李くん(12歳)の日記
【8/29】
今日、テレビで親日人名辞典が公開されたと言ってた。昔、僕のおじいちゃんたちを
苦しめた日帝に協力した売国奴たちの名前なんだって。お父さんが「お!これって、
近所の白んところの爺さんの名前じゃないか!」と叫んだ。
それから寝るまで、お父さんから日帝のひどい話をたくさん聞いた。
【8/30】
白に挨拶されたけど、無視した。日帝の犬のくせに・・・と思った。憎らしい。
【8/31】
白の子供は僕より一つ年下で同じ学校に通っている。昼間、服をぼろぼろにして
泣きながら帰ってきてた。どうやら同級生に虐められたようだ。日帝が僕たちにした事に比べたら
まだましだろう、と思った。あいつの爺さんは親日派なんだからこれくらい当然の報いだ。
【9/1】
学校に行くと、何人かが来てない。親友の金もその内の一人だった。どうも金の遠い親戚に
親日派がいたらしい。辞典が公開されてすぐに引越したのだという。そうか、あいつも日帝の犬だったのか
と残念に思ったが、すぐにこそこそと逃げ回る奴らに怒りが湧いてきた。金の机と椅子をばらばらに壊して
校庭の真ん中で火をつけて燃やした。先生は「李の気持ちは痛いほどわかるが、机と椅子には
罪は無い」と言った。そうだ、この怒りはあいつらに直接ぶつけるべきなんだと思った。