1 :
_:
あ
オナってからな♪
2 :
:02/01/23 02:18 ID:qHpfNEm1
2 ずざー
3 :
あげ:02/01/23 13:44 ID:SeQRzs04
哀れなスレッドに何か書き込んで上げようよ
4 :
名無しさん:02/01/23 13:49 ID:gBJ+HczU
雑談スレ?
5 :
あげ:02/01/23 13:51 ID:SeQRzs04
うん、せっかくの糞スレだし、適当にみんな独り言を書いていってあげて。
6 :
:02/01/23 13:53 ID:dpfL0iqE
昼休み終わってんだよ、相方早帰って来いや!
7 :
あげ:02/01/23 13:58 ID:SeQRzs04
ハナハナモーニング、マンセー
8 :
:02/01/23 14:01 ID:DEhltfOK
こっちだって寝てないんだよ!
9 :
お馬人生セーフ:02/01/23 14:38 ID:X9ZmPXO2
この駄スレつかっていい?
第一章 目撃
1998/11/29。おれはいろいろなことを回想しながら、
府中競馬場を続くトンネルを歩いていた。
自信は半々、正直レースの発走が怖かったかもしれない。
最初に思い出したのが、あの日。デビュー戦だった。
1997/11/08。エリザベス女王杯の前売りを後楽園WINSで買うため、
朝から水道橋駅前のマックで友達を待っていた。
新聞にざっと目を通す。東京3Rダ1600Mは新馬戦か。グリグリ◎の1頭の馬に目がとまった。
ま、新馬戦の評判馬にはよくあることだが、この馬の名前は初めてだなあ。一応注目しとこ。
ということで、3Rに赤ペンでチェックした。
ほどなく友達が来たので、WINSへ向かうとちょうど2Rが終わり、
3Rのパドックの映像が流れていた。
そうそうこのレース、なんか評判の馬がでるらしいよ。みておこうぜ。
とツレに促し、馬券はかわないまでもモニターの前を陣取り、鑑賞できる準備をした。
いつもの期待だおれじゃねえの?血統もよくわかんねえし。
ツレの会話に、まあなよくあることだしな。
と、いいつつも柱を見た瞬間のなんだかわからない雰囲気が気になっていた。
本場馬入場も終わり、ゲートイン。
あ、4Rも新馬でグリグリ◎の馬がいるな、と流し読みしながら、そろそろ発走となった。
スタート。1頭あおり気味に出遅れる。
おい!人気になってる馬がでおくれたんじゃねえの?
ツレの声で柱の番号に目をやると確かにそうだ。やっちゃったか的場。
とんだとんだっ ちょっと半笑いのツレをよそに、レースの続きをみる。
出遅れた馬は最後方。見た目ペースも遅く、ダにありがちな先行なだれ込みのレースか?
などと思って見ていると、出遅れた馬が3角〜4角にかけてまくり気味に進出する。
おいおい、いいかげんなレースするなあ。おい。
ツレの独り言をよそに4角出口では既に中段だ。
直線に入り、大外からぐんぐん延びる。
先頭の馬も、後ろの馬郡を引き離しに掛かってるが、さらに外から延びる。
的場がムチを使ってる様子もない。モニターに釘付けになる。
残り350で先頭。200で後ろとは4馬身ほど。さらに2着は馬郡から5馬身ほどある。
すっかりツレも無口だ。トリハダがたつ。
さらに突き放す。もう馬を追ってる様子もない。これは圧勝だ。
すごいモノをみた。そう思ったときにはゴールだった
そのままゴールしたときには、7〜8馬身ほどあっただろうか。
2着の馬から馬郡までは10馬身以上。
電光掲示板に着順と時計が表示される。
みたか?
おう。とうなずいたような気がしたが、ツレはすっかりモニターを凝視して、
聞いているのかいないのか。
まわりがざわつく。明らかにモノが違ったのはそこに居た全員が思ったはずだ。
こいつはつえーなー。と近くのおっさんがつぶやくの無理はない。
このとき、世界が、日本の競馬を驚異に思う馬がデビューしたと思った人は何人いただろか。
16 :
:02/01/23 14:59 ID:SeQRzs04
その馬の名前は何だい?
17 :
名無しさん@お馬で人生アウト:02/01/23 15:00 ID:IBoRL0TH
グラスイーグル
18 :
:02/01/23 15:06 ID:PvHMV36R
シェリルウーマン
第二章 ライバル
すっかり、興奮しきったおれとツレ2人は4Rのグリグリも見ず、さっさと昼飯にいった。
すごかったなあ〜と話しつつも午後の特別と女王杯の検討することにした。
メインの京王杯にグラスワンダーが出る。それは知っていた。
ここまで2戦2勝。しかも新馬−オープンと着差を広げ、既に怪物と呼ばれていた馬だ。
ここはグラスでしょうがねえだろ。他の2歳Sの勝ち馬との馬連でどんぐらいつくかな?
と話しをフリつつ、馬連2点買うことを決めた。
女王杯はダンスパートナーが人気になってるな。とダベりながらも、
メシを食い終わり、午後に備えることにした。
9・10Rと全くいいところが無く馬券をはずし、メインはとらないとヤベエなあ。
と、オッズを確認するとグラスの単勝は1.1倍。
クリールサイクロン・タケイチケントウとの馬連も一桁でつかない。
ここはきっちりとっとくか。と馬券を購入しレース観戦のためモニター前を陣取る。
21 :
:02/01/23 15:07 ID:q9bx0zn3
マジレス
エルコンでしょ
22 :
名無しさん@お馬で人生アウト:02/01/23 15:08 ID:qPlAgrTr
el kondor pasa?
スタート。
レースはよどみなく進み、タケイチは先行。
グラスは絶好の中段で虎視眈々と狙っている。
こりゃ大名マークだな。負けねえわ。
ツレの言葉にうなずきながら、サイクロンの位置を探す。
いつもの通り後方待機だ。
さすがにこれは取れたかなと安心しながら、直線にはいった。
あっという間にグラスが先頭だ。ムチをくれるとグングン延びる。
こりゃあ強ええ。
しかし、サイクロンがもたつく。タケイチも延びない。
すっかりおれは顔面蒼白だ。
グラスがどんどん延びる中、内から黄色の帽子飛んでくる。
なんだ?と柱を見ると、マチカネサンシローだ。
やられた・・・
前走のオープン特別でもグラスの2着じゃねえか。押さえりゃよかった。
と後悔したときはもうグラスはゴールに入っていた。
結局グラスが5馬身ほど離し圧勝。2着もマチカネで決まった。
最後外から延びたサイクロンが3着。ばてたタケイチが4着。
今日はあかん。すっかりがっくりだよ。
が、グラスの強さは確認できた。あれは本物だ。
次の朝日杯でも人気の中心だろう。
そんなことを思いつつも、今日の午前に見たあの馬がでてくれば。
きっとおもしろいレースが見られる。と密かに期待していた。
女王杯を買う資金がすっかりなくなっていたので、
ずっと買い続けているエイシンカチータの複勝と、
ダンス−エリモの馬連のみを買い、WINSを後にした。
しかし午前のあいつ強かったなあ。出遅れてたぜ。
しかも直線だけで7馬身だって。2着と3着の差は大差だし。
帰路でそんな会話が出るくらい印象に残っていた。
きっと大舞台に出てきてくれるはずだ。
そのときおれは、エルコンドルパサーのファンになった。
今日の独り言はこれでおしまい。
明日もこのスレ残ってるといいな・・・なくなるか。
26 :
名無しさん@お馬で人生アウト:02/01/23 15:12 ID:IBoRL0TH
グラスグラード
マチカネキモッタマ
27 :
:02/01/23 15:14 ID:dF7lgJij
ところでIDが変わったり戻ったりするのは何故??
