660ccごとき2気筒で十分じゃね?

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88阻止押さえられちゃいました
ダイハツが初代シャレードで、バランサーシャフト付き1次振動対策済みの1リッター3気筒を実現し、
20世紀初頭(1900年代は4スト3気筒のクルマもぼつぼつ存在した)から長らく忘れられていた
4スト直3をリバイバルさせたのが1977年。

で、その頃のスズキは2スト帝国であって、軽乗用車に完全バランスの2スト3気筒を使ってたが、
排ガス対策で4ストへの移行を本気で考える必要が出てきた。
一時は排ガス対策が間に合わないので、ライバルのダイハツ4スト2気筒をトヨタとの古いコネで供給して貰ったほど。
時間を稼ぎながら自前の4ストエンジン開発を計るが、
2スト3気筒のスムースさがご自慢のスズキだ、4スト2気筒に今更バランサー付けたエンジン出したくないので、
4ストも3気筒で行くことを考える。

2気筒に比べると、2次振動はともかく、1次振動が問題だが、550ccの軽自動車は気筒当たり排気量が小さくなる。
ならばシャレードのようなバランサーを省いてもさほど振動が大きくなく、無理なく3気筒にできると判断された。
で、図々しくもバランサレス・4スト3気筒をフロンテに搭載して発売、狙い通りの成績を収める。
競合各社は富士重を除いて次々と追随し、排気量もじわじわ上げていき、
ついには「1000cc以下ならバランサレスでも3気筒で十分」が国際的にも業界の定説となった。
それが現状。