※僕らの知らない生活をする人たち 47人目※

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931おさかなくわえた名無しさん
>>930の答えにはなってないけど、昔は鉄道で運んでいたのね。
まあトンデモナイ重量物を運ぶわけだから、その貨車の構造も特異さが際立っていた。
各車輪に重量が均等に分散するように、車輪を基準に見ると高校野球のトーナメント戦のような構造。
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  ┌─┴─┐  ┃ トランス. ┃  ┌─┴─┐
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こんな感じ。まあ「乗せる」というよりは「吊り下げる」ってのが正解だわな。

戦後間もなくの頃は鉄道網があちこちに敷かれていたから、変電所も線路からそう遠くないというケースが多かった。
ところがいくら距離的に近いと言っても、トランスを現地で方向転換させるのはまず不可能。
「あ、やべえ。向きが逆だから180度ひっくり返すべ!」ということができない代物なのだ。
列車をUターンさせる転車台てのはあるけど、この貨車は全長が長すぎてターンテーブルに収まりきらない。
そこで国鉄は積荷箇所から荷降ポイントまで全ての路線図をくまなく調べ上げ、事前に
「積荷のとき、この向きに積めば荷降および設置に最適である」ということを徹底的にシミュレーションする。
場合によっては現地まで空荷で貨車を走らせることもあったとか。
物流の世界はほんっと奥が深いわw