漫画喫茶からの書き込み?
>>27 連続カキコミていわれるので、串を変えて書き込んでます。すんません・・・
29 :
:02/01/23 15:17 ID:dF7lgJij
>>28 謝る必要ないよ(W
駄スレなんだし・・しかもsageてるし
30 :
名無しさん:02/01/23 15:33 ID:gBJ+HczU
2日連続徹夜してるので眠い
けど寝れない・・・
31 :
名無しさん@お馬で人生アウト:02/01/23 17:50 ID:3QQIfGjW
なんかちょっと続き期待コソーリage
32 :
:02/01/23 21:00 ID:SeQRzs04
あげ
案外りょ〜スレ。
34 :
:02/01/24 01:18 ID:DfncKv9p
シルヴァコクピット最強!
次走は凱旋門賞へ直行!
35 :
ジフキセキ:02/01/24 01:19 ID:GhfuFMbw
続き書いてくれるの?>お馬人生セーフ
ちょっと期待しつつsage進行希望
36 :
_:02/01/24 01:46 ID:k8nWM/zy
オ ヤ ス ミ
37 :
2:02/01/24 01:55 ID:veTLAZGh
2!
38 :
:02/01/24 02:03 ID:9B5/k4Qw
39 :
:02/01/24 08:02 ID:on+t0Mm4
age
第三章 次走
その日からおれは、エルコンドルの次走の情報を探すようになった。
次はどこだ。芝か。いきなり朝日杯か。
翌週月曜の新聞に、調教師二ノ宮は朝日杯には使わず、
じっくり調整していく事を明言していた。
新聞の評価も大絶賛。ダートに関しては相当なところまでいくと記述されてあった。
血統は父キングマンボ。あの女傑ミエスクの息子で欧の名マイラー。
母はサドラーズギャル。父にサドラーズウェルズを持つ未出走馬で、
エルコンドルは馬主自らの配合だそうだ。
○外なのでクラシックは無理だが順調にいき芝さえこなせば、
マイルCの有力候補になるだろうと書いてあった。
そんな中、朝日杯。グラスワンダーだ。
前評判通り、いや前評判以上の圧勝劇を見せた。
リンドシェーバーのレコードを破った。1分33秒台に突入するスーパーレコード。
レースぶりにも余裕があった。
間違いなく来年の主役の1頭だろう。本当の怪物かもしれない。そう思った。
このときまだ、ほとんど名前を知られていないであろう、
エルコンドルとの対戦を楽しみにしていた人は果たしていたのだろうか。
そんなことを思いながらテレビを見ていた。
同じ時期、エルコンドルの次走予定が決まった。
年明けのダートを使う。
芝を使うかもしれないともいっていた師に、正直ちょっとがっかりしたが、
まだ裏街道でいい。いつか日の目をみるはずだ。
某キャロ○○ラン○の某掲示板に、
エルコンドルパサーという名前で書き込みがあった。
どんなことが書いてあったかは詳しくはわすれてしまったが、
なんか同じこと思ってる人がいると思い、
注目している人がいたのかと、ちょっとうれしくなった。
そして、注目の次走が決まった。
1998/01/11 中山6Rダ1800M 3歳500万下条件
鞍上は的場。グラスワンダーの的場だ。
デビュー戦を見た友達に中山へいこうと誘ったが、
はあ?なんで条件見に中山までいくんだよ。
大きいレースがあるわけでもないし。メインは京成杯だろ?
たしかにエルコンドルパサー強かったけどよお。
グラスワンダーのほうがつええって。
一人で中山へ逝くことにした・・・
第四章 確信
条件戦を見るために早起きし、新聞を買う。こんな事は初めてのことだ。
中山競馬場へ向かう電車の中で、真っ先に6Rの柱を見る。
案の定というか、エルコンドルに◎が並ぶ。
洋一郎は別の馬に◎か。あいかわらずだ。
こりゃあ配当は期待できないな、今日は見るだけか。
などと思いながら、他の柱を見ながら予想を続けた。
1時間ほどで、中山につくとちょうど5Rの発走準備となっていた。
さっそくパドックへ行くと、人はまばら。柵前でエルコンドルを探す。
望遠鏡を取り出し、アップでも観察する。
あれがエルコンドルパサーか・・・
ほれぼれだぜっ とか馬を見る目なんかこれっぽっちもないくせに、
そんなことを思ってしまう自分がちょっと恥ずかしかったが、普通によく見えた。
ほどよく気合いも乗り普通の状態だ。
ちょっとチャカつくが、落ち着いているか。こういう馬なのか。
後ろを振り向きオッズを確認すると、単勝は1.2倍。
まじか!?と確認したがやはり現在1.2倍だ。
単勝馬券を買おうと思っていたおれだが、逆にちょっとうれしくなってしまった。
今日は負けられない、じゃないな。勝ち方が問題だ。
早速馬券売り場に行き、1000円だけの応援馬券を購入し、
本場馬のゴール前でレースを待つことにした。
ダートはちょっと湿っているか?
