2 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/06/15(日) 09:07:01 ID:Qn2A8hu9
叶恭子のトリオリズム読んだおー
聖書
現在進行形で読んでいます
4 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/06/16(月) 06:43:04 ID:rM0ueIPY
漫画でもいいですか?
チーズスイートホーム
>>1 乙!
森見登美彦を2冊読んだけど、
なんでこんなのが人気あるのか分からん。
激しくツマラン。
東野圭吾 ダイイング・アイ
………なんだこりゃ。
黒死館読んでるんですが、全然進みません。
情景が浮かびません。
日本文学なのに翻訳モノ読んでる気分だーでも幸せ。
生協の白石さん
ジョークとして茶化してはいたけど
ネットで自分の名前が出ていたことに不安を感じてた時期があったり
アホみたいな質問が増えたりしてちょっと気の毒
いい学生たちだと本人はフォローしてるけど
一方、ネットである程度見てたんで、その学生達と大差無い自分もいる
質問に返す答えがやっぱり面白かったわ
フランク・シェッツィング 「深海のYrr」
深海パニックサスペンス+ミステリー+SF+エコ、と盛りだくさんなのだが
軸がぶれず、下巻に入っても新展開ありで飽きない。面白かった!!
著者あとがきの謝辞に思わずニヤリ。
映画化が決まってるらしいけど、たぶん薄っぺらくなりそうなのでそっちは要らないかな。
11 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/06/19(木) 23:22:45 ID:EXhBd+2y
楽園/鈴木光司
1章と2章が壮大で生々しくて面白かったのに、3章では唐突に1,2章と絡められいて、結末もあっけなかった。同著者のループの終盤と似たような展開だった。
12 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/06/19(木) 23:23:12 ID:EXhBd+2y
楽園/鈴木光司
1章と2章が壮大で生々しくて面白かったのに、3章では唐突に1,2章と絡められいて、結末もあっけなかった。同著者のループの終盤と似たような終え方だった。
中原中也の詩集
中二病くさかった。
太陽の塔
……なんだこれ
ロリータ/ナボコフ(新訳のほう)
全編通して、ある意味変態の日記で、主人公の心理を理解できないけど
逃避行中の風景像と、読み始めのロリータの表現は認めざるを得ない
奥田英朗「サウスバウンド」
テンポが良くて一気に読めた。
奥田英朗は「インザプール」「空中ブランコ」「最悪」「邪魔」
「サウスバウンド」の順に読んでるけど今のとこハズレなし。
18 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/06/24(火) 20:09:20 ID:48v3wuoP
水の時計/初野晴
心理描写が単純で且つしつこくて10数ページほど読んで破棄した。
暴走族とか文化が古いし。
>>17 ミッドナイトマーチは同じ作者とは思えないほど平凡でびっくりした。
ララピポが来年映画化だそうですよ。
「百億の昼と千億の夜」 光瀬龍
釈迦とイエスが超高速で格闘したり、リチウム原子弾がオーロラを曳いて飛び交ったり、
視覚的にも楽しそうなのでぜひ映画化して欲しい。ウォシャウスキー兄弟あたりで。
もっとも、ハリウッドのぼんくらどもに仏教的無常観が理解できるとは思えないから、
原作と映画は別物って方向になるだろうけど。
黒い家
読むの3回目ぐらいかな。貴志祐介は、これと「天使の囀り」は面白く読んだが、
「青の炎」の中二っぽさと無駄なブランド名などの羅列が気持ち悪くて読まなくなった。
読み返してみるとこの本でもこれ必要か?と思うような固有名詞は頻繁に出ていた。
中身自体は面白い。主人公の恋人は何度読んでも怖いというか胡散臭いというか、なんだこいつ。
>>19 両方未読です。
ララピポ興味あるんですが文庫派なもんで。
早く文庫にならないかな。
これだけじゃなんなので最近読んだ本。
梁石白「闇の子供たち」
貧困の犠牲になる子どもたち。幼児売春、臓器売買。
福祉の人間の救いの手も届かない。
「フィクションなんだ」と自分に言い聞かせつつ、ブルーになった。
>20
萩尾望都が漫画化したとき、あの話をどうやって?と思ったら
ものすごく大胆に改変・脚色しまくりなのに
全体の流れもテーマも崩れてなくて感心した
映画化ならあの漫画を元にすればハリウッドにもできると思うんだぜ
おっと自分も最近読んだ本を
ジーン・ウルフ「調停者の鉤爪」(新しい太陽の書2)
天野嘉孝表紙の旧版で読んでるんだけど新装版が出たので。
小畑健の表紙は合ってるんだか合ってないんだか微妙だ。
さすが約20年前のことなので話はほとんど忘れてて新鮮ですw
毎日5分くらいずつ読んで、今日読み終えたので
ちょうど発売された3巻を買ってきた。
主人公が回想しながらちびちび書いてる設定の話なので
こんな読み方も意外に合ってる気がする。
3巻もこのペースでちびちび行こう。
梟の城
最後の数ページで、えええーとなった
重蔵の予感丸はずれじゃん
スカイ・クロラ
サリンジャー風を気取りたかったのかなという言い回し
実際各章の始めに引用されていた
内容はよくある、思春期くらいの子供のみにしかこなせない任務
(アニメで言うとエヴァとファフナーみたいな)とか
そんな過酷な状況に身を置く、感情の起伏がない若者の話だった
それでもそこそこ面白く読めたんだけど、あのラストはいただけない
ここまで読んだのになんだよぉー、という気分にさせられた
万城目学「鴨川ホルモー」
おもろいおもろい。漫画みたいにスイスイ読めるし、良い奴が多くて好感持てる。
映画も楽しみだ。
>>6 ファンタジー大賞出身だし、↑万城目氏とよくセットで紹介されるから
次読んでみようと思ってたけど、つまんなかったですか
村上龍「半島を出よ」
侵略軍(通称コリョ)にチクリ入れたシングルマザーの公務員が
結局意図に反して自分の子らを孤児にしたのが一番笑えた
生き残りのコリョがちゃっかり上手くやってるところも。
あと、エピローグでネイルアートの文字の大きさと色の意味するところが
よく分からんかった
まあまあ面白かった。そんな簡単に殲滅できるかよ、とは思うが
「石油!」アプトン・シンクレア
映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の原作本、らしいのだが、映画と全然別物だった。
パトリシア・ハイスミス「世界の終わりの物語」
「リプリー(太陽がいっぱい)」の作者による最後の短編集。
癌の生体実験に使った組織や遺体を墓に埋めておいたら気持ち悪いキノコが
いっぱい生えてきちゃった話とか、放射性廃棄物の捨て場がないから
大学にフットボール場をプレゼントしてその地下に詰め込んで封鎖しておこうと思ったら
原子力規制委員会の理事をうっかり閉じ込めたまま帰ってきちゃった話とか
ちょっとありそうで不気味なブラックユーモアたっぷりな話が10話。
国連の視察に備えて急遽体裁を整えようとするも次々ぼろが出て収集つかなくなり
しょうがないから国連委員全員殺しちゃうアフリカの独裁国家の話は
北朝鮮や中国で実際に起こってそうで心から笑えた。
ウツボカズラの夢
久しぶりに時間の無駄をしました。
和田竜「のぼうの城」
映像化しそうだよなーと思って読んでたら、
元々脚本だったものが映画化決定→小説化らしい。
見せ場を繋いだようなテンポの良さで、登場人物のキャラ立ちまくり。
ライトノベルかと思うぐらい読みやすい。
昼行灯タイプの総大将・のぼうたんの魅力に敵も味方もノックアウト☆
>>32 それ面白そうだなと思って気になってるんだけど
(表紙がオノナツメだし)
所謂、時代小説好きには受け入れられているのかってとこが気になって未読。
今の大河の篤姫みたいに、時代を借りただけの中身現代劇だと
興ざめするので怖くて手に取れない。あんなの宮尾先生の冒涜だわい。
パラパラっと散見した限りでは、ひっかかる感じはなかったんだけど…
そんな私に読みどころを産業で宜しく…。
>>27 遅レスですが、私も森氏は気になりつつ未読。
万城目氏と比較されるのは、やっぱり京都の大学生活ってとこですかね。
でもYondaの短編を読む限り、それぞれキャラ立ちしているけどぱっとしない学生が
のんべんだらりと大学時代の時間を贅沢に(内心どうにもならないことを抱えながらも)
すごしていく、という描写だけで…あんまり面白いとは思いませんでした。
オチは!?と思ってしまった。関西人じゃないけど。
>>33 ・小説ではあまり取り上げられたことがない戦(らしい)なのが新鮮。
・圧倒的な人数で押し寄せる敵を迎え撃つ武将たち戦いぶりがカコヨス。
・戦に負けて敵に勝ったぜ。
サクサク軽ーく読めるけどその分物足りないという意見も出そう。
時代小説あんまり読んだことないのでズレたこと書いてたらごめん。
戦国板の小説スレでは、薄ぺらいという人もいたけど概ね評判いいみたいだね。
映画化した時、水攻めのシーンが安っぽいCGにならないといいなあ。
35 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/07/16(水) 22:54:46 ID:4rf8m7ZB
age
夏目漱石のこころ
手紙なげぇよ。
37 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/07/19(土) 07:36:54 ID:/O+ATTK9
今日から夏休みでしょうか?本を読んでみましょう!
38 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/07/19(土) 09:04:07 ID:xN/Oaqv8
中島らも「お父さんのバックドロップ」
最終巻発売近いので
ハリポタ6巻。
やっぱり凄い!
たまにくる笑いポイントがツボってニヤニヤがとまらないw
川端康成「眠れる美女」新潮文庫
下手な官能小説よりよっぽどエロい。個人的には二篇目の「片腕」のエロさが好き。
しかし角川文庫の荒木の舞姫の表紙がキモい。
「差し手の顔」
出張時、新幹線で読む。面白かったが、前作があるとは知らずに読んでた。
「サラリーマンは2度破産する」「3年で辞めた若者はどこへいったのか」
通勤時の暇つぶしに良かった。
今は「君の名残を」を読んでるが、
確認したら27P目で寝ていた。
図書館への返却期限が明日なので、諦めて
「マネーと常識」か「ヤバイ経済学」に進もうと思う。
「ゆめつげ」
しゃばけにはまって読んだけど、いまいちだった。
しゃばけほどキャラが立ってないからかな。
堂場瞬一の刑事・鳴沢了シリーズの「血烙」
「重力ピエロ」伊坂幸太郎
基本的には面白いんだけど、ときどき出てくる気取ったセリフが嫌だ。
ヘタな芝居につきあわされてる感じで、そういうのがあると冷めてしまう。
相性が悪いのかもしれない。
「パラサイト・イヴ」
>>44 私も最近読んだ。とても時々とは思えない。>台詞
登場人物全員に厚みがなくペラペラな感じがする。
>>44>>46 伊坂作品なら「砂漠」がお薦め。ミステリじゃないけど。
当たり外れの大きい作家さんだと思います。そろそろ文庫落ちすると思うので、
出たらぜひ読んでみて下さい。「重力ピエロ」だけで判断するのはもったいないと思う。
余計なお世話だったらすみません。
スカした感じがするのとそうでもないのとあるね
賞を辞退したやつもそんなに鼻につかなかったな
49 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/07/28(月) 23:19:01 ID:fyUhkvNz
貫井徳郎の慟哭読んでみた。
そういえば、この人って加納朋子とミステリ作家夫妻らしいね。
本読んだ限りではふたりとも真面目・正統派ね。
>>44>>46 重力ピエロは読んでないけど、この人のラッシュライフは読んだけど、
>登場人物全員に厚みがなくペラペラな感じがする。
これには同意。
デトロイト・メタル・シティ
下ネタで手を出さずにいたけど、思い切って買った。
確かに下ネタ沢山だけど、読んで行けばなれる。
梨元さんはエロすぎてやばい
52 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/02(土) 06:31:06 ID:6nJsa9WZ
あと一月。
中国の作家・余華の「兄弟 brothers」。
「不幸の詰め合わせ」としか言いようが無い兄の末路に泣けた。
青銅の悲劇 瀕死の王(笠井潔)
オイディプス症候群から一体何があったんだろう…
間にまだ単行本になってない事件がひとつ挟まっているらしいが
話の規模にせよ、ミステリ的な部分にせよ、
かなりスケールダウンしたと思った。正直がっかり。
しかしこの時点で駆42歳かよ。するとパリ3部作の時点では明らかに32、3は超えている計算…。
ナディアはこの作品で28〜32くらいか?
いとこトリックはすぐ分かった。ナディアが漫画とアニメが好きなワケないもんなw
阪急電車 有川浩
阪急今津線を文字通り舞台にした短編の連作。
車中の匂い、窓からこぼれる光と景色、交わされるセリフ、実際にその電車に乗ってる気がした。
自分にとっては子供の頃よく乗った電車ということもあるけど、たぶん他地域の人でも同じだろう。
作者は実際に今津線在住ということだけど、西宮北口駅を通称西北と言い切っているので、絶対
この人は地元出身ではないなと思ったら、高知出身の人だった。作中の酒を飲む女の子の描写
がいいのはそのせいかな。
56 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/11(月) 05:13:44 ID:EimtjGG3
米澤穂信 インシテミル
こういう設定ははじめてかもって思って一気に読了
>>56 おどろおどろしい設定とラノベテイストな文章のギャップに最初は戸惑ったけど一気に読んでしまった。
飯が旨そうでたまらんかった。
赤と黒 をよんだ。時代とか現代とか云々の問題の前に、まず、虚しくなった
他の小説と同じく、「そのまま大人」になる方法を教えてくれないから
中二臭いけど仕方ない
上地雄輔物語
この人を見る目が変わった。
いい意味で。
忌館 三津田信三
ホラー。表紙も怖いが内容もなかなか。
今は舞城王太郎のディスコ探偵水曜日を読んでる。長い…
61 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/15(金) 20:56:39 ID:eOHccjS+
三雲 岳斗 少女ノイズ
CDでいうジャケ買いかな、表紙のイラストに誘われて・・・
可もなく不可もなく
そして、警官は奔る 日明 恩
はっきり言おう、傑作。
とはいっても「マークスの山」ほどの衝撃はないけど。
しかし登場人物の一人ひとりに薄っぺらいところの全くない、
前作よりもみっしりと重く読み応えのある一冊だった。
それぞれの人生があり立場があり全うすべき職務があり信念がある、
だからこそぶつかり合うのが切なく悲しい。
前作はキャラクティスティックなところが目についてしまい、
どうものめりこめなかったのだが…
武本という無骨・無口な警官の姿勢が前作以上に清清しく、
塩崎という「おしゃべりエリート(元)」も地に足がついて言うことに説得力がある。
このシリーズの次回作がとても楽しみ。お勧め。
>>60 ディスコ探偵どうよ?
高村薫の新作連載が始まった時(2年前の11月)新潮でちら読みしたが…
このスレで舞城微妙ー、って感想の人に対して擁護書き込みをする位
舞城は好きだが、これは…食指が動かなかった…
ディスコ探偵と笠井潔を見比べて、一瞬で笠井を選んじまったぜw
読了したら是非感想をば
>>61 同じ作者の、レオナルド・ダ=ヴィンチとイル・モーロが主人公の
ミステリものは面白かったよ
塩崎じゃないよ、「潮崎」だよ…
あと
虚空の旅人 上橋菜穂子
期待を裏切らず面白かった
この人の作り出す世界は多彩で本当に面白い
光景や空気が体感できるよう
あまり恵まれていなかった孤児が、実は魔法の国の王子様だったんです、
みたいな安易な展開がなくて良い。
でも皇子のお守り役の星読み博士のシュガ、君はちょっと泣き過ぎだと思うんだぜw
バルサが出てこなくてちょっと残念。
やんちゃ王子とその姉姫は素敵な感じ。一人で頑張った海の娘の健気さがよかったので
やんちゃ王子たちともう少し絡みがあればよかったのになー。
64 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/15(金) 22:21:09 ID:eOHccjS+
鎮火鐘・・・違うな・・・消防のお話は読んだ?
しかし日恩で”たちもり”って読めないだろう・・・
65 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/15(金) 22:25:04 ID:SiZz2opi
中島らも
古本屋で\80也
66 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/15(金) 23:11:13 ID:i7IPk3fi
お父ちゃんと私―父・水木しげるとのゲゲゲな日常
水木しげるは本当にいい。この人に関する本は何読んでも面白い。
親子仲よすぎで和んだ。長生きしてほしい。
サッカー茶柱観測所/えのきど いちろう
ところどころでこの人の書いたものを読むたび
「いいところを見てるなー」と思っていた
ご本人も言うように彼はサッカーの専門家ではないので、
サッカーの戦術・個々の選手の技量についてはあまり言及されない
いい意味で一般人に近い視点で鋭いことをさらっと書いているので
ものすごく興味深く大変面白かった
「書いたことはクレームだの何だのということではなくて、
目に見えない形でどこかに跳ね返る」
「世界がどうなろうと、これだけは大事にしようと思い定めた人たちの前で、
その大事なものが敗北する」
PKディックの名作短編「探検隊帰る」
どっかの惑星に探検に行った飛行士が、帰ってくるんだけど、おかしくなってるから、
そいつをみんなで始末すると、また、そいつが宇宙から帰ってくる。
何度でも何度でも繰り返される。
結局は、その惑星の宇宙人が、飛行士のクローンを作って、
何度でも地球に送り返してきてただけだった・・・
乙一の傑作短編「ZOO」
ある男のところに毎朝、自分の恋人の惨殺死体の写真が送られてくる。
実は、送っているのは自分。その写真から、死体のありかを突き止め、そこで写真を撮って、自分に送る。
そして、また、翌朝に、送られた写真を見て、死体を探しに行く。その繰り返し・・・
>>62 ディスコ探偵水曜日、ようやく上を読み終わったところ。
今のところ、舞城好きな人にはおすすめ出来る感じかな。
勢いは健在。変な推理やリンクも。
ま、最後まで読んでみないとなんとも言えないけど…
>>68 釣り?
悪質すぎるぞ。
佐野洋子「役に立たない日々」
エッセイ集。
佐野洋子のエッセイは読むとなんか元気づけられる。
年取っても大丈夫だな方面の元気なんだけれど。
長生きしてほしいなあ。
蟹工船
薄々読む前から分かっていて、ずっと敬遠してたけど。
こういうのダメだ…
自分の中の「プロレタリア文学」のイメージにどんぴしゃだった。
月森仁希は高校生のくせにこんなもんを好んでいるのかい。渋すぎる。
内容もひたすら悲惨だし、文章のリズムが嫌い。
例:
「国家」のために、労働者は「腹が減り」「タタき殺されて」行った。
明治〜大正期、漱石の作中人物が高等遊民やってる裏を支えてたのは
こういう搾取階層かと思うとそれはそれで感慨深い。
文学史的には意味ある作品だろうけど。
72 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/20(水) 23:17:33 ID:RowgTqSq
剣客商売1 池波正太郎
ずっと読みたいと思いつつ読んでいなかった剣客商売読んでみた。
面白いわー。でもアトガキでネタバレがあってちょっとがっくり。新潮文庫なんだけど。
まだくっついていないどころか少し話しただけの二人を後に夫婦になるとか書くなや!
後書きなんて読むんじゃなかった。
がっくりしたのはわかるが、そのネタバレをそんな風に書くあなたも同類。
あらくれ/徳田秋声
短気山っ気ありのビッチ、まさに大正版スィーツ(笑)
こんなに一つも好きになれないヒロイン初めて読んだ。
「時代を超えて愛される(評価される)作品」かというとそうではなくて
その時代の風俗や生活環境の中で読まなければ生きてこない作品で、
そういった意味では恋空やDeepLoveとかセカチューとかとなんら変わらないと思う。
75 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/23(土) 08:10:32 ID:LJKGo6LJ
新世界より 貴志祐介
なぜか頭に浮かんだのが手塚治虫の『火の鳥』
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹
内容はまったりした感じだけど、たまにでてくる独特の言い回しや表現力はすごかった。
不死というもののまったく違う考え方がおもしろかった。
77 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/25(月) 23:54:04 ID:FQaF9CQC
O型の取り扱い説明書
バレたか!!?って感じで面白かった。
あと
図書館の海 恩田陸
まだ読みかけだけど不思議な話が多くて面白い。
恩田陸の本て面白いよな―
ボッコちゃん 星 新一
先にNHKで放送されてたものをいくつか見てんだけど、
NHKはうまく作ってるんだなぁとしみじみ感心した。
電車で読んでもキリが良いから読みやすくてちょうどいいや。
「9・11テロの超不自然な真実」菊川征司
トンデモ本ってどうしてこんなに面白いんだろうwww
審判の日/山本弘
SF短編集。丁度ミク聞きながら読んでたせいで、「時分割の地獄」のヒロインが
髪の色はスルーで、ミクのヴィジュアルで脳内再生されたw
そのせいか、話の後半に入った瞬間、びびった。
全体的に、PKディックをほんのちょっと明るくした感じで、結構楽しめた。
時計仕掛けのイヴ /関田 涙
元はケータイ小説(?
オチで目が点。一応、伏線は張ってあるが、伏線さえ張れば、
何してもいい、てもんじゃ無いだろと。
奥田英朗「ララピポ」
朝出掛けにカバンに入れ、晩酌の後には読み終わってた。
軽快なテンポに乗せられてページをめくる手が止まらなくなる。
作品の雰囲気が全盛期の頃のつかこうへいっぽい。「あえてブス殺しの汚名を着て」とか思い出した。
「どうにもとまらない歌謡曲」
タイトルの通り70年代の歌謡曲を論じたもの、なのだが、実は男性によるジェンダー批評の本。
電車の中で読んでいて、うっかり吹き出して恥ずかしい思いをした。
70年代の歌謡曲をご存知の皆様はもちろん、フェミニズムはヒステリーババアだけのものだと思っているあなたにお勧め。
83 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/30(土) 12:34:49 ID:3SBbfAvb
宮部みゆき クロスファイヤ
主人公に全く共感できない
というか、思考が理解できない・・・
84 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/30(土) 13:13:03 ID:JRDa2G03
三島由紀夫「花ざかりの森」
どうしてわざわざ技巧的な文章を使うのか、
そこまでして美しくしなくてもいいでしょうがって思った。
文章のリズムや見栄えばかりに拘って、結局中身はありきたりな感じ。
三島由紀夫「卵」
これは面白かった。三島由紀夫で声出して笑ったのは初めてだった。
洒落みたいな感じ。
85 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/30(土) 13:31:47 ID:hkZPq6bB
森茉莉 「私の美の世界」
すごい汚部屋人だったと聞いて読んでみたが、とても色遣いが綺麗な文章。
所々に見せるDQNぶりがたまらない。
中村俊輔 「察知力」
空気が読めず周りに嫌われてユース昇格を落とされた天才少年が
普通に空気読める大人になるまでの涙ぐましい努力。
>>85 あなたのレビューでスンスケの本は読んでみたくなったw
言われてみりゃそのとおりだよな、彼の通ってきた軌跡は…
>>84 ほうほう。「卵」ってどこに収録されてますか?
これだけじゃあれなので
野菊の墓/伊藤左千夫
こんな話だったんか。これは…民さんと政夫さんくらいの年が読んでも
「だから何か?」で終わっちゃう気がする。
あぁ本当には誰も悪くないのに、悪くないのにこういう結末になる、
これを人は悲劇と呼ぶのだなと思う。
お母さんがほんの少しだけ世間に負けて、ほんの少しだけ狭量だったこと、
政夫が「行こうと思えばいつでも行けた」けれど民さんの家に顔を出さなかったこと、
悲劇以外のなにものでもなく、けれどこういう帰結しかなかったんだろう。
運命だ。
普段京成線使用者なので、江戸川渡るときなんかいつもより感慨深かった。
二人が見てた景色が読んでる最中もリアルに理解できた。
>>86 84です。
私は新潮文庫の『花ざかりの森』に収録されていたものを読みました。
「花ざかりの森」も「卵」も短編なので…
『野菊の墓』は初めて読んだ中学生のときはラストシーンで泣いた。
大学生になった今読み返すと、虚しい感じしかしなくて欝。
スティーヴンソン『ジーキル博士とハイド氏』
ずっと「ジキル」だと思っていたので、
「ジーキル博士」という表現になかなか慣れなかった。
「痔ー切る博士」というイメージが浮かんで今でも頭から離れない。
88 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/08/31(日) 11:46:14 ID:TXkuZNvw
十二歳の半年 北畠八穂
短編。家にあったので読んだ。
4年間寝たきり濃厚の12歳の子にそうと言えず
中学すっ飛ばして楽しかった高校の話ばかりをする先生萌え。
>>86 野菊の墓!
読んだ気がする!確か読?んだ!…?
パロディー本だったかも(;゚д゚)!?
まーどーでもいいかー
∧∧ .∫
/⌒ヽ)─┛
〜(___)
''" ""''"" "''
司馬遼太郎「坂の上の雲」
日露戦争時に生きた男たちの話。
どういう経緯で日露戦争が勃発したのか、
また、内外の諸事情が詳細を極めていてわかり易く、非常に良かった。
なんとなく日常を過ごしていると気付かないが、
昔の人々の努力や奮闘が今の日本を作っているのだなぁと。
あと明治時代の人々は勉強家が多いと感じたな。
日本兵が捕虜になった際、士官でもない単なる一兵士が、
まるで学術論文のように理知的で論理的な受け答えをしたことにロシアが驚いたらしい。
>>90 この本大好きだ。
「坂の上の雲」というタイトルの意味が最後にわかった時、感動した。
「病院坂の首括りの家」
まさに今読んでいる
横溝作品は当たり外れがひどすぐるwww
池上永一「テンペスト」上・下
幕末、琉球王国に生まれた少女が、男(宦官)として役人試験を受け
大活躍する話
「あぁぁあぁぁぁあぁあ」って感じで物語に押し流される快感
おもしろかった〜!
元々ハチャメチャな、ファンタジー混じりの沖縄現代モノを書いてきた人だけど
今回はメチャクチャなりに、結構どっしり歴史と組んでいる。
>>93 おー、面白そうw
読んだ
>>93の面白かったー!って気持ちが伝わってきたよ
宦官つながりで言うわけじゃないが「蒼穹の昴」的な
「物語に流される感覚」なのかな?だとしたら非常にwktk
しかし上下巻かよ!1600円×2冊かよ!お値段の面でも非常に蒼穹の昴…
http://www.kadokawa.co.jp/tempest/ でも、多分買う。
これだけじゃなんなんで。
歴史のかげにグルメあり/黒岩比佐子
外交に自国での饗応というのはつきもの。
日本の開国以来、西洋の列強を饗応しなければならなかったわけだが、
それに際してのメニューなどが詳しく書かれていて興味深かった。
「エリゼ宮の食卓」(西川恵)以来、外交=グルメ=自国の文化レベルを外に示す指標
みたいな流れはあった訳だが、西川さんの本は専ら国際スタンダードなフランス料理のことに
主点がおかれていたので、幕末の開国期あたりの日本に焦点を当てたこの本は面白い。
あと明治天皇はすげぇな、と色々な意味で思ったよ。あいつすげぇ。
>>94 読んで読んで!
「蒼穹の昴」は未読なので読んでみる!
