低所得層は、普段から不満を多く持っていて、しかもそのやり場がないものです。
いやでも所得相応な生活を強いられますから、
居住区域や活動範囲において生活保護受給者との接点が増えます。
それで、「なぜこんな生活をしている奴が、ろくな働きもせずに金を貰っていられるのか」
と蔑視の対象にしがちなんですね。
そういう事やってる奴に限って税金滞納してて生活保護対象者と紙一重だったり。
本当の富裕層の不満はむしろもっとマクロな視点に向きます。
そして生活保護受給対象になっているような人々のことなど関心が向かないのです。
住む場所もライフスタイルも違いすぎて、接点が乏しいですし。
ただ、世の中には一定の割合で
やくざな人間・世間に対してプラスになる見込みのない人間が存在するのは
自然なことで仕方ない、という諦念は、
表だって悪口を言わない人たちの中でも存在しているようにも思えますね。
害虫駆除・病原菌根絶のために強力な薬を使うと、そのうち耐性を持つ虫や菌が現れてイタチごっこになるので、
ある程度の害は容認せざるを得ない、というのと同じで。