李くん(12歳)の日記8
【2/5】
チョッパリの僑胞弾圧の話は支離滅裂で誰に聞いても話が一致しない、きっとチョッパリが世界中に嘘をばらまいているに違いない。
朴の密造キムチを回収するため見張りの目を盗んで抜け出したが、バケツごと捨てられていた、口惜しい。
しかもそれがばれて兵士に朴と僕が殴られた、日帝のせいだ。
【2/10】
あれからも何度か僕の引き取りの話が来てたが、一度は叔父と名乗る男が来もしたが、韓国語も話せない僑胞なんて居る筈がない、倭奴の奴らの浅はかさには許しがたいものを感じる。
しかし、ウリナラはその嘘に振り回されているらしい、英語が判る奴らの話によると経済のみならず軍部の造反に道対立の激化、犯罪も横行しているらしい。
親日派官匪ノムヒョン一派には腹が立つ、朝鮮半島を無政府状態に陥れるつもりなのか。
【2/20】
ユニセフから調査官が来た、きっとチョッパリの妄言を暴きに来たに違いない!
しかもちょうどその時、民主化志士たちがウリを美帝から助け出そうとやってきた、美帝兵士の制止を振り切って僕のところまで来たので一緒にユニセフ調査官に真実を教えてやった。
・・・なのに、ユニセフ調査官は顔を歪めたかとおもうと美帝兵士になにやら告げて立ち去ってしまった、まだウリの話の途中だったのに。
チョッパリからあらぬことを吹き込まれたに違いない、日帝も親日派も存在さえ認められない。
【2/28】
明日で親日派名簿公表から半年になる。
考えてみるとたったそれだけしか経っていないのに、ウリナラは大きく変わってしまった。
親日派一族を断罪し、ウリナラ栄光の歴史を取り戻すために必要な痛みとはいえ、倭奴の謀略のせいもあって皆が苦しみに喘いでいる、許せない。
・・・ノムヒョンのテレビ演説の視聴許可が美帝から出た、皆で見ていたが親日政府の官匪たちは皆血色良く裕福そうだった、ウリナラの誇りサムスンと並び立つ豪勢さだった。
やはり親日派は許せない、あいつらの富は全てウリのものの筈なのに自分だけ肥え太っている、将軍様のような人民革命の勇士として頑張らなければ、そう思った。