浅田次郎の本も結構好きだし。
エリゼ宮の食卓も好きだし
なんかキミとは旨い酒がのめそうだ
間宮林蔵
生麦事件
郷に入っては郷に従え、そんで
郷来たりなば郷に従えってわけですか
駿河城御前試合
漫画「シグルイ」の原作なので読んでみた。
シグルイは随分改変しているんだな。
しかしさっぱりしている分、スピーディで面白いし
かなり変態度たけえ
ナボコフのロリータ。
ロリータの心境の変化を匂わせるちょっとした表現とか
引き込まれる箇所もあったんだけど、
変態主人公の身勝手さ・ナルシストっぷりに
不愉快になることが多くてなかなか読み進まなかった・・
加えて一文一文が長いうえ言葉遊びが多くて、
ちょっと読むのが辛かった。('A`)
99 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/09/07(日) 18:29:15 ID:MyqUQW0E
ロスト・チャイルド 桂美人
第27回横溝正史ミステリ大賞だそうで・・・
まぁ面白いかな
ルーンの子供たち デモニック
前作に比べてだいぶ明るい雰囲気になってて、
ジョーとマッくんの関係にどきどきする。
作者が韓国人っていうだけで嫌悪する人もいるだろうけど、これはよかった。
hoshu
西遊記 地なんとか編と天なんとか編
西遊記が好きなので買ってみた。ゲームのノベライズらしい。
冒頭から自己陶酔丸出しの文章で、1ページ読まずに一端閉じたが、なんとか全部読んだ。
敵対する相手は前世でこんなかわいそうな事がありました、
それを哀れんだら相手は驚いて矛をおさめました、と上下巻これの繰り返し。
元の西遊記だって同じパターンの繰り返しだがまだバリエーションがある。
ノベライズでキャラクターが出来上がってるのが前提だからか知らないが、
人物の描写は適当で、力が入ってると言えば目の色がどうとか
声がまろやかだとか甘やかだとかなめらかだとかばかり。なんなんだ。
赤いベベ着せよ……
最後まで盛り上がらないまま終わった。
登場人物の行動が唐突で説得力がないし、台詞も説明的すぎる。
台詞にも地の文にも「───」や「……」を乱発していて鬱陶しい。
よく見たらタイトルにまで使ってる。
水戸黄門/村上元三.
尾張春風伝/清水義範
二人とも、吉原(新旧に通ったり、かぶいた身なりで町中を歩いたりと、
似たような事をしたが、人物像は結構違ってて、続けて読んだら、
おもろかった。
光圀は諸国漫遊こそしないものの、
オッドアイで無いのが不思議な位の厨2病設定でワロタ
そのせいばかりでも無いと思うが、生類憐れみの令後は失速。
惰性で読了。
宗春は…理想と現実の乖離による挫折がきちんと描かれている分、
黄門様よりは読後感がすっきりした。
104 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/09/20(土) 08:02:09 ID:swl0iw6L
中等部超能力戦争 藤野千夜
友達ってうぜ〜・・・って思った。
砂漠
テレビで紹介してたのを見て読んだ
伊坂さんの本初めて読んだけど
設定に無駄がないのでおもしろかった
ビョルン・ロンボルグ「地球と一緒に頭も冷やせ!」
環境のために、というのなら、CO2削減よりもっと安くていい政策に目を向けたら?という本。
経済と統計の学者だからデータの読み込みとコスト計算はばっちりだ。
ペットボトルのふたを熱心に集めているような人におすすめ。
107 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/09/22(月) 14:09:16 ID:pMdfycGB
ロシアは今日も荒れ模様とかいう本。
エリツィン萌えに目覚めました。
本当に(ry
テニスの人かとおもたw
>>92 「病院坂の〜」上巻で挫折した俺が来ましたよ
映画版の方が人間関係等スッキリしていたと思われ
「源氏物語」 与謝野晶子訳
これにハマると原本読みたくなる まず無理なわけだが
宝島 岩波文庫版
シルバーってこういうキャラだったのか。
面白かったけど、何が言いたいのかよくわからない会話文が割とあってもどかしかった。
もっといい訳はないものか。
とりあえずプロジェクト杉田玄白に行ってこようと思う。
「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介
裏表紙の紹介を見て「青春オカルトミステリー?」とか思ってたらとんでもなかった
こういうのって推理小説でもできるんだなあ
「躯」「あなた」乃南 アサ
「火群の館」春口裕子
三冊共、ホラー ?
オカルト現象と、生きている人間の狂気をブレンドするのって、かなり難しいラスィ
「躯」のギリギリの綱渡り感が良くて「あなた」も読んでみたが、
携帯小説は印刷媒体で読むもんじゃ無いな、と。
「火群の館」は、序盤はがんばってるなーと
生暖かい目で読み進めたが、終盤、色々とネタが割れ始めたら、萎えた。
最初から、多視点の群像劇にした方が、おもしろくなった希ガス
ほしゅ
115 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/09/27(土) 16:24:06 ID:0Wq0sTUV
藪枯らしの純次 船戸与一
倒置法?使いすぎww
「ララピポ」奥田英朗
連作小説。社会の底辺で生きる人たちにまつわる醜いエピソードが
これでもかこれでもかと出てくる。
登場人物が全員ヒドイ連中で誰も救われない。
ただ文章が軽快でコメディタッチで書かれているのが、この小説の唯一の救い。
胸くそ悪い。
すべてが F になる〜有限 と 微小 の パン/森博嗣
頭の回転は速いが、学習能力が足りない女子大生に
激しくイラついた。
最後の有限 と (ryでも、教官に指摘されるまで、
自分が殺害対象に成る事に気付かないって、どうよ ?
教官の方も、ほっとけば突っ走る事が予測出来るにも関わらず、
ぎりぎりまで腰をあげないとかワケワカラン
でも、シリーズ10巻完走。ま、おもしろかったかも。
水妖記(ウンディーネ)/フーケー
アンデルセン童話「小さな人魚姫」のもとになった短編らしい
民間伝承を土台にしてるせいなのか、あまりにも登場人物の
善悪がはっきりしすぎてる気がしたけど、
文章は詩的な綺麗さで、それだけでも面白かった
いろは交友録/徳川夢声
元祖マルチタレント(無声映画弁士、漫談家、俳優、小説家、エッセイスト、評論家、脚本家)
が昭和20年代後半に書いた知人数十人に関する面白いエピソードを描いたエッセイ。
ノーベル賞学者の湯川秀樹から、明治末の首相・桂太郎の元メカケ(尼さんになった)まで
「何だその交際の広さは」
多くの人が明治ヒトケタから明治30年代生まれで、
一番若いのが高峰秀子(いまや往年の大女優として伝説ですが)など大正後期生まれ組。
ほとんどは昭和27年当時健在の人ばかり。
で、「明治4×年頃の話だが、」とか、現代とさほど変わりのない通俗文体で、
明治末、大正の頃の社会情勢や芸能界の情勢などを面白く語っているから、昭和30年頃にタイムスリップしたような気分になる。
60年近く経過してこれだけ古びない文体で書けた夢声は、しゃべりの世界で生きてきた人なんだなあ、と思った。
個人的には、硬骨の変人作家である内田百閧ニ、やっぱりどこかおかしい夢声の
天然系変人合戦が面白かった。
百閧フ側のエッセイも読んだことがあるが、双方「あれは変人だ」と認め合って、自分は正気だと思っているのが、またおかしい。
闇から来た少女
闇から覗く顔
闇から招く声/高橋克彦
オカルト、ホラー色は、ほぼ設定のみであんま強くない。
なんとなく高橋留美子の人魚シリーズみたいな方向性。
一応、ミステリー的要素も有りで、真司パパ&薀蓄ウザスだが、
その他のキャラ造形が好みだったので、そこそこおもろかった。
二作目みたく短編集なら、もうちょっと読みたい希ガス
中島らも「酒気帯び車椅子」
なかなか面白かったんだけど、終盤になって失速。
暴力シーンの描写がすごい。グロや残虐なものには
けっこう慣れてるつもりだったけどそれでも吐き気がした。
夜市/恒川光太郎
パヤオか二昔前の押井が動画に起こしそうな話。
ホラー大賞の選考委員が褒めまくりだが、それほどのもんか、
よく判らん。
表題作より、書き下ろしの『風の古道』のがおもろかった。
↓スレチ
桐野のジオラマがも一つだったので、
Pの悲劇/専務の犬/赤い花束//高橋留美子を
まとめて読みなおす。
こっちの方が、やっぱおもしれーやw
浅田次郎「きんぴか」シリーズ
ヤクザ・自衛官くずれ・元政治家の秘書のドキュン活劇。おもしろい。
主人公の一人、「ピストルの健」が、寺島進で脳内固定された。
寺島さんでVシネにでもしてもらえないもんか。
黒い家/貴志祐介
>>21に大体同意。
>主人公の恋人は何度読んでも怖いというか胡散臭いというか、なんだこいつ。
実は主人公含む周りの人間の行動も、狂気の一つの現われだと思うと、
奥行きが増すな。
個人的に、消化が難しいオカルト絡みの話より、
傍目には、それと判らない生きた人間の狂気の方が、
ホラーは好み。
126 :
ながぐつ:2008/10/01(水) 00:39:37 ID:HCYf1h3G BE:56419362-2BP(550)
>>119 百閧フ御馳走帖を読んでいるところなので、
読み終わったらそれを読んでみようかな。
切羽へ /井上荒野
理解はできても、共感はできない。
足るを知る、って、やっぱ大事だよな。
O嬢の物語/ポーリーヌ・レアージュ
これはエロい。でも重すぎ。
陰鬱すぎて途中で放り出したくなったよ。
最後まで読みきった自分を褒めてやりたくなる。
和宮様御留 有吉佐和子
皇女和宮の、徳川家への降嫁にまつわるあの噂を
元に書かれた話。
薦めてくれた人が「ものすごく気持ち悪い話」というので
読んでみた。
まさしくだった。
読むうちにどんどん負の力に引き込まれた。
読み終わったときは気力全部持っていかれてた。
とんでもない出来事なのに、何にも、そして誰にも
意味のないことだったってのがもう。
でもすごかった。
>>129 15年くらい前かな?ドラマ化されて、あまりの迫力と壮絶さにトラウマになった…
しかも見ていたのが、当時祖母が入院していた病院の個室。
時代ものだったので祖母でも楽しめるだろう、と思ってつけたのが間違いだった。
しかし続きが気になって目が離せず、最後まで見てしまった。
本当、あの作品は負のものすごい力があるよね。って原作読んでないけど。
>>130 ドラマ化してたんだ!と思ったらあとがきに、
昭和56年テレビ化とあった。
大竹しのぶと森光子がでたらしい。
ちょっと見てみたい・・・けど、原作そのままの
展開だったら見るのが怖いな。
原作も一読をお勧めします。
トラウマ再燃するかもしれないけど。
気力体力があるときに。
こないだ斉藤由貴版は見たけどそれ以外にもドラマ化してたんだ。
彼女結構演技上手いんだね。
ラストは確かにトラウマだ・・・。
ケーブルTVでドラマが放送されてるんで
平岩弓枝の「水鳥の関」を再読。
初読時すごく気に入って繰り返し読んでたけど
それくらい好きな物語のメディア化は
やはり見てはいけないんだと再確認。
高島さんはホント綺麗だけど
原作でも嫌いだった他の登場人物が
より最低な人格に改変されてたよ。
春期限定いちごタルト事件/夏季限定トロピカルパフェ事件//米澤 穂信
四月は霧の00(ラブラブ)密室/霧舎巧
純愛ギャルゲーだと思って進めたら、実は鬼畜エロゲーでした、みたいな感じ。
当たり前と言われればそれまでだが、ミステリーとラブコメって、相性わりーな。
「幼年期の終わり」 クラーク
SFの古典名作、と前々から噂に聞いたので読んだけど、面白かったわ。
2001年と同じく、思索的な主題があって好きだ。
135 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/10/14(火) 12:34:01 ID:AfsKPcc/
下がりすぎあげ
来るべき世界
手塚治虫の方。
すごいなこれ。何50年代初頭にこんなもん描いてんの?
手塚治虫は未来からやってきた説は本当かもしれないって
本気でそう思ってしまうことがある
「精霊の守り人」「闇の守り人」
アニメが面白かったので原作も読んでみた。
ラノベだと思っていたら児童文学で、それなのに30女が主人公で
しかもたまらなく魅力がある。
続きも読みたい。
ホテル・ニューハンプシャー/ジョン・アーヴィング
過去の幻想に捕らわれ、ひたすらホテル経営の夢を追う親父と、
それに振り回されながら変化していくその家族を描いた長編
設定や展開は、終盤に繰り返し言われる「人生はおとぎ話だ」
ってセリフの通り、ある意味突き抜けた突飛なものが多い
とはいえ、それのおかげか、小説としてはかなり迫力のある展開もあって
特に、オペラ座の爆破の前夜の描写には息をのまされた
終盤の急ピッチな感じと比べて序盤はなかなか物語は進まないので
少し苦労したけど、全体的に平易な文体なので思ったより早く読み進められた
魔性の子/小野不由美
人間って本当に複雑なものを抱えながら生きてるんだなぁと思った
小野さんにはまりそう
小栗虫太郎
「人外魔境」
戦前の冒険小説。科学考証とか日本の国威がオラオラとかその辺は脇においといて面白い
日本文学でリーグオブレジェンドやるなら折竹さんはメンバーに入れるべきだ。
>>141 「人外魔境」の短編連作の最後、エタノール燃料航空機開発に邁進するアメリカの黒人エンジニアが、
アルコール燃料なんか普及されたら困るオイルメジャーに抹殺される話なんだよな
もちろん時代が時代だから、
そこにアメリカの人種差別問題も絡めて「民族共和を旨とする」日本の快男児・折竹が
黒人エンジニアを助けようとする設定になるんだが……
もろに半世紀後のゴルゴみたいな着想のネタ(ゴルゴでは日本の自動車メーカーネタになってたが)で、
昭和15年頃に次世代エネルギーとオイルメジャーの問題をプロットに取り上げた先見性にあ然とした
「ふたりのロッテ」ケストナー
ロッテたんかわゆす
「飛ぶ教室」
泣くこと厳禁!の子が泣けた。
「うそうそ」
ぬくぬく江戸ファンタジー
稚拙っちゃ稚拙だし、毎度ぬる〜いストーリーだけど
好きだ
「わたしの人形は良い人形 自選作品集」 山岸凉子
「MW」 手塚治虫
「わたしの人形…」は、「汐の声」が読みたくて買ったんだけど
それ以外の三話はありきたりで、怖くなく古くさかった。
「汐の声」は、ちょいぞっとした。
「MW」は、比べるのもおかしいんだろうけど、
「わたしの人形…」とは比べ物にならないくらい面白かった。
悪事を働くことにまったく抵抗がない主人公が、
自分勝手な理由で巻き起こす犯罪の数々。
黒手塚作品大好き。
たまーに思ってたけど漫画の感想はアリなのか?w
ゆとりは漫画を読むことも読書のうちだと思ってるからな。
学校の宿題の読書感想文に普通に漫画の感想を書くアホもいるらしい。
恩田陸/ネクロポリス
また尻すぼみオチかよ!
ジョセフィン・テイ/野生の馬
馬にハアハアしたいんですね、分かります。
筒井ともみ/舌の記憶
家族が多くて構われるのっていいなぁ…。昭和って楽しそうだな。
「おひとりさまの老後」
気持ち的にはまったく同意だが、経済的にはまったくかけ離れていて参考にならなかった。
「我輩は猫である」
こんなに長い話だったとは。しかもおもしろい。
子供の頃持っていた本は、ダイジェストだったんだな。
はてしない物語
二次元コンプレックスのせいか、
本の装丁が物語とシンクロしてて気分いい
毒になる親
スーザン・フォワード
152 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/10/27(月) 20:18:44 ID:vWFizHFc
あげ
9・11倶楽部
馳星周 終ったな・・・
153 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/10/27(月) 20:35:39 ID:4UNH8fmc
イニシエーションラブ
GO!GO!HEVENの勇気 (from 銀色夏生)
高校生以来。懐かしい。
記憶スケッチアカデミーT・U
ナンシー関 編・著
怒ってるときに見たら、どうでもよくなってきた
人間の記憶なんてあやふや…自分のこの怒りもいずれあやふやになるんだなーと
156 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/10/27(月) 20:53:28 ID:JZNGz8zS
『ギリシャ神話』
近親相姦、肉親殺し、不貞行為、チ●コ切り
素晴らしい内容でした!
激しく亀だが、
>>71は川原泉のファン?
月森仁希ワロタw
「16歳の教科書」
その教科を好きになるかどうかは、先生の当たり外れに影響されるね。
化学のYめ…orz
>>154 銀色夏生って女性だったのな・・・。
大澤誉志幸聞いていたのに最近まで知らなかった・・・(苦笑)。
>>44 かわる
伊坂幸太郎ってなんか中二病臭くてどことなく軽くてペラいんだよな
文庫一冊読み終わって青年漫画の単行本を一冊読み終わったような
ライトな読後感しか残らないんだわ…
サクサク読めるが本当に漫画のような内容
飯嶋和一 「始祖鳥記」
江戸時代、大凧を作って空を飛ぼうとした表具師の話。
最初は「面白いけど、まぁこれといって…」程度だったのに
今は読み終わるのがもったいなくてしょうがない。
塩問屋が登場してからの盛り上がりは異常!
随所に静かな感動がいっぱいだ。
結末が気になってしょうがないが、読み終わるのがもtt(略
何となくアマゾンのおすすめで買ってみたけどアタリだった
もう次に読む「雷電本紀」も注文しちゃったもんね
エイジ 重松清
ああ、大人になるってこういうことだったっけ、って感じ。
全体的に嫌いじゃないし、話は面白いんだけど、細かい表現が鼻につく。
無理矢理子供っぽい文体にしようとして失敗しているというか、
「冷やっこい」とか「いっとう」とか、中学生は言わないんじゃない?
と思ったらイライラした。
新聞で連載してたのを10代の頃読んだときは、そんなこと思わなかったのにな。
162 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/01(土) 04:02:48 ID:v+85o6Mm
あげますか
春琴抄
温井佐助ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
そこまでやるか!という印象
それに彼が何故あそこまで鵙屋琴に執着出来たか疑問
創造の狂気 ウォルト・ディズニー
文字通りディズニーの伝記。
基本は創作に憑かれた青年がいかに成功して行くかのサクセスストーリーだが、成功の陰に隠れていた暗黒面も大分明らかになっている。
ディズニーの遺体が冷凍保存されているという噂があることを初めて知った。
戦時中にそれで食いつないでいたという戦意高揚ものの映画がすごく見てみたい。
>>164 ずいぶん前にテレビでやってた。
潜水艦に乗ったミッキーマウスが日本の軍艦を沈めて、「ヒャッホゥ」とか言ってたような。
よく覚えてないけど、そんな感じ。
あの声で「ヒャッホウ」と言われて高揚できるとしたらすげえ
167 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/02(日) 08:18:01 ID:sw3puqnI
>163
サドだからだろう。
罪と罰
途中でぶん投げそうだと思っていたが、あっさり読めた。
登場人物のテンションが皆異様に高くて(頭の血管切れそう)、
それに引っ張られるように楽しめた。
万年中二病の自分には色々と染み入ることが多かった。中二病がテーマの話じゃないけどさ。
そろそろ上巻でぶん投げていたカラマーゾフに手を出すか……。
アンナ・カレーニナ
トルストイはなんでこんなに女の気持ちがわかっていたのだろう
こういう慧眼の持ち主の前では、
高度な媚びすら見破られるのだろうなと恐ろしくなった
転がる香港に苔は生えない/星野博美
面白い
他人を信用しない国でひたすら人間と交流し
その本質を見つめる筆者
人間っていいなと本気で思った
血と暴力の国 コーマック・マッカーシー
映画見てたんでちょっと流し読みだったけど
映画ではカットされたエピソードや設定などが読めてよかったです。
ところで私は文字で風景とか描写されてもさっぱり頭に浮かんで
来ないんですが、皆さんはわりと風景が見えますか
>>172 映画やドラマ観てるような感覚と同じ
ただ歴史ものだと補完が必要だったりする(衣装等でよくわからん名称が出てきたりするので)
あとマンガやテレビを先に見て原作を読むと、その場面が頭に浮かぶということはよくある
>>172 同じく。
だから小説の朗読ダウンロードとかは好きだけど(これだと何故か頭に浮かぶ)
小説を本で読むことはまず無い。近年自分で読んだのは音読脳トレ用のさわりくらい。
>>173 そっか。じゃあ想像力がたくましいのかも。
私も映画見てたんで、その本はわりと情景が想像しやすかったです。
>>174 朗読された小説を聞かれてるんですね。おもしろそうです。
なんか簡単な描写ならいいんですが、仔細に書かれると筆者の思い
と自分のイメージが重なりようがないことにイラっとくるのかなあ。
>>175 おまいには館淳一の官能小説を読むことを奨める。情景浮かぶぜ。
あの手の本の表紙ってエロいよなあ
見るたびに欲しくなるけど買ったことはないです
178 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/02(日) 13:26:52 ID:Lblm5NvL
ネナベ乙
杜子春 芥川龍之介
仙人になる修行の部分の印象より、金の使い道を分からない奴には
ろくな人間が集まらなくて当然だと思った印象のほうが強い。
無痛 久坂部羊
グロかった。
LESSON (from 銀色夏生)
これも高校生の時に買った本。懐かしい。
イワンのばか トルストイ
どっちかというと「小悪魔のばか」なんじゃ・・・
183 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/07(金) 21:45:04 ID:817S1djg
age
>>179 大人の読み方だな。
児童向けのコードに沿った教訓物語ではあるけれど、やっぱり芥川だ。
五訂増補食品成分表2008(本表編、資料編)
まだ流し読んだだけだけど、
本表の方はビタミン・脂肪酸・無機質他が数多くの食品毎に載っていて
これでくわしく食事の摂取栄養、特に無機質について考えられて嬉しい
資料編は、メタボ系は詳しいけど、個人的に必要な病状に対する説明はまあ当然なかった
でもその他かなり参考や勉強になるし詳しく読むつもり
お大事に
マラリア 桂美人
外人の登場人物の名前を覚えるのがツラいww
昔はそんな事なかったのにな〜
シャーロック・ホームズの冒険
今読むとあまり大きな犯罪に関与してないんだな>ホームズ
短編集だからそう思うのかもしれないが
「まだらの紐」「赤毛連盟」はやっぱり面白い
真藤順丈「地図男」
地図上の各地にまつわる創作小説を地図帳に書き込んでいる男の話。
都内二十三区勝ち抜きバトルの話が面白かった。漫画っぽいけど。
藪の中 芥川龍之介
死んでまで見栄を張るな。
いっしん虎徹/山本兼一
天才肌の刀工の伝記ではなく、刀鍛冶バカ一代記。
なんとなく、老人と海とか思い出した。
とても大河は無理(絵面的に、なので、TV朝日かTV東京辺りの
2時間ドラマで見たい希ガス
192 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/11(火) 17:54:42 ID:QLhMcdy2
「エグザイルス」 ロバート・ハリス
破天荒な半生記。
モモ/ミヒャエル・エンデ
久しぶりに読んだが面白かった。
日本では人気があるんだね。マイナーなのかと思ってた。
194 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/11(火) 19:12:22 ID:TxnUH/5l
キリスト教徒だけど、コーラン読んでみた
195 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/11(火) 19:59:19 ID:eWQmiaGq
かなり前に買って読み直した
小柴昌俊の物理屋になりたかったんだよ
196 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/11(火) 20:25:14 ID:uDErQWJI
197 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/11(火) 22:26:53 ID:yw8p34Fl
パンダの親指
手塚治虫
火の鳥
199 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/13(木) 01:03:45 ID:v6v2gnV8
恩田陸「不安な童話」
この人の作品の後味の悪さが好き
200 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/14(金) 22:45:00 ID:Hoe6UhXe
200
パリのカフェを作った人々:玉村豊男
パリに行く前に読んだんだよな…
今読み返すとよく分かる。あのときは全然分かってなかったもんな。
所詮大学生の知識だった…面白かったです。
光射す海/鈴木光司
途中まではそれぞれ苦悩を抱える登場人物の徐々に変化していくのがよかったけど、さすが鈴木光司先生。
相変わらず最後は持久戦になって無理矢理終わらせた感がプンプン。
203 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/15(土) 00:13:24 ID:d0BqFRgr
時生(東野圭吾)と模倣犯(宮部みゆき)
同じ時期に読んだのは全くの偶然なんだけど、
それぞれの主人公は、なんとなく生まれ育った環境が似てる、
でも正反対の人生を歩んでて面白かった。
204 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/15(土) 00:22:30 ID:LE7ty6lJ
草下シンヤの闇稼業人
ギネスブック
神無き月十番目の夜(飯嶋和一)
ようは百姓一揆の話
ちょっとしたきっかけで、全てが最悪のところに突っ走っていく。
ひどい話なんだけど、文章がうまくてウンチクも嫌味がない。
ほんと飯嶋和一の本はいい。
>>205 同じ本書こうとしてておやつ吹いたw
このスレで初めて飯嶋和一を知ったんですが、
面白いです!文章も変に煽ったりせず読みやすいし。
宮部作品
理由 火車 誰か 模倣犯
普通のミステリーに飽きたらいいんじゃないかな
流星の絆
なんか文章が下手っつうかいい加減になってるような。
人物の書き分けも甘いような。
重力ピエロ
ここで知って読んでみた。
以前アヒルと鴨のコインロッカーを読んで嫌なイメージがあったけれど、
これは案外そうでもなくて時々クスっと笑えたし個人的にはあまり嫌味な感じがなくサラッと読めた。
でも途中展開がミエミエで面白みには若干欠ける。だけどあの家族愛そのものは好きだな。
ウィキッド グレゴリー・マグワイア
これはこれで面白かったけど、舞台見に行く余裕がないから原作で済まそうと思って読んだのは間違いだった
立場を超えた友情物語みたいなのを想定してたから、普通に読むより余計に気が滅入った気がする…
中村うさぎ さすらいの女王
衝動に追いまくられてる自分を冷笑してる自分を分析してる。
うんな自分をなんぼのもんじゃい!とぶっちゃけてる。
なんか自我が分裂してるっぽ。
もう少し自分を大切にしてください‥。
213 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/22(土) 08:27:06 ID:Z7Ff/gv5
江戸川乱歩全集
眠れないので静まり返った深夜に読んでるんだが、
「虫」って短編がとにかくオチもなくただただ陰鬱で始終
倒錯者の心理を描いているだけで、最後もグロの描写のみで
最悪だった
そのまま寝てしまって、案の定悪夢を見た
乱歩って厭世・厭人間の主人公をよく書いてるけど、本人の
ことじゃないかと思う
(「孤島の鬼」とかはゾクゾクしておもしろかったよ)
それに懲りて、今日は「坊ちゃん」を一気読み
田舎に転勤になって、周囲になじめない自分と重ね合わせた
まさにこんな感じ
坊ちゃんのツッコミのするどさと真正直さと軽快な文体に
気分が楽になった
「時の娘」ジョセフィン・ティ
15年ぶりくらいに読んだ、ああそういえばこういう話だったな…。
薔薇戦争のあたりの流れをすっかり忘れてたので
把握するまで一苦労したw
そしてやまざき貴子の「マリー・ブランシュに伝えて」を思い出した。
ムシシリーズ、もう描かないのかなー
タイムスリップ少女漫画が好きなのは昔からだ、
「音匣カーデン」とか、きんぎょ注意報の作家の前の奴とか、
四重奏ゲームの単行本に併録されてたやつとか。
「時の娘」は全然タイムスリップものじゃないけどw
図書館戦争シリーズ
たまにはこういうのもアリかな。
杜子春・南京の基督/芥川龍之介(角川文庫)
本棚の整理をしてるので、処分するかしないか迷ってる。
今回改めて読んだら案外よかった。
いい年になったから、多少は難しい言葉も分かるようなものの、
こんなの普通の中高生には理解できんだろwwwww
それでも若いうちに読まなければいけないのが名作なんだよな。
同時代の作品評が載ってて面白かった。
「あなたの呼吸が止まるまで」島本理生
「大きな熊が来る前に、おやすみ」の方が好きだったなー……
さて、また図書館行って島本理生かりてくるか
「南京の基督」ってクリスチャンの売春婦から10ドル踏み倒して
脳の病気移されたキリスト似の男の話だっけ
教育上良くないような・・・
>>218 そうそうwで、その日英ハーフの男をキリストだと思い込んだ少女は
夢の中で「お前の病気は治る」とそのキリストに言われて
目が覚めると、病気の兆候が消えている、と。
後日、以前その宿を訪れたことのある日本人が話を聞いて
「お前、その後病気はどうなんだい?」と尋ねると、
あれ以来すっかり病気は消えました、と少女は答える。
偽者とはいえ、神を信仰する奇跡か…?と読者に思わせつつ、
「梅毒はある段階に来ると、今までの症状は止まるが
それは病気の症状の段階なだけで、消滅した訳ではない。
今後第三段階に進行する」
と解説に書かれていて欝倍増。
こんなのが、「角川文庫夏の100冊」とかに選ばれてるんだぜw
「普通の家族がいちばん怖い 徹底調査!破滅する日本の食卓」
とあるシンクタンクがごく普通のご家庭を対象に「クリスマス」と「元旦」の食卓の調査を行ったもの。
タイトルに偽りなし。
日本人が馬鹿になっているのはゆとり教育のせいばかりではないようだ。
221 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/27(木) 22:42:56 ID:Dr23hIUy
キノの旅
なんだかんだ言っても電撃文庫が好き
球形の季節
恩田陸はちょっと少女趣味が鼻に着くけど嫌いではない
21-twenty one-/小路幸也
何回か泣いた。感動とかじゃなくて「いいなぁ」って羨ましく思った。
こんな仲良しな21人ありえねーよバーカと思いながら泣いた。
何人かの視点で書かれてるんだけど、人によってクラスメイトに抱いてる感覚みたいなのが違って面白い。
まあ何が言いたいかっていうと、宮永かっこよすぎ惚れた
前巷説百物語/京極夏彦
出版年代順とかこだわらずに、これを一番先に読めばよかった・・・。
祇右衛門編読んで特にそう感じた。先に読んだ続巷説のこの結末殆ど忘れてる。
前→巷説→続→後の順に読めば個人的にもっと楽しめたかも。
225 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/29(土) 14:37:18 ID:tM+Ut66v
まだある。 お菓子編
昔懐かしいお菓子を写真入りで紹介
パピコがひとつ80円、ペロティチョコが50円だった時代を思い出した
セシルチョコが取り上げられてなかったのが悲しいが、まだあるのかね
226 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/30(日) 00:11:35 ID:lLx8fao2
「火星年代記」レイ・ブラッドベリ
たくさん人の名前がでてくる小説は疲れるなと思いました。
「悪夢のエレベーター」木下半太
劇団の方が書いた物語は映像として観てみたいと思った
「暁の寺」三島由紀夫
豊穣の海シリーズ3作目にして遂に本多の俗物っぽさが表に…
次で最後だけど今回、次回に繋がるセリフが月光姫から出なかったな
天人五衰は三島由紀夫としても最後の作品、心して読まねば
230 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/11/30(日) 03:44:44 ID:kXFAAqjf
「赤い長靴」江國香織
今は石田衣良の短編集読んでる
通勤時 QEDの坂本竜馬
部屋でまったり時 黒死館殺人事件
寝る前にさらっと うわさの神仏
黒死館が濃厚すぎて読み進めない。いつ読み終わるんだろう。
ウブメの夏(の前半)より前に進まない
>>228-229 そうそう、いきなり「暁の寺」でガクっとくるよねw本多
遺作、読了した時と、後にそれをしみじみ振り返る時と
自分の中での評価が多分違ってくると思う。
楽しみに読んでくだされ。
まだ未読で、あれを味わっていない人がちょっとうらやましす。
「深夜特急」全六巻@沢木耕太郎。
いや、男性陣のバイブルになるわけだと思った。ラストにしてやられたw
共感する自分はきっと女としての魅力は低いんだろうなw
むずかしい愛/イタロ・カルヴィーノ
それぞれの人生のそれぞれのワンシーンを切り取った短編集。
人生はどんなものであってもそれ自体が冒険であり、
どんなシーンでも、何一つとして同じものはない。
短編集の方の
「ある妻の冒険」「ある夫婦の冒険」「ある詩人の冒険」
がとても面白かった。
失礼、5行目は「短編集の」ではなく「最後の方の」
236 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/03(水) 15:31:04 ID:jq0obKZ6
「封印作品の憂鬱」安藤健二
『七つの死者の囁き』
恒川光太郎目当てで買ってみた。おもしろい。
中上健治「千年の愉楽」
昔は「エロい場面ばっかりじゃのう」と思って放置していたが
なかなかどうして、面白いじゃないか!
