流れ切ります。新聞に載ってたコラムがちょっと素敵だったので。
日本びいきというか、日本車びいきですけども。
「君は日本ではもっと美しく、若かったけれど、そのころは田中とか林
とかいう日本人のものだった。でも嫉妬なんかしてない。
今は一緒にいられる。僕は日本人が愛する以上に君を愛しているよ。
これからも毎日、君が必要だ。別れには早すぎる」
ロシア紙ノーバヤ・ガゼーダの記者ワシーリー・アフチェンコ(29)が
執筆した小説「右ハンドル」は、「僕」の独白風の言葉で始まる。
日本人女性が登場する甘美な恋愛小説の始まりも予感させるが「君」の
正体は日本製中古車。描かれるのは、ロシア極東で「第二の人生」を
送る日本車に人々が注ぐ深い愛情だ。(中略)
小説について、モスクワの文芸評論家ボリス・クプリヤノフは「極東で何が
起きているのか想像もつかないモスクワの読者を意識しつつ、極東の
人々が日本車に注ぐあふれる愛を描ききった」と高く評価する。
作品は「ドキュメンタリー小説」とも称され、ロシア有数の「国民ベストセラー」の
大賞候補にノミネートされている。
日本語訳を出し、訪れたことのない「恋人」の国へ行くのが夢だ。
・作者のアフチェンコさんは03年以降、4台の日本中古車を乗り継いできたとか。
現在の愛車はトヨタ・カムリグラシア。(ロシアの、日本車への評価はアメリカでの
品質問題が起きても揺るがないのだそう)
「今年、右ハンドル車の輸入が禁止される可能性もある。その前に5台目を買って
おかないと」。
・作品の紹介とともに、ロシアの自動車産業の現状、日本車締め出しに対する
ロシア国内での温度差なども記事には書かれていました。興味深い。
「右ハンドル」、読んでみたいぜ。