既にG1のレース前のような興奮を覚えていた。
本場馬入場で出てきたエルコンドルを目で追いながら、
もう一度柱をチェックし、このメンバーなら大丈夫だ。と自分にいいきかせる。
そしてスタート。
まただ。前走に比べて幾分ましだったが、やはり出負けした。後ろからのレースか。
しかし今回は違った。
的場が気合いをつけると、後方から一気に先行集団にとりつく。歓声が上がる。
またもやデタラメなレースだ。
あっという間に2・3番手にとりつくと、ジョッキーは押さえた。
そのまま3角を周り、動きの無いまま4角へと向かう。
的場が外から仕掛けた。4角出口で既に先頭だ。いい手応えだ。勝てそうか。
直線入り口でムチを使う。2馬身出る。追う。差が開く。
またもやトリハダが出る。5馬身・6馬身。
ぉぉぉ。とスタンドから低い歓声が上がる。
おまえら、これがエルコンドルパサーだ。覚えておけ。
心の中でつぶやく。あっというまにゴール板を通過する。強い。
しばらくして2着・3着と入線し、全馬がゴール板を通過した。
大差勝ちか、と掲示板をみると、9馬身差だ。
9馬身。強い。確信した。ナドアルシバ競馬場を思い浮かべる。
メインの京成杯は4歳の重賞で、
エルコンドルのデビュー戦で2着だったマンダリンスターも出走していた。
どれどれ、とレースを見ていた。
マンダリンスターが勝ってしまった。
結局単勝は130円だったので単勝馬券を財布にしまい、帰路についた。
その日はずっと軽いな興奮状態だった。
デビュー戦を見た友達からも連絡があったが、
ほとんどエルコンドルパサーがどんだけすごかったかを話していたと思う。
これからどんな馬になってくれるだろうか。と。
47 :
:02/01/24 12:38 ID:NScPQ1a5
ageてみる。
第五章 雪
その後、師から次走以降のプランが大まかに発表された。
共同通信杯>NZT>そして本番NHKMCだ。
ついに重賞。ついに芝だ。そしてついにメジャーデビューだ。
既にダビスク掲示板やあめぞう競馬板で何度か話題に上っていたが、
まだまだ知名度は低かった。
ずっと追いかけている馬が、世間に知られるというのは結構うれしいものである。
十分なレース間隔をとり中間も至って順調であり、
次走も予定通り2月の通信杯に決まり、レースも近づいてきた。
師は、芝でどんなレースを見せてくれるか。楽しみですね。と余裕のコメント。
しかしここで思いもよらないことが起こった。
雪だ。
2月に雪はめずらしくない。しかし・・・
雪降ってるから競馬場にもいけねえな。と友達にいわれ、
しょうがない。と思いつつ、せめて芝でレースを行ってくれ。と願っていた。
翌日、雪はやんだが、芝レースのダート変更が発表された。
またもや芝はお預けか・・・
結局今回もダートでのレースとなった。
ライバルをチェックすると、同じくデビューからダ負け無しのハイパーナカヤマ。
デビューから2戦2勝の前走重賞で負けたが人気になってたドクトリン。
果敢に芝に挑戦してきたはずだったインテリパワー。あとはフジラッキーボーイなどだ。
しかしどの馬もダートの出走回数が少なく、
今回はエルコンドルにとっては有利な変更との意見がほとんどだ。
ハイパーも同様だろう。
PATの入金も事前に済ませている。
しかしスーパー競馬が始まる時間まで落ち着かない。
人気はエルコンドルとハイパーが二分。といってもエルコンドルのほうはまたもや1.2倍だ。
テレビの向こうの井崎も、今回はエルコンドルとハイパーでしょうがないとあきれ顔だ。
大川のパドック診断も別段悪いところもなく順調だと伝えている。
問題は相手だけだ。ハイパーがどんだけ強いのか。この馬も過去2戦は楽勝だ。
結局最終オッズも1.2倍とつたえられ、発走時間となった。
51 :
:02/01/24 15:05 ID:on+t0Mm4
期待あげ
>>35 いちおうこのスレが削除されない限り続けていこうとおもいますが。
ここ削除依頼だされてるんだよねん。
読んでくれる人がちょっとでもいればいいんだが。。。
第六章 不満
グレードのつかない重賞。しかし世間の注目は集めていた。
ゲートも順調に収まり、スタートとなった。
とりあえずはゲートの出を凝視する。
やった。3戦目にして初めてまともに出た。
スピードの違いで先団にとりつく。
逃げるのはドクトリン。その後ろにインテリパワーを確認した。
エルコンドルはというと、前のハイパーをがっちりマークする形で4番手。
絶好位。手応えも十分。
ダートで負けてはいられない。そんな気迫が伝わってくる。
最後方のミツルリュウホウまで幾分縦長の展開となるが、ペースはそんなに速くは見えない。
4角、エルコンドルの後ろ、ショウナンの手が激しく動く。ハイパー岡部も仕掛けた。
一気に先頭に躍り出る。
む?
だがまもなく的場が手綱をしごく。コーナー出口でハイパーに並ぶ。
馬体があわさったのは一瞬だけだった。
瞬発力だけで、2馬身突き放す。
岡部も必死に食い下がるが、差が詰まらない。
ゴール前50で的場が追うのをやめるのが見えた。
ミツルが最後方から3着に押し上げたところで、エルコンドルはゴール板を駆け抜けた。
文句のないパフォーマンスだったはずだ。ダートで4歳に敵はいない。
しかし・・・
前2戦のデタラメなレースが見たかったのか。大手を振って素直に喜べなかった。
2着と3着は5馬身開いている。ハイパーも強かったのだ。
そう自分に無理矢理いいきかせるも、やはり釈然としないまま、共同通信杯は終わりを告げた。
自分のなかで、既にそこまでの馬のイメージになっていたのだと改めて感じた。
このパフォーマンスではあの去年の朝日杯を勝った怪物には勝てない。
底がみえたんじゃねえの?ま、芝が見物だね。
悪態をつく友達を無視し電話を切る。
次の日の新聞に、この後、予定通りNZTからマイルCへのローテンションが改めて示された。
芝はどうか。NZTにはグラスワンダーも出走予定だ。
的場はグラスとの比較を聞かれ、どっちもすごい馬。底が見えない。正直身体が2つほしい。
と漏らした。
とんでもないモノが見られる予感がしていた。
しかしこのあとあんなニュースが飛び込んでこようとは・・・
今日はこれでおしまいです。
56 :
_:02/01/24 22:49 ID:kczmddNd
期待ageeee
57 :
お馬人生セーフ ◆icqH/SlM :02/01/25 17:27 ID:+vm4oatH
さがりすぎてるので一回あげよう・・・
第六章 不満
グレードのつかない重賞。しかし世間の注目は集めていた。
ゲートも順調に収まり、スタートとなった。
とりあえずはゲートの出を凝視する。
やった。3戦目にして初めてまともに出た。
スピードの違いで先団にとりつく。
逃げるのはドクトリン。その後ろにインテリパワーを確認した。
エルコンドルはというと、前のハイパーをがっちりマークする形で4番手。
絶好位。手応えも十分。
ダートで負けてはいられない。そんな気迫が伝わってくる。
最後方のミツルリュウホウまで幾分縦長の展開となるが、ペースはそんなに速くは見えない。
4角、エルコンドルの後ろ、ショウナンの手が激しく動く。ハイパー岡部も仕掛けた。
一気に先頭に躍り出る。
む?
だがまもなく的場が手綱をしごく。コーナー出口でハイパーに並ぶ。
馬体があわさったのは一瞬だけだった。
瞬発力だけで、2馬身突き放す。
岡部も必死に食い下がるが、差が詰まらない。
ゴール前50で的場が追うのをやめるのが見えた。
ミツルが最後方から3着に押し上げたところで、エルコンドルはゴール板を駆け抜けた。
おおう。上と重複していた・・・
疲れてるのか。
今日はやめようっと・・・
ハイパー岡部(w
62 :
◆sBphv96s :02/01/25 17:38 ID:5IzSSiLH
なんかのコピペなの?
やっぱせっかく書いたので書いた分だけコピろう。
>>62 違いますよ。独り言、、、
第七章 骨折
「グラスワンダー 右前脚骨折」
いつものように昼間、日刊スポーツの競馬サイトを開いた。
初めに飛び込んできた文字がこれだ。
骨折・・・
マウスを持つ右手が微かに震えた。
かなりのショックだった。
全治は3〜6ヶ月。春は全休。
それと同時に、的場がエルコンドルパサーでマイルCに臨む事も決まった。
残念だ。率直な感想だった。
2頭の対決が見たかった。エルコンドルは挑戦者だろう。しかし、、、、
グラスの春全休が決まった瞬間、エルコンドルがマイル路線の主役に踊り出た。
と報じている。
が、芝適正が分からない、無事で本番を迎えてくれ。と願った。
NZTを直前に控えたインタビュー。
師は今度は強いメンバーでかっこうをつけたい。調教を強くやらないとな。マイナス体重で出走するんじゃない。
芝適正?問題ないよ。芝より距離の方が不安だね。
今度は芝の1400M。道中、芝のスピードについていけるだろうかと不安になった。
的場はというと、芝適正は前回通信杯のスタートしてすぐの芝を走った感じでは問題ない感じだね。ゲートもうまく出たしね。
と楽観視だ。残念だけどエルコンドルパサーに専念できる。とも付け加えていた。
何はともあれグラスはいなくなった。
エルコンドルとしては、グラスとの対戦まで負けてはいけない。そんな宿命を背負わされた気がした。
的場のためにも。
引退したわけじゃない、あの馬は必ず戻ってくる。
そして1998/04/26。ニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)。
第八章 未来
頭数も揃い、メンバーも揃った。
朝日杯でグラスの2着だったマイネルラヴ。オープン連勝、前走フラワーCを楽勝したスギノキューティー。
新馬特別連勝後、前走重賞で土が付いたが立て直してきたデピュティーアイス。
他、○外で芝のスピード自慢が揃い、G1前哨戦に相応しいメンバーとなった。
そんななかでも、1番人気に押されたのはエルコンドルだった。単勝は2倍ちょうど。
前3戦は何れもダート。距離も初。そんな馬の単勝が2倍だ。
このレースを観戦している人達の、未知の期待が2倍まで押し上げたのだ。
或いは、離脱したグラスの変わりを求めていたのだろうか。
前日の雨もあり馬場は重。
ゲート入りも順調に終わり17番エルコンドルが最後におさまると、間もなくしてゲートが開いた。
忘れていた。
出負けだ。
最後方まで下がる。
スタートよく飛び出したマウントアラタが鞍上のアクションに応えて、ぶっ飛ばす。
続いてレディボナンザが、それを交わすような勢いで迫る。自然とペースがあがる。ハイペースだ。
ついていけるのか?