路地シリーズをもっと読んでみることにする。
239 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/06(土) 16:17:40 ID:fOBfSBPH
麦藁帽子 堀辰雄
15歳の男子が13歳の女子(親戚?)に恋するというただそれだけの話
甘酸っぺえええええええええええ
少年時代、好きな女の子に声すらかけられなかった思い出を持つ人にお薦め
あの時君は若かった
KaradaScan356 omron
両手両足測定で体組成データをしっかりチェック
何回も読んでるのにすぐ使い方を忘れる
241 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/06(土) 18:20:35 ID:NJ3/zJJc
「蜜のあわれ」室生犀星
とろけるような文章だった。水飴みたいだ。
才色エロス。
>>205-206見て飯嶋和一を読んでみたくなった。
買って来る。ありがとう。
そういえばキノベスの1位が飯嶋和一だったような
図書館でまとめて借りたんで、ここ一週間でいっぱい読んだ
「太陽の塔」森見登美彦
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
「ドラゴンの眼」スティーヴン・キング
「人はなぜ迷信が気になるのか」中野宏
「食べてはいけない!」森枝卓士
どれもこれも面白かった
「食べてはいけない!」だけは話の脱線が多くて読みづらかったけど
「そのひとクチが、ブタのもと」
コーネル大学の研究所所長による人間の食べ物に対する心理学・行動学の本。一応ダイエット本。
「いつまでもスープがいっぱいのままのボウル」を使った、どっきりカメラのような本当にあった実験に爆笑。
他にもいろいろ面白い実験とその結果がたくさん出てくるので、食べることに関心のある人なら面白く読めると思う。
電車の中で読んでいたら女の人は皆嫌な顔してました。
明治・大将・昭和華族事件録 千田稔
題名どおり明治〜昭和に至るまでの日本の華族が起こした事件のルポ
作者の余計な感情が極力避けられており、なるべく事実関係のみを取り上げようとした姿勢が面白い
今はあまり知られてないけど、かつて日本の華族にもスキャンダルは沢山あった
自殺、殺人、姦通罪、詐欺に金銭問題、駆け落ち等々
当時は女性週刊誌なんて無かったから新聞が取り上げていたというのも驚いた
Heartblue/小路幸也
前作あるの知らないで読んじゃった
でもミステリと青春小説が融合したような、登場人物たち心理描写と
解明までのみちすじが清々しかった。
コレがこの作者との出会いの一冊になったんだけど、
>>223のも是非読んでみたい!
>>246 今月17日に新刊「残される者たちへ」が出るよ。
私も楽しみにしてます。
大内健二 「あっと驚く船の話」
1970年代に貨物船が荒天に伴う波で船首切断に驚いた…明治だか大正に軍艦であったのは知ってたが
壺井栄「二十四の瞳」
教え子や自分の子供が、戦争や病気でどんどん死んでいき、読んでて切なくなる。
でも、読み終わると、生きていることに喜びを感じ、前向きにさせられる。
>>243 「食べてはいけないを読んではいけない」とか
「食べてはいけないを読んではいけないを読んではいけない」
とかもあったな。図書館で全部一緒に並んでて笑った
「天人五衰」三島由紀夫 読了
ものすっごく怖くなった…
三島の他作で読み終わった後あぁー…って気持ちになるのが多いので
それは覚悟してたんだが、これは暗闇とか袋小路にいきなり叩き込まれたような
青ざめた恐怖がサーッてきた
よく考えればどっちにも取れるんだろうが……豊穣の海と題された意味も解った気がする
お、三島の人だ。読了おめ。
読後感は想像するに余りある。
15年前の、中学生だった自分を思い出したよ…
…なので、「春の雪」映画化を知った時は文字通り「鼻で笑う」しかなかった…
おそろし 宮部
結構怖い怪異譚だったのに、なんで最終話ファンタジーになってんの
思考の整理学
面白いしためになるけど、話がくどいなあ。
はやぶさ新八御用帳/平岩弓枝
とりあえず8巻まで。
完全無欠のスーパーマンより、どっか欠けてるのを
周りの人間がフォローする、と言う構図が自分は好みだと気付いた。
つか、このシリーズの主役は新八ではなく、根岸鎮衛 ?
かまいたち/震える岩/宮部みゆき
上記の御奉行様が、似たようなキャラで出てくる。
ま、著書が残っている、史上の人物だからしょうがないのかもしれんが、
続けて読んだら、なんかね。
執筆時期(発表時期では無いはこっちの方が早いらしいが。
短編集のかまいたちはともかく、震える岩の方は、構成と着想はおもしろいと思うが、
どんな購買層に向けて書かれた物か、ワケワカラン
ホラーでもないのにオカルトを絡めるとか、謎杉。
256 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/26(金) 15:58:39 ID:vMtfpiLS
秘密の多いコーヒー豆
>>129>>130>>131超亀だけど内容もさることながら、大竹しのぶの演技が
半端なかったよ
ラストも衝撃的で大号泣なんてもんじゃなかったの子供ながらに覚えてる
今までのドラマで一番泣いた。
その次に泣いたのは「クラウディアその愛」とかいう阿部ちゃん主演のドラマ。
和宮様御留、再放送してほしい
>>257 90年前後の冬だったかにも斉藤由貴が主演のをやってた。
259 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/29(月) 23:25:46 ID:tvGS/ClG
みなさん休みでしょう? 読んだほんおしえてくださいな。
ロビンソン・クルーソー
最後の一葉
夢枕獏 陰陽師太極の巻
もやしもん7巻
天と地の守り人第2部
ヘタリア2
上手なを聞き方が身につく技術
ユルめのを片付けたので、この後年末年始で積読消化作戦を発令するぜ。
まずはバーバラ・ミントの考える技術・書く技術だ。
がらくた 江國香織
面白かったけど、ちょっと登場人物達の世界が独特過ぎてついてけない。
15歳の女の子が好きな男の子でなく人間的に気に入った
40代のオッサンに処女捧げたくだりだけは理解出来なかった。
チャイナ・フリー
アメリカ在住のジャーナリストが1年間中国製品を買わずに生活するという実験を行った、その顛末。
終わった後の感想と生活への影響を語っているエピローグが興味深かった。
経済的な理由で子どもがいるとどうしても中国製品に頼らざるを得ない、というのはどこの先進国でも同じではないかと思う。
チベット問題を知ってから自分も出来るだけ中国製は避けるようにしているんだけど、食品添加物までは考えたことがなかった。気をつけよう。
266 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/30(火) 22:41:42 ID:c1v6b0NR
ここ1週間で図書館から借りてきて目の前に置いてある本
論争若者論
いわゆるロスジェネ論壇の対談や論考をまとめたもの。さらっと知りたい人にはうってつけ。
しかし、この本にふさわしいタイトルは明らかに「論争ロスジェネ」。
ロスジェネ世代は若者ではないし「論争ロスジェネ」の方が売上は伸びるはず。
タイトルをつけた編集者には反省していただきたい。
アキハバラ発
6月に起きた秋葉原通り魔事件に関して、社会学者や文学者やジャーナリストやらがコメントを寄せたもの。
こういった社会的な事件も社会学者にとってみれば、自分の趣味を語る時のネタのひとつにすぎないのか。
就活のバカヤロー
大学生の就職活動にまつわる様々なエピソードを面白おかしく紹介。
この著者は基本的に品がなくて読んでるこちらにまでバカがうつってくる感じがいやなのだが
この本ではそういった面が抑え気味になっていて良い。気軽に読めるから学生にお勧め。
セカンド就職のすすめ
1時間程度で流し読み。既に内容失念。
視点をずらす思考術
森達也のエッセイをまとめたものらしい。これから読む。
Racism a very short introduction
人種差別概論。新刊本だけあって、移民反対を唱えるフランスの最右翼ル・ペンなんかにも触れてあったり。
Memoirs of the Nagasaki Atomic Bomb Survivors
新刊本コーナーに置いてあったというだけで借りた本。長崎原爆被爆者の手記を
海外向けに英訳したもの。読みづらい。日本語だったら少しは読んだかも。
267 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/30(火) 22:50:30 ID:c1v6b0NR
今年読んだ本で印象に残ったものを1冊挙げてくれと言われたら
湯浅誠さんの「反貧困」かな。
しかし、スレを読み返したけど文芸作品中心なんだね…。
私はそれほど小説を読まなくて、文芸については
庄野潤三、保坂和志、堀江敏幸などのお気に入り作品を繰り返し読む日々。
>>267 まぁ書き込む本は多少見栄を張って選ぶだろうからな
見栄を張るなら洋書とかにするやい
270 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/31(水) 03:47:53 ID:K0UieyHe
蟹工船・党生活者
むかし社会科で習ったのと、最近リバイバルされたようなので読んだ。
内容は大体予想通りだったが、表現が豊かで、臨場感がすごくあっー!た。
蟹工船に乗ったら、取りあえず雑夫にだけはならない。
271 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/31(水) 03:55:25 ID:3npUZuFd
ララピポ
下品過ぎた
映画化するらしいけど間違いなく滑るだろうな
奥田の小説は映画向きじゃない
他人の読んだ本にケチつけちゃめっ
274 :
おさかなくわえた名無しさん:2008/12/31(水) 04:47:51 ID:ensdRvdp
ダンス・ダンス・ダンス
実に春樹的。読む行為そのものが高度資本主義的無駄使い。
現代抽象画を眺め回すようで、暇潰しに最適だった。ついでに前著も通読。
姑獲鳥の夏
ホームズ的軽さに現代的ねっとり思考のキャラたち。非常にパラノっぽい。
が、京極哲学のちりばめ方はスキゾ的。こちらも暇潰しには良い子だが、思考の長さがやや鼻につくミステリ。
利己的な遺伝子
私はドーキンスファン。
非常に解りやすいたとえで遺伝に切り込む新古典。
その語り様はまさに釈迦、イエス。必読。
想像の共同体
銃・病原菌・鉄みたい。
マリア様がみてる ハローグッバイ
修学旅行以降は半ば惰性で付き合ってきたけど
祥子さま達が卒業して、やっと買うのを止めるきっかけが出来た。
マリみてが今後続いても、自分の中では紅薔薇の二人が居ないんじゃ意味がない。
さようなら祐巳。さようなら祥子さま。
対岸の彼女 角田光代
思春期特有の所属と自立の間で揺れる心理が凄く上手い。
家庭環境が複雑な子のストレスとか、将来に何のビジョンもない虚無感とか、
自分がそうだっただけに色々と共感して泣けた。
殺人鬼 横溝正史
レトロ感あおる言い回しがいい。
巻末の「百日紅の下にて」がちょっとクリスティーぽくて面白かった。
「獄門島」直前の話らしいから、導入部分として映像化されたら
金田一のキャラも立って面白いのに。
百日紅は金田一の中で一番好きだなあ
確かに映像化が見てみたい
怒りの葡萄 スタインベック
アメリカ文学でこんなにも社会主義的な内容のものがあったとは…。
昨今、蟹工船が人気復活とのことだが、怒りの葡萄もなかなかタイムリー
なこと主張していると思う。
大学一年の英語の授業で、原文で読まされた…
文章は割と平易なんだけど、訛り?みたいのが面倒だったなぁ。
あと書いてあることも簡単なんだけど、ストーリーも淡々としているので
なんというか…あらすじと台本読んでる気分だった。
ラスト、娘が死に書けのじーさまに(以下略)…というシーンが印象的だった
レモン月夜の宇宙船 野田昌宏
書評で見て、その直後に本屋で見かけたから買って読んでみた。
先入観とかが無かったのがよかったのか、面白かった。
ほかのも読んでみようかな。
図書館革命 有川浩
完結かよ!?
アクロイド殺し
普通だった。まあこれ以前に色々読んだからな…
アクロイド氏殺害事件より断然殺しの方が良いと思うんだ
運命の裏木戸
たるい。シリーズ最後だったらしいが気付かなかった
次はオリエント急行でもいくか
284 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/01/12(月) 00:23:52 ID:1vXSqYVl
「夏の夜の夢」シェイクスピア
短編だが、読んでて訳が分からなくなる。でも楽しい。
「金閣寺」三島由紀夫
基地外と言ってしまえばそれまでだが、其処に到るまでの必然性が理解(?)できる。
「ある阿呆の一生」芥川龍之介
自伝と遺書が一緒くたになった感じ。「河童」は当時の世評っぽい。
「走れメロス」
最後、メロスとセリヌンティウスの仲間になりたいと言った王様に
「ちょwwお前何人もヌッコロしといてそれはwwwwwwww」
とオモタ
厨房時代初見した頃は感動したんだがw
細雪/谷崎潤一郎
8年ぶりに再読した。読み出したらとまらんとまらん。
境遇的に三女に似ているので(金持ちではない、行かず後家って奴)
読んだら自分がつらくなるだろうな…と思ってこの8年敬遠してた。
ものすごく面白かった。すげぇ谷崎。
外国の人にはどういう風に読まれているのか知りたいなーと思った。
そして今の社会情勢が、この時代と似ていると思った。
自分はこういう、人物がワサワサ出てきてあーだこーだやってる長編、
それも3冊分冊になってるのがものすごく好きだということに気づいたよ。
カラマーゾフの兄弟、クォ・ヴァディス、細雪。あとちょっと毛色が違うが
背教者ユリアヌス。ブッテンデローグはダメだった。
>>286を読んで『細雪』読んでみたくなった、どうもありがとう。
ロシア紅茶の謎/有栖川有栖
面白かった。学者ものでトリックが一番いい。三つの日付がとくにアミーゴ。
暗夜行路
鬱々とした気分になった
主人公、女に惚れっぽいのもいい加減に汁
自分から何も行動してないのにぐじぐじ言うとかもうね
290 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/01/17(土) 01:28:56 ID:Nbw9bQmx
図書館から借りてきて目の前に置いてある本
世界と日本経済30のデタラメ
世論調査と政治
自民と民主がなくなる日
若者はなぜ殺すのか
若者のための政治マニュアル
国際正義の論理
食料自給率の「なぜ?」
エンデュアランス号漂流
ドラゴンボール映画化してないで早くこれ映画化しろよ。
青に候 志水辰夫
前にも借りて読了してたヤツだった・・・
いつも図書館で借りるんだが借りるときに全然気付かなかった
293 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/01/18(日) 13:03:56 ID:iiWdSKlt
>>290 きな臭い本ばかりでちょいワラタw
「ゾラ・一撃・さようなら」
森博嗣。軽妙洒脱を間違えた本。
会話も文体も意図的に短くしてある様子。
全体を通して全てが軽い。思考のリーチが足りないようにも思える。だから皆白痴に見える。
携帯小説の臭い。
「ザロンググッドバイ」
レイモンチャンドラー。骨太なハードボイルド。タフな主人公が魅力的。
とにかく台詞がお洒落で皮肉っぽい。
映画の方はマーロンブラントがはまり役でした。
そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー
いつか読もうと思って楽しみにしてたのに、まさかこんなオチだったなんて…
ミステリー読み始めたころだったら衝撃を味わえたんだろうな。
そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー
いつか読もうと思って楽しみにしてたのに、まさかこんなオチだったなんて…
ミステリー読み始めたころだったら衝撃を味わえたんだろうか。
大事な事だから2回言いましたよ
御宿かわせみ(江戸末期編/平岩弓枝
序盤 何、このすくいようの無い話の連発('A`)
中盤 何、このバカップル('A`)
終盤 何、この揃いも揃って良く出来たお子さん達('A`)
長編シリーズ物の強みで、立ったキャラが成長していく所がおもろかったが、
油断してると、序盤みたいなすくいようの無い話が突然織り込まれて、
正月早々鬱になった。
297で思い出した。
鬼平犯科帳を読んだ。
その中の一話に笑い転げた。
同心(お巡りさん)の若者がある娘と恋仲になるが、娘の父親・親族は大物犯罪者だった。
事実を知るまでは何としても添い遂げると思い詰めていた同心だったが、
「私は犯罪を取り締まる人間です。犯罪者の娘とは一緒になれません」と娘を諦める。
事情を知った同僚が酒を飲みながら慰めていると、同心が言う。
「私は素人娘は初めてだったんですよ。素人のおっぱいってのはいいですね。
おっぱいに張りがある。固くて乳首はコリコリしていて可愛らしくて、
ああなんていいおっぱいなんだ…」とおっぱい語りして同僚に苦笑されて終わり。
ありえないだろ、その終わり方はw
ちょwww読んでみたい、何それ
短編のタイトル思い出してくれー
ユイスマンス「さかしま」
金持ち半ヒキヲタニートの優雅で楽しい生活
「部屋の内装がオレンジ色な奴はキチガイ」という描写を見て
オレンジ系の部屋に住む自分は「何だと!」と思った
これが一番の感想
オオカミ少女はいなかった
オオカミ少女やサブリミナル効果など、通俗心理学でよく取り上げられる事柄を検証した本。
プラナリアの学習実験の話をちゃんと読んだのは初めてだ。すごいなこれ。
いわゆるオオカミ少女の話は、小倉千加子が20年以上前「セックス神話解体新書」で体の構造上女性の野生児はいても非常にまれであること、野生児となる子どもは知的障害があって捨てられてそうなるということを文献を引いて解説していた。
同じ心理学者である著者はそれを読んでいないらしい。これはちょっと残念。
数学で犯罪を解決する
海外ドラマ「NUMB3RS」の監修者2名による数学の解説本。
ドラマを知らなくても数学の解説部分だけで十分面白い。
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊
TVドラマのバチスタがおもしろかったので読んでみたが、
_, ._
( ゚ Д゚)…?
これはこれでおもしろいのかも知れんが、バチスタみたいのを期待してた分、
失望大。
しかもバチスタと次作(? が微妙に絡むので、これだけを読んだら謎が残るし。
しゃばけシリーズ
なんとなく1冊よんだらはまって、次々読んでいる。
主人公の若だんなが好きになってしまった。
本スレ読んだら手厳しい意見も結構あるけど、ひさしぶりに癒された。
生活に疲れているんだろうか。
桜の園
戯曲っていうのはどういうもんか、今更ながらに分かった気がする
筋書きなんて何もない、その「場」におかれたそれぞれの人物が
どう行動するか、というものが戯曲=劇なんだと思った
なんとなく話の感じからは太宰の斜陽を思い浮かべた
>>305 斜陽は桜の園を意識して書かれたもの
太宰自身もそう明言していたはず
R/EVOLUTION 7th Mission 狂血 五条 瑛
いい加減まとめて読みて〜・・・
>>306 そうなのか、それは知らなかった。
そんな意味のことをどっかで読んで、無意識のうちに残ってたのかもしれない。
教えてくれてありがトン
>>307 よーやく7巻までいったのか、サーシャ元気?
お察しの通り、途中で脱落したよHAHAHA
カストロの尼/スタンダール
このヒロインを理解できない、という女性とは話をしたくないなと思う。
いつの時代も、どの場所であっても、
ある種の女にとって、恋は身を滅ぼす狂気と同じ意味。
個人的に「楢山伏考」や「山月記」「豚の島の女王」とかを読んだ時と同じ
「ものすごいものを読んでしまった」という感慨にとらわれました。
「今日も私は処女だった」
タイトル気になって
「ああ〜私だ」と思った
読んでても本当しっくりくる
自分に重ねて共感した
買えたのは今彼氏いるからだと思う
喪女板の普通なのになぜかもてないスレ住人に送りたい
21 小路幸也
なんとなくいい話を書くね、この人は・・・
ギフト 日明恩
この人の話も好きだな・・・
>>310のひと言とamazonのレビューを見て、
「空へ向かう花」と一緒にそのままポチった。
ハードカバーめったに買わないんだけど。
届くの楽しみ。
これだけじゃアレなので最近読んだ本
「チャンネルはそのまま!」1巻 佐々木倫子
バカで運の強い人間は最強だと思った。
>>310 そうだね。
今、私も新作読んでる、これもお薦めですよ。
ラブコメ今昔 有川浩
何年も恋愛してない俺には・・・
三部作一気読み
悪童日記 やられたー
ふたりの証拠 やられたー
第三の嘘 やられた、これはクル
でもちょっと少女漫画っぽいな、恋愛とか花がキラキラじゃなくてダーク系の。
「わたしのハムスターを化石で残すには? アマチュア・サイエンティストに贈る驚くべき実験の数々」
イギリスの科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」の「ラスト・ワード」というコーナーから生まれた、日常のちょっとした疑問をご家庭で簡単に科学的に検証する実験集。
シリアルから鉄を取り出す、とか、自分のDNAの抽出方法とか、為になるものならないものの実験が満載。大トリは有名な「コーラとメントス」だ。
最近ちょっと話題になった「ムペンバ現象」も取り上げられている(この雑誌が最初に取り上げたそうな)。
歯磨きのあとに食べ物がまずくなるのは何故か、ということを初めて知った。
超・三国志
読みながら何度も「なんじゃそりゃ!」と叫んだ。
ある意味すごく面白かったけど、一部の人物の書かれ方が
あんまりで、魏のファンとしても呉のファンとしても、
蜀のファンとしてももやもやした。
古田日出男 「ベルカ、吠えないのか?」
この文体、たぶん好きな人はすごく好きだと思う
うたうひと 小路幸也
東京バンドワゴンって読んだ人いる?
