僕らの知らない生活をする人たち 17人目

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 ペンギンは、「猛獣」です。
 いや、獣ではないですけど、猛獣という表現しか思いつきませんw
 種類によってキツイ性格だったり、程度問題ですが穏やかだったりとはありますが (ペンギンを扱ったのは
数年しかなく、イワトビとマゼランしかやったことがないので、他の種類ではどうなのかはよく分かりません)。
 どんなときに噛まれたかというと、ほとんどが給餌と保定(採血、治療、検査の際に抱えて抑える)の時です。
 給餌のときはエサごと指を噛まれて、流血しながらお客様には笑顔で対応してたこともありました。
 すねをやられるのは、エサをやっているときに割り込んでくるペンギンを脚で抑えたときや、エサをもらえなくて
焦れた個体が突付いてくるときです。これも結構激痛なのですが、お客様の方を向くときは笑顔です。
 保定の際、くちばしを掴んで抑えるのですが、くちばしを掴む瞬間によくやられました。軍手二枚重ねていても
かなりの痛みです(一枚のときは肉まで切れました)。作業着の袖も切れますので、厚手のものを二枚重ねが
基本でした。
 ペンギンは鳥ですので歯はありませんが、くちばしの縁は剃刀のような鋭さですし、先端は魚を逃がさないよう
に噛み合せのある鈎爪になっている種類もあります。これで噛まれて捻られると流血&アザは必至ですね。
 フリッパーも強力で、私は骨折までいったことはありませんが、腫れたりアザになったりでしてました。脚に噛み
付きながらフリッパーでバシバシひっぱたいてる光景は、見てる分には可愛いんですけどね。
 イワトビは割合くちばしの縁が鋭くなく、力も弱いので怪我することはなかったのですが、マゼラン相手は怪我
が絶えませんでした。中には穏やかな性格のペンギンもいて、抱っこしても平気な個体もいました(いきなりウンコ
してくるので油断できませんが)。
 
 ペンギンに病院送りにされたことはありませんが、ピラニアとクラゲにやられたときは( ゚д゚ )ってなってましたw