怖い話@生活板Part6

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6おさかなくわえた名無しさん
オカ板のほんのりと怖い話に書いたら、こちらに誘導されましたのでカキコします。

消防のころ、友達と2人でバス釣りに赤坂の弁慶橋に行ったんだ。
ルアーの扱い下手だったためか、バスが釣れずブルーギルばっかりで2人ともつまらなくなってしまって、
どちらからともなく『ボート乗ろうぜ!』ということになった。
2人でボートに乗って壕の奥まで行ったら、葦だか芭蕉だかわからないけど背の高い水草の向こうに洞窟のらしき穴を発見した。
ガキだったので、2人とも興奮して『探検しよう!』ってことになり、ボートを返して壕づたいに歩いてその穴へ向かった。
穴の外には誰かが生活してるようなミカン箱や段ボールがあって、興味本位で近づいていったら、
突然穴の中から『ゴウァアアアアアー!』とすごい声が聞こえてきた。
びっくりして立ちすくんでいると、中からブリーフ一枚の髭もじゃのオッサン(ホームレス)が出てきて、
威嚇しながら追いかけてきた。
あまりの怖さに声も出ず、友達と2人で一心不乱に逃げたんだけど、オッサンがずっと追いかけてくる。
必死で逃げてる最中に後ろを振り返ってみると、なぜかそのオッサンははいていたブリーフを脱ぎ頭に乗せて
意味不明の叫び声をあげながら、フルチンで追いかけてきた。
釣り道具なんか置いたまま、死ぬ思いで赤坂見附の駅までたどり着いたときには、いつの間にかオッサンはいなくなってた。
今思い出すと笑えるけど、あの時は本気で怖かったです。

長文スマソ
7おさかなくわえた名無しさん:2007/08/19(日) 12:34:47 ID:kGBnL4ae
オレのじいちゃんは猟師なんだけど、昔そのじいちゃんについてって体験した実話。
田舎のじいちゃんの所に遊びに行くとじいちゃんは必ずオレを猟につれてってくれた。
本命は猪なんだけど、タヌキや鳥(名前覚えてない)も撃ってた。
その日もじいちゃんは鉄砲を肩に背負って、オレと山道を歩きながら、
「今日はうんまいボタン鍋くわしちゃるからの!」
と言っていた(実際撃ったばかりの猪は食わないが)。
そのうち、何か動物がいるような物音がした。ガサガサって感じで。
オレは危ないからすぐじいちゃんの後ろに隠れるように言われてて
すぐじいちゃんの後ろに回って見てたんだけど、じいちゃんは一向に撃つ気配がない。
いつもならオレを放っておくくらいの勢いで
「待てー!」
と行ってしまうのだが、鉄砲を中途半端に構えて固まってしまっている。
オレはそのころは背が低くて茂みの向こうにいる動物であろうものはよく見えなかった。

オレは気になってじいちゃんに
「何?猪?タヌキ?」
って聞いた。
しかし、じいちゃんはしばらく黙っていて、茂みの向こうをじっ…と見ていた。
「あれは…」
とじいちゃんが口を開いた瞬間、急に茂みがガサガサと音を立てた。
「やめれ!」
と言い放ち、じいちゃんはその茂みに一発発砲した。
そしてオレを抱えて猛ダッシュで逃げ出した。
8おさかなくわえた名無しさん:2007/08/19(日) 12:47:19 ID:NUPdQGmN
わっふるわっふる
9おさかなくわえた名無しさん:2007/08/19(日) 12:56:57 ID:kGBnL4ae
オレは何がなんだかわからずひたすら怖くて今にも泣きそうになっていたが
じいちゃんが撃ったのはなんなのか気になり後ろを振り返った。
すると遠めに毛のない赤い猿のような動物がこちらに向かって走っている。
じいちゃんはオレをかかえて走りながらも鉄砲に必死で弾を込めていた。
弾を込め終わるとじいちゃんはオレをかかえたまま振り向きざまに発砲した。
すぐとなりで発砲されたので、オレは耳が「キーン」ってなって、いろんな音が遠く聞こえた。
じいちゃんは走りながらまた新しい弾を込めている。オレは怖くてもう振り返ることはできなかった。
後ろで
「ケタタタタタタ!ケタタタタタタタ!」
というその動物の鳴き声らしい声が聞こえ、じいちゃんが小声で
「助けてくれ…助けてくれ…この子だけでも…」
とつぶやいていた。

山をおりきってもじいちゃんはとまらなかった。オレを抱えてひたすら家まで走った。
家につくなり、じいちゃんはばあちゃんに
「ヨウコウじゃ!!」
と叫んだ。
ばあちゃんは真っ青な顔で台所にとんでいき、塩と酒をもってきて
オレとじいちゃんにまるで力士が塩をまくように塩をかけ、優勝した球団がビールかけやってるみたいに酒をあたまからあびせた。
その後、それについてじいちゃんもばあちゃんも何も話してくれなかった。

間もなくしてじいちゃんは亡くなってしまい、その時ばあちゃんがオレに「ヨウコウ」について話してくれた。

「●●ちゃん(オレ)が見たのはのー、あれはいわば山の神さんなんよ。
わしらにとってええ神さんじゃないがの。じいちゃんはあんたのかわりに死んだんじゃ。お前は頼むから幸せに生きておくれよ。」

じいちゃんが死んでから、ばあちゃんも後をおうように亡くなってしまい、オレは20代後半でピンピンしている。
オレが見たのは村で言い伝えられる妖怪の類いだったのかもしれないけど、今でも親戚の人にこの話をするとしかめっつらをされる。
福井県の某村の話。