http://www.meijigakuin.ac.jp/~soc/fuzoku/nen/nen35ronbun/35sato.pdf 占領期GHQ の対日政策と日本の娯楽
その軟の方面を担っていた政策の一つが「3S政策」である。
米沢嘉博によれば、(3S政策は) 日本人に享楽をたっぷりと与えることによって
骨抜きにしようというもので、3つのSとは、スクリーン、セックス、スポーツである。
スクリーンではアメリカ映画、それも娯楽性の強い他愛のないものによって、
日本人にアメリカの復讐などを考えさせないようにする。
セックスは、性的メディアを氾濫させ、日々の享楽にのめり込まそうというわけで、
カストリ雑誌などに対して、しばらくの間フリーの時代が生まれた。
そしてスポーツは、エネルギーをそちらで昇華させようというもので、
特にアメリカ産の「野球」を奨励する。
これに、ギャンブルを加えた「3SG」が、軟らかい方面から日本国民を教育、
というよりは明確に「堕落」させるための方針としてGHQ がとった文化政策
だったのである。