馬郡の後方に目を向ける。
最後方に位置していた、エルコンドルが徐々に押し上げていく場面が映し出された。
芝の感触はどうだ。手応えはどうだ。
問題ない。そう見えた。
丁度中段、外目を堂々と追走している。
ペースは依然落ち着かない。アラタのペースだ。
スギノは中段より後ろ内目。その前にラヴ。アイスが後方から追走する。紛れも起きない。好勝負になる。
3角〜4角、さらにスピードを上げるアラタ。
早くもスギノにムチが入る。真ん中を通って抜け出してくる。
どこだ?
大外をブン回すエルコンドルにムチが1発入った。弾ける。
先頭はまだアラタだ。ボナンザも追いすがる。
ラヴがしかけた。その外からスギノが迫る。大外エルコンドル。
残り400で4・5頭が横一線になった。
歓声が上がる。
粘るラヴ。スギノが追う。
しかし。
一頭手応えが違った。芝でその手応えなのか。
あっという間に1頭が抜け出す。半馬身・1馬身差が開く。
もう勝ちは確信していた。あっという間に1馬身半抜けるとそのままゴールした。
2着にスギノが入り、ラヴ、と続く。
完勝だった。そしてワンダーホースのいなくなったG1で大本命になるべくしてなれた瞬間だった。
テレビ観戦していたおれは、エルコンドルパサーのレースを見ていて、
初めてガッツポーズをしてしまった。
芝を克服したことについて。この先いろいろな未来があることを想像してだ。
馬の底が見えなかった。こんなうれしいことがあるか。
まだこの馬に夢を託せ続けられることがうれしかった。
これで改めてあいつとの挑戦権を手に入れることができた。
70 :
¥:02/01/25 19:16 ID:qEG6EUoe
クラシック路線のセイウン、スペシャルについてはNZT時点でどんな見方でしたか?
71 :
_:02/01/26 00:58 ID:4EZapy4c
72 :
_:02/01/26 16:28 ID:KTnEbpPy
age
73 :
_:02/01/27 02:39 ID:5fSH2xfw
あげてみる
74 :
お馬人生セーフ ◆ElConwNo :02/01/27 17:37 ID:M886yMjM
>>70 NZT時点ではないけど、書きましたよ。これからでますけど。
切っても切れない馬たちですから。
75 :
名無しさん@お馬で人生アウト:02/01/27 17:44 ID:IXWZNZsl
マウントアラタなつかしーage
青嶋「叩いて叩いてマウントアラタ!ぶっ叩いていった!!」
あがっちゃった。
トリップがちがうけど、◆icqH/SlMと◆ElConwNoをつかいまふ。
第九章 G1
東京競馬場。G1の舞台で大本命。期待を一身に背負ったエルコンドルが堂々と本場馬に入場してくる。
6ヶ月前、この状況を夢ではなく現実として考えていたおれは、その時点で涙が出そうになる。
しかしこの馬はここで止まってしまうような馬ではない。そう思いたい。
ここは通過点。当然のように勝ってくれるような馬であってほしいのだ。
前走NZTからさらにメンバーが強化した。
トキオパーフェクト。4戦4勝。前走重賞勝ち。
しかしおれはこの馬にはスケールを感じなかった。確かに強い。
だが東京のマイルをこなすようなパワーを感じない。思い切って馬券から切ることにした。
今年のマイルCは無敗対決といわれた。
前出のトキオ。休み明けながらキングヘイロー相手に押し切ったロードアックス。
同じく休み明け。2戦2勝のシンコウエドワード。
さらに、NZTの上位馬が順調に出走してきた。
間違いなく4歳マイルで最高のメンバーになった。
ただ一頭を除いては・・・
いつもの様にエルコンドルの単勝と、そしてエドワードとアックス、武豊のマイネルラヴの馬連を買い、ゴール前に陣取った。
ゲートが開く。
スタートは横一線。それはエルコンドルが出遅れなかった。ということだ。
よしっ。小さなガッツポーズを作る。
スタートよく飛び出したトキオの外からエルウェーサージュ、キュンティア、アマロと競りかける。
後ろからレースをするエルコンドルにとって、マウントアラタがいない状態で、ペースが落ち着くのではないかと不安だった。
しかし、激しい先行争いとなった。
ゲイリーセイヴァーが最後方。かなりペースは速い。
スタートのよかったエルコンドルが早くも4番手につける、今までにないレース展開だ。
克服してくれっ
つぶやくようにはいた。そんな心配はしなくていいような馬であってくれ。
3角。ハナ争いを制したアマロが軽快に逃げる。エルウェー、トキオ、そしてその直後にエルコンドル。
外からエルコンドルをマークするように武ラヴ。
こういうときの武は怖い。おれだけではなく、このレースを見ている多くの人がそう思ったはずだ。
4角。早くもエルコンドルが先行するアマロを交わしにかかる。
早い。
そう思った瞬間だ。
よれた。
大外を回るエルコンドルがさらに外に振られるようによれたのだ。
歓声、いや悲鳴が上がる。
しかしここからが真骨頂だった。
よれながら、直線残り500Mで先頭にたつ。
早くもトキオが失速する。
内にアマロ。その外、後ろからシンコウが迫ってきた。
4角で内をついたラヴ。エルコンドルのさらに外からセイヴァーがつっこんでくる。
しかしそれらの馬を、力でねじ伏せるかのように、直線粘る。さらに粘る。
そして突き放す。ものすごい歓声だ。
堂々とした、チャンピオンのレースだった。
デタラメな力が違うレースもいい。
しかしG1ではやはりチャンピオンのレースをしてこそ、真のチャンピオンなのだ。
そして堂々とゴール板を先頭で駆け抜ける。
勝った。
2番人気に押されたトキオは結局15着。その鞍上、蛯名はウイニングランに向かうエルコンドルを見つめていた。
何を思い見ていたのだろうか。
ふと我に返った。これを当然の勝利に受け止めよう。
そうすれば、まだ夢を託せるのだ。
まだ通過点だ。
その日は興奮していたものの、どこか冷静な部分もあり複雑な心境であった。
