胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(38)

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490おさかなくわえた名無しさん
結局その場で交渉は成立せず、しかし終了直前に夫に言った。
「あれだけ自分はエラいスゴいなんて自画自賛しているけどとんでもない。
プリンさんの方が器が大きいよ。上司に無理やり関係を迫られたんだって泣いていたよ。
あの子も被害者なのに訴えないばかりかきちんと謝罪もして慰謝料もポーンと払ったよ。
あまりにも潔いから私も慰謝料半分でいいよ、って値下げしてあげたから。」
それまで口に泡を飛ばしてしゃべくりまくっていた夫が絶句、ゆでダコのように顔が真っ赤になる。
弁護士への挨拶もそこそこにあわてて帰っていった。
思ったより長くなるなあ、家庭裁判所でKOするしかないか〜と考える私に弁護士が一言。
「…あの様子だと旦那さん、確実にプリンさんと揉めますね…。」
確かに、あの夫の性格からして彼女に苦情電話するか突撃する可能性大。
嫌みったらしく皮肉の一つも言ってやれと思って口にしただけなんだけど、
思いがけない効果が出そうな予感がした。