ttp://www.yonosuke.net/song/data/14202.mp3 まずこれを聞いてみてください。聞けば分かりますが前半がロジャーさんです。
先ほど言ったように、できるようになって間もないので完成度は低いです。
ロジャーさんのに比べて裏声っぽさが強く感じられると思います。
この僕の声の音質があなたの求めるものであれば続けて読んでみてください。
ある程度音質が近いから方向は合ってるはずです。
まずこの板で言われているミックスという言葉を極力使わず、
ヴォーチェ・ディ・フィンテという言葉を知ってください。
YUBAメソッドで言う裏声から地声まで繋がる声、ハリウッドで言うミドルヴォイスは、
ヴォーチェ・ディ・フィンテです。
ヴォーチェ・ディ・フィンテについて詳しく書かれたサイトが2つあって、
1つは、OCM−合唱講座
ttp://www.collegium.or.jp/~sagitta/ocm_homepage/html/kouza.html のNr.7「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」(1),Nr.8「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」(2)
もう1つは、ベルカント唱法
ttp://homepage.mac.com/tksvoice/belcanto-library1/Menu51.html の第十一章、第十二章、第十三章(その他全体的に参考になる)
です。
先に言った、YUBAのCDに合わせてやってもなかなかひっくり返りを無くすことが
できないということや、ロジャーラヴのハリウッドにて本人が出している
ミドルヴォイス(ヴォーチェ・ディ・フィンテ)を出すのに、
これらをCDに合わせてやっていてもできるようになるのはあることを知らないと
よくて数年先になってしまうのではないかと言ったのは、上の2つのサイトに
書かれているヴォーチェ・ディ・フィンテの声を実際に出して、「これがそうなんだ」
と先に気づかないとできるようになるとは思えなかったからです。
この2つのサイトから引用しますが、
『張りのあるファルセット「ウ」で同一ピッチで伸ばします。
伸ばしながら声をふくらませ、
頭の中にファルセットではないしっかりとした声のイメージを作ります。
うまくいくと途中から内筋が働き始め、
息もれが無くなったきめ細かい鳴りの「ウ」に生まれ変わります。』
『1.ファルセットで弱く声を出します。
2.クレッシェンドしていきます。
3.声を出し始めた時、響きは鼻に抜けていない状態ですが、
クレッシェンドをしながら響きを鼻に通していきます。
そして同時に、鼻の奥の方から響き(息)が通り始めたころから
喉頭を少し下げます(喉を広げる)。
この時、ファルセットの声が違った風に変化すれば成功です。』
また、『「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」とは声帯の「伸張」された状態の中で
「内筋」を「収縮」させようとする発声』というのも、初めて出して見るときに
非常に参考になる言葉だと思います。
頭の中で、「今ファルセットを出していて声帯が伸びている、この状態で
収縮させよう」とイメージしながらやると僕の場合出しやすかったです。
うまく成功すると、ものすごく強い響きを持った音が生まれます。
できたかどうかを判断することとして、
・地声っぽく聞こえる
・地声がひっかかったような感じがする
・目と目の間に響きが集中した感じがする
ということなどが挙げられます。
初期の段階では、この声を出すことだけで大変ですが、慣れだしたら、
YUBAのCDにあるような裏声音域の高い音から地声音域まで
「う〜うう、ううううう〜」というのをやり、意識的にヴォーチェ・ディ・フィンテを
使うようにしてみてください。
また、歌で使うときに僕にとってヒントになったのに、
・鼻先で歌うような感じ
・口を開けてハミングする感じ
というのもあります。
ヴォーチェ・ディ・フィンテを出していると裏声も強化されていくのを実感します。
うまくやると、先ほどの「う〜うう、ううううう〜」(他の母音でも)が
ひっくり返りなしでできます。まだ未熟なので、かなり集中しないとだめですが。
こうなるとYUBAのCDで合わせてやると効果がでるんじゃないかと思います。
ヴォーチェ・ディ・フィンテを出すようにしてからじゃないと、
息漏れのない裏声(ヘッドヴォイス)から地声に下がってもひっくり返ってしまうと
思います。
ロジャーラヴのハリウッドのCDについてですが、GOOGレッスンはグッグ、
GUGレッスンはガッグですが、ようするに母音の「う」と「あ」です。
なぜこれがミドルヴォイス(ヴォーチェ・ディ・フィンテ)を見つけるのに
レッスンとして用いられているのかと考えたところ、一瞬息が溜まって
出すのがヴォーチェ・ディ・フィンテを出しているときの感覚に近いものが
あるからです。これを知っていると、これらのレッスンで高い効果が得られるように
レッスンができるんだと確信しました。
また非常に大きな発見として、ヴォーチェ・ディ・フィンテができるようになると、
歌手の声でヴォーチェ・ディ・フィンテであるかどうかというのが聞き分けられる
ようになります。今まで地声だとばかり思っていたものがここはヴォーチェ・ディ・
フィンテじゃないかと分かります。なんで今まで分からなかったのか不思議なほどです。
例えとして、漢字が書ければその漢字は読める、英語の発音が自分でもできると
人の話す英語の発音がどういう風に出しているのかイメージできる、というのに
非常に近いものではないかと思いました。
と声がまだ未熟なくせにえらそうに書いてすいません。
ただ方向は合っているという確信があります。
その理由として、YUBAの本にあった、裏声→地声よりも
地声→裏声の方が難しいというのを上に書いたように練習してみることで
強く実感できますし(おそらくこれができればより地声っぽさを出せるはずではないか
と考えています)、換声点付近で「のどを狭める」感じというのも、
ヴォーチェ・ディ・フィンテができてからようやく分かった気がします。
まだロジャーラヴの本にミドルヴォイスの音域はそんなに広くなくて、
地声と裏声の間というのも、自分でヴォーチェ・ディ・フィンテを出してみて
地声よりは当然高くだせるが、高く出した裏声の音域でヴォーチェ・ディ・フィンテを
出すことができないことから、まさにロジャーがミドルと定義したものがフィンテであると
納得できます。
できつつあるかな?という奴からの観点ということで
参考にしていただければ幸いです。価値観が合わなかったら
流してください。
結局「あのこと」というのは、YUBAやロジャーのCDに合わせてミドルが
いつかできるかなーと考えてミドルが出るんじゃなくて、
フィンテ(ミドル)を先に書いた2つのサイトの方法で出してから、
レッスンCDをやるというなんだか逆説的な感じなことが
実は本質的ではないかということです。
長々と失礼しました。声が貧弱で参考にならないとか、
価値観が合わないとかあったらすいません。
でも、ロジャーの出してる声と音質が似てるからたぶん合ってますよね。