1964年、厚木に駐留していたVF-124のF-8 Crusader乗りのパイロットが、日本の狸の置物の伝説を気に入り、
米軍の部隊patch(ワッペン)を数多く納入していたエース商会の社長に頼んで、雄と雌の番の狸の置物を探してもらったそうです。
そして雄は社長の自宅の庭に飾られ、雌はMutha Awardのトロフィーとして社長からCrusader乗りのパイロッ
トに贈られ、専用の木枠とエッチングプレートをつけられました。
基本的に、この賞を獲得するためには何をしてもいいらしく、何度も盗まれたりしたそうです。
盗むといっても、盗み方がアレじゃないと返却しなければならないみたいで、盗み方も戦闘機乗りにふさわしい盗み方じゃないと駄目です。
(例)偽の命令書とワッペンを作って、Muthaを保有する飛行隊にスパイを侵入させ、6ヶ月もかけて信用させて盗み出した。
で、このタヌキのトロフィーが日本に里帰りするきっかけがあった。
厚木に配備されたVF-21が1995年にMUTHAを獲得し、エース商会社長のもとにある夫と再会させるつもり
だったようですが、あえなく任務の都合と解隊ということで再会できず、解隊のために
飛行隊長のコックピットに同席してオシアナ海軍基地の大西洋航空団司令官の下に護送されたそうです。
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そう、実はTomcat乗りだけに贈られる章でしたが、実は最初はCrusader乗りの間で作られた章だったのです。
その後、Crusaderが退役し、VF-124はTomcat乗りを育てるための機種転換訓練部隊として生まれ変わり、
Mutha AwardはTomcat乗りに受け継がれることになりました。
残念ながら、今年度でF-14は全て退役してしまいました。Mutha Awardはどうなるのか?
今後はStrike Fighter Squadron、VFAを冠するF/A-18E/Fを配備する
全ての飛行隊を対象に広げ、その精神が受け継がれていくそうです。
最後に Go Mutha???? ちゃんとタヌキが映ってますなw
ttp://www.youtube.com/watch?v=ki-eVj8_DWA