドの父トウケイニセイの残した全成績で、 41戦連続連対の日本記録を残した掛け値なしの名馬である。 父のトウケイホープは東京大賞典、北上川大賞典などを勝ち、南関東、 そして岩手で大活躍し、トウケイホープの弟には皐月賞3着馬アンシストリーがいる。 半兄のトウケイフリートも岩手の重賞を勝ちまくった馬で、 トウケイニセイは生粋の岩手血統だと言える。 このトウケイニセイ全43戦中、たったの一戦以外、 全て跨ったのが菅原勲、その人だったのである・・・ 2歳のデビュー戦を快勝したトウケイニセイは左前足に屈腱炎を患うこととなる。 一年半以上もの休養を余儀なくされた同馬だったが、 復帰後は連勝を重ね、当時の日本記録、デビューから18連勝という記録を作った。 その後も圧倒的な力で勝ちまくったトウケイニセイ。・・・そして時は流れ平成7年・・・ 笠松の女傑ライデンリーダーが牝馬クラシック路線を賑わしたのに象徴される様に、 この年は地方と中央の交流が始まった【交流元年】の年だった。 その交流元年の年、統一GTに指定された南部杯・・・ そこには岩手の大将として、中央、そして他地区の強豪を迎え撃つべく 至極当然の様に、地元の雄トウケイニセイが立ちはだかった。 だが・・・中央勢の中には中央ダート界の新星、ライブリマウントの姿があったのだ。 結果から言えばトウケイニセイはライブリマウントに届かなかったばかりか、 高崎のヨシノキングにも交わされ3着に終わり、連対記録も41でストップすることとなる。 この様子を知ることになった中央のファンや関係者などは、 地方の怪物なんて所詮そんなもんだと鼻で笑うのだった。 しかし・・・トウケイニセイはこの時既に、8歳(旧9歳)だったのである・・・・
317 :
no,19 ◆gjggxGbbCA :03/04/02 19:38 ID:mjafMCPA
『生まれてくるのが早すぎた・・・』 せめてあと一年でも若かったらと、 ファンも関係者も岩手の英雄の敗戦に落胆を隠せないのだった。 南部杯の次戦、引退レースの桐花賞では、 後の南部杯で二着に入ったヘイセイシルバーを子供扱いして優秀の美を飾ったが、 あの南部杯でトウケイニセイの全盛期の実力を、岩手のみならず 中央の競馬ファンにも見せることが叶わなかった菅原勲は、 いつまでもあの日の無念のレースを忘れることは無かった・・・ ・・・ロックハンドのデビュー戦のスタートはすぐそこまで迫ってきている。 調教で乗った感じでは、乗り味が他の新馬とは比べ物にならないぐらい素晴らしく、 今まで跨ったトウケイニセイの子供の中では、 間違いなく最上級の素質を持っていると菅原はあの時感じていた。 だが、調教とレースは別物・・・実際レースでどこまでやれるのか、 それは名手菅原勲も走ってみないと分からないというのが本音だった。 『頼む、調教の時の力の半分でいい・・・それだけ走ってくれたら・・・』 ファンファーレがファンもまばらなスタンドまで鳴り響き、 七頭立て、ダート1000mの新馬戦が遂に始まった。 ・・・・何もしていない、文字通り本当に跨っていただけ・・・・ 調教代わりみたいなデビュー戦をあっさり戦い終えたロックハンドは ケロッとした表情のまま馬場から引き上げていく。 二着と四馬身差の圧勝で飾った愛馬と乗り役を出迎えた調教師に、 菅原は何故かこの時、畏まって深々と頭を垂らすのだった。 岩手競馬を紹介する地元の競馬雑誌には、 ロックハンドのデビュー戦の菅原のコメントが、短いものではあったがこう載っていた。 『この馬を岩手に持って来てくれた調教師に、心から感謝しています』・・と。
318 :
no,20 ◆gjggxGbbCA :03/04/02 19:40 ID:mjafMCPA
『↑↑↓↓←→←→BA!!! ↑↑↓↓←→←→BA!!!!!!』 ガンジス調教師の捨て身の呪いを無視するかの様に 快速エコフィスクが余裕綽々で残り2ハロンを過ぎ、 ファイナルプライドを含めた残り三頭も、しばし遅れて通過したその時だった。 観客席のあちらこちらから何とも言えぬどよめきが上がり、 他の観客達も釣られる様にあっという間にその異変に一斉に気付き、 場内には悲鳴交じりの歓声がドッと沸きあがった! 先頭のエコフィスク騎乗のジョッキーが、何故か馬上で立ち上がって 何かに必死に耐えている・・。 ジョッキーが異変を感じたのは中間点の残り3ハロンを過ぎた所だった。 何かがおかしい、馬自身ではなく何かが・・・ 『や、やばい!!!!』 違和感の原因が判明した時には既に彼は窮地に立たされていた。 そしてジョッキーだけではなくエコフィスクも、自身の背中の違和感に気付き、 さっきまでの華麗なフォームから暴れるような走りへと豹変した! そう・・【鞍ズレ】が起こっていたのである・・。 まるでゴムマリの様な全身をダイナミックに使うエコフィスクのせいなのか 鞍はとめどなくズレていく。 馬は鞍ズレが起きるといつもとは違う感覚に襲われ、すぐさまパニックになる。 エコフィスクも例に漏れずパニック状態に陥り、恐るべきスピードの中、 左右に飛び跳ねる様に大暴れし出したのである。 そして残り300を通過したその時、ゴールまで持たせようと 鞍のズレを必死になんとか抑えてきたジョッキーを振り落とさんと、 我慢も限界のエコフィスクが、右に大きくジャンプした!!
