◆競馬板リレー小説part3◆

「みんなぁっ！！いっくぜぇっ！！」
豊が鞭を掲げて叫ぶ。
武軍団5人がまばゆい光に包まれ、変身する。
豊「タケレッド！！」
伸「タケブラック！！」
邦「タケグリーン！！」
幸「タケイエロー！！」
英「タケグレー！！」

全員「ジョッキー戦隊タケレンジャー！！」
しかし、伸だけ騎手経験者で無かった。皆、敢えてそのことには触れなかった。

しかし伸だけは調子がおかしい
何かが足りないのだろうか．．．

「んもう〜、しょうがないなあ、伸くんはぁ〜。」
間延びした口調で喋りながら現れたのは、２２世紀からやってきた
ﾄﾞｷｭｿ型ロボット・タヴァラえもんだった。
「スペシャルブレンドドラッグ〜」
タヴァラえもんは腹に付けた謎の袋から怪しげなクスリを取り出した。
「これを使えばどんなに鬱な気分でもあっという間にゴートゥーヘヴン！」
タヴァラえもんはそう言うと、もうクスリはイヤだと叫ぶ伸に無理矢理
スペシャルブレンドドラッグを注入した。

「タヴァラえも〜ん！同じ前科モン同士、これからも仲良くしてね〜！」
懇願する伸。
「・・・うん、うん・・・」
涙ながらに頷くタヴァラえもん。
「伸くん。俺はいま、友人のナカタくんより大切な友人を得た気分だ・・・」
タケレンジャーが見守る中、熱い抱擁を止めようとはしない二人だった。

伸ちゃん！
ノルマはこなしたの？

そういいながら現れたのは…

ビキニ姿の河村ひかる。全盛期に比べるとやや豚化傾向。

「ひかるさん、おれ、行き付けの風俗店でパクられたんだ・・・知ってた？」
ひかるに逮捕時の経緯をカミングアウトすることで、自らを理解してもらおうとする伸。

それを聞いたひかるのリアクションは・・・！？

「あぁ！？てめえキモイんだYO！！」
ヤンキー上がりの出自を隠し切れないひかる。
卒倒する伸。

豊「兄さぁ―――――――――――ん！！」

タケブラック戦死。

タケブラックは2ch競馬板に戦場を移し
ﾁｮﾝﾜﾁｮﾝﾜと名乗って活動をはじめた。

一方

タヴァラは空き地でシャブを打ったのち、
最新の楽曲、「ズボンの折り目」 を唄い出す。

　折り目　つける　つけられる　折り目　つける　つけられる
　日本語的には　不文律　数学的には　方程式
　血統的には　ノーザンダンサーの肌に　サンデーサイレンス
　疑問は　悪だ　ごめんなさい　文句を　言うな　言えません
　Oh!　ジーザス・クライスト　磔（はりつけ）
　大衆の正義という　人類史上最大の　悪
　おれの　ズボン　その　折り目　初のデートで　引け目　トラウマ
　一生　消えない　傷痕　人の運命は　一本の線　のようなもの
　ズボンの　折り目　のようなもの
　六法全書も　諺も　閻魔も　鬼も　呆れてる

ジャイアンは、自分の開く 「リサイタル」 が密かに評判が悪いコトを知っていた。
そんな折、空き地で独り唄うタヴァラの歌を聴きひとこと。

「おれ、なんだか自信が湧いてきたよ・・・！」

こうして、タヴァラは一人の少年の魂を救ったのだ。