次の日、オーナー渡邊は初めて「世界」を口にした・・・
第十章 ライバル ツー
その日、おれは大混雑の東京競馬場にいた。
特別気合いを入れて見ようと思っていたレースでも無かった。
しかし、知り合いから前売り入場券をもらったため、軽い気持ちで競馬場に来ることにしたのだ。
日本ダービー。
スペシャルウィークという馬がいる。
デビュー前から、将来を期待されていたサンデーサイレンス産駒の世代代表馬の1頭だ。鞍上も名手武豊。
皐月賞トライアルも完勝し、クラシックの大本命といわれていた。
しかし。
皐月賞で外枠に入り、馬場の悪いところを通らされ、セイウンスカイの3着となってしまった。
そのこと、そして、急遽とはいえ出走した500万下条件戦で、
地方馬のアサヒクリークに差しきられたということもあり、おれはこの馬を信用してはいなかった。
むしろセイウンスカイのほうが力は上だという認識でいた。
大混雑のパドックでも、正直そんなに良くは見えなかった。
前にいる「セイウンス会」と背中に書いてあるTシャツを着た2人組も、同じようなことを話している。
皐月賞で見せた先行力はダービーでも通用すると思い、マークシートにセイウンの単勝の12番を塗りつぶした。
そしてもう1枚、ながし・ボックス用マークシートにもあらかじめ買おうと思った場所を塗りつぶした。
エルコンドルと同じ厩舎の僚友、ダイワスペリアーの流し馬券だ。
前走プリンシパルSで2着となり、権利をとって出走してきた馬だ。
スタンドに上ると既に超満員。
人混みをかき分けながら、なんとかゴール前とオーロラビジョンが見える位置を確保した。
ファンファーレが鳴り、ものすごい歓声が響く。
G1で何度か競馬場に来ていたが、ダービーは初めてだった。こんなになるものかとびびった。
その後、一瞬静まり、そしてまた歓声が上がる。
スタートしたのだ。
オーロラビジョンしか見えず、なんとかレースを確認しようと、身を乗り出しながら凝視する。
先頭を確認した。
なんとキングヘイローだ。セイウンの鼻を叩いて、キングヘイローが逃げている。
このダービー前まで、スペシャル・セイウンと並んで3強と呼ばれていた、皐月賞2着の差し馬だ。
おれも含めてそこにいた誰もが、福永がやらかした。そう思ったに違いない。
セイウンにもこの展開は思ってもみなかったはずだ。
そんなキングが逃げる展開のなか、スペシャルはというと、中段外側を悠々と追走している。
先頭はキング。
セイウン、エスパシオ、センターフレッシュと続く。
ダイワはさらにその後ろだ。元々人気がない。気楽に乗っているのだろう。
4角でスペシャルが外に持ち出した。
このとき、終始折り合いマイペースだったセイウンが正直勝つと思った。
が、キング、セイウン、ダイワ、エスパシオ、センター、タイキを一気に飲み込むスペシャルウィーク。
マクリ気味先頭に立つと、独走だ。
轟音が競馬場中にとどろく。見ている自分も思わず声がでる。
ものすごい脚だ。
初めてまともにレースができたかのような、全ての能力が解放されたような、脚。
ダービーで楽勝。
後方から2着にあがったボールドエンペラーの遥か先、5馬身前にゴールしたスペシャルウィークがいた。
3着に上がったダイワを確認し、馬券ははずれた。と落胆したが、うれしくもあった。
ここにまた日本の競馬を背負う馬が誕生したのだ。
そして、また、ライバルとなる馬が出現した。
86 :
_:02/01/28 02:52 ID:3a67wthZ
おやすみあげ
87 :
:02/01/28 03:12 ID:Km0lebWZ
セイウンス会にワラタ
88 :
:02/01/28 03:43 ID:3vGQb1KR
お馬人生セーフさん。
楽しく読ませてもらってます。
臨場感があって当時を思い出しますね。
これからも期待してますよ。
第十一章 的場
こうして、グラスワンダー・スペシャルウィーク・エルコンドルパサーの春は終わった。
もう一頭、エルコンドルを語る上で、どうしてもはずしてはいけない馬がいる。
宝塚記念を勝ったサイレンススズカだ。
しかしまだここでは触れないで置こう。
夏の話題の中心は的場均だった。
それは、エルコンドルの次走が毎日王冠と発表されたからである。
そして、既に発表されていた、グラスワンダーの復帰初戦も毎日王冠。
休み明けとはいえいきなりの激突だ。予想だにしない展開。誰もが浮き足出す。
的場の心中はどうだったのだろう。
春、2頭の比較を聞かれたとき、できれば別路線を歩んで欲しいと漏らした的場。
こちらのファンにまで伝わってきそうな異様な空気、難解な選択。
しかしおれはグラスを選ぶんじゃないかという予感はしていた。
先に乗っている馬である。世間の人気度からいってもグラスの方が上。
どちらを選ぶのか。
インターネットでも様々な臆測が飛ぶ。
競走以外でこれほど白熱していることがすごい。そしてうれしい。
どっちだ。
そして発表された。
グラスワンダーに的場。
初めてこの記事を見たときには、やはりさすがに落胆した。
だが、どちらの主戦ジョッキーでもある的場が選んだのだ。しかたがない。
そうなるともう一つの疑問に集中する。
エルコンドルには誰が乗るのか。
その時点では未定だった。
ある日、仕事も終わり帰宅し、いつものようにメールをチェックする。
何通か新着がある。
ある知り合いからのメールを確認する。
二ノ宮厩舎の調教助手である、佐々木さんのHPのアドレスが記述されている。
とりあえず掲示板を見てくれ。
とのことだ。
そんなHPがあったのか。
まさか、
思うよりさき、リンクを踏む方が早かった。
上から、順に書き込みを見て流していく。
こーじ
エルコンドルパサーの鞍上が蛯名騎手に決まりました!
うぉっ
思わず声を上げてしまった。
だがこのHPはほんとに二ノ宮厩舎のHPなのか?
隅々まで見る。
本物だ。たしかに細かい情報等、関係者じゃないと分からない事まで書いてある。
蛯名か・・・
最初に浮かんだのが、大丈夫なのか?