319 :
no,21 ◆gjggxGbbCA :03/04/02 19:42 ID:mjafMCPA
『↑↑↓↓←→←→BA!!! ↑↑↓↓←→←→BA!!!!!!』 右側に飛び跳ねたエコフィスク! 『落ちる!落ちる!』 観客席はもう見てられないと悲鳴の嵐だ。 しかし、ジョッキーは首に必死でしがみつき、落馬は寸前で逃れた! そして気が付けば残り1ハロンはとうに過ぎており ギリギリなんとかこのままゴールまで持ちそうな体勢になっていたのだった。 『↑! ↑! ↓! ↓! ←! →! ←! →! B!!!! A!!!!』 あと100mほど我慢してくれれば・・・ エコフィスクは精神的に、ジョッキーは体力的に限界だった・・。 今度は左に大ジャンプをしたエコフィスクに、 ジョッキーがしがみつく余力など残っているわけも無かった・・。 そしてカラ馬のままぶっちぎったエコフィスクに遅れてゴール板を通過したのは、 スタンドで雄叫びを上げていたインド出身の調教師の、芦毛の愛馬だった・・・ 後続に詰め寄られたものの、騎手を振り落とした後は、 物凄い勢いで後ろに差を付けて残り100mを駆け抜けたエコフィスクは 勝ち負けに関係なく強烈なインパクトを残し、 このレースは後世語り継がれる伝説になるのだが、 結果的に優勝をかっさらったのは紛れもなくファイナルプライドだった・・。 呪った相手だけじゃなく、自分にも呪いの不幸が襲ってくるというベンガル法、 それの効力が実際あったかどうかは分からないが有力馬達は自滅していった・・。 そんな禁断の捨て身の呪術を使ってまでの厩舎十三ヶ月振りの勝利、 ガンジスは嬉しさのあまり人目もはばからず、喜びをインド特有のカレーの舞で表現した。 『痛ッッ!』 しかしスタンドでの舞の最中、ガンジスは体に痛みを覚えるのだった。 そう・・【股ズレ】が起こっていたのである・・。
320 :
ナイトオブザ内藤 ◆zrSbmMXrZw :03/04/03 17:44 ID:c7hBugwy
西暦2×××年 一頭のサラブレッドが世界平和に立ち上がった ・・・・・・・・ナイトサンカンバー・・・・・・ 父はトウカイテイオー産駒で人気の高かった ナイトサンタンダー 母はデビュー戦で観衆の心を打ち抜いた タンザナイト ナイトファーム期待のこの馬はみなの愛を惜しみなく受け すくすくと育ちやがて人間の言葉を理解できるまでになった
321 :
162 :03/04/04 06:00 ID:8wiAlwkp
ありがとうございました。 もし邪魔でなければ2章を引き続き、投稿させてください。 また、トコロテンキングをはじめ、色んな方の馬名を 勝手に拝借していました。すいませんでした。
322 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/04 14:40 ID:heUastM3
323 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/04 14:46 ID:48SKFtPr
324 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/04 14:47 ID:0juYC2kl
325 :
258 :03/04/05 00:02 ID:5JaLnwmF
スターターがフラッグを振り ファンファーレが鳴り響き 同時に怒号のような歓声が上がる 曇り空の下の中山競馬場 今にも空は 泣き顔を見せそうだった 各馬がゲートに入れられる (何も考える事は無い……自分の最高の騎乗を見せるのみ!) ユーイチは唇を噛み締めた スタートと同時に出鞭を入れたのは後藤浩輝 (こいつの真価は逃げてこそ!) しかしロケットスタートを決めたマイネルフライトを エセーが外から被せる様に並んだ 「ふ、ふざけんな!来るなよ、来るなって!」 後藤が嫌がろうと、横典は微動だにしなかった 「さあ逃げるマイネルを追うのは横山典弘のエセー。エセーが絡んでいきます」 誰もが無理やり横典がハナを奪ったように見えた ところがマイネルフライトがまたもハナを奪う 結局マイネルフライトの逃げは変わらなかった様に見えた
326 :
258 :03/04/05 00:03 ID:5JaLnwmF
先頭がマイネルフライト3馬身のリード 2、3番手にバランスオブレース、エセーと並び エイシンブラストはアドマイヤバラードをマークし8番手 グイーンフィールズ、ウインエアガイツ、ジャングルダンサーといった人気所は ハイペースを見越しての全て後方待機の競馬だった しかしその予想は外れる事となる 「おおっと、マイネルフライトが飛ばします、4馬身、5馬身、まだ広げる!」 同時に場内がざわめきだす マイネルフライトの軽快な逃げとは裏腹に 後藤は必死に手綱を抑えていた 2番手バランスオブレースとの差は 第三コーナー前で既に9馬身開いていた 逆に2,3番手の馬には楽な展開となった これでは後方待機も何の意味もなさない 後方勢は横典の術中に嵌ったのだ 「悪いな…でも、これもレースだ…」 空は更に怪しい雲行きであった
327 :
258 :03/04/05 00:03 ID:5JaLnwmF
マイネルフライトは5戦全てのレースを逃げの戦法をとってきた しかしそれはこの馬が他馬よりも格段に臆病であったためだ 常に馬から逃げていた、だがそれがロケットスタートを決められる要因ともなっていた 「畜生、もうどうにでもなれ!」 後藤が叫んだがその時には、既に差が3馬身程度にまで縮まっていた そして人気所の後方馬三頭は4コーナー付近でその差を縮めにかかり すでに先頭集団に接近していた だがユーイチはアドマイヤバラードをぴったりマークした形で 横に並んでいた 後方勢が消え去り、最後方にこの二頭の姿があった 「今動いても無駄に脚を消費する。豊さんもそれを分かっているから 動かないんだ…」 ふと横目で武を覗き込んだ瞬間 ユーイチはとてつもない嫌悪感に襲われた (……………ッ!!) 武豊は嘲笑っていた 全てを見越したかのように そして舞台は中山の直線に移される…
328 :
258 :03/04/05 00:04 ID:5JaLnwmF
「さあ最後の直線!先頭はエセー半馬身のリード、内からはバランスも来ている、」 バランスオブレースの田中勝春が必死にエセーを追う しかし、その差は広がっていくばかり 更に、早めに先頭集団を捕まえに来たウインエアガイツやジャングルダンサー といった後方勢は脚を使わされ、思ったような伸びができていなかった 「そんな…まだあっちは鞭も入れていないのに………」 その時、横典が何かに気づいたような素振りを見せ、すぐに 鞭を放った その瞬間 田中勝の真横を2つの物体が とてつもない速度で通り過ぎていった 風が 吹いた 「先頭エセー3馬身にリードを広げた!更に外からこの二頭! エイシンとアドマイヤが襲い掛かる!」 ほぼ同時に二人は鞭を入れた そして直線に入って8馬身程度あった先頭との差を一気に 縮めてきた。 後方を振り向いた横典が叫んだ 「来やがったな…豊ァ!」
329 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/05 00:54 ID:AOmIrjzr
エアフォースワンダーの過去スレどこにありますか?
