普通未満〜下手な人のための微妙うpスレ58微妙目

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30選曲してください
以前フリーさんのスレに書かせて頂いたものに加筆したものです。
順序立てて書こうと思ったらこんなに遅くなっちゃいました。(最近は順序もクソもなくなってきてますが・・・)
一応これまで書いてきたことを念頭に置きながら読んでもらえると、さらにわかりやすくなるはずです。
実は一番最初のプロローグの疑念で書きたかったくらい、私の中では声高に警鐘を鳴らしたいことです。
瞥見でもいいので是非お読みくださいm(_ _)m


@スタンスの違い
ボイトレ教室に通ったりボイトレ本や声楽本で練習するとき、それぞれの練習法のスタンスを考えたことありますか?
例えば、YUBA本だったら「著者がクラシック出身の人だから、教えている発声もそれに近いだろう・・・」とか、
ロジャー本だったら「指導者(著者)が米国人だから、英語発声のエッセンスが強い発声法を教えているんだろうな・・・」とかです。
ボイトレ教室も各々にスタンスがあって、教える発声はそのスタンスに準ずるものになるはずです。

ちょっと極論的な例えですが、オペラを歌いたいと思っている人がいるとしましょう。
その人が演歌を教えている先生に師事するなんてことあると思いますか? まぁ考えにくいですよね。
自分のスタンスとの共通点・相違点を把握しないと、目標と練習成果に思わぬギャップが生まれます。
あるいは教えられる発声とは違った発声で練習した結果、努力が徒労に終わるかも・・・

前にどこかで「YUBAの声なんて全然歌に使えねぇじゃん。」ってレスを見かけたことがあります。
そりゃそうですよ。クラシカル発声が元なんだから、それをそのままポピュラーソングで使ったら違和感あるはずです。
でも、練習した声をいかに現代曲用に変形させるか、言語発声のエッセンスを加えるかは、本には書かれていません。
YUAメソッドはあくまで純粋な歌唱発声(>>71-72)の練習であって、それ以外のアレンジメントは除外してあるんです。
あ、でも表声は日本語発声入ってるようにも聞こえますが・・・
いずれにせよ、練習で出せるようになった声を自分好みの声に変えていく作業は個々の判断に委ねられてます。
31選曲してください:2012/08/08(水) 17:59:53.52 ID:6ujtFT+k
C練習法の真意
世の中に出回っている練習法で発声を突き詰めたらどのような声になるか、、考えたことがありますか?
勘のイイ人ならもう気付いてくれていると思います。
これまで口を酸っぱくして言ってきたように、発声効率を突き詰めると歌唱発声になるはずです。
そして、数ある練習法も、その大多数が発声効率を高めるやり方についてです。
では、そんな練習法がなぜ現代音楽の発声練習に用いられているのか・・・
スミマセン、まだ現代音楽の歌声について書いていないのでわかりづらいですが、、
全ての歌声は程度の差こそあれ、話し声よりは発声効率を高めた結果だからです。
これは例え話で説明した方がわかりやすいでしょうか・・・

例えばあなたが喉風邪にかかったとしましょう。
ただ風邪といっても、鼻水、喉の痛み、頭痛、発熱、症状は色々あります。
鼻水が出てるのに頭痛薬を服用する人はいませんよね?
薬は症状に合ったものが一番効果があるんです。(総合感冒薬は禁じ手で^ ^;)
また、過剰な服用は危険ですから、用法・用量を守らないといけません。

数ある発声練習も、それぞれに異なった効果がある薬だと思って下さい。
的外れな練習は何の効果ももたらさないし、
1つの練習への偏重や過度の練習は、薬の過剰摂取と同じで逆効果になる危険さえあります。
自分の目指す理想の発声像に近づくためには、どの練習をどれだけすればいいのか?
それを見極めるのはとても難しいですが、しかしながらこれが練習の際には大変重要なことです。
その難しい作業の手助けをしてくれるのが、本来のボイストレーナーのあるべき姿なんですが・・・
まぁ@・A等々、ボイストレーナーさんもいろいろ事情がおありでしょうから、これ以上は言いません。


