1 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 18:43 ID:l9+g2F5N
小説スレです。
前にエロ小説スレがあったのですが、
エロを抜いても単純に面白かったと思います。
皆さんも小説書いてみませんか?
2 :
さとし ◆BLgROCHYvg :03/02/19 18:43 ID:t9nlJJCL
2げっとだぜ!
3 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 18:44 ID:l9+g2F5N
「メルトモになろうよっ」
「何それ」
「わかんない。厩務員さんたちがね、話してたの盗み聞きしちゃった。
仲良くなろうってことなんだと思う。すごい楽しそうに話してたし」
「……」
胡散臭そうにファインモーションを見るシンボリクリスエス。
ファインモーションが無言のまま通り過ぎていこうとするシンボリクリスエ
スを呼び止めてから、もう数分が経過している。
無口で知られるシンボリクリスエスと、明るく素直なファインモーション。
初対面ではないが、一度も会話らしい会話を交わしたことがない二頭である。
ファインモーションはシンボリクリスエスに対し、苦手意識と親近感とが織り
交ざったような、微妙な感覚を抱いていた。何だろうこの気持ち。大レースに向
けて、ただ単に気持ちが高揚しているだけなのかもしれない。けれど、この高ぶ
りが初めて会ったときからずっと続くというのはどうだろう。
4 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 18:44 ID:l9+g2F5N
あ、また行っちゃった。
自分を見ようともせず通り過ぎようとしているシンボリクリスエスの後姿を見
送りながら、ファインモーションは身体の奥から声を絞り上げようとした。
「先日はありがとうございました」「お互い頑張りましょう」
「良いお天気ですね」「体調どう?」
シンボリクリスエスに会えたら掛けようと思っていた第一声である。
しかし、とっさに出た言葉が、
「メルトモになろうよっ」
だったのだ。ファインモーション自身でさえ訳がわからない。言われたシンボリク
リスエスはもっと理解不明だろう。
「あのねっ、私、やっぱり挨拶って大事だと思うのね、でね、アナタと私は仲良
しさんまではいかなくても初対面ではない訳で、だからあのそのなんていうかこう
いうのってほらだいじっていうか……」
「……メルトモって、知ってるよ」
「は?!」
一人で動揺しているファインモーションを尻目に、シンボリクリスエスがぽつりと
呟いた。
5 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 18:45 ID:l9+g2F5N
「電話で文字をやりとりする人達のことだと思う。電話知ってる?」
「あ、うん、耳にあてて喋るヤツだよ……ね?」
「そう。今は文字でも喋れるんだって。それが『メール』。やりとりする相手が
『メルトモ』まあ、俺らには関係のない話だけど」
「あ、うん……そうだね、電話持ってないもんね……」
ああ、きっとバカだと思われた。あんなこと言うつもりじゃなかったのに。
ファインモーションはどうしようもない自己嫌悪を感じて胸が痛くなった。
なぜだろう、他の馬たちとなら、普通に喋れるのに。何でメルトモなんて訳の
分からないこと言っちゃったんだろう。
「あ……えっと、ごめんなさい。くだらないことで呼び止めちゃって。びっく
りしたよね。次のレース、実はアナタと一緒に私も出るんだ。お互い頑張り
ましょうっ……」
ファインモーションはシンボリクリスエスの視線を感じるその場所にこれ以
上居たたまれないと思った。呼び止めなければよかった。もっと自然に親しく
なれる方法があったはずだ。どうして今声をかけてしまったのだろう。
ファインモーションは力なくシンボリクリスエスに背を向けた。
シンボリクリスエスの歩く音がやけにこだまする。
6 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 18:45 ID:l9+g2F5N
「でも」
ファインモーションは背後に聞こえた声に耳を疑った。
「えっ」
「本当にメルトモになれたら良かったな」
「……」
静かにゆっくりと、シンボリクリスエスの足音が遠ざかる。
ファインモーションは何が起こったのか理解出来ない様子で身体を硬直させ
ていたが、意を決した形相で素早く振り返ると、叫んだ。
「あのっ、私、ファインモーションって言います!もし良かったら、覚えててっ!」