文体が変わってるから読むかどうかちょっと迷ってんだけど・・・
小路幸也を最近読んで、若い子向けの本だなと思った30代後半。
中学生の娘が山田悠介ばかり読んでいるので、それよりこっちを
薦めようと思う。
最近読んだ本
「嘘をもうひとつだけ」 東野圭吾
人形佐七捕物帳/
横溝正史時代小説コレクション 捕物篇1幽霊山伏/同2 江戸名所図絵
横溝正史
八つ墓村とか、獄門島みたいな感じを想像してたが、
猟奇的な話は全体の一割に満たない希ガス
意外と普通(?の捕物帳で肩透かしをくらった感じだが、
そこそこ、おもろかった。
「しまった !!」分は多めだがw
横溝正史、読破しそうな勢い。(いまのところ金田一ばっかだけど)
金田一シリーズ短編集「悪魔の降誕祭」
そのなかの「女怪」
んもう!!「恋する金田一」にめずらしくときめいた私w
なにしろ飄々とした金田一像しかなかったもんで。
「ぼくはどうせ道化師ですよ。…それでいてマダムが好きなことに
変わりはない。いや、好きで好きで、たまらないんです。」
くっはぁーvv丑三つ時に悶え死ぬかと思ったじゃないかww
「仲蔵狂乱」松井今朝子
歌舞伎役者・仲村仲蔵を主人公にした話。
親のいない仲蔵が役者町に売られて、門閥の厳しい歌舞伎の世界で
苦労して這い上がり、突き落とされても這い上がりして千両役者まで
登り詰める。
前半の勢いがイイ!当時の芝居町のぞめき、小屋の描写は臨場感たっぷり。
どんなに苦労しても仲蔵の性根の温かい所に惚れる。
読んでるこっちが汗かくわって感じ。歌舞伎の勉強にもなったな。
age
藤原伊織 「シリウスの道」
積ん読がいっぱい増えてきたからとりあえず読んでみた
天と地の守り人 第三部
終わっちゃった。
328 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/02/10(火) 00:45:19 ID:0VnkQQQ/
「くらやみの速さはどれくらい」
邦題はいまいちだけど、自閉症の主人公の物事の
捉え方がものすごく新鮮で面白かった。
劣ってるんじゃなくて、別の進化なんじゃないか、もし自閉症が
人類の大多数を占めていたらちゃんと別の社会を形成できたん
じゃないかとか、色々考えて楽しかった。
「4 TEEN」 石田衣良
こんな中学生いねーよって感じで読むごとに冷めていった。
他にもっといい作品書いてるのに、なんで直木賞がこれなんだろう?
アニメーションの色職人
ジブリ作品の色を決めたりする人の仕事内容が書かれてる
ジブリ好きな人は面白いと思う
宇宙創成 サイモン・シン
天動説とビッグバンが提唱されてから受け入れられるまでのすったもんだの話。
各時代のいろんな研究者の人生をからめて一般向けの読み物に仕立てるスタイルは作者のお得意。
宇宙論の説明自体は、その手の入門書を一冊でも読んだことのある人には目新しい点は少ないと思うけど
すったもんだの部分が結構面白かった。
「ビッグバン」という名前は、まだビッグバンが支持者の少ない仮説だったころに
反対派が小馬鹿にして名付けたものだという話が印象に残った。
「シャングリ・ラ」池上永一
「テンペスト」下巻を待っている間に前作を読んでみることにした。
ニュータイプ連載だったのか。
男の影がすごく薄いなあ。それからものを食べるシーンが少ない。
池上永一は、インタビューでも「男なんてどうでもいいんですwww」って言ってたよ
男が主人公だからって訳じゃないが、「風車祭」もおすすめ
初期の、まだちょっぴり文芸臭の残るオキナワ〜な感じの馬鹿物語
「ユリシーズ」ジェイムズ・ジョイス
難解というか、どう読んでいいのか分からないような小説だった。
でもたまにこういうのも悪くない。
でもでもとりあえずリハビリにカチンコチンに小説らしい小説が読みたくなった。
巴里からの遺言/藤田宜永
いつ買ったかすらも覚えてなかった積読本。
読んでみたらなかなか面白かった。
30年くらい前のパリを舞台に、
30歳くらいの青年があてもない風来坊の暮らしをしながら
戦前にパリに滞在していたという祖父の面影を追っていくオムニバス。
その時々で祖父の身におきた事件と似たような事件が
主人公の身の回りにも起き、事件を通じて何かを得ていく・・・というのは
あまりにも陳腐だけど、要はそういう話。
ハードボイルドまで非情でなく、青春小説と呼ぶには気恥ずかしい。
第一主人公が30歳だし。
諦念を含んだ一種のビルドゥングロマンス、って感じ。
なかなか嫌味も情念もない小説で面白かった。
>>335 読んだことあるよ。
ご都合主義だなと思った記憶がある。
>>336 年取ると、そういうご都合主義が心地よくなるわけですよw
オチがキレイに決まりすぎるというかね。
ていうか、エンタテイメントのオムニバス小説に
キレイなオチ以外の何を求めるのか、とw
ぱっと思いつくので言うと辻邦生の「江戸切絵図貼混屏風」とかもそうじゃない?
あぁ
年とると、学生時代とかさんざんバカにしてたハリウッドの大作映画が心地よい
なんで水戸黄門が長年放送し続けられてるのかわかった気がする
知られざる傑作 他五篇/バルザック
人間喜劇から抜粋の6つの短編。どれも期待を裏切らない面白い短編だった
これを機に、人間喜劇を全制覇してやろうかとも思ってみたけれど
結構な量なので途中でくじけてしまいそうだ
340 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/02/21(土) 23:44:37 ID:y5xcB8Ow
東野圭吾の「秘密」を読んだ
賛否両論みたいだけど個人的には大満足
341 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/02/22(日) 00:02:02 ID:pZbCwFzL
悩む力
う〜む・・
レイモンド・カーヴァーの短編集
この人はつくづく行間を読ませるな
飯嶋和一 「雷電本紀」
すまう人カッコエエ
魔王 伊坂幸太郎
図書館に行ったらあった。2ちゃんだとあんま評価高く
ないみたいだけど俺は好きだね、この人の書く物語・・・
345 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/02/22(日) 13:18:40 ID:6/ItjjKX
芥川龍之介「鼻・羅生門」
その他「芋粥」とか有名だけども、今回初めて読んでみた。
平安朝の寓話、記録をモチーフにした物語を集めてある。最初の3つは
面白かったが、「邪宗門」(未完)や他の短編は落ちが不明。
ただ、文章は洗練されていて、読んでて気持ち良かった。
「不思議の国のアリス」
子供の頃に読んだ時とはまた違う発見あった。
現実世界も十分ワンダーランドだなっていう気分になる。
敵は海賊・正義の眼/神林長平
面白かったけど、もっとこう元気のいいメタバタが読みたかった
戦場のサレ妻
ケータイ小説。上下冊なのに二時間くらいで読めた。
浮気される妻の話だけど夫がダメすぎ。アホ。やたらリアルだから多分実体験なんだろう。
ガリヴァー旅行記 / スウィフト
児童書のガリバーとは違い風刺文学と言うことで、初めて元書を読んでみた
序盤は風刺こみの冒険譚みたいな雰囲気も少しはあるけれど、どんどん狂ってくる
半ばくらいから終盤にかけては、直接な社会批判色が濃くなって
ついでに汚物の描写も多いのでますます児童書とのギャップが広がっていった
先に芥川の河童を読んでいたので、ユートピア系の小説は知っていたけれど
最終的に主人公が狂うところまで、よく河童に似てる
あと、ラピュタの元ネタを知ってちょっと感激した
20世紀少年、21世紀少年
TSUTAYAでレンタルして読んだ。
言われてるほど面白くなかった。
「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」
傍聴マニアの人による、傍聴エッセイ
文章は話し言葉でライトなものだけど
みんな本性丸出しでおもしれー
しかし、いくらその場で描いたとはいえ、挿絵はドヘタクソだwww
十兵衛両断/柳生陰陽剣(柳生雨月抄改題//荒山徹
やる夫スレで書名が出たので読んで見た。
着想自体はおもしろかったが、作中でも言われてるとおり、
チョソには関わらないのが一番だな、と。
とにかく怨嗟怨讐でグツグツ煮えてて、も一つ、読後感がすっきりしない。
それと、この手の話にしては、山田風太郎や夢枕獏に比べ、
汁気が全然足りてない希ガス
海と女と鎧―瀬戸内のジャンヌ・ダルク/三島 安精
史料からの抜き書きと、その説明で、
小説と呼ぶには色々と足りない感じ。
もしかすると、そもそも小説じゃなかったのかも。
>>353 おもしろいよ
これの前に
「裁判長!ここは懲役四年でどうすか」という本がある。
両方とも文庫で出ているし、話題にもなったので
そこらの本屋でも見つけやすいと思う
プリンセス・トヨトミ/万城目学
作品世界をリンクさせたいのはよーく分かった。
今回一人称から三人称になっているので
文体がなんとなく伊坂みたいだった。
3人組の仕事仲間という道具立て、
超有能だけど一箇所ボケが入るボス、訳アリ美人補佐、
ちょい抜けてる部下というキャラ立ても、伊坂を髣髴とさせた
(パクリとかいう意味ではない、念の為)。
…うううううん、作品のリンクのためだけに、次も買うかな…
「ホルモー六景」で出てきた、東京のホルモーとの絡みもあるだろうし…
という感想しか書けないところから、小説そのものに対しての
感想は察してください…
ぎゃあ
「プリンセス・トヨトミ」期待してたのに
>>354 さっき買ってきた
なかなか面白いなコレ。おすすめ
「書物狩人」「書物迷宮」
なんとなく主人公のビジュアルを、若くしたブラウン神父みたいので想像して読んでたら
イラストの、濃ゆい女顔のこいつ誰?
359 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/03/05(木) 09:28:28 ID:qP6547Sj
「悼む人」 天童荒太
旅をしながら、亡くなった人を悼む話なんだけど。いろんな意味で、考えさせられました。
360 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/03/05(木) 11:29:05 ID:LgPaxP4T
>>309 遅まきながら喪女板住人としてすごく気になるんだけど、ググっても出てこない…
もしまだ見てたらkwskたのむ
361 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/03/05(木) 11:32:07 ID:2Lg+frwd
362 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/03/05(木) 11:37:47 ID:l1Bbq8Yr
隣の家の少女
何故これを買ってしまったし…
ハンスモーゲンソー「世界政治と国家理性」
めちゃくちゃ面白かった。
奥田英朗「ガール」
こういう、三十代女子(笑)みたいな話は大嫌いなのだけど
筆者のファンなので読んでいる
題材が「(笑)」ものでも、要は筆者の腕次第なんだなー
起伏の少ない話でもおもろい
>>362 隣の家に引き取られてきた女の子を、そこの家に住んでる鬼母と糞息子たち&
近所の子供たちで虐待しまくって殺しちゃう鬱な小説だよね?
どうして手遅れになる前に助けられなかったのか。
本当にこれが創作でよかったと思う。
罪と罰 ドフトエフスキー
長すぎて心が折れそう
なにより内容が辛い
東福門院和子の涙
「和宮様御留」が、これまで読んだ本の中で
五指に入る怪作だったので、同じ作者のを
読んでみたんだが、これはいまいち。
話の盛り上がりもなく、歴史の教科書みたいだった。
ちょっと残念。
「和宮様御留」は怖いよね。
有吉佐和子は「悪女について」も好き。
どちらも最初読んだときは小学生だったのでわけが判らなかったけど。
ハローサマー、グッドバイ/マイクル・コーニイ
読みかけだったのにラッシュの駅で落としたら
あっという間に人混みで見失ったorz
最後にどんでん返しが!とか言われてるので先が気になるけど
正直主人公の男の子もヒロインの子もむかついて仕方なかったので
買い直すか迷い中。
頭がいい人の文章の書き方
このスレで例えるなら、
『その本読んでみたいな。』と思わせるような感想を書く人と、
『へぇ・・・。で?』っていう感じの感想を書く人を比較しながら
読み手の共感を得る文章が作れるポイントをわかりやすく説明してある。
『論じる』より『語れ』とは、人との会話でも応用できそう。
>>366 「隣の家の少女」は実話を基にしている。実際の事件に関する本も出ているそうだ。
「ゲゲゲの女房」武良布枝
「お父ちゃんと私」水木悦子
漫画家水木しげるの家族が書いた水木家についての本。
奥さんの本の方が好き。
棟方志功 「板極道」
何このタイトルwwwと思って読み始めたけど
申し訳ありませんでした!
棟方志功という名もよくは知らなかったけど
本当にもうしわけありませんでした!
背筋がのびるな
菊と刀/ルース・ベネディクト
あまりにも有名な日本人研究の名著
戦後の日本占領の方針の助けとしての研究なので当然だけど
現代日本人には、少々掴みづらいことが節々にあるのは残念
とはいえ、戦後の復興のなかでのなかでどう変わったか考えるだけで面白い
戦時下で日本人に触れる機会も少なかったことを
ほとんど感じさせないほどの、膨大な研究量と理路整然とした構成は
圧巻と言っても差し支えないかもしれない
ちょっと下品なところで
下流少年サクタロウ 戸梶圭太
なんか鬱になってきた・・・
あかね空 山本一力
はじめは江戸人情話wktkで読み進めていたんだけど途中から鬱展開。
家族がこんがらがってくのがもう読んでいられない。
母親の毒っぷりたらもう。現代だったらカウンセリング通うレベル。
最後は兄弟でなんだか分かり合ったらしいけど、釈然としないわー。
>>355 伊坂好きな俺は楽しめる…かなぁ
>>372 そういえば最近十万石まんじゅうのイラストが棟方志向だと知って超びっくりした
遠い太鼓/村上春樹
村上春樹のヨーロッパでの生活日記兼紀行文
長期間の、拠点を構えての旅行ということで
中心都市以外の地方の描写が多くて楽しい
あと、著者が著者だけに、あまり日本に言及しないけれど
それだけに、ときたまポロッとでる典型的な日本人らしさに
軽く吹き出させられることがある
村上春樹かぁ、、、そういえば一冊も読んだ事無いなぁ
「自分の体で実験したい」
タイトル通り、自分の体で人体実験をした学者達の話
恐ろしい伝染病を自分に感染させたり
一酸化炭素をどこまで吸っても平気か親子でチャレンジしたり
放射能手づかみで実験したり
バカスwwwと思いつつも、人間の探求心ってすばらしいと感心する
長い終わりがはじまる 山崎ナオコーラ
読後感悪し。大学のサークルでみんなで楽しく、ななか
一人だけ輪を乱し自分は秀でているのにリーダーにしてくれないとうじうじ。
行かなきゃいいのに、それしかないからしがみつく。
生き難そうだな、と思った。
381 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/03/18(水) 02:10:45 ID:z9fMLC0r
あげるよー
RUR__ロッサム世界ロボット製作所/カレル・チャペック
青空文庫のを読んだんだけど、なんかなんか…切なくなった
>>377 雨天炎天も面白いよ。
村上春樹は小説以外のほうが面白い、と最近は思う。
>>377 >>383 なんという自分
ハルキの本は、他の本と淘汰した末
「雨天炎天」と「遠い太鼓」の二冊しか残ってないw
地下鉄サリンの奴、読んだら仮性欝になったよ
テヘランでロリータを読む
イラン人女性の英米文学者が、大学を辞めたあと、自宅で熱心な生徒を集めて読書会を開く。
いくつかの文学作品の評論と、自身をとりまく社会および前後の状況を語った自伝的な作品。「ペルセポリス」と併せて読むと、80年代ぐらいのイランの事情がよくわかる。
「ロリータ」がこんな陰惨な話だとは。読んだことないので一度読んでみないとな。
信仰それ自体は決して否定しないけれど、権力や商売の道具に使われる時には断固否定したいと思った。
「君主論」マキアヴェリ
近代政治学の古典。君主の実際の治世のマニュアルの体裁をとるので
現代社会に実際的にはそぐわない気がする(もちろん現代に通じる感覚もある)
あまり、読んでみて面白いとは思えなくて残念
使いもしない携帯電話のマニュアルをよんでいるような感覚に陥ることが多々あった
豊穣の海四部作
初三島。途中でブン投げるかと思ったが、一気に読んでしまった。
普段、ドブロク系の癖の強い文章を好んでいるせいか、
大吟醸の日本酒のように癖が無い美しい文章が新鮮だった。
三作目は読んでいて正直かったるかったが(姫UZEEEEE)、
四作での流れを考えると、構成の妙に唸らされる。
久々に読み終えて、良い意味で唖然とした。
その内また初めから再読したい。
三島由紀夫は
文学史に載ってるような人だと構えて読むと
昼ドラっぷりにビックリするよね
>>213 死ぬほど亀レスだが。
蟲、オチはあると思うけれどもなあ。
土下座のあたりとか切なくて、乱歩の中でもかなり好きだ。
人それぞれやね。
銀河ヒッチハイクガイド
宇宙の果てのレストラン
宇宙クリケット大戦争
さようなら、今まで魚をありがとう
ほとんど無害
D・アダムスの五部作
最初の一冊に釣られて全部買って読んでしまった。
そして一冊目は間違いなく神だった。
ここまで練りに練った設定かつ皮肉の効いた文章、
そして深い知識に裏づけされたバカSF作品読んだ事ない。
二冊目、三冊目もそこそこ面白い。
三部作と言われるだけあって、スケールが大きくかつ痛快な作品に仕上がってる。
四冊目もまだ許せる。だが五作目、テメーは許さん。
こんなに面白い作品を台無しにするような続編をなぜ書いてしまったんだ……。
告白
復讐ものって、復讐者が最後に破滅するとか自分も法の裁きを受けるとか
途中で復讐のむなしさに気がつき云々とかの展開のは大嫌いなんだけど
この話は相手が子供だろうときっちりかたを付けてすがすがしい
最後まで一気に読み通してしまった
図書館戦争/有川浩
最終巻まで読んだ。
こういう男口調でボケとツッコミしてるオタク女子っているよなあ
という感じの会話のノリはきつかったけど、各巻の検閲関連の
エピソードは面白かった。
「図書隊が正義の味方なんて思ってない」と言いつつ検閲反対派と
検閲推進派が単純な善悪二分構造で描かれてたのはなんだかな。
敵側の末端がどういう理想を胸に抱いて、命かけて戦ってたのかは
知りたかったな。だっていかにも悪の組織だものなあ
>>393 湊かなえじゃない?
「少女」買った。ガーリーなジュブナイル小説でちょっと意外だったけど良かった。
高校時代の友達を思い出して泣いてしまった。
泣かせといて終章での手のひら返し、それが現代の少女達らしくてある意味爽快でした。
町田康かと思ったけど、破滅はしてるか。
最近養老猛司の本を読んでいるが面白い。
普段、小説とか小説じゃなくても文学寄りの本ばかり読んでいて。
何かこう、肉ばっか食ってて野菜食いたくなったような具合に、
無性に理科系等の知識に触れたいなあと思って手にした。
医学を軸に、自然やら日常やら政治やら色々語ってくれている。
難しい話も、素人にも解り易いように噛み砕いている。
が、自分がアホなせいでよく分からんことが多々ある。それでも話が一々新鮮で楽しい。
やっぱ肉ばっか食ってちゃ駄目だ。肉好きだけど。
で、どこまでが日記?
お前も暇だな。
死の家の記録
面白かったけど、最後までろくに登場人物名が覚えられなかった。
数多い・名前ややこしい・結構キャラ被ってる、の三重苦。
シー・ラブズ・ユー 小路幸也
最近鬱気味なもんで心が温まる感じが良かった・・・
悪魔の手鞠歌
横溝制覇中。ドラマは結構良かった。里子萌え。
長いお別れ
初チャンドラー。春樹じゃない方。ハードボイルドってよくわからん。
でも日本人が書くハードボイルドってなんかむず痒くなってダメなんだよね。
次は原さんでも読むかな
ドラモンド家の花嫁3 冴木忍
シリーズ物の完結編。
素直な恋愛感情とほどよいミステリーを楽しめました。
(ファンタジーだけど驚異的大食いの前ではお飾りのようなものです)
403 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/03(金) 13:57:41 ID:7QVjHgk2
夏目鏡子氏の聞き書きのやつ
「半島を出よ」 村上龍
北朝鮮から、反乱軍を自称した部隊が潜入して
福岡を占領するけど、日本の政治体制だと
有効な対策を打てないというお話。
細部にこだわった文章は、読んでるときはめっさオモロイけど
読み終わるとなんか空虚な感じなのねん。
405 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/05(日) 14:53:43 ID:cLMgAQNl
『納棺夫日記』途中まで
作者の近影はないが、没落豪農の末裔、戦後学生運動の最中大学進学、文系ダメンズってところが
何か百年遅いキャラ
空に咲く花/小路幸也
タイトル合ってるかワカラン
とりあえず少年は何やったんだ
覇者と覇者 打海文三
裸者、愚者の続き
現状、自分が底辺にいるからかもしれんが・・・
戦争になってもいいんじゃね?って思った。
経済ってそういうことだったのか会議
自分は経済関連の知識が高校でストップしているのだが(それすら忘れてる)、
非常にわかりやすくて面白かった。
君が悪い/新堂冬樹
タイトルに惹かれて。めちゃくちゃ読みやすい。意外に面白かった。
自分も割と何でも人のせいにして考えてしまう節があると思うので、竹林のようになってしまうかもしれない。
新堂作品は2作目なのだけど、初めて読んだのもドロドロで、今でいうヤンデレ女がうわああな展開だったあれをもう一回読み直したい。
この間あるサイトでAV女優と対談してる新堂冬樹の写真を見たら、なんかやっすいチンピラみたいな、
もういい年のおっさんなのに金髪で白っぽいスーツ着てホストの失敗作みたな人でものすごくがっかりした('A`)
AΩ/小林泰三
尼のレヴューで、俺は超蛇足だと思った所を誉めてる香具師がいて、
ま、同じ物を読んでも感想は人それぞれだな、と。
○谷プロもジョワッだけじゃ文句がつけられなかったのかなと。
汁気は多めだが、それがおぞましさには繋がらなかったし、
うーん ? て感じ。
のぼうの城/和田竜
脚本を小説に起こしただけあって、色々と判り易い。
戦国板に巡回スレを幾つも持ってる様な香具師らが批判してんのかと、
読む前は思ってたが、多分、子供の頃、親に男はつらいよシリーズを
無理やり付き合わされた香具師らも、それに加わっているのかな、と。
結構、おもしろかったと思ったのは、オッサンになった証か。
魔法の国ザンス・女悪魔の任務/ピアズ・アンソニー
ザンスシリーズの19巻目。
一桁巻のあたりから漂うマンネリ感は、今回も健在。
面白かったころは、主人公が自らの問題を乗り越えて、
世界も救うというような筋だったが、本巻はいつものおつかいイベント。
ついでにいうと、日本語版は、原語版にくらべて10年遅れてる。
もうやだ。
サラ・ウォーターズ「半身」
イギリスのなんか賞もらったミステリ
百合風味と思ってたら結構ガチでオオオ…と思って読んでいたけど
ある場面から面白くて一気に読んでしまった。
ラストは膝カックンだった。いい意味で。
無一文の億万長者
免税店DFSの大成功で巨万の富を得て、その巨万の富をすべて寄附してしまった人の伝記。
無私の精神は美しい。
成金が何故下品なのか、その理由がよく分かった。
414 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/17(金) 17:59:06 ID:XgM1wh5P
原辰徳
僕の汗、僕の愛
とにかく笑える
「月に繭 地に果実」 福井晴敏
∀ガンダムのノベライズなんだけど、「本物の作家」が書いてると小耳に挟んで購入。
キャラが整理され役割がまとまってるけど、前半はアニメの雰囲気のままの描写が続いて退屈。
後半は、大きく変わり、地球の戦争は神経ガスと核兵器の応酬にエスカレートしてたり
月の超兵器がでてきたら、きっちり大量殺戮をおこなったりと
ちゃんと戦争が悲劇になってていいなぁと思いました。
「まぐれ」
数学者から株トレーダーに転職したレバノン人のエッセイ。
いやあ口が悪いなあ。
勝間和代に騙されている人におすすめ。
417 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/22(水) 09:54:26 ID:I9gKirj6
告白
すげー読みやすく感情移入しやすいから4時間程度で読破
「プリンセス・トヨトミ」 万城目学
鴨川ホルモーの期待をしょっているせいか、いまいち評価はよろしくないし
確かに期待通りのデキではないと思う
けど、この人の本は好きだ
何というか、善意が基本で素直に出来てる
419 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/28(火) 00:20:07 ID:eC5foP58
闘う!物理学者
天才達の人間臭さと物理学がおぼろげにわかる本
平たく解説してくれてて理系落第な私でも楽しかった
ぼんくら→(続編)日暮らし 宮部みゆき
あくまで小説だし実際の江戸時代は今以上に格差や差別が酷かったんだろうけど、
人情で隣近所や同僚と助け合ってつつましく暮らす人々が羨ましくなった。
一方でうつ等の精神病、不倫、虐待、ストーカーとかの犯罪はどの時代にもあって、
人間今も昔も本質は変わらないなぁとも思ったり。
そして誰もいなくなった
超有名古典。十角館やらその他のミステリを読んじゃうとトリックがなんとなく分かってしまうが、
リアルタイムで読んだ人はびっくりしただろうなあ。いや羨ましい。
そしてさすがクリスティは読ませる。次、オリエント急行行く。
宮部みゆき「初ものがたり」「幻色江戸ごよみ」
どちらも江戸時代の話を集めた短編集
宮部みゆきは全く読んだこと無かったけれど、「かまいたち」を読んで江戸時代もの限定でハマってる
>>420とかも読んでみたい
>>422 キャラが多いけど皆漫画並に個性強くて凄く面白いよ。
文体も言葉もさらっとわかりやすくて読みやすいし、良かったら是非とも。
どうだろ?
