なりたとっぷろおどの萌えよ鬱魂!日記

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568小島良太
今朝、調教終えて俺は昨日親父に言われた通り、黄色と黒のペンキを買いに行った。
お金の方は西川オーナーが出してくれるからいいのだが、やはり俺の気持ちは鬱のままだった・・・。
自分達の厩舎の馬房が黄色と黒になると思うと・・・。そう考えただけで黄色と黒が嫌になってきた。
街中でマツモト○ヨシの看板を見ても、リ○インの瓶のデザインを見ても、ポケ○ンのピカ○ュウを見ても・・・。
・・・なんか黄色と黒が嫌になった。
ただでさえ今でも俺は桃色がコンプレックスになっている。
現に未だに花見シーズンは嫌になる。咲き乱れる「サクラ」の桃色の花・・・。
今年はいつもより早く、この季節を迎えてただでさえ鬱な日々なのに、黄色と黒まで・・・。
これ以上嫌いな色が増えるのは鬱だ・・・。

そんな時、青い空を見上げた。ふんわりと浮かぶ白い雲・・・。
ああ、空の青さと白い雲だけは変わらない。心が安らぐ。
確かに「サクラ」は桃色と白だったけど、白は目立たなかったから嫌いにならなかった。
白だけでも嫌いにならなかった自分に感謝したい。心底そう思った。
そしたら正面からサングラスをかけて歩いてくる若いのが・・・あれは北村宏司?
なんでだろう?こんないい天気なのに・・・しかしすれ違い際に聞こえた一言で疑問は解決した。
「・・・ああ・・・ダイワ・・・」
・・・確かにダイワテキサス降ろされて以来、あまりダイワさんにいい思いをしていないと聞いていたが、そこまでダイワコンプレックスとは・・・。
しかしよく考えたら、青い空と白い雲はどこまでも追いかけてくる・・・。せめてサングラスかけたい気持ちも分からないでもない・・・。

そんな北村に同情しながら歩いていると、そこにはJRAの清掃職員の服を着て仁王立ちしている親父と西川オーナーの姿があった。
「遅かったな、良太。さぁ始めるぞ」
満面の笑みの親父と西川オーナーを見て、改めて鬱になる俺だった・・・。