普通未満〜下手な人のための微妙うpスレ57微妙目

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169選曲してください
やっぱり言葉だけではちんぷんかんぷん^^;
引き上げ筋・引き下げ筋を↓の画像の番号と対応させました。
ttp://www.kcc.zaq.ne.jp/ono/voicetraining/voice105.gif
  1.甲状舌骨筋   2.口蓋喉頭筋   3.茎突咽頭筋
  4a.輪状甲状筋  4b.胸骨甲状筋  5.輪状咽頭筋
  α.なんじゃこりゃ?場所的に後筋だと思われます。
これら筋肉によって、喉頭が支持され、声帯が伸展します。
詳しくは◆ 歌声と話し声の違い ◆で説明予定です。


また、以下の2つのサイトでは声帯閉鎖に係る筋肉の連携を模式的に示しています。

・図IIIC-204・IIIC-205・IIIC-206で模式的な声帯の開閉がわかります。
ttp://edu.icc.u-tokai.ac.jp/cos/3year/system/histology/anatomy/head_and_neck/3C22.html

・「側筋」「横筋」「声帯交錯筋」の項で模式的な声帯閉鎖がわかります。
ttp://www.kcc.zaq.ne.jp/ono/voicetraining/voicetra102.html

2つ目のサイトでは声唇=外甲状披裂筋のようですが、個人的には声帯筋=声唇と認識しています。
@の※でも書いたとおり、甲状披裂筋を細分して声帯筋とか声唇とか交差筋とか言ってるだけなんで、
悪い言葉遊びと思って軽く流しちゃってください・・・w

以上で筋肉の簡単な解説終わりです。
その他の喉頭部分・咽頭・口蓋などは省略させてくださいm( _ _ )m
170選曲してください:2012/08/06(月) 05:31:17.72 ID:bLPuQ9fx
発声概論(>>59-60)で述べたとおり、話し声と歌声の‘原理’は同じです。
でも聞こえる声は全然違う・・・いったい何が違うのか?今回はそれについてです。
感覚的な話は一切割愛します。理詰めというからには、>>65の筋肉を引用しながら説明しましょう。


まず「話し声」、この声の状態では引き下げ筋の作用がほとんどなく、
宙ぶらりんの甲状軟骨を固定するために、引き上げ筋の一部(甲状舌骨筋)が主だった役割を果たします。
この引き上げ筋により甲状軟骨は舌骨に固定されるわけですが、実は舌骨も固定されているわけではありません。
甲状軟骨も舌骨も宙ぶらりんな骨なんですね。
そこで、舌骨より上の筋肉、すなわち舌骨上筋群によって舌骨を下顎骨やらに固定します。
でもでも、実は実は・・・舌骨を固定するはずの下顎骨も宙ぶらりん!
なので下顎骨を固定する為に・・・と、まぁこれ以上は話を小難しくするだけなんで止めておきます^^;
簡単に言っちゃえば、喉頭を固定する為に、それより上の筋肉群を働かせているわけです。
俗に「喉の位置が高い」といわれるのはこの状態です。
固定の際に引き上げ筋主体なので、引き下げ筋による声帯伸展はほとんど伴わず、声帯はたわんだような状態で全体が振動します。
閉鎖も大雑把で、とりあえず声が出るように声門が閉まればいい程度にしか働いていません。

このように、話し声というのは閉鎖筋と喉頭周辺の筋肉の一部を使うだけで、しかも働きは大雑把です。
その訳は、話し声にとって一番大切なのは言葉の弁別だからです。
別に大きい声が必要なわけでも、広い音域が必要なわけでもありません。
気息声だからダメとか、実声に聞こえないといけないみたいな制約もありません。
とにかく話し声に必要なのは“言葉を聞き分けられる状態にして相手に伝えること”なのです。
 ※弁別とは言葉の意味の区別(=使い分ける・聞き分ける)という意味で、発声概論のBの働きによります。
171選曲してください:2012/08/06(月) 05:31:56.33 ID:bLPuQ9fx
さて、前振りはこの辺にして、ぶっちゃけ上で説明した歌声というのは、
話し声では使わなかった筋肉や、大雑把にしか働かなかった筋肉を使うってことでして・・・
要は>>65の各種筋肉を効率よく役割分担させながら使っているわけなんです。
でも、なんせ普段使わなかったりする筋肉も活用するわけですから、それが難しいわけですね^^;