初もの、幻色あたりは好きだった元宮部ファンだけど、
ぼんくらでは「劣化したなあ…」と思った。
比較的新しめの作品は、期待すると肩すかし食らうんじゃないかな。
425 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/28(火) 22:11:18 ID:UOIZABVH
本当はヤバい!韓国経済(三橋貴明著)
著者はねらー。
この本に書かれてるように事態が進行しているかウォッチ中w
426 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/29(水) 03:14:47 ID:GdLRKbev
東野圭吾って今まで読まず嫌いだったけど、
「変身」「容疑者Xの献身」は面白かった。
「さまよう刃」はいまいちだったけど。
「ドリアン・グレイの肖像」 オスカー・ワイルド
今更だけどここ何年か出てる光文社の新訳。読みやすかった。
ヘンリー卿のセリフは全て面白い。
屁理屈っぽいんだけど時折妙に納得してしまう。
あんな彼に魅了される気持ちはすごくわかる。
今年映画やると聞いてちょっと気になる
428 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/04/29(水) 07:23:29 ID:oILlKrF1
山月記と名人伝
良かった
復活の日
インフルエンザのような症状を引き起こして死亡させる細菌兵器が
世界中に拡散し、人類のほとんどが滅亡する話。
今の時期に読むと相乗効果でgkblした。
日本沈没
SFの大家だと思っていたら案外文章が下手で驚いた。
地の文に疑問符・感嘆符・擬音がやたらと出る、
ダーシ・三点リーダー・傍点多用、慣用句の間違い、
情景の描写に「みたいな」、「まだ未発表」とかある。みたいなって。
長い期間かけて書かれたのか、途中で文章の癖というかノリというかがよく変わる印象。
でも真に迫っててかなり面白かった。
「因果の火」ジョン・ソール
男の子突き飛ばすわ、支柱に細工入れるわ、ことあるごとに火つけるわ…
ソールの本の悪霊って、やることなすことアクティブすぎて逆に笑える。
頑丈な鉄扉を開閉する腕力あるなら、何十年も地下室で、復讐相手が
来るの待たんでも、直接外に出て行って殺れるだろwww
この本に限ったことじゃないけど児童虐待描写以外はツッコミどころ満載。
「希望の国のエクソダス」 村上龍
現代日本はダメなので国が潰されますよ、そこで不登校中学生が…
という「半島を出よ」と同じようなテーマ。
なんか読んでてストレスが溜まるのは、詳細な描写が冒頭から続いてて
それが魅力なんだろうけど、あらすじ上の山やら谷でメリハリがないので
読後感が悪いからかな。
乙女の港/川端康成
由緒正しいS文学。お姉さま欲しくなった。川端と谷崎って何故かかぶるんだけど何故だろう。
いつも細雪って誰がかいたっけ?川端?谷崎?と分からなくなってしまうw
「ひとりぐらしも9年目」たかぎなおこ
う〜ん、「上京」「浮き草1」のグイグイ読ませる面白さは
どこ行ったんだ?と思うくらいパワーダウンしてる…。
考えてみれば旧作は「上京したて」「夢を追う作者」に共感出来る箇所が
多かったわけで「東京生活にも慣れ」「夢を叶えた作者」となった今、
読者に受け、共感されるネタをひねり出すのは、やはりキツイのかなと思う。
435 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/05/06(水) 23:18:04 ID:o4M4RZOI
「美丘」石田衣良
「私には時間がないの……」
クロイツフェルトヤコブ病に冒され、発病の恐怖に怯えながらも、
火の着いた導火線のような熱く激烈な生き方を選び続けるヒロイン美丘。
そしてそれを献身的に支え続ける主人公太一の、短い期間に燃え上がる切なくて哀しいラブストーリー。
正直泣いた。泣きながらページめくったのは、高橋克彦「火焔」を読んだとき以来だ。
436 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/05/06(水) 23:42:25 ID:cmHgu97s
斜陽/太宰治
すごく切なくなった。誰も救われてないようで怖い気もしたが、どことなくあったかい話でもあるなと思った。
インターセックス/ははきぎほうせい
著者名変換マンドクサ。
半陰陽、両性具有についていろんなケースが描かれていて
「人間とは」を考えさせられるものだった。
性別をどちらかに決めさせることが医者の傲慢という
考え方も面白かった。ゲイや性同一性障害の人たちと同じく
こういうふうに苦しんでる人たちもいるのだと知ってよかった。
ただレイプ妊娠の出産勧めるのはなあ。あとメル欄吐き気した。
エンブリオの続編か。面白そうだな。文庫になったら読みたい。
「大空のサムライ」
本屋で見かけて、これがあの有名な…と思って読み出したんだけど面白かった!
心の匙加減が絶妙な人だ
けど、戦闘機乗りってカラッとしすぎてて変わってるなぁと思うこともしばしばあった
>>439 ずっと気になってた。
読んでみますわ。
「本を読む本」
某所で取り上げられてたので読んでみた
発売されたときには画期的な本だったのかもしれないけど
今さら読む必要ははたしてあるのだろうかと思わざるをえない
内容は、今ならこの程度はちょっと勉強した高校生でも知ってる
くらい薄くて、しかもそれを過度に細分化してうんざりする
ほど分析してるのは、読む人間にとって、マイナスでしかない
しかも、文学の項では、文学馬鹿にしてんのか
というくらい浅はかな内容を垂れ流しる
こんなの読むくらいなら大学受験の参考書読んでたほうがましです
「大空のサムライ」なかなか売ってないな・・・
「沈黙」 古川日出男
最初〜中盤までは本当に面白くて、かぶりつきで読んだのに!
ファンタジー(デタラメをまことしやかに描くって意味でね)かと思ったら
いきなりオタク中学生のポエムに変身しました
一弦の琴/宮尾登美子
宮尾先生らしく厳しい本だった…
とは言ってもその他は「篤姫」しか読んでないんですけどね
そこから派生して、今更ながらに去年の大河に腹が立った
近頃とみに自分の死や、老いるということが去来するだけに
人間の幸せってなんだろうとしみじみ考えさせられた…
『あの道この道』
ハッピーエンド
千鶴子かわいそす。途中でまじで自殺でもするかと心配してしまった
温泉堀少年については、少年は自立せねばならないのだな……ってちょっと冷めた気分もあり
しまいのあたりでは龍作はついに名前すら出てこなくなる。それはどうよそれはどうよ。
終わると解説が無く、いきなり奥付
『宇宙人のしゅくだい』小松左京。しかし積ん読になる予感
いや、読んでから書けよ
買った本の報告スレじゃない
なんで即レス
いくつかは読んだよ。ロボットが地蔵になってた
陰陽師 龍笛ノ巻/夢枕獏
露子姫萌え。このインパクトの強さは端役にしておくには勿体無い。
晴明、博雅、露子の三人の冒険譚を読んでみたい。
魔法使いと芸術家と科学者の組み合わせって、ある意味王道だと思うし。
451 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/05/24(日) 23:06:50 ID:rxTCJa9t
「遠い幻影」吉村昭
吉村昭のことだから鬱短編集にちがいないと読み始めたら
最初の二編はちょっといい話で、これはこれで逆に怖かった。
しかし残りの話は複雑な後味で安心した。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ
ラノベ。
容姿端麗学業優秀運動神経抜群、なのにツンツンな性格で、隠れアニオタエロゲオタなヒロイン高坂桐乃が、
その兄京介に人生相談をするところから、ブラコン妹とシスコン兄の波乱に満ちた物語が始まる。
サブカルチャーネタや2ちゃんネタ満載で、作者はかなり深く突っ込んで取材していることが伺える。
平易でセンテンスの短い文章を多用していて、スラスラ読める。
3巻まで刊行されているが2日間で読了してしまった。
今までラノベをバカにしていたが、考えを改めさせられた。
メイキング・オブ・ピクサー
アニメーションスタジオ、ピクサーの非公式社史のような読み物。
成功の裏には本当に血のにじむような努力がある。
それから、ジョブスがマイクロソフトにピクサーを売らなくて本当に良かったと思った。
屍鬼
フジリュー漫画から流れてまず1巻読んだ。
漫画版は結構進行が早いんだな。
出版奈落の断末魔〜エロ漫画の黄金時代〜 ( 塩山芳明/アストラ )
弱小エロマンガ雑誌の請負編集の業界ネタ本。
黄金時代どころか、景気の悪い話に終始する。
編集・漫画家・印刷所・投稿者と、
止めない奴が馬鹿というエロ漫画業界の底辺ぷりが
これでもかてな具合に羅列されている。
漫画化周辺の話に興味があったのだが、詳しいエピソードはあまり売れてない雑誌の
マイナー漫画家の話になるので、ちょっとハズレかしらん。
周辺業界とか興味ないし。
>>455 俺興味ある。読んでみるよ。ありがとう。
「人狩り」コリン・ウィルソン
有名な連続殺人犯の話が具合が悪くなるくらい読める。
そして登場する殺人犯ほぼ全員目的が同じで、家庭環境に問題があり、脳に結構重いダメージを受けている。
読んでいるうちに、不幸な生い立ちというものもあんまりバリエーションがないもんだなあ、とつくづく思った。
「障害」を「障碍」と訳しているところに訳者の良心がある気がした。
きらきらひかる 江國香織
うまいとは思いつつこの人独自の湿っぽさが苦手だったんだけど、
これはそんなに湿っぽ過ぎず程よく皮肉も効いてて普通に楽しめた。
相変わらず生活感が欠片も感じられないのと、精神病や自閉症とか言葉の使い方が
ちょっと勉強不足ぽいのは気になったけど、90年代前半なら仕方ないか。
紺のキャラクターが好きだった。
図書館戦争
ハードカバーなのにラノベ。文庫で出してくれよ。
たまにノリに付いていけなくなるけどスピードがあってまあ良かった。
収容所群島全6巻 ソルジェニーツィン
気軽に読み始めて、激しく後悔した。
グロに近い記述とか猛烈に読み進むのが辛いところがあって
挫折しかけつつ、何とか読みきった。
この記録を書き残した作者には敬意を表したい。
よく生き延びて、これを書いてくれた、と思う。
『図書館戦争』売れてるな。このスレだけで3回目じゃないか。前スレでも何回か見たし。
面白い本ではあるんだけど、
>>459の言う通り、あの内容でハードカバーは勘弁してほしい。
で、今回読んだ本。
新撰組血風録/司馬遼太郎
沖田総司のいかれっぷりが際立ってる。大根切るみたいに人を斬ってるし。
『長州の間者』の祇園祭を見ながら斬るシーンとか、マジで寒気がする。
近藤や土方はまだ人間らしい扱いをされてるのに、
沖田のこの扱い方は何なんだろう。
>>461 図書館戦争で売れたおかげか、この作家の本、すべてハードカバーだらけ。
デビュー作は文庫本で発売されたのに、後日談だか加えて、それすらも
ハードカバーで売り出したときには、この機に乗じて儲けましょ根性にしか
思えなかった。
で、今は読んでる最中なので、読み終えた本がない。無念
講談社ノベルみたいに二段組ならまだ良かったのに。ラノベをハードカバーで出す意義って何よ?
海辺のカフカ/やがて哀しき外国語
春樹はエッセイストになってもらいたい
レーベルが文庫以外に進出したいからでは?
他の小説みたいに最初はハードカバー、
次に新書or文庫とやれば一作品で二度美味しいし。
虚構機関
いろんな作家の短編が読めて便利。毎年続けてほしい。
屍鬼文庫全巻読み終わり。
そういうオチですか。
勧善懲悪なんて期待してないけど、後味わりーなぁ。
共感できるのが尾崎の医者だけど、最後の方は活躍してるようで出てこない。
残念だ。
次はちょっと方向性を変えて南総里見八犬伝を読むよ。
>>465 面白いらしいね。原文で読むの?読み終わったら感想よろ
自分も挑戦してみたいけどなかなか手が出ない
山田風太郎の「八犬伝」が読みやすいのでお奨めする
馬琴の創作風景と平行して物語が進んでいくのも面白いよ
初恋/吉村達也
某板でおすすめしてもらった。ヤンデレキモ怖ええwwwwwwwww
美少女変換で楽しんだw行き過ぎて狂った愛がたまらん
ヤンデレ好きには大満足でした(・∀・)
「忍びの国」
相変わらずスイスイ読めて面白いのう
「陽炎ノ辻」佐伯泰英
笑っちゃうほど文字が大きいし、
ドラマを見てるから、その登場人物たちで想像できて、
どんどん読める。
お手軽に読むにはいい話だ。
「多聞寺討伐」光瀬龍
ハヤカワ版じゃなくて新しく出た方。
この人の宇宙年代記シリーズが好きで昔よく読んでたな。
たとえグッドエンドでもどこか寂しさ・空しさが残る読後感が好きだ。
「未熟の獣」黒崎緑
帯に【読めない名前の子どもたちが殺される!?被害者の名前は「五百旗」に「計徳」。
(中略)必ず二度はアッと言わせます!】とあったので
珍名スレ住人としては読んでおかないと!と思った。
しかし、帯に偽りありで狙われたのは珍姓さんだった。
それ以外アッというシーンもなく、「こいつ見るからに怪しいな」という
人物が思ったとおり犯人で普通に終了。ひでえ。
そういう帯で煽ってあればあるほどつまらなさそうだと思う
474 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/06/09(火) 00:08:54 ID:stQYJvDk
別冊宝島 倒産したらどうなる?どうする?
空ばかり見ていた/吉田篤弘
大好きこの人の本。ほっこりする。
疲れるの?
477 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/06/10(水) 22:42:54 ID:glTmuqIj
「イエメンで鮭釣りを」
面白かった。とても面白かった。
砂漠の国イエメンのワディ(雨期以外は水のない渓谷)に鮭を放流して
鮭釣りをしようというとんでもないプロジェクトが始動してしまう。
プロジェクトの成否については裏表紙にネタばれしていてむかついたけど
その顛末がこれまたとんでもなくて、笑い事じゃないのに大笑いしてしまった。
首相官邸広報官ピーターの「未刊行の自伝からの抜粋」にも笑った。
歌野晶午 「絶望ノート」
ジョンレノンオタの父(どうしようもない40代ニート)に
珍名(太刀川照音=ショーン。あだ名は立ちション)をつけられた少年の悲劇的日常。
子供に珍名をつけようとしている人が周りにいたら是非薦めてあげてほしい。
李歐/高村薫
とくべつ悪文というわけでもないのにものすごく読み辛い。
アレは改悪だ
手に入るなら元の「わが手に拳銃を」の方がいい
改悪に全面的に同意!
だから高村ファンは、旧版を買いに走るのさ…
ただ「神の火」は文庫版のがいいけどな
「リヴィエラを撃て」は旧版未読なのでわからん
「マークスの山」は改悪の部類だ
赤い鳥傑作集/坪田譲治編
病気や事故で死んじゃったりとか、理不尽な目にあわせたりあわされたりとか、
詐欺で財産巻き上げられてるのに全然疑ってなかったりとか、
子供の心にどうなのよって後味悪い話が多い
ごんぎつねとか最期にわかってもらえるだけまだマシ
元職員 / 吉田修一
なんか飽きた。
3日前に読んだが、あまり残ってない。
「悪人」はどうなんだろう。
借りようか迷う。
悪人は登場人物のアホさ加減を受け入れられるなら面白いと思う
ラストは肩透かしか、ウヘァとなるかも。
悪人、私はラストで号泣したけど…
まぁ人それぞれだよね
大聖堂/ケン・フォレット
15年くらい前から知ってたけど、読むのは初めて。
むちゃくちゃ面白かった!
途中、ハーレクイン調になる部分があって閉口したけど
最終的には、すべての登場人物の物語がきちんと閉じたのも後味がよかった。
そして「大聖堂」という千年を閲する建築物に関わる人たちの物語だから
余韻がいい感じに残って良かった。
読みながら思い出したのは、同じ建築繋がりのためか
スーザン・ケイの「ファントム」(オペラ座の怪人の私家版の外伝)。
「ファントム」も「大聖堂」も、時代考証がしっかりしていて
登場人物がしっかり生きていて面白かった!おすすめします。
最近出た続編があるんだけど、今すぐ読む気にはならないなー
「塩狩峠」
すごく立派なことは解るんだが…
終始「でっていう」感がつきまとった
何でだろ
「ノーと私」 デルフィーヌ・
↑ごめんミスった
「ノーと私」 デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガン
フランスで本屋大賞受賞してめでたく著者にとっては初の邦訳らしい。
普通に話として読みやすく面白いし作者の魅せ方がいちいちうまい。
人間(特に未成年)のどうしようもない非力さがフランス文学らしく、
まさに「セ・ラ・ヴィ」という感じ。レミゼみたいな薄暗さ。
かなり暗いけど逆に妥協的な前向きさは沸くかもしれない。
シンプル・プラン
男三人が後ろ暗そうな大金を発見し、半年間隠し持って何事もなければ山分け、
少しでも危険があれば焼却しようと計画する。
大金を入手するため・捕まらないために起こした行動にどんどんひずみが生じていき、
主人公たちは後戻りできないところへいってしまう。
大金は将来入手できるかどうかが未定であるのに、
計画した時点からそれは確定と認識して行動してしまうのが生々しかった。
というか主人公、その嫁、主人公の兄、その友人それぞれの抱えるコンプレックスと、
それが交錯する様が生々しい。よくわかるだけに非常に胸糞悪い。
話が悪い方へ悪い方へ転がって行くのに目が離せず一気に読んだ。
警察いくらなんでも無能すぎないか。
でもとりあえずしばらくしたらもっぺん読む。
赤い指 東野圭吾
一見平凡な一家で引きこもり気味な中学生の息子が幼女を殺害。
両親は認知症の母親を犯人に仕立てようとするが、最後に意外な事実が発覚。
毎回思うんだけど、東野さんは女って生き物が好きになれないのかな。
旦那にはキィキィ吠えるばっかりで認知症の義母は面倒もみず汚物扱い、
正に厨2病の一人息子を舐めるように溺愛する気味の悪い母親とか、
男を作って幼い息子と旦那を置き去りにした挙げ句、孤独死する女とか…
全く共感は出来ないけど同じ女だからか女特有のねちっこさとか
イライラや八つ当たりの描写がよりリアルに感じてムズムズしてしまう。
自分の家庭環境から「家庭」ってのがあまり好きでないんだけど、
ああやっぱ結婚とかしたくないなぁとますます思ってしまった。
容疑者書いた人と思えないくらい、家族だなんだ綺麗事言っても
所詮人間なんて自己愛の塊なんだよってのがひしひしとくる。
ディスコ探偵水曜日 舞城王太郎
この人が昔書いてた『煙と土となんちゃらかんたら』ってのが
面白かったから読んでみようと思って読み出したんだが・・・
上下巻読み通すのが苦痛だった
鹿男あをによし 万城目学
最後の印を解く方法が陳腐すぎてなんとも。
結局、男の願望ですかそうですか、な気分。
それさえもうすこしひねってくれたら、おもしろかったー、で
読み終えることができたのに。残念。
>>495 「プリンセス・トヨトミ」も私はダメだった。
路傍の石
これ何回読んでも好きだわ
完結していないのが残念でならない
山月記
李徴の気持ちが痛いほどわかる
498 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/06/27(土) 01:14:06 ID:bQpVHb8B
劔岳
来週、映画も見に行きます。
新田次郎の本は好きで、八甲田山死の彷徨はバイブルになってる。
↑映画は重要な所が少し変えられていたのが残念だったが。
大岡昇平『レイテ戦記 上・中・下』中公文庫
死んだ兵士達の為に・・・
「リア王」
この面子だとコーデリアのいい人っぷりが逆に薄っぺらく感じるなあ
姉二人の方がキャラクターとしては魅力あるわ
羊をめぐる冒険
一体この何が評価されているのかがやっぱりわからない。
で、それが?
の一言で終了してしまう…
春樹のは、旅ものエッセイや最近の短編集はかなり好きなのだが
(「神の子たちは皆踊る」や「東京奇譚集」とか)
長編と呼ばれるものに関してはまったく理解できないし好きではない。
なんでこんなのが高評価なの?自分に読む目がないのか?
「彼女」とのやりとりで印象深いフレーズもあったけど
それは全体の中の一部分に過ぎない、あくまで「部分」。
誰か、一体春樹の何がいいのか教えてくれー。
ひとの心を動かせる料理を作れる主人公というのはよかった
うらやましいくらいだ
それとは別に全体的に女特有の生臭さが鼻について困った
これがいわゆる「ほっこり」な人種なんだとしたら
2ちゃんねるで見かけた過剰な叩きを誘うのもわからなくもない
俺は村上春樹が大好きだ。
文章に漂う空虚な雰囲気と
日常に感じるグレーの物事に対する感情が書かれているところに惹かれる。
同じく大衆小説として桐野夏生が書く他人の悪意や劣等感、虚無感に
おおいに影響と共感も受け、自分の抱えてる孤独や劣等感を癒してくれた。
小説の何に対して惹かれるのかは人それぞれだし
読み込んでみても支持できなかったらそれはそれでいいと思う。
己の感性にひっかかるものを他人の目線で排除したり分類したり
無理に肯定する必要もないんじゃないかな。支持が多数、少数に限らず。
でもなかなかいえないんだよねー。
佐藤賢一「二人のガスコン」
三銃士のダルタニャンと、大鼻のシラノが主人公なんだけども
これは一種の二次創作というやつなんだろうか
女がアホすぎて涙目になったけど
話はとてもアツくて涙目になった
506 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/07/15(水) 15:07:23 ID:fQqNvGmQ
夏の100冊あげ
507 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/07/15(水) 15:14:24 ID:Kuf/03tJ
「二人のガスコイン」と読んでサッカー選手の話だと思ってしまった。
ハピネス/嶽本野ばら
発売当時は純愛ブームで顰蹙買ってたみたいだが、今読めば純粋に切ないお話。
すこし薄っぺらい気もする。
「死ぬとか簡単に言うなぁ!」っていう性格のひとのレビューには「生きている幸せ」とか書かれそう。
マリオネットの罠 赤川次郎
評判良くて読んだんだけど、面白いねこれ
どんでん返し的要素も中々良く出来てると思った
ハリーポッターと賢者の石
あやかし/高橋克彦
あまりの分厚さに読む前から面倒くさそーと思ったけど
読み始めたら案外止まらなくなってしまった。
タイトルに『あやかし』なんてあるけど、あやかしなんて可愛いもんじゃないと思う。
「御宿かわせみ」シリーズ 平岩弓枝
江戸時代物。キャラもみんないいし、事件も毎回様々で楽しい
ただ、主要人物以外は名前が使い回しでたまに混乱する
東吾がるいにゾッコンな筈なのに捜査のため吉原に行ったり、頼まれて一夜を過ごして隠し事作っちゃったり
あと下ネタと言うほどじゃないけどそういう表現が多くて閉口
よくNHKはこれをドラマ化したな
>>512 えええ
江戸時代の物語だよ
現代物でさえ「そういう人でも隠し子が」って物語になるんだし
そこまで神父様のような物語はムリじゃね
森見登美彦の
「四畳半神話体系」
「有頂天家族」
言い回しとかが本当に面白い
小説読んでいて、涙出るほど
笑ったの初めてだよ
>>513確かにそうなんだけどね
でも主人公の東吾とるいはホントにラブラブで、それをお前なんど裏切れば気が済むんじゃいって感じ
ブラッドベリ短編集 太陽と黄金の林檎
この作家は初めて読んだけど、何だか懐かしい感覚になるのは
多分、他の作品や映像などでモチーフにされたのを
見てきたからなんだろうなぁ
勿体無い、先に読んどくんだった
オリエント急行の殺人 クリスティ
例のアレのトリック
すべてのものをひとつの夜がまつ 篠田真由美
建築探偵よりずっと面白い
渚にて/ネヴィル・シュート
かなり昔、年末の深夜映画で見た、その原作。
全員自殺してしまうラスト以上に、
子供の病気を心配したり、速記を習い始めたり、農園を広げたり、
いつもと変わらない日常を最後まで貫く人達の生き様が悲しい。
泣ける、てか名作。
これはひどいな
>>518 「渚にて」原作も良いけど、映画も良かったなー。
7月31日BSNHKで放送されるからチェック忘れないように。
もちろん白黒のほうだよ。
ネタバレすんなアホ
50年も昔に書かれた小説に「ネタバレすんな」だってさ。
馬鹿?
何百年前だろうとだめだろ
感想書くスレでネタバレするなは無茶だろう。
ネタバレしなきゃ感想書けない奴はアホ
情緒が無いんだよ
本を読んでも何も身に付いてないんだよ
他の人は伏せてるけどな
もうちょっと思いやってくれ
「魔王」 伊坂幸太郎
大きな鳥が青空を渡っていく情景と
宮沢賢治の詩がとてもきれいに混ざり合って
清々しい気持ちになった。
528 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/02(日) 04:33:45 ID:+VRh2IZ2
下がってるからage
『ドリームバスター』 宮部みゆき
本屋に行ったら文庫版が平積みされていたので買った。
メインキャラクターの喋り方が、見た目の描写や位置付けからの印象と違っていて面白かった。
自分の想像力が足りないのか、主人公達の使う乗り物や、建物の構造がいまいちわからない。
文章がするすると頭の中に入っていくように読みやすく、途中でだれることがなかったので良かった。
手/山崎ナオコーラ
この作家は初めて。ファザコン、というかおじさん好きな女の話と聞いて。
やばい。これはすごく好きかもしれない。
一番最初の「手」が一番好きだ。サワちゃんと知り合いになりたい。すごく魅力的だと思う。
森さんとサワちゃんの関係性がすきだ。
「人のセックスを笑うな」タイトルで敬遠してたけど読んでみよう。
>>380も読んでみたい。
『さおだけ屋はなぜつぶれないのか』
結局、タイトルの問いに対する明確な解答は得られなかった。推測だけ。
川端康成:古都
四季の移ろいの描写が美しい。そこはどんな景色なのか簡単に想像できる。
2人が幸せになれればいいなぁ
『野火』大岡昇平
セレベス方面で戦死した祖父の末弟を追悼したいので読んだ
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/桜庭一樹
あるスレでかなり前に紹介してもらって、やっと読んだ。
読みやすいのもあったけど、かなり遅読の私が1日で読み終わった。面白かった。
ふしぎで、なんだかきれいで、なぜか読後感良し。
自分でどうにかしたいけど何もできない子供の無力さ、その中で必死にもがくなぎさの心理描写が好きだ。
桜庭一樹作品をもっと読んでみようと思った。
535 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/05(水) 22:10:44 ID:H9C4CNMr
>>531それはよろず屋みたいな店が、さおだけトラックで出張販売してるからだってさ。店もやってるからつぶれないカラクリね。
>>534砂糖菓子はコミックもあるよ。コミック売ってるの見かけて原作読みたいと思った。
あの人の食器棚/伊藤まさこ
浅草のパン屋「ペリカン」のパンに焼きそばをはさんでる写真あった。なので明日焼きそばパン作る予定w
536 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/05(水) 22:12:11 ID:oVJi9fjK
おまえら、ポールオースターの幽霊たち、って読んだことある?
小説100冊くらい読んできたけど、あれが一番好きだな。
薄いから暇があったら読んで。
もう少しくわしく
538 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/06(木) 10:56:15 ID:WfWY2jwt
幽霊たち面白いよね
ラジオドラマや朗読で聞いてみたい
土間の四十八滝/町田康
だいたい1週間に1回は寝る前に読んでしまう
540 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/06(木) 11:57:40 ID:eeFi6beZ
星新一
うちの図書館には星新一置いてなかった
買えってか
モサ/山崎ナオコーラ
いやー、不思議な話だ。
そしてかわいい。綺麗。
ファンタジーなのか、これは。
>>541 表に出ていないだけじゃね ?
