(-д-)本当にあったずうずうしい話 第128話

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435おさかなくわえた名無しさん
30歳を迎える頃に、ふと同窓会をしようぜという話が仲間内で出た。
俺を含め、地元で結婚や就職した奴が中心になって企画していったんだが
その運営陣の中に自分で会社作って大儲けした地元でも名の通った社長が含まれていた。
そいつは控えめな性格だったが、必要経費として300万をポンと出してくれた。
「これで会費集めなくていいから企画側も楽になるし、来る側も負担が減るよね」
と言って爽やかに笑うシャチョーになら俺は掘られてもいいと思った。

だが、問題は同級生側にあった。

・託児所を作れ
・ホテルのグレードを上げろ
・交通費を出せ
・前泊、後泊の費用を出せ
・ビンゴゲームの景品に40インチの液晶テレビを入れろ

など、社長が金を出す事が広まった途端要求がエスカレートし始めた。
何故か命令口調で自分をお客様と思って無茶を言ってきやがる。
最初は俺達運営丁寧に応対していたが、よく考えたら商売してるわけでもないし
休みの間を縫ってボランティア的な作業を金まで出してしてるのに、何故こちらが
下手に出なければならんのか?と。
それからは、何か文句を言ってくると
「うるせぇな、じゃあお前がやれよ。限られた予算で全員が納得する会場を用意して
キッチリ運営してみせろよ、人に意見できるんだからさぞ自信があるんだろ?」
こんな感じで言い返していたら、何故か社長の会社にクレームが殺到したので
同窓会自体が無くなってしまった。