330 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/05 14:44 ID:ZkDof/BB
331 :
no.22 ◆gjggxGbbCA :03/04/05 21:09 ID:lIsciXwA
盛岡に厩舎を構えて四年目になるこの新進気鋭の調教師は、 まだダート1000mの新馬を勝っただけの若馬を、 信じられないことに早くもとある大レースに出走させることを腹に決めていた・・・ あのあまりにも楽すぎた新馬戦の後は、 ロックハンドには全くと言っていいほど疲れが出ず、 それどころかもっと走らせてくれと言わんばかりに、 再開された調教でも元気一杯な走りを関係者に披露。 そして新馬戦を快勝した瞬間に調教師が構想したローテーション通り、 ロックハンドの二戦目は中二週で【若鮎賞 芝1600m】に決まったのだが、 この若鮎賞は、ある岩手の重賞レースのトライアルレースだった。 実はロックハンドはこれからずっと毎戦、 取りこぼしの許されないトライアルレースが続くこととなる・・・ と言うのも調教師はダートの短距離一走を見ただけでロックハンドに中央の2歳GT、 【朝日杯フューチュリティーS】を狙わせることを早々と即決していたのである。 岩手所属の馬が朝日杯まで出走をこぎつけるのは並大抵の容易さではない・・。 朝日杯に出走する為には、【京王杯2歳S GU 芝1400m】などの トライアルレースで最低でも二着に入らなければならない。 その京王杯に出走する為には盛岡で行われる東北交流レース 【(東北)ジュニアグランプリ 芝1600m】で優勝を収めることが絶対条件。 そしてジュニアグランプリに出走するのにもロックハンドみたいに新馬を勝っただけの馬は、 ジュニアグランプリのトライアルレース【若鮎賞】で二着に入らなければ、 トライアルレースのトライアルレースにも出ることが出来ないと言う厳しい道のりだ。 過去、この狭い関門を突破して朝日杯に出走を見事果たすことが出来たのは、 既に岩手の地を離れ南関東に移籍した元水沢所属の、 オーロパーク(新盛岡競馬場)が生み出した芝の地方馬、 ネイティヴハートただの一頭のみである・・・
332 :
no.23 ◆gjggxGbbCA :03/04/05 21:10 ID:lIsciXwA
彼にとって苦悩の日々は続いた・・。 イギリスの2歳戦の権威あるレースと言えば、 10月の中頃から終わりに組まれているニューマーケットで行われる7ハロンのレース 【デューハーストS Dewhurst S】と、ほぼ同時期にドンカスターで行われる1マイルの 【レーシングポストトロフィー Racing Post T】の二つのGTレースがあるが、 このどちらかのレースを取りあえず目標に定めたファイナルプライドの調教師、 デカンガンジスの頭を悩ます大きな誤算が、ここにきて生じつつあった。 というのも、各厩舎の二歳馬は次々とデビューを果たしていたのだが、 今年は例年とは打って変わってスピード感溢れる大物が イヤと言うほど続々出現し出したのである。 元々両GTのどちらかには出したいとは言っても、 どうせ勝つまでには至らないだろうと思っていたのでこれは致し方ないとしても、 他のレベルの落ちるレースにまでこぞって大物が出走してくる有り様にはほとほと困り、 ガンジスのカレーを食べる速度も自然と落ちてしまう程であった。 結局初戦のたなぼたの勝利から、 まだ一回もレースに使えず胸のもやもやが晴れないガンジスだったが、 数日後、これまでの予定を全て白紙に戻し、思い切った方針転換を決意することになる。 だいぶ涼しくなってきたここニューマーケット・・ エコフィスクを始めとする各怪物の陣営達は、 デューハーストS、レーシングポストトロフィーのいずれかに進むことを発表するのだった。 その情報を聞きつけたガンジスは その二戦のいずれも前哨戦までハイレベルになることを予測し、 早々とそれらのレースを回避することを決めたのである。 そして遅ればせながらファイナルプライドの二戦目が決まった。 そのレースは過去107回の歴史を誇る、 フランスの7ハロンのGV【te po don 賞】であった・・
333 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/06 21:11 ID:9R7SBJEs
あげ
334 :
無職栗毛 ◆Ivmf5R7KJ. :03/04/07 00:23 ID:LGbmiy2Q
336 :
テスト ◆Gn4ROZBThw :03/04/08 07:45 ID:iNtoAg/x
トリップテスト
保存
デロデロデロデロデンデン♪ おきのどくですが、ぼうけんのしょ1ばんはきえてしまいました。 デロデロデロデロデンデン♪ おきのどくですが、ぼうけんのしょ2ばんはきえてしまいました。 デロデロデロデロデンデン♪ おきのどくですが、ぼうけんのしょ3ばんはきえてしまいました。
339 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/10 02:03 ID:LIWFdZ+g
父良雄 母父慶 厳格な家庭で育てられた僕は、一万円だけ手に握り締め、ある日家を飛び出したんだ…
340 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/11 15:29 ID:sOIRELvB
1000!
341 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/12 19:59 ID:CTsR5rW+
1001!
342 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/13 16:23 ID:NhDCittm
age
343 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/14 02:54 ID:Cke7mGvl
age
344 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/15 01:11 ID:s3Pmeq/T
エイシンと藤澤の秘密兵器エセー どっちが勝ったか気になるんですけど
345 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/15 01:14 ID:U0Kz8cPn
もう、アグネスタキオンは冷めたらしいよ アグネスタキオンはただの名馬ってこと、別に評価しても誰も取り合ってくれないよ
346 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/15 01:42 ID:s3Pmeq/T
347 :
258 :03/04/15 18:08 ID:HF8Sbdxp
>>344 一頭忘れんといて
一応三つ巴の大激戦にしたんだけど
348 :
344 :03/04/15 19:11 ID:s3Pmeq/T
>>347 勿論分かってる、楽しみにしてるぞ。
ていうか馬名の意味もわかんないけどなんかエセーが気になってさ。
エイシンとユーイチの良きライバルになること期待してるな。
まさか予後ったりしないよな(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
349 :
258 :03/04/15 21:46 ID:YR0Z0ofR
エセーは英語で言うessayの語源だった…はず
350 :
258(最後の坂) :03/04/15 21:49 ID:YR0Z0ofR
中山競馬場の最終の坂は 競馬に関係する人間ならば誰もが知っている 通称「心臓破りの坂」 この坂に散った優駿は 果たしてどれぐらいいることだろう 今そこで、後の黄金世代と呼ばれる 三頭の馬の決着がつこうとしていた 「エセー粘る!まだ粘る!アドマイヤバラードは追いつくか、エイシンも 外から並びかけている!」 武豊は2度3度鞭を振るい、追いに徹し出した 父親譲りの末脚が唸りをあげた 見る見るうちにエセーとの差が縮まっていく だが、同時に並びかけたはずのエイシンの姿は アドマイヤバラードから半馬身程遅れていた ユーイチは完璧とも言えるタイミングで仕掛けた だが武豊が仕掛けるタイミングに素人目に分からない度合いで ブラストの反応自体がワンテンポ遅れていた そして外を回ったロス 差が詰まらない 「…これがバラードとの差なんか…?まだあいつには 敵わんのか…………いや、まだやろブラスト! 俺に…俺に応えてくれ!」