シンボリクリスエスの足音が一瞬、止まった。
「知らない訳がないだろ」
他にも話し足りないことが沢山ある。
彼ならきっと、的確な答えを返してくれるはずだ。
ファインモーションは頭を一振りすると、足早にシンボリクリスエスが去った
後を追った。
7 :
1:03/02/19 18:47 ID:l9+g2F5N
エロスレからの転載ごめんなさい。
9 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/19 22:53 ID:xFTu2fQK
あげ
10 :
名無しさん@お馬で人生アウト:03/02/20 16:46 ID:k5zrPzCE
ガンバれ
11 :
小塚礼:03/02/21 09:33 ID:KYmMeXqy
とある牧場の中で1頭の牝馬がたたずんでいる。
2月の北海道・・・彼女に吹きつける風はまだまだ冷たい。しかし彼女は
寒風など気にせずにジッと空を見つめている。
そこに彼女にしか見えないものがあるかのように・・・。
『・・・もう、3年も経つのね・・・』
彼女は懐かしそうに目を細めた。
3年前
彼女はこの牧場で初めてその牡馬に出会った。ほぼ同じ時期に走り、同じトレセンに
属していたのに不思議と彼とは行き会うことはなかった。がらにもなく緊張した。
「ど、どうも・・・、はじめまして。あ、あの・・メジロドーベルです。よろしく」
とにかく緊張をほぐそうと彼女から話し掛けた。どもったのが自分でも分かる。
少し顔を火照らせて彼の反応を待った。
彼は興味深そうな表情で彼女・・・メジロドーベルを見ていた。胸が高鳴る。
「えーと、あの・・・」
メジロドーベルが更に顔を赤くして話し掛けようとしたその時、
「ん?ああ俺の名前だっけ?御免、考え事してたから」
彼が思い出したように話してきた。
「俺はエルコンドルパサー。今日はよろしくね」
初めて聞いた彼の声は、大空を舞うコンドルのように伸びやかだった。
12 :
小塚礼:03/02/21 10:27 ID:KYmMeXqy
そう、今日はメジロドーベルにとって生まれて初めての種付けの日。その最初の
相手に選ばれたのが、今目の前にいるエルコンドルパサーだった。
これまで走ることのみに生きてきた彼女にとって初めての種付け、しかも相手は年下とはいえ
去年欧州で大活躍した名馬である。緊張するなと言うほうが無理だろう。
「考え事って・・・何を考えてたの?」
「あー、いやー・・・何かイメージと違うなって」
メジロドーベルはその返答に戸惑った。
『イメージって、やっぱり私に対するイメージよね?どういう事?もしかして、
印象が良くなかったのかしら・・・』
若干の不安が心の中をよぎる。
「いやーほら、GTを5勝もしてるって聞いていたから、筋肉がモリモリで体重が600キロ
位あって、それこそ男みたいな人(馬)を想像してたんだよ。でも実際会ったら普通の・・」
「あ、あなた何てことイメージしてるのよおお!そりゃG1勝っていれば他の牝馬よりは
多少はゴツいイメージ持たれても仕方ないかなとは思うけど、いくらなんでもイメージが
飛躍しすぎでしょう!?これでも、初めての種付けで緊張してるのに・・・」
メジロドーベルは早口でまくしたてた。
「で・・・少しは緊張、ほぐれました?」
「・・・・・・え?」
エルコンドルパサーの一言でメジロドーベルは気がついた。
今大声を出したことで、こころもち気持ちが楽になったような気がする。
「・・・もしかして、私の緊張をほぐす為に?」
エルコンドルパサーは少し照れたように笑った。
「でも、さっき言ったイメージは少しは持ってたんだけどね」
「あー、ひっどいのねー、GT5勝馬に向かって〜」
メジロドーベルは笑った。そしてエルコンドルパサーも笑った。
2頭で大笑いした。
13 :
タプダンスシチ:03/02/21 10:30 ID:K751IRlg
14 :
タプダンスシチ:03/02/21 10:30 ID:K751IRlg
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15 :
タプダンスシチ:03/02/21 10:31 ID:K751IRlg
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16 :
小塚礼:03/02/21 10:35 ID:KYmMeXqy
時間が、ないです。それに眠いです。
思い付きで書いたから、まだ続きは考えていません。
種付けの話だけど、当然エロはありません。エロは向こうで書いてるし。
うまい事続きを思いついたらまた書きます。
17 :
名無しさん@お馬で人生アウト:
おまえもほんと懲りねーヤツだな