司書の人に聞いてみれ。
それでもなければ、取り寄せて貰うとか。
金鯱の夢/清水義範
秀吉の実子が短命でなかったら…
と言うif小説、の筈が、名古屋幕府成立後は、
ただ歴史上の人物が尾張弁をしゃべるだけの展開に。
ぶっちゃけ期待はずれだった。
前のほうでも出てたけど「絶望ノート」
普通子どもの為とはいえ闇討ちまでする親いないだろ。
父親がダメ人間過ぎる。いくつになっても夢追い人ってかなりうざい
この人の本は「葉桜の季節に君を想うということ」しか
読んだことないけど他も読んでみようかな
女信長
織田信長が実は女という設定。
意外と違和感なくて、読んでて『あぁ、なんか本当にそうだったのかも』
なんて思いそうになる。
信長関連で、信長の棺もなかなか楽しめた。
芥川龍之介「トロッコ」
中学時代をふと思い出して再読
風景や心理描写が的確で簡潔。すごい。
言葉の選び方のセンスがやっぱり違う。
良平の期待や興奮や失望や焦りとか、あったなぁって感じだったけど、
中学時代にはスルーだった、最後の一文が胸に迫った。
ああ、大人になったんだなぁと思った。
好色もなかなか。「まりも美しきとなげく男」は笑った。
長い終わりが始まる/山崎ナオコーラ
この人の本は読後感が本当に不思議。
「声だけが甘い。ドルチェという音楽記号が、会話にいつも付いているようだ。」
この一文が何故かすごく好き。
本陣殺人事件・蝶々殺人事件
トリック自体は大した事ないが文章が読みやすくてついつい読んでしまう
昼ドラ展開にワロタw
549 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/10(月) 16:51:53 ID:B9OiCSwe
南総里見八犬伝
昭和初期のブツ(父親の形見)
何回も読んでるからもうボロボロ
旧仮名遣いだけど面白い
550 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/10(月) 17:00:04 ID:jpLvEbx9
ラッキーマンかな
まどろむ夜のUFO/角田光代
この人の本に出てくる人たちの日常は楽しい
妙な人たちが多いけど その行動があいらしい
世界の食文化Hトルコ/鈴木董
内容自体は興味のある分野なのにすっっっごい目が滑る文章でもったいない
1000字しか書けなかったレポートを無理矢理2000字以上に直したらこんな風になるんだろうと思った
同じ説明を同じ語句が出てくるたびに繰り返してるし、「南へ南下」みたいな表現も多いし
誰か赤ペン先生呼んできて
高村薫「晴子情歌」「新リア王」
帰省する代わりに読んだ
戦前から現代に至る産業と開発と政治の通史といった内容だが
知った地名や人名、施設や計画が出てくるせいかドライブ感があって
一気に読めた
ただ、主人公がモテモテなのも道理なほどの美形なら、それと分かる描写をして欲しいし
男女がやってるならやってるではっきりそう描写してくれ、本人はストイックと言い
他人はやってて当然と言いで、人間関係が話の筋に関わる分だけ混乱する
あと、あんな清い政治家おらんがなw三部目も読もっとww
「ものごとに動じない人の習慣術」
最近イライラする事が多いので読んでみた。
文章が下手なのか自分に合わないのか目が滑った。
買ったから一応最後まで読んだけど、やっぱりこの手の自己啓発本って
「自分でなんとかしよう」ていう結論になるんだな…。
あと本文中に、お塩先生関係で話題になってる
ピーチジョンの女社長の話が出てて複雑な気分になった
>>554 カルシウム剤がいいよ。イライラ。
自分の単純さが情けなくなるほど、効く。
ヤバい社会学 1日だけのギャングスター
危ない地域の住人たちの調査を実際に住人たちと交流しつつ行った顛末。
どこの国でも貧困解決には難しい問題がたくさんある。
映画も撮っているそうなんで、それも見てみたい。
論理と感性は相反しない/山崎ナオコーラ
毎回おもうが不思議だ。もっとこの人の本が読みたい、と思う。
不倫純愛/新堂冬樹
んー、何か…うーん。とりあえずセクロスの描写がただただ下品。
「おま●んこしてやるよっ!!おら!!」とか吹いたわ
たぶんもう読まない
獣の奏者TU(講談社文庫)/上橋菜穂子
守り人シリーズ(文庫)も読んでる私が、この二冊で号泣。
守り人よりもより深くシビアな人物造形に胸を突き動かされて、
明日も早いというのにこんな時間まで一気に読了してしまったよ…。
主人公のエリンもだけどもう一人のヒロイン・セィミヤ姫の決断が
本当に胸に突き刺さって悲しい…なんと悲しいつらい決断なんだ…。
そして王族を守護するイアルが、なんか妙に合田雄一郎っぽいと思ったw
彼ももう少し素直になってれば…いやいや
明日、青い鳥文庫の続編を買いに行こうそうしよう。
本当にエリンとイアルのシーン(注:濡れ場とかではない)からラストシーンまで号泣。
こんな泣いたの久しぶりだよ。
パヤオ先生、原作を損なわないでこのままアニメにしてください!
ハリポタなんかより全然上質のファンタジーだと思う。
全世界の人に読んでもらいたいと思った。お勧め!
レンタルチルドレン/山田悠介
「…」乱用しすぎだろ…常識的に考えて……
今回はタイトルに惹かれてしまったんだが、この人の本は読む度に「もう絶対読まない」という気にさせてくれる
「子供をレンタル」って発想は面白いんだけど、それを上手く料理出来てないというかなんというか。
ホラーなのかミステリーなのか、可哀想なのか恐ろしいのか、よくわからん。
しかも物語が誰視点なのかたまにわからない。「私」か「泰史」どっちかにしてくれ。
アラジンと魔法のお買い物/嶽本野ばら
面白かった!こういう生活に憧れる
そして挿し絵かっこいい!かわいい!
カツラ美容室別室/山崎ナオコーラ
よくわからん
ただ、この人の小説に出てくる男の人がみんなすきだ
>>559 土曜日の午後5時半に
NHK教育テレビで
やっているアニメじゃダメなの?
>>558 新堂冬樹はキャラクターも台詞も三流漫画チックで萎える。
這いよれ! ニャル子さん/ 逢空万太
まぁ・・デモンベインもクトゥルー神話に分類されるんだそうだし、
こういうのがあってもいいのかもしれない。
ナイアさんよりもはるかに混沌してるしさ。
ところで、この手の本買うのってエロ本買うより勇気が要らないか?
ガリバー旅行記/ダニエル・デフォー
翻訳版なのに「日本語でおk」な状態。
566 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/28(金) 23:59:02 ID:muJazqZF
ガリバー旅行記の作者はジョナサン・スウィフト。
ダニエル・デフォーはロビンソン漂流記等の作者。
>>565は何を読んだのか気になる。
エンデュアランス号漂流/アルフレッド・ランシング
実話ということに驚かされる。
人間はこんなに強くなれるものなのか。
読み始めたらとまらなくて夜遅くまで読みふけった。
568 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/08/29(土) 00:48:02 ID:b0KO/d+N
終の棲家。
意味わからん。読むのが苦痛だった。
村上春樹を殺風景にした感じ。ベクトルが似ている。
あっちも、不条理すぎて最後まで読めたことないんだけど。
『風が強く吹いている』 三浦しをん
陸上部(運動部)じゃなかったのを激しく後悔した。
アスリートの孤独と走る事の美しさを知った。
読みながら自分もこんな風に走りたくなって、
しょっちゅう本を置いて部屋の中をぐるぐるした。
終盤のメンバー1人1人の独白シーンが涙モノ。熱すぎる。
火車文庫版 宮部みゆき
数年ぶりに再読
身内に消費者金融で身をつぶしかけたのがいるんで
発売当時読んだ時より、色々考えた
弁護士さんの言葉が当時よりちゃんと理解できていると思う
そして、主軸となっている女の事も色々考えさせられる
この人の本は、大きな外れもなく基本なんでも面白いのでいい
(でもゲームっぽいSFファンタジー?は好みじゃない。時代物はとても好み)
ちょっと現代の子っぽくはないけど
10代の少年を描くのが上手いなと何時も思う
火車、考えさせられるね。
あれ読んで、絶対借金はしないと心に誓ったよ。
宮部つながりで模倣犯。
読み終わった後、すごく気持ちが暗くなった。
名作だとは思うけど、二度と読み返す気にはなれない。
ゴーディーサンディー 照下土竜
若い人が書く文章は読み辛い
面白かったけど
半島へふたたび 蓮池薫
帰国できてよかった、と思わずにいられない。
最後にあった北朝鮮での習慣の、客人には大どんぶりでご飯を出し、
その残ったご飯をその家の主婦が食べるっていうのだけはぞーっとした。
嫌過ぎる。
子供たち怒る怒る怒る/佐藤友哉
意味不明だけど、面白い。
私は大好きだ。表紙も好き。
575 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/09(水) 21:42:38 ID:ePpE2JrV
「サマーウォーズ」岩井恭平(原作細田守)
アニメ映画のノベライズ。
長野県上田市を舞台に、世界を救う為に立ち上がる心優しき旧家の親戚一同の熱くて感動的な物語。
ヒロイン篠原夏希のひいお祖母さん陣内栄の、危機に直面したときに取った行動に、
思わず胸が熱くなって涙が滲んでしまった。
ちょっと映画も観てみたくなった。てか観にいこうと思っている。
576 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/09(水) 21:51:24 ID:zRjiCqU4
閉ざされた言語空間 江藤淳
はだしのゲンもいいがこの本も英訳して大統領に読ませろ。
577 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/09(水) 21:53:20 ID:owRi7b2m
断ります
大統領はあなたみたいなヒマ人とはちがうんです
>>577 オバマ乙
赤江瀑の短編集を何冊か。
どの話も、完璧なまでに漏れのつぼを押さえてくれる。
何故に30年近く、この作家の名前を知る事なく現在に至ったのか、
我ながら謎。
月魚 三浦しをん
なんというボーイズラヴ
男に夢みがちな学生が書いたのかと思ったら
作者はもう三十路でまいった
久しぶりにイライラする本
頑張って読破したが、正直、燃やしてやりたい
リスクにあなたは騙される
世間では企業とかマスコミとか政治家とかがやたらとテロなんかの恐怖をあおるような発言をするけれど、よく調べて考えるとそんなにたいしたことはない、でも人間は感情に従うのが常なので、そんな話を鵜呑みにしやすい。
だからそんな話を聞いた時は、落ち着いてよく調べてみよう、という本。
ガンは加齢が最大のリスクという下りを読んで、最近よく医療機関に掲示されている「乳がん検診を受けましょう」はつくづく怪しいと思っていたが、やっぱりなあ、と思った。
「これからのOJT」
実例集みたいな感じでスルスルっと読了
部下も後輩もいないんだけどね。
内容としては面白いし、分かりやすかった。
「全体最適の問題解決入門」
なんか例え話が冗長でイライラする。
もう少しコンパクトにまとめて欲しい。
初めて京極夏彦を買ってみた。
いっぱいあってどれが最初か分からんかった。
とりあえず端っこにあった姑獲鳥の夏ってのを買ってきたけどどうなんだろう。
>>575 たった今、見て帰ってきた
途中何度か泣きそうになった
映画館で泣いたこと無いのに、泣けない性格なのに
年取ったせいか、作品のリードが上手かったせいか
後者ってことにしておくw
そろそろ上映終了のとこも多いから、お早めに
>>581 姑獲鳥の夏は妖怪シリーズの
一巻目なので順番的にはイイと思う
結構人を選ぶ本でもあるので
続刊の魍魎のハコ(漢字が出ない・・
まで読んで欲しい
だけど、本が厚いから読むのが苦痛だと
感じたら即時撤退してください
>>583 それ自分だわw
姑獲鳥は正直訳分からんかった
途中で送信してしまった…
で、ヒマだったのでとりあえずこれだけ世間で騒がれているからには
もう一冊読んでから評価をしてみよう、と魍魎を買った
…さらに意味が分からずw「ハァ!?」とか思いつつハマり、
気がつけば狂骨→鉄鼠と順調に読み進めていったw
一番好きなのは鉄鼠。なんというか綺麗にまとまっているから
本が厚いからと言うより、雰囲気小説なので読むのが苦痛だったなあ。
すごいミステリだから!と勧められて思いっきり騙された。
京極はミステリじゃないよね。
京極は、薀蓄ばかり長くて疲れちゃう感じ
妖怪シリーズの最初の方とかはよかったのに
博物館の裏庭で/ケイト・アトキンソン
オースティンを期待して読んだらジャネット・ウィンターソンだったみたいな
七人のおば/パット・マガー
面白かった。ミステリじゃないけど痴情のもつれってこえー
589 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/18(金) 00:32:51 ID:iEORpkU6
新潮新書『女子大生がヤバイ!』
イマドキ女子大生たちがテーマに沿って書いた小説やエッセイが
収められている。率直に言って今の女子大生たちの文章力って凄い。
自分も読む前は大したことないと思ったけど、読み終わったときには
負けた・・・と思った。自分には多分ここまでのレベルで書けない。
勉強してなさそうな感じの女子大生でも、実はできるんだなと・・・
感じた一冊です。ちょっと悔しいけど・・・。
小路幸也『東京バンドワゴン』昔のホームドラマのような小説でちょっとミステリー仕立て。
あくまで、ちょっと。
亡くなったおばあちゃんの幽霊視点で語られるのが面白い。
京極は『巷説百物語シリーズ』が読みやすい。『巷説』を読んだ後で『わらう伊右衛門』を読むとまたヨシ。
591 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/18(金) 11:28:37 ID:w7Yy4Ip4
「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ
なんかどのページにも同じことしか書いてないような気が…エンドレスエイト?
主役の医者が「ERのルカ・コバチュ先生」にイメージ変換されてそれがじゃまで読みすすめられない。
自分には恋愛小説は向かないのか?ただのアホなのか?
592 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/18(金) 12:12:18 ID:kjDpfu5k
今さらだが「リアル鬼ごっこ」
つまんなすぎて吐いた
密謀 藤沢周平
やっぱり兼続はあんまりたいしたことない人な気がする。
でも一流だけど、それ以上の壁を越えられない人だと
思って読めば納得できるかも。
ラスト直前の景勝の台詞はよかった。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」 海堂尊
このシリーズはテンポよく読める。
これも4時間ぐらいで読了。
実は前作の「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行の話だったりして、
工夫の跡が垣間見れて面白かった。
ただ・・・。
医療界の問題点に対する著者の意見・主張が軸になっているので、
その辺りが少し鼻につくかも。
ところで、
宮部みゆきの「模倣犯」。
登場人物の気持ち悪さに下巻の途中で止まってる・・・。
リタイアしてもいいですか・・・○| ̄|_
カレンダーボーイ/小路幸也
途中よくわからなくなったところもあったけど、やっぱりこの人の作品は好きだなーと思った。
おっさん好きな自分にはたまらなかったです。
何でか最後ちょっとだけ泣きそうになった。切ない。
>>594 >模倣犯
最後まで読んでもつまらんから、途中で止めて正解だよ。
宮部みゆきは劣化しちゃったねえ。
模倣犯は悪いとこが見事に出てる。
老人は善良な味方で、男の子はいい子で、悪人は理由なくとことん悪人で…
どの作品にも共通したパターンだけど、過去作品はそれなりに読めたのに。
597 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/21(月) 23:57:55 ID:QXTkdWuX
チャイルド44 トム・ロブ・スミス
スターリン政権下のロシアを舞台に起こる連続殺人事件。
物語の背景の重さに、初めはなかなか読み進まなかったけど
ストーリーが動き出してからは止まらなかった。
人物の掘り下げ方や心情の描き方が面白い。
実際の事件をモチーフにしてるらしいけど、
話自体はそれほど新しい感じはしないし、既視感を感じる事も多い。
でもやっぱり面白かったなあ。読んでよかった。
続編も出たので買ってこようと思う。
>>597 続編も面白かったぜ!
是非是非読んでみてくれ
東野圭吾「パラドックス13」
“13時13分からの13秒間、地球は【P-13現象】に襲われるという”
“運命の13秒。人々はどこへ消えたのか”
“世界が変われば善悪も変わる”
↑以上、帯より抜粋
1クールの連ドラを無理やり2時間ドラマにしちゃったような感じ。
設定自体はなかなか面白かったのにな。
スティーブン・キングのパニック小説大好きな自分には物足りなかった。
もういっちょ
津本陽「名をこそ惜しめ 硫黄島魂の記録」
太平洋戦争終盤の硫黄島での悲惨な戦闘について、生還者の手記や
軍記資料等を参照しつつ小説形式にまとめた作品。
複数の下士官の視点が交互に描かれている。
人間は極限状態になるととにかくいろいろ麻痺するんだな…と思った。
生還者は神に選ばれてるというか、本当に強運だったとしか思えない。
あと大本営糞杉
バロン西かっこいいよバロン西
坊ちゃん
「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損をしている。」
教師やってた時の体験談も入ってるらしいが、漱石わりにカンが強いw
読みながらニヤニヤしちまった
聖少女 倉橋由美子
厨もここまでくれば立派なもの
>>601 坊っちゃん面白いよねぇ
年に一回は必ず読む。
特に気分がドロドロしている秋に読みたくなって読む。
文体がサクッとしていてサラサラと読めて、
読後感もスッキリして何より読んでいて気持ちいい。
小学生の時から何度も読み返しているけど、何回読んでも面白いし笑える。
こんなに何回も読む本は坊っちゃん以外ない。
被害者を捜せ! パット・マガー
面白かったが七人のおばの方が好きかも
スキャンダルを対岸から眺めていたい。
クリスマス・キャロル ディケンズ
ツンデレ。どうみてもツンデレ。間違いなくツンデレ。
スクルージおじさんまじ萌えた
死神の精度/伊坂幸太郎
伊坂は何度読んでも好きだな。全部良かった。
この人はキャラクター作りが上手いと毎回思う。読んで良かったー(*´∀`)
7回死んだ男 西沢保彦
話の途中の主人公の右往左往振りが楽しかったし、
謎解き部分には、本気でやられた!としか思えなくて
読んでよかった。おもしろかった。
606 :
597:2009/09/27(日) 22:40:08 ID:zBdnBEzr
>>598 レスありがとう!
さっそく買ってきて読んだ!!
グラーグ57 トム・ロブ・スミス
今回は冒頭から入りやすく、止まらなかった!一気に読了。
時代背景のせいもあって、やっぱりいろいろと重たいけど、
それだけに読みごたえがあった。
解説にもあるけど、人物描写が本当にいい。
誰もが汚くて誰もがけなげで、みんなに幸せになって欲しいけど
そうはいかないところが切ない。
ストーリーのところどころが時々「雑」に感じたりするのは
作者がまだ若いからかな?と思ったり。
充分面白いけれど、今後の作品がとても楽しみだ。
このシリーズはあと1作あるらしいので、ますます楽しみ。
607 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/09/27(日) 23:14:50 ID:5sPeP9RN
ドアD
「不道徳教育講座」三島由紀男
これは面白い。
俺の座右の書になるだろう。
正論をとにかく理屈で崩し、暴論とも思える理論を正論にしてしまう頭の良さが痛快。
例えば、「スープは音を立てて飲むべし」。
これは一見するとマナー違反でみっともないようにも思える。
しかし、本書を読めばそれが「正しい」から面白い。
建前だらけの世の中をバッサリ切る様は清々しく、
思考を一歩高みに成長させたい人にお薦め。
江戸川乱歩作品集(角川文庫)
「鏡地獄」
周りに乱歩好きさん居ないので語れないけど、かなり好き!
収録されてる中では「踊る一寸法師」が乱歩の怖さと、あと京極夏彦の怖さが混じってて良い。
>あと京極夏彦の怖さが混じってて良い。
頼むから京極ごときを乱歩や横溝と一緒にしないでくれ。
あぁ、なんていうか
「人としての気の迷いからの恐怖」だから
京極さんに固めなくてもおk
ハヤカワ文庫『ブラックホークダウン上・下』
本読んでから映画を見た
銃で撃たれるとはこんなに痛い怖いんだ、と想像しなが読んで見るといい
613 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/03(土) 22:40:12 ID:ohLE46iD
ジョー・R・ランズデール『テキサスの懲りない面々』
ハップとレナードシリーズは鉄板。
でもバッド・チリの方が面白い。
「厨房の奇人たち」
「ニューヨーカー」編集長がふとしたきっかけでニューヨークの三ツ星イタリアンの厨房で修行を始め、そしてどんどん深みにはまって行く、その顛末。
映画原作になりそう。それにしても天才というのは迷惑なものだなあ。
最後の方に出てくるソムリエの名前が「ディヴィッド・リンチ」だったのに笑ってしまった。
615 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/05(月) 00:27:41 ID:kk9EftNu
木村美紅/花束
浪人生の女子寮での一年間の話。
たいして面白くはないが、最後の春の別れがなんだか心に残った。
最後は寮母の奥さんの気持ちが主なんだがそこが良かった。
616 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/05(月) 01:31:52 ID:IZvYnyhm
森奈津子 ゲイシャ笑奴
レズビアンSM官能小説書かせたらやっぱり最高だねこのひと。
くだらなくて笑える話ばっかりだけどたまにものすごく切ない話書くから侮れない
>>609 私も乱歩大好きだけど、同じく周りに乱歩好きいないから語れないや。
「芋虫」が1番好きです。
最近読んだのは夢野久作の「少女地獄」。
夢Q自体は丸尾末広で知ってたんだけど、実際作品を読むのは初めて。
「犬神博士」なんかの口語の語り口のテンポの良さも素敵だと思う。
やっぱり昭和のアングラやらエログロやらは魅力的だな。
女子と鉄道/酒井順子
同じ鉄道好きでも、男子と女子とではこんなにも違うものなのだなぁと、思うのです。
遠藤周作「海と毒薬」
戦争末期に実際に起きた、大学病院における米軍捕虜の生体解剖事件を題材にした小説
重たいが面白かった
「孤狸庵ぶらぶら節 ウスバかげろう日記」
エッセイ。小説とのギャップが凄まじい…
うんこ話しや悪戯話やとにかくくだらなすぎて凄く面白かった
エッセイ集めようと思う
>>619 「孤狸庵交遊録」がお勧め。
孤狸庵先生と阿川弘之先生の往復書簡は小学生並みwww
>>619-620 え、なんだか俄然興味がわいてきたw
遠藤先生のはキリスト教がらみとアントワネットしか読んでないわ
●話に嬉々とする文豪二人…
面白そうなものを教えてくれてありがとう
622 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/13(火) 23:46:35 ID:2HWhsDrG
>>620 ありがとう!探してくる!阿川弘之は頑固で真面目な印象だったんだがけなされまくりでわろたw
「フェルマーの最終定理」 サイモン・シン著 新潮文庫
300年以上にわたり証明されず、数学史上最大の難題と呼ばれたフェルマーの最終定理の
完全証明に成功したワイルズ博士をはじめ、証明に挑んだ歴代の数学者たちの苦闘を描いた
ノンフィクション・ドキュメンタリー。
この本はものすごく面白かった。
フェルマーの最終定理の内容自体は中学生でも簡単に理解できるけど、
いざ証明するとなると世界中の超一流の数学者が束になっても出来なかった…なんて背景が
詳細に描かれてて、どうやって証明されるのか、それこそヘタな推理小説を読むより、
よっぽどワクワクした。
数学のちょっとしたトリビアや歴史なんかの話も交えながら、進んでいく構成になっており、
数学が苦手な人でも簡単に読めると思う。
寧ろ数学が苦手な高校生とかにぜひ読んで欲しい一冊です。
>>601-602 坊ちゃんって面白いんだねぇ。。
子供の頃に読んだきりで、冒頭の
「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損をしている。」 しか記憶にないや。
私もまた読んでみようかなぁ。
ところで
>>601 >>漱石わりにカンが強いw
ってどういう意味?おばかでごめん。
625 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/18(日) 18:17:27 ID:NY7Hz7Nh
「オリエント急行殺人事件」
読みやすいし、どんでんがえしにはびっくりする。
流石古典。
今ごろ村上春樹の「1Q84」
面白くて徹夜した
おそらく、あと2巻続編がでるんじゃないかなあ
627 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/18(日) 23:05:18 ID:fbUINnqy
>>623 あれおもしろいよね。
300年にわたって謎解きに挑んできた
幾人もの数学者の群像劇が、とてもよい。
文系の私にも数学が分かるような気にさせてくれる、
すばらしいエンタテイメント。
628 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/18(日) 23:41:37 ID:MwZ7Ro8x
「ときどき意味もなくずんずん歩く」宮田珠己
旅行嫌いだけどしてみたくなった
土屋教授と菅野彰を足して2で割った感じ
高田里恵子『学歴・階級・軍隊‐高学歴兵士たちの憂鬱な日常‐』中公新書
日本近代史の教養書なんだけど、この著者の学者さんは、その皮肉っぽい筆致が実に魅力的
戦前日本のいわゆる男性エリートを取り巻く世界を、毒を含んだ切り口で描き直すそのセンスは
ちょっと、正統的アカデミズムに属する男性研究者には持ち得ないものだと思う
自分には男の目からしかこの著者の作品を吟味できないのが、なにかくやしい
最近話題の「歴女」の方々にこの作品をお勧めし、その感想をうかがってみたくなる
「日本の貧困研究」
橘木俊詔 浦川邦夫
「宇宙エレベーター」アニリール・セルカン
ふぅ ひもじい。
寒山拾得/森鴎外
やっと意味がわかった。年取るのも悪くない。
>>628 ついさっき同じ本を読み終えた。
面白かった。
土屋教授の文体に似てる気はする。
菅野は読んだことないから知らんけど。
とにかくこの調子でうりゃうりゃと突き進んでいただきたい。
633 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/19(月) 23:39:19 ID:PwsKslYM
「金のゆりかご」
休日の朝から昼にかけ、一気読みしてしまった。
やや残念な部分もあるけど、ストーリーに惹きこまれてやめられない感覚を
久しぶりに味わった。「頭がよくなる方法」的な、自己啓発本を買ったこと
がある人は楽しめるかも。
面白いよなあ、宮田珠己。
「悪の遺伝子」
著者のお姉さんが「良心を持たない人」だったそうで、生育歴や日記から、また著者の研究分野である遺伝子の研究結果からその性質を探って行こうという意図を持って文章が進められて行くのだけれど、結局最後までお姉さんの悪意の原因がわからない。
何故か最後は最悪の例として、毛沢東の精神分析に1章が割かれている。
あまり唐突なので、どこか読み落としたのかと思った。
「住まいと暮らしの相談室」
山本夏彦が主宰していた雑誌「室内」の質問コーナーをまとめたもの。
メインは建築・インテリア関係だけれど、「ベランダ」がヒンディー語由来だとか、高層ビルのクレーンが最後どうなるとか、骨壺の数え方とか、無駄な知識も満載なのでその辺に興味がなくても面白い。
新潮社から出ているのは、やっぱり倅がフォーカスにいたからか。
宮田珠己は「旅の理不尽」とか初期のがテンション高くて好きだな
「ノストラダムスの秘薬」
予言とかはぜんぜん出てこない
「いい匂いの石鹸」とか「よく効くブリーチ剤」とか「高級ジャム」とかそんなののレシピ
ジャムはともかく、美白化粧水は水銀使ってるのでやばい。本当にこれ付けてたのかな
ごめん秘薬じゃないや万能薬だった
>>635 > ジャムはともかく、美白化粧水は水銀使ってるのでやばい。本当にこれ付けてたのかな
江戸時代の将軍などに仕える女性のおしろいに水銀だったか毒物が入ってたはず。
そんな化粧品を胸ぐらいまで塗っちゃうから、赤子がそれを舐めまくるような状態になり
早死にしたりしたとか。
>>637 それは水銀じゃなくて鉛だ<江戸時代の白粉
639 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/20(火) 22:24:47 ID:MgCdQNnQ
おいしいコーヒーのいれ方シリーズ
読んでる。
嗚呼、恋したい。
アンシーズ 宮沢周
ライトノベル。
unsheathe(抜刀する者)と呼ばれる超能力者達が富と名声を求めて闘う。
ただしその刀は童貞の男だけが抜くことが可能で、
なおかつ抜刀すると容姿は可愛い女の子になってしまう、という設定。
主人公木之崎トモは転校初日に偶然巻き込まれた戦闘で、
はからずも自身がアンシーとなってしまうという不運にみまわれる。
あとは闘いながら強く逞しくタフになっていく少年の成長譚なんだが、
登場人物が全員可愛い女の子の姿をした物騒な野郎ども。
大雑把にいうと女装子版男塾だな。
学食の黒澤さん
生協の白石さんと同じく大学生協の学食への要望などに
黒澤さんが回答したものを載せてるんだけど、激しく笑った。
要望について、それをどう改善するかという「どうしたらいい?」欄が
あるのがこの生協の要望などのカードの秀逸点。
これがあるから、より笑える。
貴志祐介「新世界より」
面白い!まさに日本版ハリー・ポッター。
呪力使いの子供たちが学園で呪力の勉強したり呪術競技を競ったり
校外活動で大冒険したり恋愛したり辛い別れを迎えたり・・・
スタジオジブリは長編アニメ化するべき。
ハリポタよりエログロだけどね。
644 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/23(金) 12:18:56 ID:xhURAaEv
アンデルセン童話集
神様の存在意義がたいてい罰を下す側で
たまに暗すぎてついてゆけない。特に氷姫
童話か?あれ…
最後のユニコーン
そのままRPGになりそうなストーリーで面白くて一気読み。
ファンタジーとして最高だねこれは。
647 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/25(日) 20:54:56 ID:lYVvAwej
age
648 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/10/25(日) 21:51:13 ID:cTi2lZPK
「世界の神々と神話の謎」学研
このシリーズの学研のやつ、3冊ぐらい買ったかも。
同じ内容のやつ2冊買った。
呆けてきとるのかな…。
「問題があります」
同じ話をいくら書いても佐野洋子なら許せる。
出来るだけ長生きしてほしい。
「もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない!」
鑑識さんだった人の苦労話いろいろ。基本はすべてグロ話。
カラーページには屍蝋の写真もあるよ!