ユーイチがそう叫ぶのと同時に 手綱に更なる闘志が溢れてくる 「うおっ!!」 ユーイチはその手綱の反応に不意を突かれた エイシンブラストが驚異的な伸び脚を見せたのだった ユーイチは気付いた 聞こえてくる馬の息遣い、自分達の心音 とてつもない引きをみせるブラストの手綱 そして全てがスローに見える世界 それはまだユーイチの味わった事の無い瞬間だった (周りが…止まって見える…) 二頭との差は半馬身にまで迫っていた 武豊も 横山典弘も その脚が 福永祐一が迫ってくるのをひしひしと感じていた 「二人だけで楽しむなんてずるいんじゃないですか!?」 粘りこむエセー 追い詰めるアドマイヤバラード そして叩き伏せるエイシンブラスト 3つの光速物体が ゴール板を通りすぎた 死闘の決着が着いた時には 既に空は大粒の涙を流していた また同時に1分58秒9という 驚愕のタイムも記録されていた…
「横山か!武豊か!更には福永祐一!大激戦だぁぁぁぁぁ!」 へばって最後方にまで落ちたマイネルフライトがゴールを通過する頃には 競馬場の観衆は正気を取り戻したかのごとく そのタイムと差にざわめいていた 1,2,3着と写真判定 4着にはバランスオブレース 5着にはグリーンフィールズが入っていたが 前三頭との差は4馬身ついていた 横山、武、そしてユーイチは 誰も握手も何も交わそうとしなかった (二の脚も使った。粘り切ったはずだ… 藤澤先生に何としてもクラシックを…) (まさかあの位置からブラストが伸びるとはな…ただ、 バラードが勝ったに違いない) (どうなんや…?ブラスト………俺達は勝ったんか?) 三人がそれぞれの思いを巡らす中、 ターフから大きな歓声が沸いた 気がつけばホワイトボードには 一着2 二着7 三着4 と表示された 決着が着いた瞬間 横山が武の方へ向かい、口を開けた 「豊、おめでとう。」
「でも、ダービーは勝たせられんな。」 「ええ、覚悟してますよ。三冠を。」 検量室がどっと笑いに包まれた そんな中、横山典弘は更にユーイチのほうにやって来た 「福永、お前の馬の脚は確かに凄かった。でも、 これが競馬だ。」 (………足りなかったか…。) ユーイチは顔をあげ、口を開いた 「もし豊さんが次取れないとしても、俺も横山さんを勝たせられませんね」 「その意気だ。ダービーの頃にはまた強いのが出てくるかも知れんしな、 それに安藤さんも騎乗停止から戻ってくる。だが、次は勝たせてもらうよ。」 そう言うと、横山は検量室を後にした 外では、朝日杯の時と同じ光景があった だが、あの時よりは心が晴れていた 横山の一言がユーイチを救った ふうっと一息つき、ユーイチも検量室を出た その瞬間、聞き覚えのある声がユーイチを呼んだ。 「ユーイチ!この後飲みにいかへんか?」
354 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/16 22:16 ID:BKRlRJhk
355 :
無職栗毛 ◆Ivmf5R7KJ. :03/04/16 23:22 ID:N32eHikH
356 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/18 13:17 ID:8q8IE0lm
age
357 :
no.24 ◆gjggxGbbCA :03/04/18 20:45 ID:+zgqXhlX
秋のそよ風も心地いい、ここフランスはパリ近郊にあるロンシャン・・・ ファイナルプライドは二週間も前から現地に入って調整を進められていたのだが、 何もそれは調教師のガンジスが夜のパリの街を満喫したいだけだからでは無かった。 と言うのも今年の欧州の二歳馬は、 素質馬がこれでもかと出現したイギリス馬のレベルがずば抜けて高かったのだが、 フランスを始めとする各国のレベルはイギリスの反比例とまではいかないまでも、 やはり低調なレベルと言わざるを得ず、 ガンジスは早々とイギリスでのレースに見切りを付け まだ一戦しかしていないファイナルプライドを今年のフランスなら十分勝機があると考え、 二戦目を明日ロンシャンで行われる 7ハロンのGV【te po don 賞】に準備万端で出走させることを決めたのであった。 このte po don 賞は、 凱旋門賞当日に行われる権威あるフランスの2歳チャンピオンを決める 【グランクリテリウム Grand Criterium 芝1400m GT】の前哨戦にあたるのだが、 ちなみにこのグランクリテリウム、1868年に創設された非常に歴史あるレースで 以前までは1600mで施行されていた。 過去、後の名種牡馬のクラリオン Clarion、ブラッシンググルーム Brushing Groom、 そして日本でもお馴染みのジェイドロバリー Jade Robbery、 ヘクタープロテクター Hector Protector、 アラジ Arazi 、テンビー Tenby などを輩出したレースでもある。 勿論te po don 賞の後はグランクリテリウムに進むことを考えていたガンジスだが、 どうしてたなぼたの勝利しかしていないファイナルプライドを 国を渡らせてまで挑戦させるのかと言えば、 前記の通りフランスや各国の二歳馬のレベルが相当低いということがまず挙げられる。 その他の理由に、デビュー戦でファイナルプライドの二着(実質三着)に敗れた馬が その後重賞で好勝負をしており、エコフィスクは別格としてほぼ同等かそれ以下の馬が それだけやれたいう事実がガンジスを奮い立たせるには十分だったということ。 そして最後にもう一つ、ガンジス調教師自身に実に根本的な理由が存在する・・・
358 :
no.25 ◆gjggxGbbCA :03/04/18 20:47 ID:+zgqXhlX
ガンジス調教師には他のどんなトップトレーナーにも負けないと言えるものが一つだけある、 それはどん底を味わった者だけが抱く、強烈なハングリー精神だ。 デカン・ガンジス、彼は実質三年目の調教師だが、 《正確》には四年目の調教師である・・・ インド競馬で休みも給料もろくに貰えない劣悪な環境の中、 本場イギリス競馬の調教師になることだけを夢見て、 時には象の飼育まで手伝わされながら、彼は十年余りも歯を食いしばり、 ボンベイで地べたに這いつくばりながら必死に働いてきた。 しかし以外にもインドの一流国立大を卒業している経歴が示す通りに なかなか優秀な頭脳を持っていることもあって、 32の若さながら修行の苦労が実を結んで調教師になることができ、 ガンジスはニューマーケットに念願の厩舎をシーズン前の二月に開くことに成功した。 だが・・・インド出身の褐色の肌の男のもとには、 その出身と容貌による偏見から馬が全く集まらず、 開業から二ヶ月経ってもガンジス厩舎の馬房には猫が数匹住み着いているだけで、 肝心のサラブレットは一頭たりとも入っていなかったのである。 馬がいなければ当然賞金も入って来ることは無く、おまけにイギリス競馬会の方から、 馬が入ってこないのなら馬房を返還してくれと催促までされる始末で、 彼は催促状を貰う度、競馬会のお偉いさんの所にわざわざ出向いては 必死に頭を地面に何度もこすり付け、馬房返還の延長を請うのであった・・・ そしてイギリスの競馬シーズンも終了したその翌日、 例年よりずっと早い雪もちらほらと舞ったニューマーケット・・ その敷地内にあるとある厩舎内では、一人の男が両手と両膝を地面に付き、 打ちひしがれながら無念の涙をただただ流し続ける姿がそこにはあった。 そう・・・この年、遂にガンジスの下に馬が入ってくることは無かったのである・・。
359 :
no.26 ◆gjggxGbbCA :03/04/18 20:51 ID:+zgqXhlX
