精神障害者の受け皿作り進む 医療・福祉両面で
ttp://mytown.asahi.com/areanews/yamagata/TKY201102160437.html >これまで長期入院を強いられがちだった精神障害者が地域社会で生活できるように支援する動きが
、県内でも庄内地方を中心に広がっている。県が地域と連携して主導。退院後、社会生活になじめず
に症状が悪化するケースも多いだけに、孤立しない環境づくりときめ細かな支援に力を入れている。
鶴岡市の県立鶴岡病院の1室で、医師や地元のNPO法人「やすらぎの会」のスタッフら8人が机を
囲んだ。「この間の大雪の時、何本も電話が来たよ。いつもと違う環境が不安なんだなぁ」。訪問看
護を受け持つ看護師が利用者の様子を報告した。鶴岡病院を拠点に、県が昨年11月からモデル事業
として始めた包括型地域生活支援プログラム(山形版アクト)の月1回のケア会議の風景だ。
アクトは病状が不安定な在宅の精神障害者に、医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士など各種の
専門職がチームを組んで支援するプログラム。利用者は訪問看護などの「医療」や買い物の同行や住宅
確保などの「生活支援」のサービスが受けられる。1970年代に米国で始まり、欧米を中心に普及。
日本では2003年、千葉県市川市で始まり、現在は10団体以上が取り組んでいる。