以上、ボイトレに限らす歌の練習をしている人に考えて(気付いて)もらいたい大まかな4点です。
あともう1つ、耳は大切です!一杯音楽聴いたり、意識して聴覚を鋭敏化して下さい。
32選曲してください:2012/08/08(水) 18:56:07.10 ID:Wb+koB75
サブさん、とりあえずありがとうございます。
私のような若造のために音楽以外のことまで、役に立ちそうだけど難しいことを噛み砕いて説明していただいたこと、非常にありがたいです。
涙が出そうなほど感動しました。
あなたは私が目指すものに一番近いし、そんな方は初めてお目にかかりました。

私には今、金がありません。
親のすねをかじって生活している無能な高校生です。
なので自分の力で金を稼ぐようになったら、何年かかるかは分かりませんが、サブさんに挙げていただいた書籍をすべて吸収させていただこうと思います。
それまではこのスレを熟読し、教えていただいたWebサイトを閲覧することにします。

本当にありがとうございます。

ちなみにこれほど博識なサブさんならもうご存知かもしれませんが、僕からも声楽の発声についてWebサイトを挙げておきます。
表声・裏声などという感覚的な言葉を切り捨て、より実際に起こっている現象にスポットを当てていらっしゃるサブさんには申し訳ありませんが、
「男性が裏声を使うと声帯には悪い、喉頭は下がったまま表声を全身の筋力でバランスをとりうんぬん」という発声を提唱している方のサイトです。
残念ながら裏声を使った男性オペラ歌手は現在、一部のカウンターテナーやソプラニスタを除きほとんどいません。
その発声により声帯を壊さず死ぬまで歌い続けた歌手が何人もいたり、裏声を使ったカウンターテナーの歌手としての寿命が短いことから、今のところ私はその発声を信じています。
男性視点のみで語ってしまいますが、ここで敢えて「ベルカント」という言葉を使うなら、裏声を使った古い「ベルカント」は声帯に悪く体に優しい。
表声を使った新しい「ベルカント」は声帯に優しく体に悪いです。
「ベルカント」なんて言葉は非常に曖昧なものなのに、日本人が横文字として輸入した瞬間絶対的な定義を無理矢理つけてしまったようなので、この言葉を使うのは僕も好きではありませんが。

ttp://www2.odn.ne.jp/~cco47400/hassei.htm
ttp://ameblo.jp/molto-piu-acute/
ttp://ameblo.jp/ken-baryton/
33選曲してください:2012/08/08(水) 18:57:01.12 ID:Wb+koB75
ほぼ快復。ずいぶんかかりました・・・トホホ
過疎ですかね、、前より下がる速度が遅く感じます。
こんなんじゃ奥底まで下降するのに幾許かかるものやら。。
あ、そんなことより、遅ればせながらレスさせて頂きます。


>>186
話の前に、今まで書いてきた中で、フォルマントに関連するものは下記3つです。
・『発声概論』(>>59-60)
・『言語発声の特徴と言語差』(>>112-114)
・『歌声における言語発声と歌唱発声の相関関係』(>>133-140)

また、フォルマントの説明と、それと切り離せない母音の解説です。
http://www.oki.com/jp/rd/ss/speech.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%88
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3

書き忘れていましたが、フォルマントは共鳴腔(声道)の操作によって形成され、
逆に声帯原音はそれほど大差ないので、声帯の使い方はあまり関係ないと考えられます。

さて、私がフォルマントをどう考えているかについて。
フォルマントやその形成過程等の説明は上記参照サイトにまかせるとして、
私はフォルマントそのものより、それによって生じる事象に着目しています。
大きく分けて2つ、順を追って説明していきましょう。
34選曲してください:2012/08/08(水) 19:18:39.38 ID:Wb+koB75
>>190-194
既出もなにも、これから書きたかったことてんこ盛り、大変ありがたいお話です!!
私には十分信用足るものですよ!