アメリカは刑務所と同様、鑑識も民間採用になったらしいと知って驚いた。
ブックオフでたまにセールありますよね。
多分、店舗独自のものだと思うんだけど、こうゆう情報を手に入れるのってどうすりゃいいの。
メルマガ登録とか、なんらかの方法があるのかな。
「放送禁止」長江俊和
元がテレビ番組なんて知らなかった。
1話読み終えて心霊ホラーものかと思ったら、ぐぐって見ると、どうも違うらしい。
なんじゃこりゃー、だった。
「スットコランド日記」宮田珠己
この人の旅行記?などはその文体が結構好きなんだけど、
この普段の生活記はほのかにDQN臭が漂ってきて、
読むんじゃなかったかも、と思った。
続きは本の雑誌のサイトで読めるけど、どうも読む気にならん。
>>652 サイトの日記読んでみた。
読みやすい文体だけど、読むんじゃなかったかも。
言葉のセレクトに品が無いのも、たびたび引っ掛かる。
パラドックス13
異変の起こる時間が3/13 13:13:13ってなんか興醒め。
事は地球規模らしくホワイトハウスがどうのこうのという文もあるが、
本筋には全く関係ない。異変の発生時間も日本時間。
登場人物は薄っぺらく、展開もご都合主義的。ハリウッド映画にでもすればいいと思うよ。
あといくらなんでもクリームシチューとポテトサラダと鳥の唐揚げってメニューはどうかと思う。
>>654 最近読み終えたところ。
ほんと薄っぺらいご都合話だった。
まだ安住の地があるのかどうかすらわからんのに、イブ発言にはあきれた。
それに固執し続けてる話の間は不快&気持ち悪すぎだった。
東野、本当に最近の作品はどんどんひどくなってる気がする。
夜は短し歩けよ乙女
第一章まで読んではうーん凡作かなと思ったが
二章→三章と読むのが楽しくなった。ヒロインがどんどん変な子になってくけど可愛いw
鴨川ホルモー
楠木ふみワロスw
あとがきにも書いてあった感想と同じ。
バカバカしいけど面白いと思う自分変かなと思う微妙なおかしさ。
映画のキャスト見たけど自分の中では楠木ふみ→池脇千鶴、栗山千明は早良京子かなと思った。
凡ちゃんが好きなら映画はやめとけ
栗山千明、見た目は合ってるけど
話の中で凡ちゃんの良さがだいぶ減ってる
志村有弘「戦前の怖い話 近代怪奇実話集」
霊の話が半分、猟奇殺人事件の話が半分。
おどろおどろしい内容かと思ったが昔話のような
のんびりとした語り口で何故か和んだ。
卍 谷崎潤一郎
お恥ずかしながら未読でした。
園子旦那いい男じゃん!園子何やってんの…
と思ってたら、ラスト20ページくらいのやっつけとも取れる
トンデモ展開に文字通り開いた口が塞がらなかったw
いやステキ過ぎる色んな意味でw
これだから谷崎はやめられねえ…
石持浅海 「セリヌンティウスの舟」
「Rのつく月にはきをつけよう」
スラスラと読める文体でありがたかった。面白かったし。
最近難しい言い回しとか、そういうの読むのが辛くなってきた。
脳が活動を止めて腐り始めたのかなw
あっさり・さっぱり・すっきりなのがいい。
それにグズグズした恋愛要素がないのがいい。
なのでこの手の推理モノが丁度いい感じ。
冬の鷹
ターヘルアナトミアの翻訳に携わった前野良沢、杉田玄白を対比させながら描く。
すごく面白かった。
前野良沢は語学の才はあるが気難しく完璧主義で、
ほとんど一人の力でターヘルアナトミアを翻訳しながらも
完訳ではないからと解体新書に自分の名を載せる事を拒否した。
結果、玄白が医家としての名声を得る事になる。
私自身はどうかんがえても良沢の性格に近いので、翻訳そのものの難渋さもさることながら
玄白が良沢のやる気を損ねないよう、翻訳作業の環境を整える為に腐心する様に胃が痛くなる思いだった。
本当にごめんなさい。
玄白を悪く書きすぎだといったレビューを見るが、そこまで酷くはないと思う。
むしろ玄白すげえです。良沢もすげえです。それぞれがそれぞれの道を究めたんです。
あと中津藩主三代に渡って懐の深さパねえ。
AB型自分の説明書
あるある、と笑いながら読んだ。娯楽で読む分には面白い。
血液型占いとかたった4つの型で分類されてたまるか!
とは思っているけどさ。
殺しの双曲線
ミス板でよく見かけるタイトルなので読んでみた。
一捻りも二捻りしてある内容で、確かに間違いなく面白かった。凄い。
文章はややおっさん臭いように感じられる。時代かもしれない。
某人物の口調が途中から突然変わるのがなんか変な感じだったワ。伏線かと思ったけど別にそうでもなかったワ。
なんにせよいいもん読んだ。
人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ
想像してたのとは違ったけど、さっぱりしていて読みやすかった。
映画観てみようかな。
ウェブ進化論
今更ながら読んでみた
(著者なりの)ネットの都合のいい部分ばかり持ち上げる所が目に付いた
3001年終局への旅/ アーサー・C・クラーク
2001年の段階で木星(あるいは土星)まで有人探査ができてたのに、
3001年になっても太陽系外縁でうろちょろしてるだけなんて・・・
イスカンダルは無理としても、
ベイジョーやセラエノ辺りまでは到達してると思ったのに、おじさんがっかりだよ。
内容については、「2010年で止めときゃよかったな、クラーク」ってことで。
667 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/11/16(月) 13:31:09 ID:X/vrXRUu
生と死の幻想/鈴木光司
短編集だけど、起承転結が起と承だけで構成されてて、物語はあまり移り変わりせずに主人公の思惑と風景描写ばかり。
刺青・秘密 谷崎潤一郎
新潮文庫の方。
刺青…圧倒的な美しさとは残酷なまでに力あるものということを感じさせる傑作。
少年…変態の原点がここにw
幇間…ドMの肖像
秘密…墨東奇譚に印象が似てる、がやはりド変態w
異端者の悲しみ…世のニートは必読!!!
二人の稚児…美しい御伽噺
母を恋うる記…しみじみと悲しく、最後数行が物悲しい
「異端者の悲しみ」は本当にみんなこれ読め!と言いたい!
解説読んだら、ほぼ自叙的な中編らしいので、希望の持てるラストだと思う。
しかし谷崎は、理性を裏切るかのような「人間の生理」をラストに置くのが好きだね、細雪のアレとか。
刺青追加
十年前の渡部篤郎と柴咲コウに演じさせたらさぞ素晴らしかったと思いました
五番町夕霧楼 水上勉
思いがけず嗚咽してしまった…。主人公の周りの人たちに悪い人がいないのが救い。
これは普通中学生が読んでも理解できるわけないわw
ようやく理解できるようになった
風と共に去りぬ
映画が面白かったので読んでみた。面白かった。古典に外れなし!
スカーレットもバトラーもどうしようもない人間だけど結構好きだ
スカーレットの女一人でタラを切り盛りしてアトランタに出て来て商売も成功させるガチンコ精神とかたまらん
結婚してからもツンデレ同士うまく行かず喧嘩しまくって結局ダメになっちゃうけど
スカーレットの事だからまあどうとでもなるだろう
たとえ今日がどんな日でも明日はまた別の日だ。明日、レットをとりもどす方法を考えよう。
明日はまた明日の陽が照るのだ
蟹工船
今日やっと読みました。
労働者が虐げられつづけて、最後に反乱するも軍隊が介入して首謀者を連れて行きました。
と思ったら、後日談でその後の反乱は成功したみたい。
って、なんかモヤモヤするー
タイトルの党生活者ってなんのこと?
雪国/川端康成
こんなの中学生に読ませちゃダメだろうw
R15指定くらいにしといた方がいいのでは…
正直全く筋書き覚えてなかった(笑)
ほとんど東京の家の描写が出てこなかったけど、奥さん何やってたんだろう?
亭主元気で留守でオッケーくらいな感じでのびのびやってたんだろうか
この主人公はあまり女性にモテる感じはしない
駒子にあんなに惚れられて良かったじゃん、他にあんなに好きになってくれる人いないよー
と、終始下世話な感想しか出てこなかった
「マイケルジャクソン裁判」
検察と被害を訴えた一家の捏造振りにあきれ返った。
こういうたかり連中とどれだけマイケルの実像がゆがめられたかと
思うと怒りがこみ上げてくる。
それとは別にしてアメリカの裁判を扱った記録も小説も面白いなぁと思った。
675 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/11/20(金) 18:01:45 ID:lYSn077c
「南の島に雪が降る」
俳優の故・加東大介さんが戦争中に出征していたニューギニア島で実際に体験した話。
極限の生活を送る兵士達に、少しでも娯楽を与えようと、
上官の命令で演芸分隊を組織し、兵士達に劇を見せる事になったそうだ。
その時起きたエピソードを読んでいるうちに、遠く離れた南の島で、故郷や家族を想いながら死んで行った兵士達の姿に、涙がとめどなく流れてしまった。
多くの日本人に、ぜひとも読んでもらいたい一冊。
676 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/11/20(金) 22:55:48 ID:ZrmrFAia
ブスの瞳に恋してる2
面白かった。鈴木おさむは人間がでかいね。
大島が素直で、不覚にも可愛いと思ってしまったww
読み終わった後、すごく温かい気持ちになった。
騙されたとおもって読んでみて。
今悩んでることがばかばかしくなるから。
フロム『自由からの逃走』
20世紀社会心理学の古典が、現代ネトウヨの心理分析に読めちゃう不思議
678 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/11/21(土) 01:51:09 ID:ziW4P1VD
谷崎潤一郎 『細雪』
描写がうまい!京都で桜の花見をする4姉妹の情景が眼に浮かぶようだった。
久しぶりに堪能した。吉永小百合が出演していた映画版の細雪もよかった。
梅原猛 中世小説集
書棚から発見、読んだ記憶がないので再読
…印象に残らない理由が分かった…
宮部みゆき/おそろし
相手側の心情や理由も全部地の文でさくさく説明しちゃって、相変わらず
すらすらと読みやすいことこの上なし。
でもさすがに今回のは説明過多で軽すぎかなー。まあだから売れるんだろうけど。
日明恩「ロード&ゴー」
面白かったけど、消防オタクが書いたラノベにしか思えなかった。
職業振り込め詐欺 NHK職業詐欺取材班
振り込め詐欺をやってる連中の言い分にそら恐ろしさしか感じられない。
犯罪が巧妙すぎて犯人検挙が難しい以上被害者にならないように
個人が防備するしか最善策はないと感じた。
この本の出版元が自己啓発セミナーをやってる人間の本を多く出版してた
ディスカバー21なのがかなりもやっとくる。
カラスの親指 道尾秀介
ちょっと意外だった
こういうお話も書くのね・・・
バタフライハンター
こんな職業あるんだ、という職業ばかりが登場する、「天職」を見つけた人たちの記録。
義眼を作る人の話が面白かった。
血のごとく赤く タニス・リー 再読
民話のパロディ短編集
前に流行った漫画チックなエログロ路線よりずっと小説的な捻りが効いてる
蛙の王子がディズニー化されたと聞いてリー版を読み返したくなった
こっちはホラーだけどどこか笑える
穂村弘/本当はちがうんだ日記
自虐がちゃんとエンタメしてて面白い。すごくバランス感覚のいい人だと思う。
この人の、「恥ずかしい恥ずかしい」って両手で顔を覆いながら、でも指の隙間から
静かにこっちを観察してるような、そんな視点がこわい。
貫井徳郎「夜想」
読後感は×
どうにも合わない。
飛鳥部勝則「鏡陥穽」
映った物が実像化する不思議な鏡、鏡から生まれた見た目は自分にそっくりだが
中身は極悪非道な生き物、奇妙な設定が生きたモダンホラー。
個人的にはしがないOLのヒロインが見知らぬ男に襲われて網タイツを破られたとき
「食費削ってようやく買ったインポートの数万円もする網タイツなのに!」
とぶちぎれて男を殺害するシーンがありえなさすぎて納得できない。
いくらなんでも数万円もしないだろ!
689 :
おさかなくわえた名無しさん:2009/12/26(土) 18:05:25 ID:yIwlu2R0
ブレイブ・ストーリー 宮部みゆき
ファンタジーだとバカにしてたオッサンが泣かされました
恐れ入りました
あれをファンタジーというのはやめてくれ。
ファンタジーじゃなかったら何になるんだ
姑獲鳥の夏 京極夏彦
なんか最後に置いてけぼりをくらったような気がする。
面白かったけどね。
今日、正月に向けて小説買い溜めした。
積ん読も消化しなきゃ。
いますぐ読みたい日本共産党の謎
篠原常一郎著 筆坂秀世監修
主張がぶれまくりの上、内部は硬直腐敗ぶりに
ここもいずれ崩壊するかもなぁと思った。
不破哲三前議長の今の状態についてはもう犬作かと思った。
イニシエーション・ラブ
好きなタレントが雑誌のインタビューで
読んだって言ってたから買ってみた。
意味が分からなくて解説サイト読んでようやく理解したけど
あんまり面白くなかった。
性描写くどい。
鳩山一族 その金脈と血脈 佐野眞一
とんでもない人物が総理になってしまったと
日本の行く末にやばさを感じる。
麻生太郎も目じゃない富豪ぶり、閨閥ぶりは
まさに華麗なる一族。とはいえ、これで華麗から
転落するのかも知れんなあとも思ったが、その転落に
日本全体がつき合わされるのはゴメンだ。
「文・堺雅人」
案外読ませる文章を書く人だと思った。ひらがなの使い方が独特で面白い。
新参者 東野圭吾
途中までは読ませてくれるな、と思ったのに最後まで行くと…
何だろうこのがっかり感は
一緒に読んだ「聖女の救済」も、これだけ引っ張ってこんな単純なトリックか!
と思ってしまった。作者だって考えるの大変だとはわかってるけど
東野圭吾はガリレオ湯川シリーズより
刑事加賀シリーズのほうが個人的に面白いと思う
697 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/01/05(火) 19:28:04 ID:Am9bl+TV
it(それ)と呼ばれた子
ひどい、ひどすぎる。
腕をコンロで焼くとか、うんちを食べさせるとか、ナイフで刺すとか
母親のすることじゃないよ。
私自身、ひどい両親の影響を30超えてもひきづって苦労しているのだが、
こんな親じゃなかっただけましじゃないか!と心底思えたのがよかった。
完結編まで読んでないが、どう親の影響を乗り越えていくのか、興味津々。
名作として名高い『行きずりの街』
でもまあ普通だったな
群雲、関ヶ原へ
正月休み使って読了。
悲喜こもごもの群像劇。妙におかしくてやがて悲しい。
石田三成が実にいいキャラしてる。
霊長類 南へ
筒井さんの作品読むのは初めてだった。
ブラックだブラックだと聞いてはいたけど、なるほどこれは黒い。
でも黒いだけじゃなくて、終末の地球を完璧に書ききってるんだよね。
あと最後のシーンでの無意味な文字の羅列は、読めば読むほど
含意が理解できて面白かった。
>>697 その本、実話って売り込みだけど創作なんだよね。
>>701 ソースは?ごく一部で信憑性を疑問視する意見が出ているが
作者も誰も創作だとは言っていない。
岡崎隼人『少女は踊る暗い腹の中踊る』
読まなきゃよかった。気持ち悪すぎる
>>623 面白い本を紹介してくれてありがとう。
本当に面白かった。
砂の女 安部公房
なんか、安部公房って人はすごいなあ。
赤い繭が教科書に載っていたから知ってはいたけど、こんなにすごかったとは。
「希望ヶ丘の人びと」 重松清
途中までは良かったんだけど、中盤からだんだんリアリティが無くなって
最後はご都合主義過ぎた
708 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/01/23(土) 00:30:52 ID:K9uGf2dY
エイジ 重松清
よかった。中学生の頃に読みたかった。
自分も中学の頃はこんな感じだったんだろうか・・。
神様 川上弘美
この人の書く文章が好き。なんかこの話の主人公は屈折してなくていい。
復刊重版で思い出したんだけど『エリノア』漫画
原本をコピー機に押し当てて出てきた紙を本にしたような画面の歪み方をしていた
借りてうっかり本編だけ見るのが正当。あとがきの作者の聞き伝えは、どうだろ。気を持たせるような書き方だし
三行
気だての良いブサイク使用人娘、ハンサム王子に恋をする
魔法使いが出てきて、娘は一日だけ美人になって王子様とデート、求婚される
ネタばらししたら王子撤退、次の日ぶさいく娘しぼんぬ
>>703ェエエエ(・ω・)。被害者がいなくてほんとによかった!
711 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/01/23(土) 02:25:43 ID:vBTQTn8u
>>700いやあ、懐かしいな。今でも本屋にあるの?
いや定価で買った私がひがいs(ry
さよなら僕の夏
最初の数行にしびれた。
今まで読んだ本の中で一番好きな文章だ。
訳が上手いのかな?
「終身刑の死角」
刑務所に入るのはどんな人か、刑務所の職員がどんな仕事をしているのか、死刑執行の方法、無期懲役の判決が下って出所するまでどのくらいかかるのか、と、普通は知らない死刑と懲役刑のあれやこれやが分かりやすくまとめられている。
「仮釈放なしの無期懲役」がいかに乱暴な発想かということがよく分かった。
死刑判決が下って半世紀もそのまま収監されている人が存在しているというのには本当に驚く。
それから死刑推進の人が言う「無期懲役でも12年で出て来る」は「法律上想定しうるぎりぎりの線」ということも初めて知った。
死刑はやっぱり非人道的だと思うけれど、でもずーっと塀の中に閉じ込めてくのとどちらが非人間的なんだろう、と考えた。
>>714 > でもずーっと塀の中に閉じ込めてくのとどちらが非人間的なんだろう、と考えた。
「殺人者たちの午後」を勧めてみる。
イギリスで殺人を犯して終身刑に服してる犯罪者たちのインタビュー集。
これを読むと改悛させた死刑囚を死刑にするのもあながち非人道的ではないと
思えてくる。
素数の音楽 マーカス・デュ・ソートイ
1かそれ自身のみでしか割れない数「素数」
その出現パターンは完全にランダムで、規則性など殆どない
「だが本当に秩序を全く帯びていないのか?」
そう考えた数学者たちの何千年にも渡る奮闘の記録
19世紀リーマンにより発見された秩序を帯びた素数の新たなる姿「ゼロ点」
それによる数学史上1,2を争う難問と言われる「リーマン予想」
素数が現代に及ぼす影響力は絶大だ
現在、イービジネス、クレジットカード、果ては国家機密の暗号化まで
素数(RSA)がなくては話にならない
なぜなら「解明(素因数分解)するのが非常に困難」だからだ
だがリーマン予想が証明されると‥?
一方、量子のエネルギー準位の間隔とゼロ点の間隔がぴたりと
一致する事に驚愕する数学者がいた
「ランダムである量子と素数の世界がなぜ繋がる?」
素数とは一体何なのか?ただの数ではないのか?
素数に魅せられた数学者たちの戦いは、未だ終焉を向かえず続いている
↑
おめぇは出版社の工作員かw
まあ興味はそそられたが。
718 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/01/30(土) 18:22:50 ID:Hs6eWPUt
悪女について 有吉佐和子
謎の死をとげた美人女社長について、彼女と関わりのあった27人の証言によって様々な真実が浮かび上がってくる
証言者によって彼女の人物像は全く違う
本人が直接登場することはなくすべて証言で成り立っている
凄い面白かった。何度も読み返したくなる
ファンによるまとめサイトまでありそこも面白いw
ボヴァリー夫人
いつの世もスイーツはいるんだなあ
今でもこんな女いるだろ
ボヴァリー夫人やアンナ・カレーニナはフィクションです
まあしかし、いたんだろうね
んなこたー知っとるわ
つかなんでノンフィクションだと勘違いしてると思ったのか
森絵都『架空の球を追う』
なんか海外小説の下手なパロディって感じであんまり乗らなかった。
この人の児童文学は好きだったんだけど、そっちで味になってたユーモアが
大人向けの今作では空回りしてる印象。
湊かなえ「Nのために」
この人は、綺麗だけど現実の嫌なことから目を背けがちで
男に頼らないと生きていけない性格の、今で言うスイーツww
みたいな人が本当に嫌いなんだと思った。
「贖罪」が自分には面白みがない後味の悪いだけの話だったから
読もうか読むまいか迷ったけど、絡み合う人物の心理、
心の奥にたまった鬱屈した思いにグイグイ引き込まれた。
『ビラウド』トニ・モリスン
『青い目がほしい』がなんか気になっていてそれを読まずに今作を読んだ。
面白かったのは確かだがうまく表現できない。
あんまり苦痛が描かれているので読み返すのもしばらくは出来ない。
苦痛の歴史、てかんじか
最後のほうは話を終わらすために甘くなったんじゃないかとおもうけどな
告白/湊かなえ
>>723 いや、スイーツ(wだけじゃないだろ、嫌いなのは。
とにかく、行間からふつふつと立ち昇り続ける著者の悪意に、
第四章辺りで堪えきれなくなって、久しぶりに腹筋が痛くなる程、ワロタ
本気でも、装っているにしても、ここまで徹底してくれるなら個人的には大当たり。
最後のオチにも、つっこむ気にすらならん程、大満足。
四日間の奇跡/朝倉卓弥
そうか、t(ryのあれも、もしかしてミステリーの範疇だったのか、と。
納得は出来んが。
ちと説教臭いのが癇に障るが、幸いなるかな今のところ、
身近に要介護者がいないので、ファイタジーとして、素直に読めた。
伏線云々は抜きにして、結構おもしろかった。
726 :
725:2010/02/05(金) 22:58:39 ID:Gzj/ej4u
×ファイタジー
○ファンタジー
「僕の見たネトゲ廃神」西村本気
作者は違うがほとんど「ネトゲ廃人」の続編本。しかし17歳、しかも中学を
ほぼ不登校状態でこの文章力はスゴイ。作中で何度も何度も自分を
卑下してるけど、もともとは頭イイ子なんだろうな。
まだ17なんだから、これからいくらでも道は開けるよと言ってあげたい。
煉獄の使徒 馳星周
良くも悪くも馳星周
相変わらず救いのない話・・・
モンスターペアレントのありえないジョーク集
常識の斜め上の要求や苦情に引きつり笑いしかできん。
どういう育てられ方や教育を受けたら、あんな発想が
出来る人間になれるんだか。
レイチェル ダフネ・デュ・モーリア
童貞が舞い上がって自滅する話
731 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/02/13(土) 19:55:01 ID:X8RuzLkR
羆嵐(くまあらし) 吉村昭
三毛別羆事件のドキュメンタリー小説。
恐いものが苦手な自分はウィキペディアで事件の内容を読んだだけで身の毛のよだつものがあった。
小説は、淡々としているが中盤までは、恐くて一気に読むことができなかった。
凄惨な事件だということがよくわかった。作り話ではなく事実というのが恐ろしい。
マンボウ雑学記 北杜夫
ご本人には申しわけないが
第四章の「躁鬱について」が面白かった
同和と銀行
俺の仕事柄、銀行ともよくお付き合いするし(といってもほぼ強制的にだがw)、同和の悪事も良く知ってるからか、
とてもリアリティがあって面白かった。
今ウェブは退化中ですが、何か? :中川淳一郎
主張にはある程度賛同するけど、最終章は蛇足だと思った。
>>725 自分も「告白」は久しぶりにすっきり読めた。
教え子でも容赦なく追い詰めてく姿に感動。やりすぎじゃない!