まず引き上げ筋と引き下げ筋の作用について。
>>69で書いたとおり、話し声の場合はほとんど引き上げ筋に頼った甲状軟骨の固定をしています。
それ対して歌声の場合は引き下げ筋も加わって、甲状軟骨を上下から引っ張り合う形にします。
甲状軟骨を挟んで、引き上げ筋・引き下げ筋が拮抗した綱引きのような状況だと思ってください。
こうすることでも甲状軟骨は一定の場所に留まる=固定されますよね。
で、本題はこれによって何が起こるのかなわけで・・・
簡単に言ってしまえば、喉頭内にある筋肉(より狭義では声帯にある筋肉)の緊張が解けるのです。
緊張が解ければ声帯の自由度は増し、歌に必要な敏捷性等を獲得します。
また、引き下げ筋が加わることで声帯の伸展を伴った発声になり、音高調節を閉鎖筋に依存する必要もなくなります。

ちょっと話をそらしますが、「喉が高い」といわれる状況が何故いけないのか?その理由も上記によって説明がつきます。
話し声のレベルでも音高調節はある程度利きますが、地声音域を越えられるものではありません。
また、閉鎖筋群に頼った音高調節・発声では上記の自由度・敏捷性は阻害され、
速いフレージング・パッセージ、アジリタのような装飾技巧、フェイクも不可能です。
話し声のまま歌っているなんて言われ方も、引き上げ筋・引き下げ筋のアンバランスさが一因な気がします。
172選曲してください:2012/08/06(月) 05:32:59.10 ID:bLPuQ9fx
話を元に戻して、次に閉鎖筋の運動について。話し声では大雑把と書きました。
この大雑把の意味は、横筋と側筋で適当に閉鎖してるって事になります。
あ、もちろん普段から閉鎖筋をバランスよく使ってる人もいますよ!でもあえてここはそうじゃない人基準でm( _ _ )m
話し声のときに「息漏れが・・・」とか気にする人あんまいないでしょ?だから大体の閉鎖でオケーなんです。
対して歌声、このときは息漏れを気にしたり実声の響きにこだわったり・・・明らかに話し声にはなかった声質への意識になります。
このとき話し声の大雑把さを引きずってしまうと、横筋と側筋に過度の働きを強いる結果になります。
また、引き上げ筋主体の発声だと閉鎖筋の緊張も解けないままなので、思い通りに使うことも出来ません。
本来なら>>65の閉鎖筋群を使い分けたり、あるいは一緒に使うことで声門間隙を狭め・閉じる必要があるのにです。

上記に加え、歌声のときは声量確保のために咽頭・口腔・鼻腔などの共鳴腔を広げようともします。
さらに、呼吸に関る筋肉(内外肋間筋・胸横筋・腹筋群etc)やら何やらも総動員します。
まさに全身運動といっても過言ではない!・・・いや、ちょっと言い過ぎかな^^;
喉頭原音からスタートした小さな音を、体中の筋肉を連携させることで歌声に発展させているわけです。


