(-д-)本当にあったずうずうしい話　第121話

その日は会議が２つあって、最初の会議室の準備を当然のごとくＴはサボった。
２つの会議は時間が微妙にダブるので二手に分かれて、一方が会議室Ａの片付け、
もう片方が会議室Ｂの準備をしなければならなかった。
俺はＴに会議室Ｂの準備くらいはやれよ、と伝え会議室Ａの片づけをやっていた。

片付けを終えて一応確認のためにと会議室Ｂを見に行くと何やら人だかりができてる。
会議の時間は10分以上過ぎてるんだけど、どうしたのかな？と思って近づいてみると
「俺君、会議室の鍵はもってきたのかい？」と課長に言われ（ ﾟдﾟ）ﾊｧ？っとなった。

Ｔはやっぱり準備などしておらず、当番のことを言われ準備していないことを責められると、
俺が鍵を取りにいったから待ってろと言ったまま俺の仕事が遅いだの愚痴をこぼしていたそうだ。
当然俺はＴに準備はしておけと支持しておいた手前反論するが、ここでＴの小学生レベルの抵抗

「うっせーな、オマエの方が30ｃｍ準備室に近いんだから、お前が取りに行けよ」

どうやら立ち居地的に、僅かに俺の方が準備室に近いから俺に言って来いという理論らしい。
（ ﾟдﾟ）ﾎﾟｶｰﾝってなった後、あぁもういいや、とりあえず落ち着いて深呼吸してから一発ブン殴ろうと思ったら
課長がキレて「もう良い、俺が取ってくるからお前ら待ってろ」と準備室に歩き出した。
「課長、俺も行きますよ」と言って俺も同行したが、課長はかなりキレてた。
「何だ一体アイツは！」
「すいません、余計な手間かせさせてしまって…」
「あいつ、この前冷蔵庫に入れといた俺のドロリッチ飲みやがった、許さん、絶対コロス」
（ ﾟдﾟ）＜そっちの話かよ！

Ｔは中学、高校時代はのんな調子で弱い奴に全部押し付けてやってきたみたいだったけど
社会人になっても同じように誰かに押し付けようとしたのだろうな。
結果誰からも相手にされなくなって、空気みたいになってた。
その空気っぷりを利用して横領してたんだから、ある意味大した奴なんだろうけどな。