ちなみに、男性はこの本の落ちに「やりすぎだ」と思うらしいが、
女性は「ざまあwww」と思うらしい。
復讐ものって最後には復讐者も報いを受けるというのがほとんどでもやもやするから、これは面白かった>告白
「掏摸」
書評などで結構褒められていたけれど
登場人物にもシチュエーションにも好感や共感が持てず、嫌いな食べ物を無理して食べたみたいな読後感だった。
面白く読めた人の感想が聞いてみたいな。
少女/湊かなえ
話しに繋がりがある訳じゃ無いが、先に告白を読んだおかげで、
3割増し位おもしろく読めた。
悪意に満ちている事に変わりは無いが、一冊書き下ろしのせいか、
つっこみ所はあるものの、意外とサ-ビス精神旺盛と言うか、
飽きさせない工夫を凝らしてる事に驚いた。
インテリ公害 中里至正 松井洋
著者の思い込みと主観で書かれてる。
インテリ公害と呼べるものについての説明もその根拠に
客観的な論理立てがなく、ほかのことについてもきめつけだらけで
こんな人たちが大学教授をやってることのほうがよほどか公害、と
いいたくなるような、読むだけ時間の無駄だった本。
本文にまだ著作権が切れてない歌詞がでてくるんだが、
歌詞転載の場合にでてくるはずのジャスラック承認番号がないのが
気になった。
グレート・ギャツビー
しびれた。
ギャツビーは緑の灯を信じた。幸福の未来を信じた。それが年々遠ざかる。
するりと逃げるものだった。いや、だからと言って何なのか。
あすはもっと速く走ればよい、もっと腕を伸ばせばよい……そのうちに、ある晴れた朝が来て―――
だから夢中で漕いでいる。流れに逆らう舟である。そして、いつでも過去へ戻される。
あの時、バスは止まっていた 山下洋平
真実はどうあれ、一方的の証拠しか取り上げない裁判なんて恐ろしい。
こういうのを知れば知るほど自動車運転のリスクは高すぎて
運転しなくて住む生活がしたくなる。
『火車』宮部みゆき
みょうに明るいな、バブル時代なればこそ書けたラノベだね
反体制気取りの作家連中って金銭に支配される事に対して鈍いよ
現実はもっと暗いしドロドロした闇だ
恍惚の人 有吉佐和子
頑固だった舅が認知症になってしまい、介護におわれる嫁とその家族の物語。
面白かったがこういう家庭はどこにでもあるのか、自分も将来ああなったら・・・と欝になる内容だった。
乱反射 貫井徳郎
悪意のない加害者
ん〜・・・後味はよくない
オフシーズン ジャック・ケッチャム
……ええもう、ただただ気持ち悪いの一言。
ただし、グロシーンを書くだけ書いて、バシバシ殺しまくって、という
流れに多少カタルシスがあるので「隣の家の少女」よりは読後感明るい。
ディザビロ通り マイケル・オンダーチェ
イングリッシュペイシェントの原作者。純文学。
とりとめがないのになぜか話に引き込まれる。面白かった
贖罪 イアン・マキューアン
つぐないというタイトルで映画化している
評判が高かったし少女ものというので期待してたけど、いまいち
なんかイギリス作家っぽくない感じ
家族の勝手でしょ!岩村暢子
食卓の写真より回答者のコメントに背筋が寒くなった。
自分が大事なら子供なんて作るなよ、産むなよ。
エンブリオロジスト
不妊治療の際に卵子と精子を受精させ、培養する人のことを書いたノンフィクション。
こういうのはお医者さんがやるんだと思ってたけれど、規模が大きいとそうではなくなるらしい。
同じことを繰り返すだけでつまらない、と言う人と、天職と言い切る人の温度差がすごい。
そして「自分の精子と卵子から出来た子どもってそんなに大事なのかなあ」と改めて思う。
複合汚染 有吉佐和子
日本での環境問題についての先駆書だということで読んでみたけど
正直がっかり。専門的な知識がない人が「沈黙の春」を書こうとしたら
こうなるんだなって感じ。根拠の薄い不公平な批判を延々としてるだけ
巻末の解説から察するに、当時も「ヒステリー」って批判が
あったみたいだけどまさにその通り。感情論精神論のゴリ押しがひどい
そのくせ本人は本文中でたちの悪い男性批判かましまくって
感じ悪いし。典型的な「女性」運動者の本でした
代替医療のトリック
代替医療は本当に効果があるのか?という問題提起から、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブという代表的な代替医療を検証して行く。
ホメオパシーを実際使っていた人が共著者なのがミソ。
ホメオパシーが一体どういうものかがよくわかった。
そして効果があるものは、代替医療と呼ばれないということも。
日本でも代替医療が保険適用になるとか言っているけれど、その銭は医者や看護師の増員に回してほしい。
サイモン・シンの本は読みやすく分かりやすいので好きだ。
これが出てからあちこちで訴えられているという話は本当だろうか。
主婦の友社『わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか』文庫本1000円
ニセ科学の本性を暴く ロバート・L・パーク/栗木さつき=訳
・常温核融合とユタ大化学者たち
・超越瞑想 信じたがる脳
・地球温暖化論争
・ニセ薬に副作用あり(ホメオパシーの記憶する水・代替医療とは)
・宇宙開発の実体
・科学に無知な政治家たち
・永久機関は実現可能か
・電磁場
・UFOエイリアン
・古代迷信
ユーモアを交えて丁寧に「批評」してくれてる
科学はおもしろい
母親は兵士になった 高倉基也
イラク戦争に行った子を持つ女性兵士とその家族についての取材記。
同じ題材を女性から見た取材記が読みたいと思った。
753 :
文系:2010/03/25(木) 22:30:20 ID:dbfG+8Ar
>>749アレはアレでイイと思う。
あのご隠居は架空だろーなと思う。
ただ虫が死ぬのは気門などが?詰まるためで、元が一緒だからと合成洗剤も農薬も食品添加物も全部いっしょくたの印象。
冷静に考えるというよりは、言われるようにやはりヒステリーを煽ってたんだろうな。
自己中心的な主婦のあたりで、女も嫌いなのだと思った。
作中出たレタス食べてみたけどふつうの味だった。有機肥料でなんとかかんとかで、だから!!素晴らしく美味しい!!という訳でも無い。だから悪いということは無いが、昭和50年頃のレタスは違ったのだろうか。
『ブッダはなぜ女嫌いになったか』
妄想昼ドラ展開。
DINER
おもしろかった。とにかくおもしろかった。
最近レストランものの本が話題になってるし
またかーと思ったんだけど、違った。
主人公もたぶん、この物語の前まではDQNチュプだったかも知れないけど
こういうのもアリかもと思った。
作中のハンバーガー、とても食べてみたい。
神様のカルテ/夏川 草介
>738から、『贖罪』までの繋ぎに読んだ内の一冊。
それゆえか、「これ、どこの異世界のファンタズィ ?」て感じ。
書きたい事はわかるが、色々な意味で薄すぎ。
スイーツ(w 向けだから、と言われれば、それまでだが。
土俵が違うから比べる事自体、無意味な気もするが、
それでも信大関係者からみ、って事で、10年近く前に読んだ
乳房再建/三島 英子を思い出した。
が、この本は10年後に思い出す事は無いかな、と。
贖罪/湊 かなえ
何か、『告白』と被ってるな、締め切りがタイトだったのか ?
と思いつつ、終章で目玉ポーンAA(ry
どう見ても、完全に蛇足です、本当に(ry
相も変わらず濃ゆい悪意を漲らせまくった癖に、
最後だけ綺麗にまとめようとするなよ、と。
ちょっと失望した。
セリヌンティウスの舟
酔ってくだを巻いているようなくどい描写。
文章のリズムも話のテンポも悪い。
もう少し代名詞を使ったらどうなのか。字数稼ぎか。
結末も気持ち悪い。なんでこんなの買っちゃったんだ。
神様ゲーム
児童書だが、子供にはトラウマというので興味を惹かれて読んでみた。
確かにこれは……
子供にトラウマというか大人にトラウマというかこれが児童書ってことにトラウマというか
仮釈放
変化を怖れて周囲に流されるしかない主人公は
きっとヒキニートの共感を呼ぶのではないかと感じた。というか共感した。
地下室の手記のアクティブヒキニートとは逆方向だ。
新参者
そこそこ面白かったけど、話が上手い事進みすぎじゃね
変な給食 幕内秀夫
確かにこの組み合わせはないなと思うものもあるが、
とにかくパン食やめろご飯マンセーな「和食至上主義」にうんざりした。
わざと「みなさーん!こーんな酷い給食ですよー!」と煽るコピーにもうんざり。
パンや洋食を目の敵してるという印象しか残らず、
著者は欧米コンプレックスでもあるのかと思った。
>>759 幕内秀夫といったら、変な粗食マンセーのおっさんだからな。
「ぷちやまい」
何故か図書館に置いてあった漫画エッセイ
日常的な対人関係で見かける微妙に嫌な行為を
「小さな病」=「ぷちやまい」として紹介
中には「これを病というのはちょっと・・・」と言うのもあったけど
だいたい頷ける内容で面白かった
わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか ロバート・L・パーク
ニセ科学の批評でかなり面白い。
国際宇宙ステーション(ISS)が無駄という意見には驚きつつ、納得。
たしかにISSがなにに役立ったという話は聞かないし、そこで薬を作るとかいう
話もあったような気がするけど、そこで作った薬はよほど大量生産しないと
大金持ちしか使えない、高額な薬しかできないよなぁと。
ISSへの往復・滞在費用は非常に高額なんだし。
夢物語の裏にある現実を考えることも必要だなと思った。
763 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/04/10(土) 13:28:19 ID:6nJnPl6T
貨物鉄道ファーストガイド
廃線跡の記録
『ニセ科学を10倍楽しむ本』
1900円とちょっと高めだけど、読んで損はないと思った。
「水は字を読めるのか」「ゲームしてばかりだとゲーム脳になる?」
「“買ってはいけない”の問題点」「2012年、世界は滅びる?」
など、誰もがどこかで聞いたネタをわかりやすく解説してくれる。
子供でも読めるように会話形式になっているので
小学校でマジに「水にいい言葉と悪い言葉を貼り付けて・・・」とかやってる
学校にお子様が通ってる親ごさんは、ぜひ子供に読ませるのがいいと思う。
夏の夜の夢 シェイクスピア
もう少しお堅いもんだと思っていたけど、意外に軽妙で面白い笑い話だった
真面目に読むつもりだったぶんもあって結構笑ってしまった
でも、細かな言い回しにはやっぱりハッとするものがたくさんあって
流石だなと思わされた。原文で読めたらもっと楽しめるんだろうか
ハイデガー著『存在と時間』(岩波書店)
第一章 存在の問いの必要、その問いの構造と優位
第一節 存在への問いを、はっきりと繰り返すことの必要
「形而上学」を再び肯定することが、現代の進歩のしるしだと考えられているにもかかわらず、右の存在への問いは、いま、忘れさられています。
最初の1文の意味がわからん
誰か解説してくれ
「御乱心」 三遊亭円丈
三遊亭円生が協会を脱退して、今なお円楽一門が独自団体で
やってるその理由と何があったのかがよくわかった。
5代目円楽への見る目が変わりました。腹黒なんてもんじゃない。
人間としてどうよ、だと思った。
伊藤計劃「虐殺器官」(ハヤカワ文庫)
普段SFは全然読まないけど、MGS4ノベライズの作者だったので気になっていて文庫化を機に購入。
「メタルギアオタの自己満パロ小説」と昔聞いたのでそういう描写を待ち構えながら読んだんだけど、
あんまり似てないよね?
特殊部隊・ナノマシン・ミーム・外部による思考統制等のパーツは確かに同じだけど、
あからさまな他作品ネタ含め、どれも「この作者の」作る話に組み込まれていたと思う。
ただ、主人公とヒロインの会話はMGS2を思い出した。
会話内容じゃなくて「お前らそんな時に高等な話し過ぎだろ!」って感じが。
作者のサイトのアーカイブスを見て、
癌の手術で右膝下の神経が無くなったとかそういう自分の体験を
本人の心情含め分析して、冷静なゲームレビューのパーツにしているあの辺りが、
小説のあの内容を落ち着いた語り口にしている視線と似ていると思った。
というかこのサイトの人だったんだ…MGS2のレビューが好きだった。
もう新しい小説が出ないのが残念。ハーモニーも読んでみる。
天地明察/冲方 丁
敗北、努力、友情、勝利
関孝和がピッコロさん、道策がM字ハゲに脳内変換余裕でした
かなりオーソドックスな天職バカの一代記で、
つぼを外さず、伏線を配置し、脇役にも気を配っている。
一部の文章の組み立てに違和感を感じた事以外は、
かなり楽しめた。つか、3回読み直した。
青い城 モンゴメリ
赤毛のアンよりは面白い
ロリータ ナバコフ
変態ここに現る。てかロリータかわいそう
おっさん罪の意識ゼロかよむかつく
ここたまに漫画の感想があるけど、
ここの漫画バージョンのスレって需要あるかな?
>>771あったら面白そうな気はする
赤い指
全部奥さんにせっつかれてやったことだからしょうがない、みたいな
主人公の自分のなさに腹が立つ
雪形/三島 英子
pixivに移る前の774を画像検索した時の気分。
何か見ちゃいけない物を見ちゃった感じ。
多分、著者に自覚は無かったんだろうが、
リアルを通り越して、生暖かく汁気を伴った手触りがする。
だが、それがいい。
前作と同じく、おっぱい!おっぱい!(AAryで、
文体はくどく、荒削りではあるが、「神様のカルテ」と同じ様な
テーマを、前作とこれで、ガッツリと書ききっている希ガス
子供も成人した事だろうし、また何か書いてホスィ
>>773 乙。
このスレは書けと言われてるわけでもないのにあらすじと感想が書いてあって
漫画のほうはタイトルの羅列になってるのがなんか面白い。
WILL
面白くなくはなかったけど、前作から読んだらもっと面白かったのかなと思う。
最近はこういう、作中人物にとっては大事なんだろうけど
こっちからしたら人生のささやかな出来事みたいなテーマの話をよく見る。
夜は一緒に散歩しよ 黒史郎
もっと怖いかと思ってたら
思いのほかのほほん。
絵本のテンポが面白かった。
悪女について
まぁあ、面白かったかな。
上にあった、神様ゲーム、読みたいんだけど文庫とかないんだね。
試し読みするには高すぎるし、図書館が遠くて・・・・
歌野晶午/葉桜の季節に君を想う
叙述系と聞いたので読んでみた。
主人公の性格があまりにDQNなので、これは性格をもとにしたメタミステリに違いない
と思いながら読んでいたら、あ、あれ?
確かにびっくりはしたけど、求めていたのはこのオチじゃないんだという感じ。
正統派だったので、そういうのが好きな人は面白いと思う。私はいまいち。
戻り川心中
怖い。吐きそう。
上杉鷹山/童門冬二
序盤に幸姫が出てくるが、その後、完全放置。
つか私的な話は、ほぼ、それだけ。
基本、いかに志を曲げずに改革を断行していったか、つー流れ。
TVドラマの水戸黄門テイストが随所に漂ってたが、
嫌いでは無いので、そこそこおもしろかった。
でも、別の作家のも読んで見たい。
漆の実のみのる国/藤沢周平
主役は鷹山では無く、どん底状態の米沢藩。
上巻の2/3くらいまで、上杉重定時代の竹俣当綱視点で進み、
鷹山に関する記述は1頁に収まる位。
政権が移ってからも、改革に実りは無く、
天災、人災に襲われ続け、寛三の改革が始まる直前で、
話は終わる。
ぶっちゃけ、鬱になりそうなくらい、おもしろくなかった。
ニッポンの刑務所 外山ひとみ
法律がかわって刑務所の中でも貧富の差ができてることにびっくりした。
受刑者一人に年間270万かかってるというのも驚き。自給自足させろよと思ってしまう。
刑務所での仕事で稼いだお金は雀の涙の金額ながらも出所時にもらえるそうだが、
外国人受刑者だと出所後に出身地である発展途上国に帰国するにしても経済格差の
ために、国ではかなりの大金になるから日本で受刑することを望むんだそうだが、
受刑者の意志に関わらず出身国に送り返せるようにしろよー。
いくらなんでも外国人犯罪者の受刑費用まで日本人が負担する必要があるのかよ。
排除する学校 鈴木文治
授業中に小声でつぶやく程度なら授業に支障がないんだから
それぐらいの軽度の障害を持つ子供は普通学校で受け入れろっていうけど、
周囲の子からしたら煩わしいと思うんだけどなぁ。
正常な、問題のない子供はそういう子のために我慢させられるのは
おかしい気もする。軽度障害の子が普通学校の授業を受ける権利を
主張するなら、正常な、問題のない子がきちんと授業を受ける権利も
保障されるべきじゃないのかなぁ。
この手の物は大嫌い
意味わからん
読みたい物を読みたいときに読むだけじゃいかんの?
789 :
785:2010/05/16(日) 21:12:48 ID:eLXPNIp5
まさかここまで反発があるとは思わなかった。言い方も悪かったかな
単純に読書の記録つけたり、自分が読んだ本の他人の感想のぞいたりもできて
このスレでやってることと似てると思ったんだけどなー
でもやっぱりスレ違いなんでもうやめます。すいません
>>785 他板では割と好評だよ。
私は一度読んだ本の内容を忘れてもう一度買ってしまうのを防ぐために使ってる。
最近読んだ本「結婚詐欺師」
続きが気になって読むのを止められない程。
ネタバレになるが、
被害者の一人が偶然自分の過去の恋人だったという設定は無くても良かったと思う。
うわあ
失踪入門 吾妻ひでお
同席してる中塚圭骸の自分語りもその存在も邪魔。
だれもお前の話は聞いてないから、って言いたい。
番外編の高野文子とのやりとりはよかったので、
中塚じゃなくて高野との3年にわたる対談だったらよかったにと思った。
聖書
やっと新約に突入。
さすが世界で一番読まれている本ですわ。
一生読み続ける。
神待ち少女 黒羽幸宏
見返りなしで他人から善意を受け取ろうと目論む少女たちの
その若さが売り物にならなくなったときにどうなったのかが知りたい。
アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」
読んでてイライラした。ババァ何様だ。
帚木 蓬生「臓器農場」
内容はおもしろくて一気に読めたが、
女性の服装を微細に描写した箇所が「ダサっ」の一言。
ある程度年配の男性作家の作品って、そういうのが本当に多い。
「恋愛中毒」 山本文緒
再読だけどやっぱり面白い。
主人公の水無月の心理描写はやっぱり凄い。
この作者の傑作だと思う。
ネットのレビュー見ると共感してるのは殆ど女性だけど、男性には不評なのかな?
男性の意見も聞いてみたいところ。
国保はどこへ向かうのか 柴田英昭編著
主張してることの多くは納得できるんだけど、
高齢者の医療費実質無料化だけは受け入れられない。
日本を成長させてきた人たちを見捨てるのかっていう感情論は
もう無理。資産を持つ高齢者が資産を持たない若者から搾取しなきゃ
成り立たないことはやめようよ。
今でさえ病院の待合室が年寄りの喫茶店になってるからなぁ・・・
>>799 それは他に行くところがない&他に相手してくれる人がいない結果だと思うよ。
今の若い世代が年よりになる頃は解決してるんじゃないかな。
リアルで触れあうの面倒、ネットで繋がるだけでオケって人の割合が増えてるし。
とある飛行士への追憶 犬村小六
飛行機のマヌーバはよくわからんかったが読後の爽快感がよかった
一度でいいから戦闘機乗ってみたい
無貌伝 双児の子ら
やや京極風?設定がいい。面白かった
ラノベたまに読むとおいしいです
湊かなえ「夜行観覧車」
「告白」にも負けない、もしかしたらそれ以上の
作者の非情さが淡々とした文体からにじみ出てる。
登場人物が皆見事に性格悪すぎwwスパンコールおばちゃん怖っ
殺人事件が起こった家の向かいの娘はなんというか
学校で馬鹿にされてるっていうのがわかる卑屈さと僻み根性の
持ち主だと思うが、そういう気持ちに少し共感してしまう自分がいる。
しかしこの本はもう読みたくない。
「少女」くらいの軽いのが好きだ
夏への扉
ロバート・A・ハインライン
もてない男の痛快SFストーリー
主人公が飼ってる猫に萌え萌え
804 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/06/11(金) 00:48:52 ID:q53u8PMg
荒木源「ちょんまげぷりん」
それほど目新しい感じがしない、よくある設定、ストーリー、キャラクター…
なんだけど面白かった!
さらーっと読めて、読後感も良い。
いのちをいただく/内田美智子
命の重みを感じる。感謝の気持ちを忘れずに。
SS第12師団ヒトラーユーゲント上下/師団史
連合軍のノルマンディー上陸後のフランスにおける、
ドイツ武装親衛隊少年兵士達の師団史。
ハリウッド映画で刷り込まれた連合軍史観である戦場の印象が覆る。
16〜18歳の少年達よく戦えり。
テレビこのやっかいな同居人/阿久 悠/朝日文庫
2ch的なテレビ否定論や反マスコミが極端で変だなと思う人にお勧め
分かり易い文章で気持ちよくサクサク読める
今のテレビやマスコミが何故こんなに歪んでしまったんだろう?
その疑問に阿久さんが国民の目線で応えてくれてる一冊
「魔の牙」西村寿行
嵐で山荘に十数人の男女が閉じ込められて・・・というパニックホラー。
読み始めたら続きが気になって一気読みした。
つまらなくはなかったが、裏表紙に「極限状態に人間の本性が交錯」と書いてある割には
展開が単純でちょっと期待はずれだった。
冒頭の事件の話もそれほど生かされていないし、暴力に対する女性の反応がみんな同じなのも意味不明。
ところどころに野生動物の生態に関する長い説明が入るのも、テンポを悪くしている気がした。
といっても30年以上前の作品の割には古さを感じず、最後まで読ませる勢いがあったので
密室パニックものが好きな人は読んでみてもいいと思う。
寿行だから性の極地とか乱交描写が出てくるんじゃないの?
>>809 出てきた出てきたw
といっても描写がワンパターンなんで、「はいはいまたか」みたいな感じだったよ。
三崎亜記「刻まれない明日」
実際には存在しない職業や特異な街をさらりとしたタッチで描く作風は好きなんだが
恋愛描写が相変わらず気持ち悪い。
おっさんが若い女の子にアプローチされて年甲斐もなく戸惑うとか
古臭いワンパターンな描き方しかできないのはなんとかならんのか。
本音を言うと恋愛部分は不要。せめて1冊につきおっさんの恋愛話は1話に留めてくれないか。
トーマス・M・ディッシュ いさましいちびのトースター
電気製品たちがご主人様の元へと旅するお話
はやぶさブームでなんとなく再読
CGよりもクレイアニメが似合いそうだなー
湊かなえ「告白」
今更なんだけど、週末に映画見に行くんで予備知識として読んだ。
物凄く重くて考えさせられる話だったけど、面白くてあっという間に読めて
しまった。
最後の最後…あれはきっと嘘なんだと思う。
じゃないと先生までが犯罪者になる。あんな糞ガキと同じになっちゃダメ!
>>813 この作品の場合先に原作読んだら映画の面白さが半減するよ
百田尚樹 永遠の0(ゼロ)
児玉清の帯コメントにつられて読んでみた。
老人たちの証言部分には何度か泣かされた。
主人公が中心になる現在進行の物語の部分は、
文章がちょっと稚拙な感じ。
もとが放送作家で、これがデビュー作らしいので、まあこんなものなのかなと。
でも証言部分はそのひねらない文章が逆に生きているから
読んで損はないかと思う。
四畳半神話体系
アニメがあまりにも気に入ってしまったので原作を読んでみた
面白いんだけど、冷静になって考えてみたら
主人公、小津、明石さん、みんな実際に側にいたらものすごくいやなタイプだ
あと、京都に住んでいる人がうらやましくなった
>>815 >でも証言部分はそのひねらない文章が逆に生きているから
>読んで損はないかと思う。
老人たちの証言は当たり前ながら、すでに別のところで出てるものを
物語にあわせて改変してるわけだから、初めて元日本兵の証言に
触れる人にとっては損じゃないが、触れたことがある人には時間の無駄だと思った。
「獣の奏者」上橋菜穂子
半年かけてWの完結編までの全巻を読破。
児童書だけど子供にわかるのかこれ?
ファンタジーでありながらエリンの成長を描く良い大河小説だった。
続編は王獣編までに残っていた伏線を上手く回収していた。
秋に出る外伝も楽しみだ。
ロウフィールド館の惨劇
文盲である事が露見し、一家皆殺しをしてしまう主人公をねちっこく描く。怖い。
主人公の性格に自分と似通った所があって怖い。でも共通点がない人が読んでもきっと怖い。
面白くて一気読みした。でもただでさえ翻訳物が苦手なので、
ジャックリーンにジャイルズにジョーンにジョージにジェフにジョナサンって
なんかもう脳の別の部分を色々使って疲れた。
あと多過ぎ、倒置法。
「氷姫」 カミラ・レックバリ
友達が絶賛していたので読んでみた。スウェーデンが舞台のミステリ。
翻訳がいまいちだったけど、内容は面白かった。
伏線の置き方などなかなかいい。続編を読んでみたいと思う。
独身の女主人公が妹との間でトラブルを抱えて…とか、モノローグが挿入されたり、
なんてのはコーンウェルやキングの影響があるような。
阿刀田高
旧約聖書を知っていますか
新約聖書を知っていますか
洋画やアメドラを見てたら聖書からの引用が多くて
元ネタわかりたくて聖書読み出したんだけど、
いきなり本物の聖書は敷居が高くてこれを読んだ。
わかりやすく解説されてて良かった。
作者に全く信心が無いところが逆にいい。
自白
各話のプロローグだけが面白く、その後の展開はだらだらとしてつまらない。
とってつけたように時事や流行歌を盛り込むも昭和を舞台にする必要性ゼロ。
823 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/07/12(月) 16:06:15 ID:qVqON4Wr
老子道徳経
新世界より 上 下/貴志祐介
小説板の「寝食を忘れて読んだ」うんぬんのスレで
賛否共になんども上がっていたんで読んでみたんだけど、
こりゃ面白いわ。
寝食を忘れはしなかったけど、分厚い本なのに常に持ち歩いて、
暇さえあれば続きを読んでしまってた。
amazonのレビューを見ると、SFやファンタジーが苦手、
という人には評判が悪いみたいだね。
8bit年代記/ゾルゲ市蔵
世の中に数多居るゲーム愛好家すら記憶の彼方に捨ててきたく
なるような『バカゲーム』を、これでもかと暑く濃く語り、
紹介してきた著者、ゾルゲ市蔵氏。
今回も、80年代のゲームセンターにあったゲーム機は、、、
と、名調子で語るかとおもいきや。
コンピューターが世に出始め、海の物とも山のものとも
つかない頃、その未来の断片を体感した者だけが共感できる
記憶を、綴っておられます。
とはいえ、LSIゲーム購入の件とか、8ビットパソコンの実力
とか、分かる人には体捩れてさぁ大変!的な採用でオススメ。
自主制作アニメの話は、まぁ、お読み下さい。
形は人それぞれなれど。青春時代は、その後の人生に大きく
影響するのだというお手本です。
でも、ジャガー拳が無かったのは、チョト不満。
R/EVOLUTION 誘魔 五條瑛
やっとこさ9作目
だれるね・・・
『夏への扉』ってのが名作だって評判だったから読んだんだけど、主人公がちょっと受け付けなくて
途中で読むのやめちゃった。主人公が必死なロリコンに思えたもので(´・ω・`)好きな人ごめんお
『夏への扉』はロリコンと猫好きの
聖典らしいな
昔のアメリカだからね…
ヒロインは若くて白痴のブロンドに限るって時代のせいだとはおもう。
そこをさっぴけば面白いよ。
猫好きのバイブルなのは変わらん。
遠藤徹「ネル」
「新世界より」みたいなものを期待してたんだが、大人が読むには厳しいファンタジー小説だった。
エロもグロもなく健全なんだけど、他の作品がアレなので子供には勧めたくないかも。
岩井志当子/ぼっけえ、きょうてえ
そんなに怖くはなかったな、女のドロドロした自意識がおもしろかった
惚れるという事は恨むこと、ってのが笑えた
小さい頃、女幽霊もののドラマを見た後でばあちゃんによく言われた・・・
「女の子いじめたらいかんよ」って
ちっちゃいお姉ちゃんが出てくるやつですねw
「船に乗れ!」123
頭の弱いバカぼっちゃんの話ってだけだった。
期待はずれ。
ダロウェイ夫人 ウルフ
光文社古典新訳文庫にはがんばっていただきたい
だがしかしシェイクスピアはいただけない
あれは擬古文調でないと!
「旅のおみやげ図鑑」 杉浦さやか
杉浦さやかがDQNであることは分かった
836 :
おさかなくわえた名無しさん:
漱石のこころ
新潮文庫のスペシャルカバーが綺麗だから買ったんだが
面白いね
しかも下手な現代小説よりも読みやすい
逆に我輩は猫であるは結局最後まで読めなかったな・・