>>258 裏声でというのはすべてが頭部共鳴主体となるような高い曲でということで
のどを裏声のかたちにするだけというのではありませんよ。
それでものどから少しはなれた感じでちょっと安定したような印象を受けました。
しっかりとした共鳴を身につけてもっともっとのどからはなすようにしましょう。
歌うときの自分自身の共鳴を自覚することはたいへんむずかしい課題ですが、
まずはしっかりと高い共鳴を感じとれるようになる必要があります。
ハミングには一部否定的な意見もありますが、わたし自身はハミングがきっかけでしたので、
ハミングにより練習することをおすすめします。
まずはのどの力のぬいて、背中側から頭頂あたりに向けてやさしく息を吹きこむような
イメージで"M"などでハミングをおこないます。
なにかを始めるぞと構えるのではなく、気がついたらハミングをしていたという感じで
何気なくおこなえるように、気が向いたときにときどきやってみるといいかもしれません。
そして、ハミングの音を高くしたり低したり強くしたり弱くすることを繰りかえしてみましょう。
また、ハミングで裏声を出すようにしてできるだけ長いあいだ音を出しつづけてみましょう。
頭のなかで共鳴する感覚をつかむために頭頂や鼻や頬などいろいろなところに手をあてて確かめてみたり、
コンサートなどで一部の歌手がするように片耳をふさいでみることも試してみましょう。
軽くて明るい感じの音が頭のなかで鳴り響く感覚をぜひつかんでください。
一朝一夕に上達することはありませんがそれでも確実な近道だと思いますので、
まずはのどから確実にはなれる高い共鳴をつかんでそれを強くすることを目指しましょう。