ガンジスは念願の調教師にせっかくなれたというのに 一年も経たない内から廃業の危機に立たされた・・・ 開業してからのガンジスは賞金も馬房代も全く入らないので 普通に生活していくこともままならず、馬主への鬼気迫る営業の傍ら、 ニューマッケット近郊にあるサリー専門店でアルバイトをしてどうにか飢えを凌いでいた。 しかし、そんな男を神は見捨ててしまったのか、 この年、インド出身の調教師が報われることは無かった・・。 だがガンジスは絶望の中でも、 全てを諦め投げ捨ててインドに帰ろうと思うことだけは無く、 彼はどんなに無様な姿を晒そうとギリギリのギリギリまで粘りまくったのである。 そして翌年の春・・・ガンジス厩舎の馬房には二頭の古馬と一頭の新馬が・・・ 死に物狂いで勝ち取った三頭のサラブレッド・・ 正直どの馬も大した競争能力がある訳ではなく 実際三頭とも最下級のクラスのレースでも、上位に食い込むことすら出来なかった。 だけれどもガンジスはこの三頭を宝物の様に大事に扱い、そして可愛がっていたので、 そのうちの一頭が人気薄ながら奇跡的にガンジス厩舎初勝利をプレゼントしてくれた時は、 彼は人目もはばからず泣き叫び、大量の大粒の涙を流したのだった・・・ あれから二年・・・それでも、依然ガンジス厩舎の成績が上がることは無く、 実質二年で二勝しか挙げられない有り様・・。 そんな厳しい厳しい厩舎運営の中、それなりに期待できる馬が遂に現れた。 そのサラブレットこそがファイナルプライドなのである。 レース中あろうことか他馬を呪ったり、実力にまだ疑問符が付くのに わざわざ海を渡ってまで勝ち星とGTの勲章を必死になって狙いに行かせるのは、 それはチャンスを活かしこの先なんとかいい馬を入れてもらいたいという 馬主達への強烈なアピールと、どん底から這い上がろうとする 彼のその屈強のハングリー精神から来ている・・・
360 :
反動 :03/04/18 22:04 ID:5EhWVWwE
「痛ってぇぇ……」 朝からユーイチを頭痛が襲った 無論、幸四郎や後藤たちと飲んでいたからである 「皐月賞残念会」と題され、飲みまくった、いや、飲まされたと言うほうが正しい ちなみに参加者の着順はもちろんユーイチがトップであった 他には幸四郎のグリーンフィールズが6着 後藤のマイネルフライトは最下位という悲惨さだった もちろん後藤が先陣を切って大暴れ 幸四郎も大暴れ 出走していないコバジュンがなぜか大暴れ 「ったく…あの三人飲ませすぎだよな…」 そういいながら、ユーイチはキャベジンを飲んだ あのレースを思い出しながら 「負けたん…だよな…」 そんな折、一本の驚くべき電話が入った 「はい…はい…え?」 電話を切ると、ユーイチはすぐにスポーツ新聞の競馬欄を引っ張り出した そこには皐月賞の結果と共に大きくこう書かれていた 「エセー今季絶望」
「おおユーイチ、そんなに息きらしてどないしたんや」 ユーイチが先ず向かったのはブラストのいる北橋厩舎だった 今思うと、あれだけのレースをして無事なのだろうか? 無事だとしても、反動があるのでは? そういった危惧が、まだアルコールの抜け切らない体を突き動かした 「エセーが…エビって聞いて…」 「そいでブラストが心配になって飛んできた…か。」 「!!」 「ハハハ…大丈夫や。あいつは心配要らん。終わったあともケロッとしてたからな」 ユーイチは安堵のため息をついた この馬が誰よりもタフなのは自分も知っていた だが、なぜか心配になったからだ それは、言葉では絶対に表せそうも無かった 「あいつは…」 北橋師がニンジンを馬にやりながら口を開いた 「あいつは…ブラストは間違いなくわしが今まで出会った中で最高の馬や。 親父のプレストンを遥かに凌ぐ素質を秘めとる」 厩舎には、馬がニンジンをほおばる音がこだまする 「だが…エセーのようにその力を十二分に発揮できない馬がいるのも 事実や。現に、わしはそんな馬を今まで嫌というほど見てきた。 プレストンも、その一頭だと思うとる」 「…………」 「だからこそ…だからこそ次の栄冠は取らせてやりたい…」 ユーイチが何かに反応したようにつぶやく 「……日本ダービー……!」
日本ダービー。別名東京優駿 その歴史は古く、昭和七年のワカタカにまで遡り セントライトやクリフジ、シンザン、トキノミノル、シンボリルドルフ ミスターシービー、ナリタブライアンといった名馬を生み タケホープとハイセイコー、最近ではエアシャカールと アグネスフライトとの死闘を演じてきた 選ばれし三歳馬が一生に一度出走を許される いうなれば全てのホースマンが目標とするレース だが、運が無くては勝てない。ウィンストン・チャーチルの 「ダービーの馬主になるのは、一国の宰相になるより難しい」 というのは有名な話だ 不世出の天才と呼ばれたユーイチの父、福永洋一 数多くのGIタイトルを手に入れたあの男でさえ ダービーに勝つことは叶わなかったのだ 今まで、父の重圧と闘いながらいろんな馬に乗ってきた ダービーにも出走したが、勝つことは無かった けどブラストなら取れる…その気持ちはユーイチも同じだった 「でも、こいつはまだ成長途上や。伸びる余地はまだまだあるし、 もしダービーを取れないとしても、秋になってのあいつが 本当に楽しみなんや。」 「俺もそう思ってますセンセイ。けど皐月で見せたあの脚…今のあいつでも 取れる力はあると思ってます。」 「ああ…わしはもちろんその日に向けて万全の状態でブラストを 送り出す。後はヤネのお前次第や。頼んだで…」 そういって調教師は厩舎を後にした 「ブラスト…」 やはり、どうしても拭いきれない不安 その不安から逃げ出すように、ユーイチも厩舎を後にした
>>383 だからこそゴを起用?もし何走か後にマジック成立したら
逆マジックには不景気すら通用しない事が証明される(((゜Д゜;)))ガクガクブルブル
誤爆しますた
365 :
◆gjggxGbbCA :03/04/19 01:27 ID:he47TFim
366 :
no.27 ◆gjggxGbbCA :03/04/19 01:30 ID:he47TFim
『必ず芝を使う』 男は、ダートが主戦場の地方馬になることが決まっているまだ育成段階の馬を、 その刻み込まれた完璧なまでのダート血統を無視し、 必ず盛岡の芝を・・いや中央の大観衆が見つめるターフの上を走らせるんだと、 あの桜咲き誇る北の大地で強く決意していた。 三ヶ月前・・・ 浦河にあるBTCの芝の大地を偶然とはいえ、 鮮やかに、それでいて力強くロックハンドが芝生を駆けて行くあの姿に、 調教師は無限の未来を感じ、きっと大きな大きな夢を見ることが出来ると、 双眼鏡を通じて確かにあの時はっきりと感じたから・・。 7頭立ての芝1600mの若鮎賞、 既にレースは中盤も過ぎ、3コーナーから4コーナーへと場面は移ろうとしていた。 ロックハンドはスタートも良く好位三番手でここまでレースを進め、 手応えも前の二頭を直線で交わすには誰の目から見ても十分すぎる様に映る。 そして、普通の地方競馬場のイメージのそれではない 芝、ダート共に400mもあるオーロパークの直線に各馬入っていった・・ このゴール板までの長い直線、早仕掛けは当然禁物・・ ロックハンドの鞍上菅原はこのコースを熟知しており、 焦って手綱をしごく様な真似はしない・・・はず・・なのだが・・・ 直線に入るやいなや菅原はロックハンドを間髪入れず容赦なく追いまくる! ペースが緩かった訳ではない、 少頭数のこのレースにしては珍しく平均ペースで流れていたはず・・・ 本当に長い、そして坂のあるこの盛岡のコース、 前の二頭は残り200mで遂に失速した! そしてロックハンド率いる三番手集団がこれを交わさんと一気に詰め寄る! そして残るは僅か100m、優勝争いは差してきたこの二頭、 ロックハンドと水沢のスーパーコサックの両馬に絞られた・・・
367 :
no.28 ◆gjggxGbbCA :03/04/19 01:32 ID:he47TFim
先に失速した二頭を交わし先頭に立ったロックハンドを スーパーコサックが更に外から交わそうとする 【スーパーコサック 牡 水沢】 父:ティッカネン 母父:トレボロ この若鮎賞、(東北)ジュニアグランプリ、中央の京王杯、 それらの関門を突破した馬だけが与えられる地方馬憧れの朝日杯のキップ・・ しかし、その光り輝く舞台を狙っているのは何もロックハンドだけではない。 血統とその走りから完全にここを狙ってオーロパークまでやってきたスーパーコサック。 芝では同じ岩手の馬には負けたくないし、負ける気も更々無い。 このまま二着でもジュニアグランプリの出走権は得られるが、 彼は堂々と圧倒的一番人気馬を抜き去ろうと猛烈な勢いで迫る。 そして残り100・・・90・・・80・・・ まだなんとかロックハンドが先頭! 残り50・・・40・・・ 変わるか!変わるか!変わるか!変わったか?・・・いや・・変わらない!!! 交わされそうで交わされなかった、というよりこれが勝負根性と言うものなのか・・・ アタマ差だけロックハンドが凌ぎきった。 スーパコサックの鞍上阿部も二着でいいやなどとは当然思うはずもなく、 渾身の力を込めて追いに追った、だが交わせなかった・・。 『あの馬、俺の馬がすぐ横まで迫ったら、もうバタバタしとったのに 最後に意地で一伸びしやがった・・・』 秀逸な底力を二戦目で見せつけたロックハンド。 だが、二人の男だけは今までに見せたことも無いような さえない表情を浮かべていたのだった。 『こんなものなのか?・・・・この程度なのか?』
