その神経が分からん！ Part167

長文になりますので、適宜スルーでお願いします。


昨今巷では『酸素ブーム』のようで、関連商品が売れてるらしい。

私は持病の為、常時酸素の吸入を余儀なくされている。
仕事等外出する時は携帯用のボンベを持つような状態だ。
当然走ったりなどの激しい動きはできないが、酸素を吸入していれば日常生活は送れる。
そんなレベルだ。
仕事は営業事務なのだが、部署の人たちの配慮のおかげでフルタイム（繁忙期には残業も）
で勤めている。

ところが先日、件の酸素ブームのせいなのかただ単にそいつの脳細胞が死滅しているのか、
他部署の女性Ａ（仕事上だけで個人的に話は一切したことがない）が昼休みに私のところへ
来たかと思うといきなり
「それ、酸素よね。ダイエットとか美肌とかいろいろいいんだってねー。ねぇ昼休みの間
　だけでもいいから、私に貸してよ」
と言ってきた。
「これ、医療器具だから」（あくまでも酸素吸入は治療の一環だから医療行為なのだ）
と断っても
「でも昼休みだけじゃん！ どうせ休憩してんだから必要ないでしょ？」
と・・・。もうどういう神経してるのかと呆気にとられてたら、同僚が
「Ａさんさー、○（私）さんが何でこうやってずっと持ってんのかわかんないの？
　あんたはただブームだかに乗っかってる娯楽扱いだろうけど、○さんはこれがないと
　なんもできんのよ？
　それとも何？ 自分の為に○さんに苦しめっていいたいわけ？」
とかなりきつめに怒ってくれた。

するとＡは顔を真っ赤にして
「もう頼まない！ どうせタダなくせに！ 自分だけそうやっていい思いして！」
と素敵な捨て台詞を吐いて休憩室を出て行った。
同僚は気にすんなって言ってくれたが、そんなに酸素が欲しけりゃ代わってくれよ・・・。
と思った。持病も全て引き受けてくれんなら酸素の機械くらい熨斗つけてやるよ。
医療用だから高濃度だし、心行くまで吸ってくれ。
過酸素状態の弊害なんて頭にないんだろうなぁ・・・。ま、知ったこっちゃないが。

その後何事もなく一安心して生活してたら今日いきなり自宅に電話が来た。
どうやら朝の番組で『酸素』の特集をやってたらしい。
「ねぇ、出かけるとき　は　携帯用ってことは家にいるときは違うんだよね？
　据え置きの機械とかがあるんでしょ？
　ならこれから行くから携帯用のを貸してよ」
全く、どうしてこう言葉尻から推理する頭はあるくせに常識ないんだか。
「ムリ」
とだけ言ってガチャ切りしてやった。
とりあえず突撃されずにはすんだのでよかったが、せっかくだから月曜日上司に相談しようと
思う。
そんなに酸素吸いたけりゃ、自分で金をだせばいいのに。