【 建築 】
まさしく仰る通りだと思います。
建築材料の違いは、普段からの発声法の違いにつながっただろうし、宗教音楽の発展にも影響しました。
それが芸術音楽や大衆音楽にも影響して、18世紀ごろまでは独自の発達を遂げたんだと考えてます。
あ、18世紀ってのは私個人の感覚です。日本でいえば江戸時代ごろまで。
たぶんその頃までは、今みたいな世界間の大々的な文化交流はなかったはずです。
他文化の大きな流入がなかったからこそ、混血ではないその土地だけの純粋な継承・発展があったと考えています。

少し逸れますが、>>175で少し触れたように、洋の東西を問わず宗教音楽が影響していることはとても興味深いです。
グレゴリオ聖歌が演奏された教会(大聖堂)では残響時間が3秒とか4秒、あるいはそれ以上と、
これは現代のコンサートホールとは比べ物にならないくらい長いです。
そんな残響時間の長いところで非整数倍音を多く伴った声で歌っては、
ホワイトノイズの反響まで入り混じって音が濁ってしまいます。
そのために整数倍音が多く、非整数倍音の少ない発声法が重宝され、響きの増大につながりました。
宮廷や音楽堂も残響時間が2秒以上あって、歌声・楽器はそれに合った発展をしました。

対して、聲明は木造の金堂で行われていました。
金堂は民家より残響時間が長いとはいえ、たぶん1.5秒にも満たない、1秒前後くらいだと思います。
雅楽や能の類の演奏も屋外の舞台などで、それらは共に反響の少ない、あるいは無いような場所です。
そのような場所では、聴衆に直接音を届けるために、音をはっきり強く出す必要があります。
発声においては明瞭度が重んじられたのは言わずもがなですね。

これら宗教音楽が大衆文化に伝播し、民謡等の発展に影響したはずです。
35選曲してください:2012/08/08(水) 19:33:59.67 ID:Wb+koB75
みなさんのお心遣いに感謝いたしますm(_ _)m
今は退院もうして自宅で療養を送りながら、日々いろんなところに出かけるよう心がけております。
じゃないとふさぎがちになって精神的なストレスで死にそうになるんで…w
昨日は近くのお寺に参って、以前のように脳が働くように文殊菩薩様に手を合わせてきました。
今度の受診で脳機能障害の検査があるのでgkbrです^^;


歌が心か技術かのお話は、前にも書いたので割愛させてもらうとして、
今の私が思うに、それらは大袈裟にいえば比翼の鳥・連理の枝のようなものなんじゃないかと思います。
どちらかが掛けていると成り立たないわけじゃないんだけど、どこか物足りなさというか、
不自然さ(違和感)とかにつながるんじゃないかと思うんです。

竹中直人が笑顔で怒った声を出すって芸は、それが意外性があって受けるんだと思うんです。わかりにくい?
迫真とか、伝わりやすさの対極だからこそ、逆に面白いと感じるんです。
う〜ん、、頭が回らないなぁ、、閃きが無いし繋がらない。。

私は以前技術にばかり傾倒して、好みは?と言われれば、「ハスキーっぽい声なら何でもおk」って感じでした。
そんな時よく聴いていたのがTrijntje Oosterhuis(Traincha)でした。
彼女の声はやや擦れていて、それでいてすごく丁寧な歌い方をするんです。
自分の個性・色を前面に出してアレンジメントしようとはせず、譜面に合うように桶と調和するように歌うんです。
それがたまらなく心地よくて、一時期聴きまくってました。

Trijntje Oosterhuis(Traincha) / Close To You
http://www.youtube.com/watch?v=8UrPap9vP9Q
36選曲してください:2012/08/08(水) 19:42:49.32 ID:Wb+koB75
それにしてもなんですね、、最近ではA○B推しって言うんですか?
チャンネル変えても変えてもA○B…あれのせいで私の年末年始はテレビフリーになりそうです。

正直あのキンキン声は聞いていると頭が痛くなります。
そんな声が何十人とユニゾンしてるんだから、わめき声聞いてるようなもんです。
まさに阿鼻叫喚地獄ですよ^^;
前にフリーさんと言ってた日本語発声の悪い面ばかりを凝縮したような…
無駄に黄色い声を前面に出した、なんとも心地の悪い声です。