いやしかし、ジョッキー等誰でも関係ないような馬だと信じたい。そこまで来ているはずだ。
そう思った。
数日後、各スポーツ新聞に正式にエルコンドルの鞍上が蛯名騎手に決まったことを伝えた。
そして10月。
あの、なんとも表現できない、あの興奮が体中から吹き出しそうな1週間が始まるのだ・・・
第十二章 激突
1998/11/29。府中本町駅からいろいろな事を思い出しながら、トンネルを抜けた。
1コーナー付近を眺める。人は既に満員状態だ。10万人はいるだろうか。
国際色豊かな、各国国旗がはためいている。
眺めながら、ふと、あのときのことを思い出していた。
通常、来週の重賞の登録馬は、日曜日に発表となる。
そしてこの日。1998/10/04。
エルコンドルパサー、
グラスワンダーの名前がある。
さらに、
サイレンススズカ
メジロドーベル
サンライズフラッグ
ランニングゲイル
etc
すごいメンバーだ。最初にそう思った。G2毎日王冠。
これはすごいメンバーになった。
他に歴史的マイラーとなったタイキシャトル、
そして皐月賞馬セイウンスカイも予定していたようだが、登録はない。
それでもここまでのメンバーが登録してくるとは思わなかった。
そして週中、メジロドーベルの回避が発表された。
さらに、各馬の調教状況が載る。
注目はグラスだ。仕上がりはどうだ。
朝日杯から約10ヶ月ぶり。故障休養明けだ。
だが、順調にそして長期的に調教をしており至って問題はないようだ。
故障の影響もない。息が持つかどうかだけだ。
とは、調教師の尾形。
一方のエルコンドル。
いつもどおりだ。若干余裕を持たせた仕上がりで馬体重が増えているかもしれない。と、二ノ宮は語った。
そしてサイレンススズカだ。
前走でついにG1宝塚記念を勝った馬。今年5連勝中。
いままで見たこともないようなスピードを持つ逃げ馬。
鞍上は武豊。
この現役最強馬と果たして勝負になるのか。
そしてついに願ったグラスワンダーとの対決。
全馬無事に出走してきてくれ。
週末、枠順が発表された。
1 1 プレストシンボリ セン7 岡 部 57
2 2 サイレンススズカ 牡5 武 豊 59
3 3 テイエムオオアラシ 牡6 福 永 57
4 4 エルコンドルパサー 牡4 蛯 名 57
5 5 ランニングゲイル 牡5 柴田善 58
6 6 グラスワンダー 牡4 的 場 55
7 7 サンライズフラッグ 牡5 安田康 58
8 8 ワイルドバッハ 牡6 ロバーツ 57
9 ビッグサンデー 牡5 宝 来 58
こうなったらもう3頭だけ。3頭だけに注目してレースを見よう。
そして名勝負を期待しよう。
1998/10/11。自然と足は東京競馬場へと向かう。
うわっ 最初考えてたときより、すさまじく長くなってしまってるよ。
しかもつっこみどころ満載だよ。
トンネル歩いてる間そんなに思い出すかつーの。
>97
そんなにってどんなにだ?
揚げ足とらんとマターリ逝こうYo!
99 :
_:02/01/29 00:17 ID:9ai/Yne8
今晩も
あげてから
読んでみる
100 :
ttt:02/01/29 00:24 ID:ctQHzQBJ
っていうか100get
101 :
ハリケンジャー:02/01/29 00:25 ID:UgP90xkR
人妻温泉
>>98 自分で書いててそう思っただけなんだけどね(藁
第十三章 喧噪
こんなに競馬場全体が熱気に包まれているG2があっただろうか。
ほとんどの客が、今日、メインに出走する3頭を見に来ていることは確かだ。
サイレンススズカ・グラスワンダー。そしてエルコンドルパサー。
今日はどんなレースになっても一生忘れることはないだろう。
足早にパドックに向かう。既に超満員。
段差になってる一番高いところから、双眼鏡を覗き込む。
グラス。
競馬場で初めて見るグラスワンダー。
威圧感。風格。超一流馬だけが持つ雰囲気だ。
素人からみて、少なくともそう見えた。今までのレース、戦績のイメージがあっただろうか。
歩様も問題無く見えた。
スズカ。
古馬になってから結果を出したように、どっしりと落ち着いて見える。
栗毛の綺麗な馬だ。ずっと見ていたくなるような体躯。
すばらしいという言葉がぴったりあう馬である。
スピードの固まりのようなこの馬はこんな形をしているのか。
エルコンドル。
横に歩く、厩務員をグイグイひっぱるかのように、前傾で歩いている。
気合いはある。休み明けも問題なさそうだ。
馬体重を確認する。+−0。増減無し。
増えているかも、と週中話していた師だが、きっちり仕上げられたようだ。
あたりまえだ。このメンバーで余裕のこしでは失礼だ。
と、オッズに目がいく。
スズカの単勝は1.4倍。さすがにダントツだ。
9頭立てでこのオッズなら予想範囲内。
おれが気にしていたのは、グラスとエルコンドルどちらが人気があるのか。だ。
見比べる。グラスが2番人気だ。しかもやや離されている。
人気はグラスの方があるのはわかっていたが、それにしてもだ・・・
的場がグラスを選んだ。グラス55kに対し、エルコンドルは57kが影響しているのか。
もしくは3歳時の圧倒的な破壊力。未知の魅力に押されたか。
しかしまだ結果が出たわけではない。
馬券はエルコンドルの単勝とスズカ−グラス−エルコンドルのボックスを購入。
絶対にゴールは見届けなければいけないと思い、
人混みをかき分け、場所を確保する。
106 :
_:02/01/30 01:59 ID:XRyG+Y87
おお
今日も書いてくれましたか!
私はエルコンドルの単をここで初めて買った(しかも太く)、、、
ただ単にスズカを疑っていただけなんだが、、、
107 :
健常者:02/01/30 02:31 ID:nBp+UTgM
この板、閉鎖しようよ。これ以上やっても意味がない。
語ることがない.
必要ない。
108 :
_:02/01/30 02:53 ID:TjxYDZoN
あやすみage
>>107 もうちょっとで終わるんで、オナニーにつきあって我慢してくれ。
第十四章 逃走
まるでG1の様な歓声がひびく。
続々と、本場馬に姿を表す。
スズカ・エルコンドル・グラスと登場するたびに歓声が起こる。
そして続々と1800Mの発走地点ポケットに馬が集まってくる。
緊張感が走る。
ターフビジョンに映し出されているグラスがちょっとゲート入りを嫌がっているか?
他の馬はゲート入りも順調で、あとはスタート待つのみだ。
そして、後々語り継がれるレースがスタートした。
スズカが飛び出した。半馬身出る。各馬もまずまずの出か。
エルコンドルのスタートももう問題無い。
いや、一頭出負けだ。
グラス。
スズカが、徐々に差を広げに掛かる。が、いつもの大差リードには持ち込まないのか。
明らかに後ろを警戒している、鞍上武豊。
しかしペースはあがる。
先頭から1馬身半ほどで、エルコンドルがものすごい手応えだ。
以下、ランニングゲイル、ビッグサンデーと続く。
後方外側からグラスが上がって、中段を確保する。
その後ろからプレストシンボリ。
一頭ぽつんと最後方にサンライズフラッグ。
ふと先頭に目を移すと、スズカのリードが広がっている。2馬身半。手応えも良い。
2角、フラッグが離されるなか、徐々にグラスのポジションが上がる。
少しポジションを下げたエルコンドルはビッグの後ろ。
テイエムオオアラシも仕掛け気味に前に出てくる。
小頭数のレースだが、緊迫している。
そしてちょうど大ケヤキを通過するとき、早くもグラスが仕掛けた。
ものすごいレースだ。ものすごい歓声だ。思わずトリハダが立つ。大声援。
的場が仕掛けた。スズカに真っ向勝負だ。これがグラスワンダーのレースだといわんばかりに上がってくる。
大ケヤキに隠れて、外からテイエム、エルコンドル、ビッグ、ゲイルをひとまくりで、スズカに迫る。
それをみた蛯名の手が動いた。
このときの武、柴田、蛯名、的場の心境を知りたい衝動に、ふと駆られた。
さらに続く大歓声。これがレースだ。
大外からグラスが捲る。スズカは内に入った。遅れて蛯名が追う。4角真っ向勝負だ。
そして4角出口。一瞬、グラスとエルコンドル2頭が横一線になった・・・・
逃げ込みをはかるスズカ。武はまだムチを抜いていない。
グラスが迫る。
しかし、
グラスのレースはそこまでだった・・
馬場の真ん中で失速する。低い歓声が競馬中に響く。
ついにスズカにムチが入る。差を広げる。早い。そして強い。
もうスズカが勝ちは揺るぎない。
そう思い、後ろを確認する。
一頭、馬郡から抜け出してくる馬がいる。
エルコンドルパサーだ。
こいっ!こいっ!こいっ! 思わず連呼する。涙がでそうになった。
外から、内に切れ込みながらエルコンドルが迫る。
一頭だけ差を詰めてくる。3番身半。3馬身。2馬身。
もう勝てないのは分かっていた。
しかし、徐々にだが詰め寄るエルコンドルを見て感動した。
グラスは本調子では無かったかもしれない。
しかし世代の代表として、これから競馬を背負う馬としてスズカに迫る。
そして、ゴール。
1着スズカ、2着エルコンドル、3着に最後方から延びてきたサンライズフラッグ。
グラスは5着が精一杯だった。
1着と2着の差は2馬身と1/2。勝ちタイム1:44.9。
完勝だ。自分でペースを作り、このタイムで勝ってしまう。
この馬に勝てる馬は、果たして世界を探してもいるのだろうか。本気でそう思った。
エルコンドルにとっては完敗だ。そしてこの日初めての敗北だ。
今日は、何回やってもスズカには勝てないだろう。そんな力の差を感じた。
だが、まだこれからだ。エルコンドルは4歳。スズカは5歳。
またスズカと戦う日がくるはずだ。
2着と3着の差は5馬身。決定的だ。悲観する内容ではない。
そしてグラス。
敗因は何だったのか。勝ちにいった結果か?