超簡単にまとめちゃいましたが、以上のように歌声は発声器官の機能をフル活用する必要があるわけで、
これは話し声のときにはなかった筋活動を多分に含みます。
筋活動からみれば、「話し声 ⊂ 歌声」(話し声は歌声の一部分)の構図になりますね。
言葉をかえれば、話し声は発声器官の一部分を借用しているに過ぎないということです。
173選曲してください:2012/08/06(月) 05:56:59.23 ID:bLPuQ9fx
壊れる原因はいっぱいありますからね…私みたいな初心者はハード壊れたらお手上げです。
ウィルスやらシステムファイルの破損やらドライバの不具合やらのソフト面なら何とかなるんですが、
マザボやストレージやらの物理的な故障は、自分で直せないなら修理費高いんで買い替えも選択肢になります。
家電量販店やPCショップに持ち込むと、たとえ故障個所の診断(修理見積もり)だけでも金取られますから、
不具合が起こって自分で直せないときは、まず近くのPC詳しい人に相談するのが一番です^^
あ、メーカー保証期間内や延長保証があったらガンガン問い合わせて聞いてみてもイイですね。
何にせよ、バックアップさえしておけば最悪の事態だけは免れます!


実は私も全然声優に詳しくありませんw 数人しか知らない、その中の1人です^^;
↓の男の声の声優が大塚明夫です。
http://www.youtube.com/watch?v=oBVr_7I4FtE
0:23〜「いつまでいてもいいんだぞ…」の声の人です。
私は機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYのアナベル・ガトーで知ってからファンなんですが(そんなこたぁどーでもいいんですが)、
この人の低音はすごく気息的に聞こえるんです。
個人的な経験上、声のピッチを下げていくとき、「エッジヴォイスになっていく声」と「ため息の低いヴァージョン」の2通りがあると思うんです。
どちらが正しいのか、はたまた両方正しいのか悩んでたときに、大塚明夫の声に注目して真似てみたりしました。
まだ解答は見つかってませんが、もしかすると63さんが言ってた通り、大塚明夫の声ってミックスなのかもしれません。



お互い電子機器が壊れてしょんぼりですね…w
でもここはめげずに踏ん張りましょう!自分の体さえあれば何とかなります!
guardare nel futuro e sorridere 〜 ♪
174選曲してください:2012/08/06(月) 07:25:16.92 ID:bLPuQ9fx
<a.歌唱技術について>
譜面を正確になぞるスキルとは、ピッチ・リズム・テンポの正確さ、また、他の譜面に記された記号の体現能力です。
この基準では声質は問いません。どんな声でもいいので、まずは譜面をどれだけ起こすことができているか、その1点のみを考えます。
それは話し声(>>69)でもある程度可能ですし、慣れない発声方法では再現しにくいものでもあります。
「ピッチが正確だね」や「リズム感あるね」ってのは、この基準から判断されるものです。

余談ですが、この基準は芸道や武道の型に通ずるものがあると思うんです。
まずは型を正確にできるかを問われ、型を崩すのはそれができた後でないと、ただの下手くそになってしまう・・・
音楽においても同じで、リズム・テンポをタメたり走らせたり、ピッチをずらしたりするのは、
まずはそれが正確にできる人じゃない限り、ただ下手くそに聞こえてしまいます。
もし仮に上手く聞こえたとしても、それはたまたま偶然で、自分の真の実力ではありません。
あ、でも、癖でタメたりフラットする人がいたとして、それが個性でイイと言われるのもまた現代音楽の多様性でもありますし・・・難しいですね^^;


<b.発声技術について>
普通の人なら「自分の好きなアーティストの歌声を基準・目標にすればイイじゃん!」って思うはずです。
たしかにそれでも上手くいくかもしれません・・・ しかしです! >>102でも書いたように、それじゃ偏食気味になっちゃう。。
しかも、それではボイトレの発声が今の自分の発声と理想の発声との直線上にないと意味がなくなってしまいませんか?
猪突猛進に目標へ突っ走っていって成功を収められる人は少数です。
その少数に夢を見たけれど結局挫折するなんて、目も当てられない惨状です・・・
そんなことのないよう、発声はなるべく客観視できた方が何かと安全で、しかも合理的なんです。
>>107へ続く)
175選曲してください:2012/08/06(月) 08:41:22.73 ID:bLPuQ9fx
やはり釈然としない、、
今回の『音楽に対する好き嫌い・上手下手』(>>101-108)の注釈と、>>96のABにつながることを先走って少しだけ・・・