368 :
no.29 ◆gjggxGbbCA :03/04/19 01:36 ID:he47TFim
馬場から引き上げて来たジョッキー、 そして、その乗り役とロックハンドを出迎える調教師、 二人の顔はたった今行われたレースの勝ち馬の関係者とは思えないほど 厳しく、それでいてこわばっていた。 調教師は夢を打ち砕く死刑宣告になるかも知れない質問を、 うつむいたままロックハンドの背中から降りた菅原に、覚悟を決め聞いた・・。 『芝は・・・・ダメか?・・・』 菅原は押し黙ったまましばらくその答えを保留していたが・・ 『・・・何とも言い様が無い・・何とも・・・』 と、言いにくそうにしながらも、やっとその答えを口にしたのだった。 調教からもそして新馬戦の圧勝ぶりから見ても、 芝適正が有るのならばここはその素質を見せ楽に勝ってもらいたかったレース、 だが結果は、特にずば抜けた実力のいない同じ地方馬相手に勝ったとはいえ大苦戦、 この程度では中央の重賞でどうこう言えるレベルでは勿論無い・・・ 菅原は期待していたパフォーマンスに遠く及ばなかったロックハンドを撫でながら、 菅原以上に肩を落とす調教師にゆっくりと語りだした。 『返し馬の走りから見ても芝でも良いはずなんだ、 芝だからといって気にする様子も無く、伸び伸びと走っていたし。 でも・・・レースに入ったら最初から最後まで終始違う馬になったみたいに、 ぎごちない走りに変わってしまったんだ・・。 今回はただ、馬自身が戸惑ってそんな走りになってしまったのかも知れないが ・・・しばらくは、もしかたらダートのがいいのかも知れない・・。 ・・・・・血統・・・なのかな・・・』 菅原のその話を聞いても、調教師はまだ芝でもダート以上に強い走りを見せれる筈だと 信じてはいたが、【絶望】という文字は、彼の心の片隅を確実に侵食しているのだった・・・
369 :
再会 :03/04/19 20:52 ID:CEhyj+SV
激闘の皐月賞から2週間程度が過ぎ、ユーイチはトレセンにいた この日は、NHKマイルカップに出走する馬 ウォーターシールドの追い切りを任されていた 前走のNZTを大きく出遅れながらも2着にまで食い込んだ実力馬だ だが、馬主が次走にユーイチを指名してきたのであった まさに降って沸いたチャンスと言えた 「うん…うん…ええ反応や!」 追い切りが終わり、ユーイチは手ごたえを感じたようだった そんな折、伊藤調教師が話しかけた 「どうや、福永。なかなか走る馬やろう、こいつは」 「ええ、追ってからの反応もええし、鋭い脚も使えます。 なにより競馬センスはかなりのもの持ってますね」 「俺はこいつならでかいとこ取ってくれると思とるんや。 お前のブラストとどっちが走るかな」 「難しい質問ですね…」 「ハハハ冗談や冗談。ええ追い切りだったで。ご苦労さん」 追い切りを終え、ユーイチは一息ついた。 そこに近づいてくる一人の男 横山典弘だった 「横山さん!」ユーイチはたまらず声を上げた
「おお、福永」 思ったより、横山は明るい表情だった 「あれがウォーターシールドか。なかなかいい馬じゃないか」 皐月賞が終わって、話しかけるチャンスはいくらでもあった しかし、エセーの件もあって今までなかなか横山に話を聞けなかったのだ ユーイチは決心し、あの話を切り出した 「エセーの故障…残念でしたね。」 その名前が出ると、横山の顔がピクッと動いた 「……………… 二人の間に重い沈黙が続く そして横山は腰を下ろし、その口を開いた 「……予感はあったよ。あれだけのレースをしたんだからな。ただ、新聞に書いてあるほど 腱の状態は悪くない。秋までには戻ってくれるはずだ」 横山は茶をすすりながら語った 「エイシンブラストは大丈夫だったのか?」 「……はい。」 ユーイチは少し返答に困った。あの不安がまだ 頭の中から離れなかったためだ。それを掻き消すように肯定した 「そうか…よかったな福永。俺の目から見ても、あれだけの馬はそうそういないよ。 もちろん、豊の馬とエセーもその部類だがな。じゃ、俺はこの辺で失礼させてもらうよ」 腰を上げた横山はメットを被り、ジャンパーを着た 「そうそう、言っておくが今年の藤澤先生のところはとんでもないのがまだ一頭いる。 素質はエセーと同等だと俺と先生は踏んでいる。ヤネは俺じゃなく安藤さんだが 抽選さえ通ればあいつはマイルカップに出てくるはずだ。その時はお前とウォーターシールドが どこまでやれるか見せてもらうよ」 そう言うと、横山はユーイチから去っていった 明るく振舞った横山典弘 だが、ユーイチは見抜いていた 横山の背中からにじみ出る、悔しさを、相棒への悲しみを。 そして、衰える事の無い彼の静かなる闘志を
371 :
山崎渉 :03/04/19 23:41 ID:d/uTkgZ2
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
372 :
山崎渉 :03/04/20 01:23 ID:dxZ2z6ae
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
373 :
山崎渉 :03/04/20 02:49 ID:Eouj4lD0
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
hoze-n
375 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/20 12:57 ID:7S0eV9nt
最強馬、スシトレイン 父Deputy Minister 母父Easy Goer 2歳時、デビュー戦、スピードの違いを見せつけ後続を寄せ付けず大差圧勝。 3歳時、復帰初戦となった黒竹賞(500万下)ではライバルをものとせず圧勝。 この時点で、ダート最強馬の称号はこの馬のものとなり、米遠征のプランが計画された。 そしてむかえたオープン戦ヒヤシンスステークス、圧倒的1番人気のプレッシャーか 少し出遅れ好位からの競馬になり、不覚にも殿負け。この時点で遠征は白紙に、 そして短期放牧に出される。 マーメイドで復帰戦飾るも、一線級牡馬のミルリーフやアレフランスとの対戦を恐れ 宝塚ではなく新潟記念へ。弱面相手になんとか勝利 ネイティヴダンサーの海外遠征→引退、 セントサイモンの引退、 パントルセレブルが骨折したのを見計らい秋天出走 1800がベストのダンシングブレーヴになんとか勝った。 が有馬ではシーバード、リボー、牡馬超一線級の壁の前に撃沈プ 翌年牝馬相手の大阪杯を勝つが、ラフィアン、ブリガディアジェラードを恐れ天皇賞や ミエスクを恐れ安田にも出走しないという屁垂れぶり 挙句の果てに鳴尾記念に出走したらラムタラごときに千切られるw そして宝塚で史上最速馬のドバイミレニアムに敵わないと分かると逃げ帰るかのように札幌記念へ 勿論ニジンスキーに負けるのは分かりきっているので秋天ではなくエリ女に出走 惨敗するがドバイミレニアムの死を見届けると満を持してJCに。がエルに敵うはずも無く 引退レースとなった有馬では実力不足で負けたにもかかわらず落鉄と言い訳してターフを去るのであったwww 最強?名馬?ラッキーチキン馬の称号のほうがお似合いだよゲラゲラ まぁマッキーマスクも逃げ回ってそこそこの成績を残すんじゃないのw
376 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/20 18:58 ID:AS9qx4pN
ぬるぽ
377 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/21 09:17 ID:KNTlFKQY
