>>845 基本的に口腔共鳴主体の歌い方になっていますね。
頭声とは「上顎を“境界として”その上方の空間で歌う」もので、
上顎そのものの上に響かせて歌うことではありませんよ。
上顎の上で歌うということは、上顎の下にある口も胸もなくなってしまって
まるで横隔膜後部から鼻腔へとΓ状のチューブが通っているかのように
身体の後ろ半分と頭部の上半分だけで歌うということです。
まずは背中の肋骨最下部つまり横隔膜後部から
背筋に沿って頭頂へと突き抜けるような柱をイメージして、
その最上部まで息を吹き入れるようにハミングを行ってみましょう。
このとき喉が締まったり上がってしまうと響きにくくなりますので
喉は何もしないように喉の存在は忘れてしまいましょう。
背中の肋骨最下部周辺の筋肉を胸前上部に向けて
肋骨内側にえぐり込むような感覚で息を吐いてください。
そして片耳を掌で塞いで体内の響きをよく聴くようにしてみてください。
頭頂に響いているような感覚が感じられますか?