■競馬のFLASHみたいやつはここに来い!■

このエントリーをはてなブックマークに追加
12ツキノイチバンのが見たいな・・・。
ツキノイチバン

伝説的、不敗の名馬。十一戦全勝。
デビューしてよりただの一度の敗戦も無いという、
まさしく名前通りのナンバーワンホース。
彼の逸話は、それこそ枚挙に事かかない有り様。
曰く「中央G1三勝のイナリワンより、遥かに上」。

彼の特筆すべきは、その虚弱な体質だろう。
元々レースに耐えうるような身体ではなかったが、じっくりと休養をとる事で、
辛うじて出走を可能にしていた。しかし、満足に調教も行えない身体でもあった。
ツキノイチバンは実質一本の追いきりだけで、全てのレースを勝ち抜いていった。
しかしその反動は大きく、レース後には全身衰弱の様な症状がおとずれたという。
その為、一度として満足なローテーション、状態でレースを使えた事はなかった。
それをただ純粋能力のみで勝ち抜いたのだから、その真の実力たるや、恐ろしいものがある。
13ツキノイチバンのが見たいな・・・。:02/03/05 00:45 ID:t0OXYFR4
彼の会心のレースにアフター5スター賞G3があるが、当時絶好調のグローリータイガーを、
気合を付けただけで馬なりのまま置き去りにしてしまった。
その際の実況セリフ「不敗神話が生きている!」は、最高の実況だった。
今でも泣けてくる。まさしく南関東の砦であり、不敗神話だった。

彼の持つ伝説としては、出走したレースの単勝配当のほぼ全てが110円か120円というものがある。
当時最強クラスの、ブルーファミリー、ハシルショウグンと対戦し、
初めて160円の配当をつけた。それほどまでの能力がある馬だった。

最高の逸話として、こんなコメントがある。
地方中央交流元年を翌年に控え、陣営からこんな言葉が漏れた。
「もしこの馬が負ける事があるとすれば、それはあの兄弟以外には考えられない」。
あの兄弟―――とは、当時中央競馬を席けんしていたビワハヤヒデとナリタブライアンの事。
安田記念挑戦を視野に入れ、このコメントが飛び出してきたのだ。まさしく、驚異の馬だった。
14ツキノイチバンのが見たいな・・・。:02/03/05 00:45 ID:t0OXYFR4
だが―――中央へ挑戦する為には、南関東で頂点を極めなければならない。
その体質の為、出走できるレースが限られているツキノイチバンだったが、
それでも勝たねばならないレースが二つあった。グランドチャンピオン2000と、東京大賞典である。

これに関しても特筆事項があった。「出れば勝てる」―――
まさしく、出走すれば勝てる馬だった――ツキノイチバンは。陣営はそう言っていた。
地方の代表権を獲得する為には、この二つは勝たねばならないレースだった。
陣営は意を決し、ツキノイチバンをグラチャン2000に送り込む。ここまで十一戦全勝。

レース、スタート。ツキノイチバンは馬なりのまま、三コーナーをまわり、
先行集団を射程圏におさめる。だが―――そこまでだった。
ツキノイチバンはレース中に重度の故障を発生。
予後不良として安楽死処分になった。