378 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/21 09:29 ID:0mG9pljS
379 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/21 13:02 ID:nEDEjHha
コイケインザダーク 父ダンスインザダーク 母小池栄子 誰かつづきを・・。
380 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/21 13:10 ID:SMmjLbjI
(抽)オースミハルミ(牝) 父 オースミダイナー 母乳 根本はるみ 誰かつづきを・・・
381 :
no30 ◆gjggxGbbCA :03/04/22 02:22 ID:eSPq+766
『ほんとにダート馬なのか?・・・芝ではやっぱりダメなのか?・・・』 あの若鮎賞での芝適性に疑問符の付く走りを見て、 調教師は今後のロックハンドのローテーションを変更するかどうか、 今一度じっくりと考えているのだった。 『俺は芝でもスケールの大きい走りが出来ると今でも信じている。 勲もダートから芝に変わって、 ロックハンドが戸惑っていただけなのかもしれないと言っていたし・・。 ・・ジュニアグランプリを使ってみて、また前走と同じような走りを見せたらその時は・・・』 愛馬の本来あるであろう芝の能力を信じつつも、 前走の走りで迷いが生じつつあった調教師だったが 自分の眼力を信じて芝のマイル戦へ、当初の予定通り出走のゴーサインを出した。 『やってくれるはずだ・・・必ず・・・』 【(東北)ジュニアグランプリ】 東北地区の交流重賞競争であるこのレースは、 芝の東北マイル王を決めるのと同時に、 勝ち馬には【朝日杯フューチュリティS】のトライアルレース(京王杯2歳Sなど)へ、 東北ブロック代表馬として優先出走権が与えられるレースである。 過去トライアルレースを突破して朝日杯に出走を果たしたネイティヴハートは、 このジュニアグランプリを、新潟、上山勢の他地区の猛者達をぶっちぎり、 6馬身差の圧勝でここをすんなりと通過していった・・ 調教師はロックハンドをマイラーだとは思っていなかったが、 本当に芝適性があるのならばそれでもこのマイル戦であろうとも 当時のネイティヴハートを凌ぐパフォーマンスを見せれるはずだと信じていたのだが、 ジュニアグランプリ当日になって、調教師の切なる願いを嘲笑うかの様に、 主催者側から信じられない発表がなされるのだった・・・
382 :
no31 ◆gjggxGbbCA :03/04/22 02:23 ID:eSPq+766
8頭立ての【te po don 賞】ファイナルプライドはもがいていた・・・ 最内枠からのスタートだったファイナルプライドは、 残り3ハロンの標識を過ぎても先行するフランス馬二頭を追撃しようにも 前に進出することが許されない状況にあった。 前、横、後ろとガチガチに固められた馬券上の人気もあまり無いファイナルプライドは、 今年絶好調のイギリス馬ということもあり他陣営から必要以上に警戒されていたのだ。 ファイナルプライドに跨る気性の荒いフランスの伸び盛りの若手騎手スラフンは、 横をぴったりついて離れない大ベテランジョッキー目掛けて 容赦なく誰にもバレないようにブラインドをいかして得意の蹴りを入れまくるも 逆に怒らせてしまったのか全くどこうとしない。 『やべー・・・全然動けねーや。 ・・・もういいや、どうせ向う正面から手ごたえは最悪でどうにもなんなかったです、 とでもあのインドのおっさんには言っときゃいいや。』 と、淡白なスラフンはあっさりとレースを捨てたのだった。 明らかに急に戦意を喪失したスラフンを見て ファイナルプライドの周りを固めていたジョッキー達は 観念したスラフンをもう一度しっかりと見届けると、 ファイナルプライドを置いて前の二頭を捉えんと一斉に上がりだした! 『・・またあのおっさんどもにやられたよ、こいつ手ごたえはまだあるんだけどな。 あ〜あ、もう追っても届かねーよ、知〜らね。』 進路が開いたとはいえ完全に仕掛けのタイミングを逸したスラフンは、 今夜の若手騎手主催の綺麗どころが集う楽しい楽しいナイトパーティーのことへと 脳内の思考は既に移行していたのだが・・・ その頃・・スタンドの片隅では、呟く様にコッソリと何かを連呼している男がいた・・・
383 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/22 13:50 ID:8hHKln4o
エアフォースワンダーのスレを教えてください
384 :
ロッテルダム ◆u6vMpkBJZg :03/04/22 21:50 ID:L7PguPfE
浮上保守
385 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/23 08:43 ID:eM7VyKWX
age
386 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/23 09:13 ID:LqmRFj+D
ヘンミエミリ 父 サイゴウテルヒコ 母 ヘンミマリ だめぽ
387 :
ロッテルダム ◆u6vMpkBJZg :03/04/24 00:09 ID:z3HbPswH
ほす
388 :
ロッテルダム ◆u6vMpkBJZg :03/04/25 00:51 ID:quZGbFRx
hosu2
389 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/25 17:58 ID:7/wVP7s9
1 :名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/24 01:38 ID:6C+7/KaS
エアグルーヴが史上最強牝馬だって?笑わせるなw
新馬戦でその後1勝もできない駄馬に敗戦後、いちょうSで何とか面目保つも、
阪神3歳ではハイジの影も踏めない完敗プ
桃花賞のファイトガリバーを見てこれは勝てないと思った伊藤雄と武は
結託して嘘熱発で桜花賞回避。なんとかオークスは勝ち取るも
秋華賞でファビラスに敵わないと見ると骨折と偽り、成長放牧。
マーメイドで復帰戦飾るも、一線級牡馬のマーベラスやブリザードバブルとの対戦を恐れ
宝塚ではなく札幌記念へ。弱面相手になんとか勝利
ローレルの海外遠征→引退、マヤノの引退、マーベラスが骨折したのを見計らい秋天出走
1800がベストのバブルになんとか勝ったがJCでは観光気分で珍宝勃てたピルサドに
有馬では骨折明けのマーベラス、強行軍ジャスティスの日欧牡馬一線級の壁の前に撃沈プ
翌年牝馬相手の大阪杯を勝つが、ブライト、ジャスティスを恐れ天皇賞にも
シャトルを恐れ安田にも出走しないという屁垂れぶり
挙句の果てに鳴尾記念に出走したらサンライズフラッグごときに千切られるw
そして宝塚で史上最速馬のスズカに敵わないと分かると逃げ帰るかのように札幌記念へ
勿論スズカに負けるのは分かりきっているので秋天ではなくエリ女に出走
惨敗するがスズカの死を見届けると満を持してJCに。がエルに敵うはずも無く
引退レースとなった有馬では実力不足で負けたにもかかわらず落鉄と言い訳してターフを去るのであったwww
女傑?名牝?ラッキーチキン馬の称号のほうがお似合いだよゲラゲラ
まあアドマイヤグルーヴも逃げ回ってソコソコの成績は残すんじゃないのw
過去スレは
>>2-10
390 :
ロッテルダム ◆u6vMpkBJZg :03/04/25 22:53 ID:ByG044ZJ
ほす3
391 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/26 03:43 ID:jKiqpeh8
392 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/26 04:19 ID:xAIw7gFz
無職栗毛、その口調、岡部じゃなくて岡村じゃんw
393 :
無職栗毛 ◆Ivmf5R7KJ. :03/04/26 22:47 ID:oUUuwR5f
>>392 俺の中では岡部=岡村
完全に同一人物
モデルじゃない
