普通未満〜下手な人のための微妙うpスレ57微妙目

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105選曲してください
やはり釈然としない、、
今回の『音楽に対する好き嫌い・上手下手』(>>101-108)の注釈と、>>96のABにつながることを先走って少しだけ・・・

>>108でマスケラやらアンザッツTって書きましたが、あまり聞きなれない言葉だと思います。
これは声楽分野の練習方法で、声を前にもってくるとか、歯に当てるとか、鼻腔共鳴を促す感じだと思って下さい。
これで声をより開放的にして、明るさを持たせます。
ただ、やりすぎると平べったくて金属的で倍音の少ない声になっちゃいます。
この平べったくて〜 な声が日本語発声の大きい要素でもありまして、これから言及したい>>96Aにも関わるトピックです。

そしてもう1つ、私がこの先一番書きたいことで、これまで書いてきたこと全てに関わることなんですが、
「ロック歌いたいのに声楽を勉強しても意味がない!」とか、「ボイトレの模範発声が自分の理想とは違うから止め!」とか、
私からすれば実にもったいないことです。
これまでさんざん書いてきたように、声は1対の声帯から発生して、それはどんな声でも絶対不変のものです。
その声帯を動かす筋肉を少しずつ変え、はては体全体の運動によって様々な歌声を作り出します。
>>70に書いたように、そして今回の発声技術で言及したように、それぞれの発声法の中に共通点・相違点を見つけ出せれば、
それを使って自分の発声練習へフィードバックできます。どんな練習方法だって自分の糧となるんです。


投下した後でgdgd愚痴っちゃってホントごめんなさいm(_ _)m
今日はこれで寝ます。お休みなさい。
106選曲してください:2012/08/05(日) 08:19:59.52 ID:AZaZqHLL
『歌声と話し声の違い』(>>69-73)では、超簡単ではありますが両者の違いを筋運動をもとに解説しました。
今回はその発展ともいうべき内容で、話し声=言語発声をさらに掘り下げ、前回は触れなかった「言語差」について言及したいと思います。
ちなみに! このトピックは歌から逸脱しっぱなしで終わります!! 最後まで歌の話題ありません!!!



まずは↓のページの右上の図を見て下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3
この中で日本語の母音「あ、い、う、え、お」は「a、i、?、e、o」になります。(多少のズレはあるけど、まぁ大まかに^ ^;)
試しに「い → あ」「い → う」「い → お」と発音してみると、図の位置関係が分かると思います。

われわれ日本人は、小学校教育の頃から母音は「あ、い、う、え、お」の5つですよ〜 と教わってきました。
半母音やら長母音やら方言などは無視して、とにかく母音は5つなんだと、まるで刷り込みのように教わったはずです。
まぁそれを良いとするか悪いとするかは別として、これは50音表に代表されるような日本語の規格化なんだと思います。
でも図には5つどころか、倍以上の母音が記載されてますよね?
そう、世界中には私たち日本人が使わない母音がたくさんあるんです。
私たちが5つの母音を無意識・自由に使い分けるように、世界中の人たちはそれぞれの母語の母音を無意識・自由に使い分けています。
子音も同じように、日本語にはないものが世界中で使われています。(子音は説明割愛)

※念のため断っておきますが、母音・子音の数が多いから優れているとか、少ないから劣っているなんてことはありません。
107選曲してください:2012/08/05(日) 08:20:40.97 ID:AZaZqHLL
ではここで『発声概論』(>>59-60)を思い出してください。
どの言語発声も発声原理は共通で、声帯で音の素を作って、調音して言葉にしています。
コーカソイドはモンゴロイドにはない発声器官がある、、なんてことはあり得ません。
人類みな共通の発声器官を持ち合わせています。
じゃあ私たち日本人も、出そうと思えば日本語母音5つ以外の母音を出せるはずですよね?
でも試してみると・・・ それは無意識には出せないものだし、ものによってはかなり意識して作らない限りは出ません。
子音も同じ。例えば私たち日本人はlとrの使い分けが無く、普通は意識しない限りできません。
これこそ「言語差=言語発声の差」=「発声器官の使い方の差」なんです!!

何を今さら、そんなの当たり前だろが! と思わず聞いて下さい!!
これは全ての人が感じ取っているのに、あまり考えずスルーしちゃうことなんです!
>>69>>73にも書いたように、普段私たちが話すときは言葉の弁別に重点を置いて発声・発音します。
日本語なら日本語を、英語なら英語を、相手に伝わりやすいよう発語しています。
それは言語ごとに特徴のある言語発声方法をとっているということです。

ここで重要なのが、ある言語の言語発声を使い続けると、その言語発声は自動化し、無意識下に潜んでゆくということ!
この自動化・無意識化は、その言語を発声・発音するためには非常に便利なことです。
しかしその結果、発声器官はその言語1つに特化するようになります。
そんな状態で他言語を話そうとすると、母語の言語発声に影響を受け、その言語発声に引きずられちゃいます。
>>73の結びで書いた発声器官の退化は、歌声に関してだけではなく言語発声に関してもいえることで、
言葉を換えれば「発声器官のある1つの言語発声への特化」ということになります。
108選曲してください:2012/08/05(日) 08:25:24.05 ID:AZaZqHLL
もっとわかりやすく直感的に理解するために、↓の動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=Je_Z63BZcXM

@0:00〜1:05 日本人がしゃべっているような英語発声。(少々誇張気味です^^;)
A1:07〜1:31 本人の自然な英語。(ネイティブだと思います。)
B1:33〜2:07 母語が英語の人が話す日本語。(日本語発声かなり上手い。)

どうですか?この人の自然な英語と日本人を真似した英語では、誇張気味とはいえかなりの差がありますよね?
日本人を真似した英語では、まさしく日本人がやらかしそうなカタカナ英語になってるのがわかると思います。
同時に、上手いとはいえ日本語を話している時は、外国人が日本語しゃべってるな〜 とハッキリ感じるはずです。
なぜ日本人が英語を話すと動画のようなカタカナ英語になっちゃうのか??
また、なぜ外国人が日本語を話しているとわかってしまうのか??
解説はしませんが、その理由を考えるとまさしく>>113につながります。


さて最後になりますが、上の動画の題名「japanese accent」の「accent」、、「強勢、強調」という意味だけではありません。
もう1つ大切な和訳、、「訛り」、、そう! 訛り!! ずっと昔から感じ取られ、単語にまでなっているんです。
上記の言語発声の特徴・言語差は方言の訛りにだって適用できるし、それは厳密になれば個人レベルの差まで確認することができます。
いろんな声に耳を傾けて下さい。そうしたらきっと発声・発音の差が聞き取れるはずです。