>>108でマスケラやらアンザッツTって書きましたが、あまり聞きなれない言葉だと思います。
これは声楽分野の練習方法で、声を前にもってくるとか、歯に当てるとか、鼻腔共鳴を促す感じだと思って下さい。
これで声をより開放的にして、明るさを持たせます。
ただ、やりすぎると平べったくて金属的で倍音の少ない声になっちゃいます。
この平べったくて〜 な声が日本語発声の大きい要素でもありまして、これから言及したい>>96Aにも関わるトピックです。

そしてもう1つ、私がこの先一番書きたいことで、これまで書いてきたこと全てに関わることなんですが、
「ロック歌いたいのに声楽を勉強しても意味がない!」とか、「ボイトレの模範発声が自分の理想とは違うから止め!」とか、
私からすれば実にもったいないことです。
これまでさんざん書いてきたように、声は1対の声帯から発生して、それはどんな声でも絶対不変のものです。
その声帯を動かす筋肉を少しずつ変え、はては体全体の運動によって様々な歌声を作り出します。
>>70に書いたように、そして今回の発声技術で言及したように、それぞれの発声法の中に共通点・相違点を見つけ出せれば、
それを使って自分の発声練習へフィードバックできます。どんな練習方法だって自分の糧となるんです。


投下した後でgdgd愚痴っちゃってホントごめんなさいm(_ _)m
今日はこれで寝ます。お休みなさい。
176選曲してください:2012/08/06(月) 09:39:13.99 ID:bLPuQ9fx
今から投下するトピックを書いている最中、言葉の定義付けの説明をするか、かなり迷いました。。。
ホントだったら言葉を押し付けたり用語の氾濫につながることはしたくないんですが、
曖昧模糊に言葉を使うと余計な混乱を招きかねないので、始める前に書いておきます。
あくまで私の中の解釈なんで拡大解釈や歪曲が多少入ってますが、このトピック読むときだけ勘弁をばm(_ _)m

「発声」・・・・ 『発声概論』(>>59-60)の@A。狭義では母音形成の声帯操作・共鳴腔操作を指す。
「発音」・・・・ 『発声概論』(>>59-60)のB。狭義では調音における子音形成を指す。
「発語」・・・・ 言葉を発すること。発声と発音を総称したもの。
「言語発声」・・・・ 話し声を発する場合の発声方法。広義では発音方法も含み、発語方法を指す場合もある。
     歌唱発声の対義的なものとして扱い、「日本語の発声方法⇒日本語発声」のように使う。

正直、『発声概論』と表題を付けてしまって、悔恨の情にかられました・・・
厳密には発声・発音概論か発語概論にしておくべきだったと。。

あ、あともう1つ、、>>96Aに沿って書いていたら長くなりすぎたんで、
『言語発声の特徴と言語差』と『歌声における言語発声と歌唱発声の相関関係』の2つに別けることにしました。
しかも1つずつが長いです。いつものことながら要約できませんでした^ ^;
177選曲してください:2012/08/06(月) 09:39:47.89 ID:bLPuQ9fx
『歌声と話し声の違い』(>>69-73)では、超簡単ではありますが両者の違いを筋運動をもとに解説しました。
今回はその発展ともいうべき内容で、話し声=言語発声をさらに掘り下げ、前回は触れなかった「言語差」について言及したいと思います。
ちなみに! このトピックは歌から逸脱しっぱなしで終わります!! 最後まで歌の話題ありません!!!