394 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/26 23:22 ID:ivAXmWWX
age
396 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/04/29 11:30 ID:fp88MWBm
age
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけのもっともらしさ(偽善)に騙されるな!!) ●とにかく神経質で気が小さい、了見が狭い(臆病、二言目には「世間」(「世間」と言っても、一部のA型を中心とした一部の人間の動向に過ぎない)) ●他人に異常に干渉して自分たちの古いシキタリを押し付け、それから少しでも外れる奴に対しては好戦的でファイト満々な態度をとり、かなりキモイ(自己中心、硬直的でデリカシーがない) ●妙に気位が高く、自分が馬鹿にされるとカッと怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはたいてい、内面的・実質的に負けていることが多い) ●権力・強者には平身低頭だが、弱者に対しては八つ当たり等していじめる(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる(特に人が見ていない場合)) ●あら探しだけは名人級でウザく、とにかく否定的(例え10の長所があっても褒めることをせず、たった1つの短所を見つけては貶す) ●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格が鬱陶しい(根暗) ●何でも「右へ習え」で、単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ) ●少数派の異質・異文化を理解しようとせず、あるいは理解を示さず、排斥する(差別主義者、狭量、視野が狭い、多数派=正しい と信じて疑わない) ●集団によるいじめのリーダーとなり皆を先導する(陰湿かつ陰険で狡猾) ●他人の悪口・陰口を好むと同時に、自分は他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(自分がそうだから容易に他人を信用できない、ポーズだけで中身を伴っていない、世間体命) ●たとえ友達が多くても、いずれも浅い付き合いでしかなく、心の友達はおらず孤独(心の感度が低く、包容力がなく、冷酷だから) ●頭が硬く融通が利かないためストレスを溜め込みやすく、また短気で、地雷持ちが多い(不合理な馬鹿) ●たとえ後で自分の誤りに気づいても、素直に謝れず強引に筋を通し、こじつけの言い訳ばかりする(もう腹を切るしかない!) ●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
>397 B型もおしえて
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
401 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/02 13:42 ID:Sp7qr5ab
ほとんどの人が皐月かダービーまでしか話考えてないよな
>>401 おれは一応4歳秋の京都大賞典までの話は考えてた
ただ幸が桜花賞勝っちゃったから話のつじつまが合わなくなった
403 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/04 12:36 ID:MkUR5AWh
あげちゃお
404 :
いちろをた :03/05/04 12:41 ID:r0cfXpd9
そんなことよりきいてくださいよ
405 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/04 12:49 ID:kHfaBg4/
406 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/04 13:50 ID:kOcj9Fiu
エアグルーヴとウォーエンブレム産駒最強!
407 :
ロッテルダム ◆u6vMpkBJZg :03/05/05 18:38 ID:Lh2+7BGx
hosu
408 :
ステイステイステイ :03/05/06 20:22 ID:a6McTDPv
ステイステイステイ 父ステイゴールド 母父ナイスネイチャ 2歳暮れ、デビュー戦で単勝7番人気、複勝3番人気の期待に答え早くも3着。 その後も渡辺騎手の背に未勝利戦で2着3着を繰り返すも、余りにレース振りが良く、陣営は思い切って未勝利のまま若葉Sに挑戦させた。 このレースでもステイステイステイは素晴らしい末脚を見せた物の、先頭に躍り出たところで止まってしまい3着に敗れた。 しかし、このレースで自信を得た陣営は万全の体調でステイステイステイをプリンシパルSに送り込んだ。 このレースでもステイステイステイは3着で入線したものの、勝ったタイキロブロイ(父ゼンノロブロイ)の降着で2着に繰り上がりステイステイステイは見事にダービーへの優先出走権を手にしたのである。 しかし未勝利馬はダービーには出られなかった!!! 諦めきれない陣営はそれならばと英国へ遠征、ステイステイステイを未勝利馬でも出走できる英国ダービーに出走させた。 ステイステイステイのジリ脚を克服すべく、渡辺騎手はステイステイステイに大逃げを打たせ、快調に飛ばしたがゴール寸前でガリレイ(父ガリレオ)に差され、大金星はならなかった。 惜しくも2着に敗れたステイステイステイだがレース振りは高く評価されガリレイが回避した愛ダービーでは1番人気に支持されたが、ゴドルフィンのラビットにスタートで先を越され、最後まで抜けないまま殿負けを喫した。 帰国したステイステイステイは小倉の未勝利戦へ出走、単勝支持率99%をえたが3着に敗れ史上最高の万馬券を演出してしまった。 事態を重く見た陣営は、未だに勝てないステイステイステイのために大きな賭けにでた。
409 :
ステイステイステイ :03/05/06 20:22 ID:a6McTDPv
ステイステイステイを新潟に遠征させ、直線1000mコースの未勝利戦に目隠しをして出走させたのである。 スタート直後は戸惑っていたステイステイステイだが、直ぐに調子をつかむとグングン加速して、2着に大差を付け平然と54秒1で楽勝した。 さらにアイビスサマーダッシュに出走したステイステイステイは今度はスタートからスムーズに走り53秒1で圧勝、あっけなく重賞制覇を達成した。 この勝利で自信を得た陣営はステイステイステイを再び英国に遠征させ、直線2000mの英チャンピオンSに出走さっせると、今度も目隠しをして逃げ、ガリレイに五馬身差をつけ圧勝、見事にリベンジを果たした。 この勝利を見た陣営はもう一度周回コースへの挑戦を決意、JCに1番人気で挑む事となった。 しかしこのレースでステイステイステイは最強のライバルと対峙する事になる。 その名はマチカネブリザード(父タイキブリザード母父マチカネタンホイザ)、1勝馬ながらすでにGTで5度二着に入っている強豪である。 レースは目隠しを取ったステイステイステイが逃げ、マチカネブリザードが2番手を進んだが、渡辺騎手がステイステイステイに息を入れさせた時にステイステイステイはマチカネブリザードと並んでしまった。 そしてここから始まった壮絶な譲り合いの末、両者がゴールに辿り着いた時にはすでに最終レースの発走が近づいていた。
410 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/08 21:07 ID:x/g+Hff4
ほすだっぺ
411 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/10 19:19 ID:Jq95b20O
クラシックシーズンだぞおまいらなんか書く
412 :
名無しさん@お馬で人生アウト :03/05/10 19:49 ID:8K13WmiZ
<<409 お前はばかか?ここはアグネスタキオンを語る所だろーが!
413 :
名無しさん@お馬で人生アウト :
03/05/12 12:43 ID:7vnJSVLU .