まぁそんなこと言いながら、今自分の聞いている音楽だって全然高尚なもんじゃないですけど^^;

Cobra Starship - You Make Me Feel... ft. Sabi
http://www.youtube.com/watch?v=HpyZEzrDf4c&ob=av2e

Foster The People - Pumped Up Kicks
http://www.youtube.com/watch?v=SDTZ7iX4vTQ&ob=av2e

最近何気に考えていることが、「歌っている途中でエッジは意識的にかけるものではない」という、フリーさんの仰ったこと。
たしかに以前私が練習していた曲でも語尾にエッジがかかる部分があって、意図的にかけようとしてもどうしてもダメで、
いろいろ試行錯誤しているうちに、歌い方そのものをエッジのなりやすい感覚に近づけないとダメって感じました。
言ってみれば、そこの部分だけいきなりエッジのなりやすい声帯形状にする早業なんてできないってことです。
また、これから類推するに、歌っている際の声帯厚は暫時的に変わるものの、そのアベレージというのでしょうか、、
基準厚みたいなものは言語発声とリンクしていて、ある程度一定なんだと思います。

総合すると、これらの意図するところがまさしく日本語発声から英語発声への転換なわけで、
前にどっかで読んだバイミュージカリティーの獲得にもつながるんだと思います。
37選曲してください:2012/08/08(水) 20:13:44.04 ID:Wb+koB75
>>339
>>160-161は図書館で借りた本ばかりなので、どうぞ1度図書館へ足を運んでみてください。
最近の図書館は他館から取り寄せができるし、大概の本が読めるようになって便利です^^

実践的で練習を伴う考察ならば、ボイトレ本の類の方が良いかもしれませんね。
個人的には、私がお勧めしたバイブルも、歌声の科学とかフースラーとかに準ずる知識型の本で、
ボイトレではないので、あくまで知識の形成、理論構築に役立つ本です。
あんまり難しい内容で手をこまねいて、練習が疎かになるのは本末転倒ですからね。
あ、ぶっちゃけ読んだことない本のが圧倒的に多いんで、立派なことは何1つ言える身分じゃないんですが^^;

個人的にうまい具合で優しい理論書だなぁと思ったのは『歌手ならだれでも知っておきたい〜』系です。
『音楽家なら〜』の方しか読んだことないんですが、あれは図解もあったり内容が実践者向けだった記憶があります。
同系統っぽいし、より詳しそうなので、私も読んでみたいですねぇ。
『あっというまに歌がうまくなる!?〜』は、特別この本だけの情報ってのもなかった記憶があるし、
正直、ボイトレ系の本はネットが発達した現代では、ググれば手に入る情報が99%です。
目にしたり耳にした情報(ボイトレ法)ばかりで、何か突飛な練習法を探す方が難しい時代になりつつあると思います。

特に昔から懐疑的に思っているのが、「あっという間に」や「たった3日で」とか「2週間で完成」みたいな、短期間で習得を謳っている本です。
発声って、いわばその人の癖のかたまりであって、本で単純一義的にまとめて上達を指導できるほど簡単なもんじゃないんです。
そういった本は大風呂敷を広げたことで、内容が大雑把になっていることが多いです。
まぁそれでも手に取って読んでしまうのは、私自身が発声嗜好症なんでしょうね^^;

長々と書いちゃいましたが、ご自身が練習と理論(知識)をどのウェイトで取り組むのかで、本もいろいろ変わってきます。
実践から頑張ってらっしゃるなら、やはりVT系本をいくらか読み潰して練習方法を増やしたりするのがイイですかね。
そうするうちに嫌でも知識なんてついてくると思います^^
38選曲してください:2012/08/08(水) 20:40:45.15 ID:Wb+koB75
>>231
喉をガッチガチに緊張させて、無理に声帯を振動させたら、喉を傷める確率は増すでしょうね…
>>232さんがおっしゃる呼気圧迫が増すことにもつながりますし。
喉頭の位置は二次的な要素として、これまた声帯圧迫とか喉絞めにつながりますが、
まぁ極度に上がってなけりゃ許容範囲というか、深く考える必要はないと思います。