まずは↓のページの右上の図を見て下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3
この中で日本語の母音「あ、い、う、え、お」は「a、i、?、e、o」になります。(多少のズレはあるけど、まぁ大まかに^ ^;)
試しに「い → あ」「い → う」「い → お」と発音してみると、図の位置関係が分かると思います。

われわれ日本人は、小学校教育の頃から母音は「あ、い、う、え、お」の5つですよ〜 と教わってきました。
半母音やら長母音やら方言などは無視して、とにかく母音は5つなんだと、まるで刷り込みのように教わったはずです。
まぁそれを良いとするか悪いとするかは別として、これは50音表に代表されるような日本語の規格化なんだと思います。
でも図には5つどころか、倍以上の母音が記載されてますよね?
そう、世界中には私たち日本人が使わない母音がたくさんあるんです。
私たちが5つの母音を無意識・自由に使い分けるように、世界中の人たちはそれぞれの母語の母音を無意識・自由に使い分けています。
子音も同じように、日本語にはないものが世界中で使われています。(子音は説明割愛)

※念のため断っておきますが、母音・子音の数が多いから優れているとか、少ないから劣っているなんてことはありません。
178選曲してください:2012/08/06(月) 10:58:49.04 ID:bLPuQ9fx
@ http://www.youtube.com/watch?v=jVmiOqk4560
A http://www.youtube.com/watch?v=3wmIrAFKLs0

これだ!って音源が見つからなかった・・・お許しを。
まずは上の2つの音源を、純粋に“言葉”を発しているものとして聴き比べてみて下さい。
どちらがより話し言葉に近く聞こえますか? 大多数の人はAを選ぶと思います。
@みたいにしゃべる人はいないですよね。そんな人いたら、たぶん舞台俳優ってあだ名付けられます。

では次に、どちらの音源の方が歌唱発声=オペラ・クラシック発声に近いでしょうか?
これは誰しも@を選ぶでしょう。これまで書いてきたことを如実に表していますよね?
歌声としても言語としても、どちらも成立しているのに、その内容たるや歴然とした違いがあります。


発声器官を効率的に働かせ発声したとき、声帯は引き上げ・引き下げ筋によって伸展し、
閉鎖筋による必要最小限の閉鎖によって厚ぼったくならずに振動効率を高めます。
また、共鳴腔は広がり、高次フォルマント(約3000Hz周辺)に集約するように働きます。

これに対し、言語発声を優先=発語器官としての側面を強調した場合、
それぞれの役割は委縮・減退し、発声効率は低下します。
その代わり、言語としての声の特徴(母音特有のフォルマント形成・音色etc)は増幅され、
言葉としては自然に聞こえるようになります。
179選曲してください:2012/08/06(月) 10:59:30.84 ID:bLPuQ9fx
では、一番違和感の少ないポイントはどこなのか?
前出の音源でも、どちらが好きかで意見が分かれるでしょうし、各人に違ったポイントがあります。
歌唱発声と言語発声の簡単な対立軸なら、2点間の内分点で済みますが、ことはそれほど簡単ではありません。
・・・それは各人の好き嫌い(>>102-103)、音声解析の2側面(>>136)のウェイト、また、
生来の言語発声の混入、歌唱発声からフィードバックした発声効率の増幅、それに伴う発語機能の減退、
歌詞に使われる言語の影響、曲調、ジャンル、etc、、それら全てが影響してきます。
そう、この複雑な要因に対する結果が、現代の大衆音楽の多種多様な歌声なわけです!
ほんでもって、このしっちゃかめっちゃかになった要因を解析するすべが、
これまで何度も言及してきたプロット作業(>>106-107)なんです。