やはり故障での休み明けで本調子ではなかったのか?
こんな馬で終わるはずがない。きっと復活するはずだ。
このまま終わって欲しくないはずだ。
そんな競馬場の空気を感じた。
数日後、スズカは天皇賞(秋)からJCかマイルCSへ。
グラスはアルゼンチン共和国杯からJC。
そしてエルコンドル。
オーナー渡邊は、国内で後、一戦、年度代表馬をとるためにはJCしかないと語った。
世界を見据えている発言だ。
またこの3頭で、しかも日本競馬の頂点でのレースで戦いが見られるかもしれない。
と、期待していた。
しかし・・・
∧_∧ 早く次が読みたいよ〜ん
_(・_・)___
/| /つつ /\
/| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
| |/
第十五章 魔物
1998/11/01。第118回天皇賞(秋)。
現在の単勝は1.2倍。フジTVスーパー競馬の司会者はそう伝えた。
1番人気サイレンススズカだ。
休み明けの毎日王冠を楽勝し、順調に調整され、出走してきた。
だれもが、スズカで仕方がない。そう思っている。
今年の天皇賞はつまんねーよーなー。
そう電話口で、愚痴をこぼしている友達に同意する。
だが、勝ってくれなくては困るのだ。
再戦が実現するまで。
今日も、涼しげな顔で堂々と逃げ切ってくれるだろう。
ゲート入りも順調に終わり、もうすぐスタートというとき。
ふと、思い出した。
府中の杜には魔物が住んでいる。
過去天皇賞秋で1番人気がことごとく飛び、降着もあった。
今日の1番人気サイレンススズカにも・・・
だが、スズカは逃げ馬だ。自分のペースさえ守り、
スタートをまともに出れば、力からいって負けるはずもない。
絡んでいくようなスピードのある馬もいまい。
今日で魔物の物語もお終いだ。何も問題はない。
ゲートが開く。
やはり、まっさきにスズカが飛び出す。
既にリードは1馬身。いや、今日は前走とは違う。
2・3・4・5。差が広がるたびに数える。
大逃げだ。今日は後ろは気にしない。
ファンの待っているレースだ。鞍上、武も感じているのか。
大きく離された2番手にサイレントハンター。この馬も逃げ馬だ。ついていけない。
オフサイドトラップ・ステイゴールドと続く。
2番人気のメジロブライトはやや中段より前。いつもと違うレース。
間違いなく逃げる馬を意識している鞍上、河内。
シルクジャスティスは後方から追走する。
しかし今日は、後ろの馬は関係ない、このスーパーホースの勝ち方。
圧倒的なレースのみを期待する。
大ケヤキへ向かうころには既に10馬身。
実況で1000Mの通過タイムが告げられる。
57.4。
スズカにとっては早くはない。
今日は圧勝だ。レコードも出る。
レースのあとにエルコンドルが待っているぞ。
応援にも熱が入る。見てるこっちが手に汗握る。
大ケヤキの向こうを通過し、4角入り口に迫る。
依然、脚色は軽快だ。圧勝を期待する。
だが、、、、
4角入り口。鞍上、武のバランスが崩れるのがわかった。
テレビを食い入るように、凝視する。
何が起こった!?
後ろのハンターとの差がぐんぐん詰まる。
スズカが外側によれる。武が、必死に止めようとしているのが分かる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思わず言葉を失う。
何が起こった!?
もう一度確認する。
故障だ。
既にテレビ画面にははっきりと映し出されていた。
なんてことだ。一番起こってはいけないことが起こってしまうのか。
実況も明らかに動揺しているようだ。
だが、外側によれたスズカの内をハンター以下、馬郡が追い抜いていく。
レースはまだ終わっていない。
直線、失速したハンターを後目に、オフサイドとステイがデットヒートを繰り広げている。
しかし、興味は違うところにある。
このシーンを今見ている人が、ほぼそうだろうと、信じたい。
1馬身ほどオフサイドが抜け出したところで、ゴールとなった。
2着にはステイ。そして毎日王冠同様、後方から一気に追い上げたサンライズフラッグが3着だった。
カメラが、4角入り口に切り替わる。
既に下馬をしている武。
足下が映し出される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の日、スポーツ新聞を読むのが嫌だった。
そして、そんなスズカにムカついた。
勝ち逃げしやがった。正直そう思った。
日本競馬のスーパーホースとして、エルコンドル、グラスとともにこれから競馬を引っ張っていくんじゃなかったのか。
勝手にそう思い続けていたのはわかっていた。しかし、涙は我慢できそうにない。
これからどうなる。
まだエルコンドルパサーがいる。グラスワンダーだって終わっていないはずだ。
スペシャルウィークも。セイウンスカイも。
古馬にはシルクジャスティスだって、メジロブライトだって、ステイゴールドだっている。
毎日王冠で、いくら差を詰めようとも、先を走っていたスズカがいなくなってしまった。
エルコンドルパサーにはもう一つの宿命を背負った気がした。
第十六章 大一番
グラスがアルゼンチン共和国杯で、見せ場無く破れた。
終わったしまったのか・・・
JCも回避し、有馬記念へと矛先を変えた。
サイレンススズカ、グラスワンダー。
失ったモノの代償はものすごく大きい。しかし競馬は続いていく。
1998/11/29。国旗を見つつ、ライバルの事を思い出しながらも、今日は本当に本番だ。
と、気を引き締める。
まずはパドックだ。
先日、師は生涯最高のデキだと、豪語した。
確かに距離は気になるが、強い馬というものは、距離の壁を超えるんですよ。と。
東京競馬場、芝2400M。
日本で一番権威のあるレースで無ければいけないジャパンカップ。
ついにこの舞台にエルコンドルパサーが出走する。
パドックで馬を確認できる位置を確保し、さっそく双眼鏡で各馬をチェックする。
世界各国から出走してきた馬たちで、パドックも華やかだ。華のある光景だ。
まずは真っ先にエルコンドル。
すばらしい馬体だ。今まで何度かパドックで見てきたが、今日が一番すばらしい。
気合いのりもよく、きびきび歩いている。今日は絶好調だ。
馬をひいている厩務員根来は、シルクハットを被り、正装をしている。
定年間近な厩務員にとってこの舞台に何を思うのか。
がんばれ。と声をかける。
そしてスペシャルウィーク。
菊花賞でセイウンスカイにまさかの大逃げうたれ、なんとか2着。
だが力は見せた。そんなレースだった。
おれは納得いかないことがあった。
今日の1番人気がスペシャルだったことだ。
