(-д-)本当にあったずうずうしい話 第56話

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355おさかなくわえた名無しさん
姪が姪が今度ピアノの発表会なので、家の両親が姪にドレスをプレゼントした。
待ちきれなくなった姪が着たがったので、着せて近所を散歩。
偶然会った姪の友人にも羨ましがられてご満悦。
その日の夜、家に近所のおばさんがでかい袋を持って来て
「姪ちゃんの着てたお洋服かわいかったって家の子が羨ましがって…
今度発表会でその服を貸してもらえませんか?」
と言ってきた。
あー勘違いしてるんだなと思って
「発表会って○○ピアノ教室ですか?
だとしたらあの服はそのピアノ教室の発表会用に買ったものなんですよ」
と言ったら、
「ええ、ですからこうして重ねてお願いにあがったわけです。
姪ちゃん確か以前に結婚式にいかれましたよね?
あの時に着てたお洋服とても似合ってましたし、今回はあの服は貸していただこうと思ったんです。
なんなら家の子の服もありますし」
と言って袋からダサダサのキュロットスーツ、明らかな古着を出してきた。
はぁ?何で赤の他人の子に高い金払って買った服を着せなあかんの。
断固として断ると、何と軽く怒り出した。
「家の子泣いてるんです、発表会行きたくないって!」
「だったら買えばいいじゃないですか」
「家にはね!居ないんです、おじいちゃんも!おばあちゃんも!!」
「姪だって服取り上げられたら泣きますよ!」
「他の服があるでしょう!?」
「他人のために何で姪を泣かさないといけないんですか!」
「ひどい事言うんですね、家に来てあの子の様子を見てやってください!可哀想で可哀想で!」
何とか追い返したけど、ネタかと思うようなありえなさ。
姉に電話したら「あ〜…あの奥さん頭おかしいでしょ?」、
ピアノの上手い子に「家の子が可哀想だから練習するな、教室を変えろ」とか
親に「休みに海外やいい所に行くな、行けない家の子がかわいそうだ」とか、
先生に「難しい曲を教えて劣等感を植え付けた、訴える!
いやなら毎週家に来てマンツーマンで教えろ」とか言ってるらしい。
子供相手の商売も大変だよね。