二、三年前免許取立ての頃、友達と現地から三〜四時間の目的地にドライブした。
ところが、途中から目的地の場所がわからなくなってしまい、ガイドの友達も機嫌が悪くなって、嫌な雰囲気の車内に。
「次、右ね」と友達が言い、右に寄ったのに、
「あっやっぱり左!!」「えっ!?」
何回も迷ってあせってたし、もう曲がるところまで来てたので、反射的に斜線変更してしまった。
後ろでは車が走っていて、勿論ぶつかった。
もうその瞬間、頭の中真っ白で、
友達「どうしよう、あたしのせいだごめんどうしよう…」
私「あたしが悪いんだよ、ごめん…」と二人で泣く寸前。
あちらの車は数十m走って止まり、運転手が中から出てきた。
もう覚悟を決めるしかなく、うろたえまくりの友達はとりあえず中に残して、あちらの元へ。
「すいません、私が全部悪いですすいませんとりあえず警察呼んで…」
必死に頭を下げる私に対して、相手の方(二十代くらいの男性)は
「あ〜あの車ぼろいし…君の車は俺弁償しなくていいのかな?」と仰り
「勿論です」
「じゃあ、別に俺もいいですよ。もう車自体ぼろぼろだし、警察呼ぶのは止めましょう」と優しく言ってくれた。
私は何回も何回も謝り、彼は「気をつけてね」と言い、去っていった。
車内に戻り、友達に経緯を話し、二人で心底ほっとし、泣きそうな顔で笑いあった。
機嫌の悪かった友達も、「本当にごめん」と謝ってくれて、その後は楽しいドライブになった。
あの時の男性には本当に感謝している。
ぶつかったのがもし、もっと怖い方だったらと思うと、今でも鳥肌もの。
いつまでもこの思い出を胸に、安全運転を心がけたい