スミマセンが、現代の大衆音楽の歌声に関してはまた今度・・・
あ、その話題に先だって1つ。現代の大衆音楽の歌声は必ずといっていいほどマイクロフォンを通します。
このマイクってのがものすごい効果でして、たとえささやくような小声でもホールに響くほどの音量にしちゃうんです。
そのおかげで、現代の音楽の歌声は声量(≒音量)確保のための共鳴腔操作は必須ではなくなりました。
どちらかといえば、共鳴腔操作は音色の変化に重きをおくようになったといえます。
しかもその音色でさえ、イコライザーやらコンプやらのエフェクターによって変化させることができます。
現代音楽の多様な歌声ができたのは、マイクができたからといっても過言ではないでしょう。
180選曲してください:2012/08/06(月) 11:59:40.54 ID:bLPuQ9fx
では、一番違和感の少ないポイントはどこなのか?
前出の音源でも、どちらが好きかで意見が分かれるでしょうし、各人に違ったポイントがあります。
歌唱発声と言語発声の簡単な対立軸なら、2点間の内分点で済みますが、ことはそれほど簡単ではありません。
・・・それは各人の好き嫌い(>>102-103)、音声解析の2側面(>>136)のウェイト、また、
生来の言語発声の混入、歌唱発声からフィードバックした発声効率の増幅、それに伴う発語機能の減退、
歌詞に使われる言語の影響、曲調、ジャンル、etc、、それら全てが影響してきます。
そう、この複雑な要因に対する結果が、現代の大衆音楽の多種多様な歌声なわけです!
ほんでもって、このしっちゃかめっちゃかになった要因を解析するすべが、
これまで何度も言及してきたプロット作業(>>106-107)なんです。


スミマセンが、現代の大衆音楽の歌声に関してはまた今度・・・
あ、その話題に先だって1つ。現代の大衆音楽の歌声は必ずといっていいほどマイクロフォンを通します。
このマイクってのがものすごい効果でして、たとえささやくような小声でもホールに響くほどの音量にしちゃうんです。
そのおかげで、現代の音楽の歌声は声量(≒音量)確保のための共鳴腔操作は必須ではなくなりました。
どちらかといえば、共鳴腔操作は音色の変化に重きをおくようになったといえます。
しかもその音色でさえ、イコライザーやらコンプやらのエフェクターによって変化させることができます。
現代音楽の多様な歌声ができたのは、マイクができたからといっても過言ではないでしょう。
181選曲してください:2012/08/06(月) 12:00:42.63 ID:bLPuQ9fx
も1つワケワカメなこと書くと、
 「蝶を捕らえ標本にし、翅(羽)の構造や解剖学的組織、全体的なメカニズムを研究することはできるが、
  依然として蝶であるということがどういうことなのかを知るには至らない」 (A.Allerton)
ってな言葉があるんです。
どれだけ音声生理学・解剖学を勉強しようとも、普通は自分自身の発声運動には直結しません。
生理学・解剖学の知識=理論と、発声=実践を結びつけるには、まだパズルのピースが必要です。
そう、そのピースの1つが感覚的手法(>>54疑問@のような表現)なわけです。

これまで感覚的表現を否定してきたのに今さら何なのよ?と思われるかもしれません。
しかし、私は今まで一度たりとも感覚的表現のそれ自体をダメだと書いた覚えはありません。
それらが万人共通かのごとく書かれることに否定的なだけです。(えらく言い訳がましいですが^ ^;)
感覚的表現は、全ての発声に通底する理論と、個々の発声とを結ぶ重要なピースです。
しかしながら、万人共通ではないがために、間違ったピースを選ぶと理論と自分とを繋げられません。
また、理論がわからなければピースは勘で選ぶほかありません。
もしそれで間違ったピースを選んじゃったら・・・ 骨折り損のくたびれ儲け、上達できないとほぼ同義です。
だからこそ、うやむやに感覚的表現を受け入れるのではなく、理論を知り、
理論と自分との間を見極める=どの感覚的表現が自分に合っているのかを考えることが重要だと考えます。


上記より、さしずめ自分の発声器官はラボラトリーって感じ。超ショボイけど・・・w
感覚的表現が発声のどんな生理に結びつくのか、あるいは理論と個々とを直結することは可能なのか?
それを考え試すだけでも楽しいです。そのせいで歌うことから甚だ逸脱しちゃっている今日この頃ではあります^ ^;