少し前の話になってしまいますが…長いので注意。
仕事で残業で凄まじく遅くなってしまい、二時過ぎぐらいにタクシーを捕まえようと駅前を歩いていたら、DQN二人に絡まれた。
防犯ベルは持ってたけど、バッグとは反対の手を掴まれて鳴らすことも出来ない。
物騒極まりない状況で凄まじく怖かった。思いっきり震えてたと思う。
とりあえず、「やめてください」とか言って見たけど、全然意味無し。で、貧弱な抵抗してると、後ろからヌッと手が出た。
ビックリして後ろを見ると、クマさ…もとい、スーツ姿で、縦幅と横幅が広くて、凄まじく太い手首のお兄さん。
お兄さんが一言注意すると、DQNが声を出しながら手を離した。
多分、強く握ったんだと思う。すると、もう一人のDQNがお兄さんの脚を蹴った。初めての至近距離での喧嘩発生に更に怯えると…脚を掬われた。
気がつけば、お兄さんがお姫様抱っこで自分を担いで突っ走ってた。
今考えれば良い判断だけど、正直、当時は、『今度は誘拐された!』と思ってしまい、硬直してた。
結局到着したのは、そのお兄さんの自宅。弟さんだか妹さん(どっちにしても美形。)が出てきて、驚いた顔でコーヒー淹れてくれた。
お兄さんは部屋に着替えを取りに行ったまま寝てしまったらしく、そのまましばらく姿を見せず。
その後、弟さんのハードコアなTシャツ(グロい絵が描いてある)に怯えながら、御厚意で始発までかくまって貰う。
ついでに、思う存分、そちらの飼い猫と遊ばせていただく。見事なモフモフさんでした。
そういう二週間ぐらい前のお話。渡る世間に鬼は無しと言うけど、本当だね。心底良い人たちだった。