今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 66度目

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565おさかなくわえた名無しさん
20代の時失業したので、田舎で一人暮らしをしている祖父の家に泊まりに行っていたら
祖父が階段から落ち、入院した。
漁師の祖父に船を、水屋(家の一階が半分海に繋がっている家。うちでは倉庫に使っていた)に
入れるように頼まれた。
何度も手伝っていたので(俺も船舶免許有り)了解して、船を動かした。
舟止め場からいったん沖に出て、迂回して水屋を目指したが鈍い回転音がしたと思ったらエンジン停止
かろうじて手動で舵が効く状態になり、どんどん沖に流された。
遠洋用の漁船ならともかく、祖父のモーターボートには無線も無い。
慌てて発光信号を送ったが既に岸から8kmは離れている。
4時間ほどたち、小さな島の傍まで流されたので必死にオールで漕いで岸に着けた。
船を固定し、島中歩いてみたがどう見ても無人島。
手持ちは、煙草とライター、腕時計、晩飯に買った弁当とカップ麺、2gのお茶。
船の道具入れに、ヤカン、合羽、裁縫道具(網を修理する用)、薬各種、ナイフ、工具があった。
あと、釣り道具は当然ある。

それからサハイバルですよ。こつこつエンジン直して自力脱出するまで5日間。
祖父は「見舞いに来ないなー。交通が不便な場所だし仕方ないか。退院するときは迎えに来るだろう」
と呑気に構えていたらしい。
地域の人は、みんな俺が船を水屋に入れたと思っていたし、姿が見えないのは
祖父の看病に病院に行っていると思っていたらしい。

船の学校出ていて本当に良かった。エンジンいじる知識を教えてくれた先生ありがとうございます。
遭難したら、まずは水の確保。そして体力温存しつつ救助を待つ。
出来れば船影を見つけたらSOS信号を送る事。

当時ちょっとニュースになって、顔や名前が出たので少しフェイクいれてますが
上記はほぼ実話。