いくらダービーの舞台で圧勝したからといい、菊から中一週、そしてジョッキーの乗り変わり。
さまざまな不安要素があったはずなのに・・・
エルコンドルは離された3番人気。
エルコンドルとくらべてそんなに差があると思っているのか。
そんなはずはない。今日、証明してやる。
馬自体は、ダービーで見たときとそんなに変わってるとも思わなかった。
力は発揮できるだろう。
そして2番人気のエアグルーヴ。
昨年のこのレース。
牝馬ながら、当時欧州トップクラスだったピルサドスキーと僅差の勝負をした女傑だ。
前走エリザベス女王杯で、メジロドーベルの強襲にあい3着だったが、
札幌記念から数えて秋3戦目。
抜群の仕上がりに見えた。最初から目標はここだったはずだ。
そして4番人気にアメリカの追い込み馬バックスボーイ。
去年のBCターフを勝ち、今年もマンハッタンHCを勝った、アメリカの芝ではトップクラスの馬だ。
今日の4番人気に関しては、上位の馬くらべるとしょうがないとも思うが、
決して退けはとらない力を持っているのは確かだ。
筋肉隆々のからだをして、いかにも強そうだ。
他の外国馬、日本馬も、さすが国際レースに向けて仕上げられていただけはある。
どの馬もよく見える。
馬券をどうするか考える。
今日はおれが競馬をやっていて、一年で一番盛り上がるレースだ。
まずはエルコンドルの単勝。
そして、エアとスペシャルとの馬連。
さらにチーフ、ルソー、カイタノとの馬連も買うことにする。
金額も自分にしては張った。エルコンドルの勝利を信じて。
初芝、休み明けと難なくこなしてきた。
そして今日、距離も克服するはずだ。そういう馬だ。
じっくりパドックを見たあと、今日の芝状態を確認するため、馬場へと向かう。
天気は晴れ、芝の状態も良さそうだ。絶好の馬場。
これなら広い東京競馬場。紛れも起きないはずだ。
力と力のぶつかり合いがみられる。
全馬が無事にゴールすることを祈り、馬券売り場へ向かった。
室内モニターには、前走などのレースが振り返り、放映されている。
そのときの事を思い出しながら、今日が集大成だ。いいレースをしてくれ、と願う。
馬券を買うころには本場馬入場だろう。いそいで、マークシートとお札を自動券売機に挿入して、
足早に馬場へ向かう。
出てきた。大声援だ。鞍上蛯名に促され、馬場を軽く回っている。
ふと、さびしい気持ちが沸いてきた。
今日でこの馬を直に見られるのは最後かもしれない。
年内走るのが最後。しかも海外遠征の予定。
今日はどんなレースになっても、しっかりと目に焼き付けておこう。
そう思い、ターフビジョンに大写しになるエルコンドルを目で追った。
129 :
:02/02/01 01:17 ID:Z5K0j/lc
変なスレ
でも全部読んでしまった
イイかも
スペ基地だから読むの辛い。
でも良スレ。
131 :
:02/02/02 00:14 ID:x6MA3CZR
>>127 バックスボーイって言うかチーフベアハートでしょ?
132 :
お馬人生セーフ ◆ElConwNo :02/02/02 23:31 ID:U8F2SWa9
>>131 そうだね。って、すぐ下でチーフと書いてるのに、なぜバックスボーイと間違えたんだろ・・・
しかも出てないし。わけわからん・・・
最終章 コンドルは飛んでゆく
関東G1のファンファーレとともに、手拍子がなる。
おれはじっとスタートを待つ。
続々とゲートに収まる。そして最後にウンガロが収まると、静寂。そして大歓声。
ゲートが開く。まっさきに飛び出したのは、ハンターではなくゴーイングスズカだった。
ハンターが大きく出遅れた。
が、最初のコーナーでハンターが鞍上の大きなアクションとともに先頭に躍り出る。
以下、絶好のスタートを決めたエルコンドル。
その後ろにエア、ウンガロと続く。
エルコンドルパサーにとっては総決算。心臓の拍子が早くなる。
ハンターが後ろを引き離しにかかる。
2馬身後ろに、ウンガロ。
エルコンドルはいきたがっていたが、落ち着いて3番手。
早めのレースだ。
その後ろにステイゴールド。内にスペシャル。その外にエア。
2頭明らかに、牽制しあっている。
後方から2番手でチーフが虎視眈々と狙っている。
その後ろで離されたユーセイトップラン。
引き締まったレースになった。さすがにトップジョッキーがそろった国際レース。
このなかにエルコンドルパサーがいるのだ・・・
エルコンドルの鞍上蛯名は、あわてることなく手も動かない。絶好だ。
今日はもしかしたら・・・
だが後ろのエア、スペシャルも良い位置で、抜けだしを狙っている。
3角、さらに引き離すハンター。
差は4馬身。
相変わらず2番手にウンガロ
いや一気に7・8馬身まで開いた。歓声が沸く。
ここでエルコンドル、エア、スペシャル、日本馬3頭が一段になった。
ウンガロはついていけない。
チーフが仕掛けた。マックスジーンも上がってくる。
そして4角へと向かう。
内から横山エアが、馬を豪快におしながら先頭に躍り出る。
大外からスペシャルが迫る。
エルコンドルは・・・
いまだ、馬なりだ。ものすごい、ものすごい手応えで、4角を回りきる。
すごい馬だ。
直感的にそう思った。
これは勝てる。勝てるぞ!がんばれ!
そう、大声で、叫ぶ。
依然馬なりで、直線に入った。
内エア、間にエルコンドル、その後ろ外からスペシャル。
さらに外から、チーフが迫ってくる。
しかし、
蛯名が、追う。
ついにムチが入る。
だめだ。視界がにじむ。
一気に1馬身突き放す。
さらに広がる。
強い。こんなにすごい馬だったのか。
おれは正直、距離の不安が大きかった。
おれは何もわかっていなかった。遙かに想像を超えるパフォーマンス。
距離も問題にしないのか。
内からエア。外のスペシャルは内によれる。
残り200。まっしぐらにゴールへ向かう。
前にサイレンススズカがいるのか。
グラスワンダーとの叩き合いなのか。
スピードは落ちない。もう勝てる。
残り50。
蛯名が思わずガッツポーズをする。
自然に涙がこぼれる。声が出ない。
そして・・・
第一部 〜 完 〜
これで終わりです。
たぶん第二部はないでしょう。
独り言を読んでくれたみなさん、いままでありがとうございました。
139 :
:02/02/02 23:52 ID:ygXAISar
140 :
:02/02/03 13:45 ID:znf3F3C4
この馬の海外レースの詳細がわかる場所希望
141 :
:02/02/04 21:52 ID:yQH5GJuV
第ニ部期待age
142 :
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