逆に考えれば、そうしないことが喉を傷めにくい発声ということになるでしょう。
声帯の閉鎖に絞って考えてみると、>>65の閉鎖筋群のうち側筋と横筋にまかせた閉鎖だと、声帯は大雑把にしか閉じません。
そんな状態だと、声帯は一様な振動をせずに、いびつに開閉運動をする羽目になりますよね?
振動にむらが起こると、何事でもそうですが、しわ寄せがどっかに来て、その状態を保つのが苦しくなります。
それを解決するために、声帯筋や外甲状披裂筋による閉鎖も加わってきれいな閉鎖・振動を起こします。
ただし、もし声帯筋や外甲状披裂筋が過度に働いても声帯圧迫につながるわけで… 何事も加減が大切です^^;

あと、いつかどこかで「裏声は喉を傷めやすい」とか聞いたことがあるんですが…
今ちょっと調べてみましたが、やっぱり“なぜ傷めやすいのか?”の答えが見つかりません。
もし理由を探すなら、その振動数の高さから、声帯靭帯に及ぼす負担が大きいのでしょうか?
それか、声帯靭帯縁辺のみの、これもある意味で“いびつな”振動が、声帯に悪影響を及ぼすのか…
そうじゃなきゃ閉鎖筋群が弱いか働いていない、声帯間隙が広めの状態なんで、声帯どうしが圧迫されてるとは考えにくいんです。
喉を傷めやすいという意見そのものにも賛否両論あるし、ここはまだ私も合点がいきません。

あと最後に、、発声が上手いといわれるヴォーカルでも、喉を傷めることはままあります。
どんな発声法だって、声を出す時点でリスクは負うんです。
そのことを理解した上で、負担の少ない喉を傷めにくい発声というのを考え、あるいは実践してみてください。
39選曲してください:2012/08/09(木) 00:11:08.38 ID:Zr8/voax
>>459-463
>ここんとこ調子が悪くて… 帰っては即寝でネットやってませんでした。

サブ様。
ちょっと前にこのスレを見つけて以来、たいへん興味深く拝見させて頂いております。
レスなどはゆっくりで構いませんから、どうぞご自愛ください。

>声帯より下の気管支〜肺腔もモデル化して…簡単なモデリングでは済まないのが難点です。

実は私、流体ではないのですが、似たような数値シミュレーションを専門にしていた時期があります。
周りには流体のシミュレーションを専門にしている人もいてよく議論もしました。

その時の経験からすると、コンピュータシミュレーションと言っても
巷の人たちが何かありがたい御神託のように大層に考えるのとは裏腹に
結局モデル化の時点で発生が予測された事象のどれかが起きるに過ぎません。
モデル化の時点で考慮されてないこと、つまり人間に分かってないことはコンピュータを使おうが
何を使おうが所詮分かりません。
そういう意味ではモデルがすべてですが、生きている人間の発声器官のモデルは難しいですね。
声道や気管支〜肺腔は剛体で近似するとしても、発声時の声帯の厚さ、密度、応力の分布なんて
どうやったら分かるんでしょう!

ただ、モデルが確定しなくても先ほどの「起きる可能性のあることだけが起きる」という事実から
分かることも少なくありません。
まず、気管支〜肺腔ですが、声帯から微量ずつ息が漏れるという状態から
片閉管、両閉管両方の特性がありうるのではないかと思われます。
まあ、本来でしたら両閉管の気柱の振動なんて考えないところでしょうが、
片方の端である声帯が気柱の振動を励起しているので声帯と同じ振動数の振動モードに対しては
声帯側が振動の腹、肺のどん詰まりが振動の節の片閉管として振る舞うでしょう。
その他の高次の振動モードに対してはさまざまな振る舞いが予想されますが、
特に高い振動数に対しては声帯の振動は止まっている、すなわち振動の節と見えるので
声帯側が振動の節、肺のどん詰まりも振動の節の両閉管として振る舞うのではないでしょうか。