【スズキ】 アルト エコ 2 【タンク容量20Lで低燃費】

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2しあわせの黄色いナンバー
JC08等の排出ガス測定試験では、車重や空気抵抗等を反映した負荷装置(シャシ台)の上で規定の走行を行い、
クルマから排出されるガスの量を測定する。その結果から消費された燃料を逆算することで、カタログ燃費が決まる。

負荷装置の負荷は等価慣性重量(IW)という値で示されるが、JC08では車重によって以下のように変化する。

車両重量[kg]  IW[kg]
   〜 600  680
 601〜 740  800
 741〜 855  910
 856〜 970 1020

車重が 601〜740kg なら IWは800kg、741〜855kg なら IWは910kg になる。
740kgと750kgの車両では、実際は10kg差であるが、試験上の負荷は110kg も異なるので、カタログ燃費に明確な差が生じる。

740kg以下を先行して達成しているイース(730kg)に対抗するためには、スズキは740kg以下のクルマを必要とした。
アルトエコは、なんとしても740kgに納める必要があった。
その手段として使われたとしか考えられないのが、「燃料タンクの20L化」である。

ミライースを20Lタンクにしても、シャシ台の負荷は変わらず、カタログ燃費もほとんど変わらず、単に不便になるだけである。